【クロス注意】幼馴染inNRC Part14

ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界

【以下前提条件】

>トリップ地点は入学式の棺桶の中

>トリップしたのは最終決戦後の二人

>個性はかっちゃんだけ使える（反動で心臓ダメージあり）

>監督生はデク

※前スレ含めてこのスレの内容とSSは無断転載禁止です！

スレ内でSSとかWriteningに書いてくれるのは歓迎です

前スレ

【クロス注意】幼馴染inNRC Part13｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

▼プロローグ

【クロス注意】ここだけ｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>個性は　dice1d3=@2 (2)@1. 二人とも使えない2. かっち…bbs.animanch.com

▼第一章

【クロス注意】幼馴染みinNRC｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

▼第二章

【クロス注意】幼馴染inNRC Part3｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

▼第三章

幼馴染inNRC Part5｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

▼第四章

【クロス注意】幼馴染inNRC Part8｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

▼第五章（進行中）

【クロス注意】幼馴染inNRC Part11｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

パソスト風SSまとめ

パソスト風SSまとめ | Writening【緑谷出久】 ■制服　「年上なのか！？」 https://writening.net/page?2NzDSE ■運動着「忘れないって約束したから」 https://writening.net/page?pVupau 【爆豪勝己】 ■制服　「なんか変な話だね」 https://…writening.net

素敵な支援SS様

……ノーコメントで | Writeningパソスト風じゃなく普通のSSです。お目汚し失礼。 登場人物：出久+勝己+グリム+エース+デュース+ジャック+エペル+セベク ふわっと頭に浮かんだワンシーンを書きたいなと思ったらなんか長くなってしまいました…writening.net

なんてことない普通の日 | WriteningパソストではなくSSです、ご注意を。 登場人物 トレイ・クローバー 尾白猿夫 砂藤力道(名前のみ) 個人的に尾白くんとトレイ先輩は仲良しであってほしいなぁと思う今日この頃。 アリアーブ・ナーリヤとかいっ…writening.net

マスターシェフ〜地獄のニラ〜 | Writening登場人物:轟、リリア、砂藤、トレイ、エペル、デュース、エース、麗日、峰田、青山、学園長 ちょっと体調不良表現あるので苦手な方要注意、なんでも許せる人向け 「食」それは生命の礎。 清き海。強き山。優…writening.net

もぎもぎパニック！ドアと化したフロイド | Writening登場人物:フロイド、峰田、緑谷、エース、デュース、ラギー、カリム、ジャミル、ルーク、リドル、セベク、飯田、イデア、オルト キャラエミュ間違い、キャラ崩壊あるかも なんでも許せる人向け 「おーいエ…writening.net

ドキッ！漢だらけの新メニュー決定戦〜飯テロもあるよ〜 | Writening登場人物:アズール、ジェイド、フロイド、ラギー、青山、飯田、上鳴、切島、瀬呂、砂藤(回想のみ) キャラエミュ間違いあったらスマソ、後半キャラ崩壊あるかも 何でも許せる人向け 「……皆さんが集まっていた…writening.net

スレ立て乙

素敵な支援イラスト様まとめ

支援イラストまとめ | Writening※まだ工事中 https://ibb.co/LXCXvjWM https://ibb.co/p6kFbCkG https://ibb.co/KxZ5b5Fg https://ibb.co/JWSR5890 https://ibb.co/HpxTpfy2 https://ibb.co/3mp7HDZJwritening.net

現在好感度まとめ
【🥦出久→相手／相手→出久、　🧨爆豪→相手／相手→爆豪】
＊😺グリム　95/97、　58/47　
＊❤エース　100/100、　42/88
＊♠デュース　100/100、　100/93
＊🌹リドル　61/70、　57/94
＊🔶ケイト　99/100、　85/87
＊☘トレイ　30/27、　60/40
＊🦁 レオナ　18/65、　36/16
＊🍩ラギー　14/59、　72/21
＊🐺ジャック　83/100、　52/91
＊🐙アズール　72/93、　73/21
＊🐬ジェイド　26/65、　21/43
＊🦈フロイド　8/33、　28/69
＊🦦カリム　77/100、　49/86
＊🐍ジャミル　84/66、　47/62
＊👑ヴィル　92/69、　74/85
＊🏹ルーク　92/23、　55/97
＊🍎エペル　79/28、　79/87
＊🐲マレウス　75/67、　7/14
＊🦇リリア　39/36、　45/21
＊クルーウェル　56/-、　13/-
＊トレイン　78/-、　36/-
＊バルガス　16/-、　6/
※記号は各キャラのセリフの目印

前回までのざっくりあらすじ

色々あってオーバーブロットしたヴィルと戦い、無事に騒動を収めた出久と勝己。
毒でやられてグロッキーになってしまったメンバーもいるものの、気力でナイトレイブンカレッジの代表メンバー“NRCトライブ”は文化祭のステージで最高のパフォーマンスをすることができたのだった。
もろに呪いの毒霧を吸った出久の体調も回復してきたようだが……

ツイステSD風幼馴染

▼【R】制服

▼【R】運動着

>>9

体操服の時ヒロスのブーツ履いてるかっちゃん好きだからNRC仕様でも健在でうれしい

二人はトリップ時に雄英制服を着ていた想定なのでかっちゃんのデフォルトの靴は革靴です
運動着のヒーロースーツに似たデザインのコンバットブーツは、サムさんに出してもらって購入したのだ！（ご都合主義）
膝当てもあったようですが、このスレのオンボロ寮は極貧路線なので買うには資金が足りなかったようです

日が傾き空が紫色に染まった頃、ようやく『VDC』に出場した全てのチーム発表が完了した。

『それでは各校代表選手のみなさん、ステージへどうぞ！』

MCに続き、他校の選手たちが続々とステージに上がっていく。

🥦「いよいよ結果発表だね！僕とグリムはここから見守ってるよ！」

♠「えっ、ミドリヤとグリムは来ないのか？」

♥「マネージャーもチームのメンバーみたいなもんでしょ」

🥦「えっ、でも……」

＊出久　ステージに　dice1d2=1 (1)

1.上がる

2.上がらない

🧨「お前も来い」
🥦「…………うん！！」
😺「にゃっはー！グリム様もついにステージデビューなんだゾ！」
エースとデュースと、それから勝己に促され、出久とグリムもNRCトライブのメンバーとして結果発表のステージに上がった。華は代表メンバーのものだと考えて、後ろの方にひっそりと、ではあるが。

『今大会の優勝チームは、会場のみなさまの投票により決定いたします。どうぞ「一番輝いていた」と思うチームにご投票ください！』

投票は入場の際に配布されたQRコードをスマホで読み込んで行う形式だ。
🥦「オンボロ寮はスマホ1台しか支給されてないから、僕たち3人で1票しか入れられないや」
🧨「票は俺ら一択」
😺「そうだゾ！オレ様のツナ缶がかかってんだ、早くナイトレイブンカレッジに1票入れるんだゾ！」

チームを選んで投票すると、『ピロン♪』と小気味いい音がした。このリアルタイム投票集計ツールは、MCによると『オリンポス社』という企業の提供らしい。閑話休題。

『…………ただいま、集計が完了しました！』
『こ、これは……こんなことがあっていいんでしょうか！？なんと、第1位と第2位の票数が、たったの1票差です！！！』

😺「い、1票差だとォ～～～～！？たった1票差で優勝を逃したら、悔しくて爆発しちまいそうなんだゾ！」
🥦「ドキドキするね……！！」
落ち着きをなくしたグリムがステージ上でチョロチョロと動きまわるので、出久はグリムを抱っこしてギュウと抱きしめた。

『「VDC」世界一の栄冠を手にする、優勝校は…………』

結果を焦らすドラムロールの音が、やけに長く感じられる。出久とグリムは同時に固唾を飲みこんだ。



「―――ロイヤルソードアカデミーです！！」

1票差は悔しいけど凄いな…
本当に、改めて

空気を震わせる観客の歓声。照明を反射してキラキラと舞い散る紙吹雪と銀テープ。煌びやかな視界も、なんだか白く霞がかかったように現実感がなく感じる。

ふわふわとした視界の向こうで、ネージュがトロフィーを受け取り、その周囲で7人のドワーフたちが涙を流して喜んでいた。

『そして第2位は、ナイトレイブンカレッジ！』

😺「ふなぁ～～～～～～～～～～！！？？オレ様のツナ缶富豪の夢があ～～～～～～～～っ！！」

出久の腕の中でグリムが涙を流してべそをかいた。

♥「い……………1票、差で…………」

エースとデュースは呆然と立ち尽くしている。

🍎「………う、うう”………っ！ぐぞおおぉお！！ぐやじいいぃいいぃい～～～～！！！！」

🦦「エペル、そんなに泣くなよ。そんなに泣いたら…………。オレも”泣いぢゃうだろぉお”～～～～～～！！！！」

🍎🦦「「うわぁあああぁん！！」」

エペルとカリムは互いに抱き合い悔し涙を流した。子どものような泣き顔に、ジャミルが「情けなく号泣する姿が生中継されたらどうする」と主人を諫めにかかった。

🦦「だっで……ぐやじい……。ジャミルは悔しくないのかよぉ～～！」

🐍「悔しすぎて、言葉も涙も出てこないよ。頭が真っ白とはこのことだ」

＊投票の結果

出久　dice1d100=28 (28)

爆豪　dice1d100=84 (84)

（1:結果を受け入れられる、2:悔しくてどうにかなりそう）

かっちゃんはなぁ…完膚なきまでの一位だから…

🥦「確かにネージュくんたちのパフォーマンスも凄かったけど、悔しいね………」
🧨「………………ッッ！！！！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ
😺「ふなっ！？バクゴーの目が顔からはみ出るくらい吊り上がってるんだゾ！！？」
悔しさで悪鬼羅刹のような顔になっている勝己にグリムが怯えて尻尾を両脚の間に隠した。

♥「あれは人間として表情筋大丈夫なわけ？」
🥦「かっちゃんの表情筋はあれより更に上があるから、大丈夫なんだと思うよ」
♥「あれより更に上！？ウソでしょ……」
勝己の表情は凄まじいが、一年次の体育祭で一位を獲った際は拘束具をつけられるほど暴れながら浮かべたもっとすごい表情があるのだが、この場では出久以外誰も知らない。

👑「アンタたち、まだ舞台の上にいるのよ。情けない姿を晒すのはやめなさい！背筋を伸ばして、ライバルの勝利を讃える拍手を忘れずに」
ヴィルがチームのメンバーに喝を入れる。凛と立ってすました表情だが、目頭は強く力んでおり、きつく歯を噛みしめている。
こういう展開に慣れているのか、というジャミルの問いに、ヴィルは「そんなわけないじゃない！！」と激情を露わにした。

👑「…………ネージュたちに投票した奴らを、呪ってやりたい…………っ」
🏹「……ああ、麗しのヴィル。我らが毒の君（ロア・ドゥ・ポアゾン）。私の選択が、キミを苦しめることになってしまってすまない。だが、どうしても自分の心を偽ることができなかった」
ルークがヴィルの手を取り、懺悔の言葉を口にする。

👑「…………は？それ、どういう意味？」
🏹「ヴィルに呪われるべき人間の1人は、私だ」
ルークが自分のスマホをヴィルに差し出す。その投票画面には、ロイヤルソードアカデミーの校章が映っていた。

体育祭の時と違って相手も自分も出し切った内容だったから暴れるまでは行かなかったのかな
まあ表情筋が暴れてるんだけど

学園長がケチらずスマホ人数分支給してくれてたら優勝できてたと思うと余計悔しいよな

ここで自分の心に素直に選んだからと素直に真っ直ぐ白状というか言ってくるルーク先輩好きなんだよなあ

>>20

まぁ、当時炎上したらしいけど、満身創痍での演技と全快での演技だと後者が軍配上がるよね

むしろそれで2位取れるNRCおかしい

👑「……………………はぁ」
🥦「ヴィル先輩、大丈夫ですか！？僕の肩につかまってください！」
長い沈黙の後、ヴィルが頭を押さえたかと思うとその場で卒倒したので、出久が受け止めた。

♥「ちょっと、ルーク先輩！？アンタ、なんでロイヤルソードアカデミーに投票してんの！？」
🍎「んだ！信じられねーや！なしてそったはんかくせぇ真似を！」
🏹「言っただろう？どうしても自分の心を偽ることがでいなかった、と」
ルークが帽子のつばを上げ、空を仰ぐ。

🏹「ネージュくんたちは心から自分の力を、そして仲間の力を信じ、歌い踊っていた。私はその姿を見て、『強い』と……『今この時、世界で一番美しい』と思ったのさ」
ルークの詩的な告白に、エースとエペルはまだ納得がいっていないような顔をしている。

🧨「……俺らのパフォーマンス、あンときの俺らのベストではあったが、万全なときの俺らと比べればクソみてぇな出来だった。クオリティで言ったらリハの方が数倍出来栄え良かっただろ」
♥「バクゴー、なんだよお前まで！！だってしょうがなかったじゃん、あんな戦いがあった後でさ！！」
🧨「客にとっちゃ俺らの事情なんざ関係無ぇ、本番の結果が全てだ。本番で100％以上の力を出し切れたのは、ロイヤルソードのチームだった。そういうことだろ」

疲労による精度の低下を加味しても、歌唱力や技術力はナイトレイブンカレッジの方が上だっただろう。しかし、本番で客の心に訴える力は、ロイヤルソードアカデミーに劣ったのだ。
疲労と苦痛の中で集中を僅かに欠いた自分たちと、本番中ずっと客席を見つめながらパフォーマンスした彼ら。その差の表れだ。

🏹「ヴィル。キミの美（パワー）を誰よりも信じなければならないのは、キミ自身だ。自分を信じられない限り、たとえ世界中の人々に称賛を受けても、キミが心から満たされることはないだろう」
ルークはヴィルの前に跪き、恭しく手を取って語り掛けた。本質を見失った過剰な競争心は不幸と呪いの始まりとなる。いつも世間での順位ばかり気にしていた、ヴィルへの諫言と心配の言葉だった。

🏹「毒の君、麗しのヴィル。どうか誰よりキミを信じておくれ。美はいつも、キミと共にある。今この時、キミは最高に美しい」

👑「…………う、うっ……うううっ……」

ルークの言葉を聞き、ヴィルが両手で顔を覆って涙を流した。

❄「ヴィーく～～～ん！！」

👑「……ズッ……ネージュ？」

泣いていたヴィルのもとに、表彰が終わったネージュが駆けてきた。ネージュはヴィルの泣き顔をみると、驚いたように目を丸くした。

👑「みっともないところを見せちゃったわね。フッ……アンタにはいつも負けっぱなし」

❄「負けだなんて……目に見える数字はそうだったかもしれないけど、君たちだって君たちにしかできない素晴らしいパフォーマンスだったよ。確かに僕らはこの大会で一番になったけど、ヴィーくんたちに投票した人たちにとっては、君らが“世界一”なんだ」

🥦「ネージュくん……。素敵な考え方だね、なんだか嬉しい気持ちになる感じだ」

♠「……なんか、ネージュってミドリヤと雰囲気が似てる感じがしないか？こう……ふわっとした感じが」

♥「確かに。本気で綺麗ごとを恥ずかしげもなく言っちゃうところとか似てるかもね」

🧨「………………」

＊かっちゃん　dice1d2=2 (2)

出久とネージュは　

1.似ていると思う

2.似ているとは思わない

❄「だから、ね？ヴィーくん、もう泣かないで」

🏹「ふふ。白雪の君（ロア・ドゥ・ネージュ）の言う通りさ。ヴィルは泣き顔より、笑顔のほうが美しい。ほら、ハンカチーフを」

👑「…………ありがと」

❄「あっ、君は開場前に僕を呼びにきてくれた……ルークくん、だったよね。ルークくん。君、僕の握手会に欠かさず来て、お手紙をくれる『R』さんでしょう？」

「「「「えっ！！？？お手紙！？」」」」

ネージュの口から何気なく発せられた情報に、その場にいたメンバーは驚きで仰け反った。言い当てられた当のルークも、普段のポーカーフェイスが崩れて目を見開いている。

🏹「え……どうして、それを……？」

❄「僕を『白雪の君』なんて素敵な名前で綴ったお手紙をくれるのは、ファンの中でも1人だけだから」

ネージュが零した情報によると、『R』はファンイベントに来るたびにブロマイドを全種購入し、1枚ごとに感想の詩を綴ってくれるファンで、まさか男性だと思っていなかったからびっくりしたと言う。

🥦「…………ハッ！！！」

その話を聞いて、出久のオタクとしての勘が突如覚醒した。

ルークは合宿に「ライフワーク」の記録と称した分厚いアルバムを持ち込んでいた。出久の勘が正しければ、あれは――。

🥦「あのアルバムの中身は、ネージュくんのブロマイド……なんですね！？」

「「「えーーー！？」」」

明かされた衝撃情報に、もはや周囲はオーバーなリアクションで叫ぶことしかできない。

🥦「よかったですね、ルーク先輩！憧れの相手に間近で会えるなんて！記念にサインもらわなくて良いんですか？」

🏹「あ、ああ……そう、だね」

ルークは普段の流暢は口調はどこへやら、カチコチに固まって黙りこくってしまった。どうしたものかと顔を覗き込むと、静かに涙を流していた。

🏹「白雪の君……こうして名乗るのは初めてです。私はネージュ・リュバンシェファンクラブ『Eternal Snow』会員番号0000002……ルーク・ハント」

🥦「会員番号若っっっ！？す、すごい、最古参じゃないか！」

🧨「はぁ～～～オタクキメェわ」

＊出久のオールマイトファンクラブの会員番号

dice10d9999=761 9684 8134 6011 4759 3578 8180 6454 795 9370 (57726)

ネージュはルークの感激の言葉を笑顔で受け入れ、握手に応じ、「次のお手紙はイニシャルじゃなく、ちゃんと『ルーク』って名前を書いてくださいね」と言い添えた。

流石人気No.1タレントらしい細やかな対応である。　

👑「…………ハァ。酷い男。最後の最後に、とんだ裏切りだわ」

🏹「……ズッ、私がロイヤルソードアカデミーに投票したことと、私がネージュのファンだったこととは関係ない。私は……」

👑「ストップ。アンタがそういうタイプじゃないことくらい言われなくてもわかってる。馬鹿にしないで」

二人の間には独特の信頼関係がある。ヴィルはルークの謝罪を遮り、涙を流すルークに自分のハンカチを差し出した。

❄「ふふっ、ヴィーくん。いつもの笑顔、戻ってきたね！ねえ。一緒に歌おう。みんなで歌えば、きっともっと笑顔になれるはずだよ。ほら、いこう！」

👑「えっ、ちょっと……！」

ネージュがヴィルの腕を取り、一緒にステージの中心に出た。世界トップレベルのタレントが二人手を取り合う姿ということで、観客がその尊さに黄色に声を上げた。

❄「ナイトレイブンカレッジのみんなも、一緒に歌おう！」

ネージュの一声で、『みんなでヤッホー』のイントロが流れ出す。一度聞けば忘れられないメロディーと、真似するのが簡単な振り付け。いつのまにか会場はヤッホーのムードに取り込まれ、ナイトレイブンカレッジのメンバーも一緒に歌って踊らざるを得ない状況になっていた。

＊みんなでヤッホーを歌おう！

出久　dice1d100=49 (49)

(1:恥ずかしくて小さい声、100:楽しいので大きな声)

爆豪　dice1d100=39 (39)

(1:気が乗らないので小さな声、100:ヤケクソで大きな声)

＊出久　プリンセス特典　dice1d4=2 (2)

1.小さな動物のオトモダチ

2.感情に合わせて巻き起こる自然現象

3.キラキラした光の粒

4.全部

（ネージュは↑全部起きてます）

🥦「ヤッホー♪ヤッホー♪」

🧨「ヤッホー…ヤッホー…」

ひとたび『みんなでヤッホー』が流れ出すと、ネージュの周りに小動物たちが集まり、光の粒が弾け、感情を表すように風が吹いてどこからか花びらが舞ってきた。

謎の風は出久の周りにも吹いて、ヤッホー中毒で楽しそうな出久をもっと楽しそうに演出した。

勝己はこの謎現象が気になって仕方がないのだが、周りの誰も突っ込まないので、幻覚だと思い込むことにした。

――わああああああ！！

一位と二位が互いの健闘を称え合いともに歌い踊る姿に、観客たちは惜しみない拍手と歓声を上げた。

🥦「はぁ～～。楽しかったね、『みんなでヤッホー』！」

🧨（歌が終わると謎現象も終わるんか……）

❄「みんな、どうもありがと～っ！ほら、ヴィーくんも！」

👑「ふふ。みなさん、また会いましょう！」

終わりを惜しむ観客たちに、注目の的である二人がにこやかに手を振る。ヴィルの笑顔の裏にネージュへの猛烈な悔しさと嫉妬があることを知っているメンバーたちは、その演技力に舌を巻いた。

ヴィルはネージュと腕を組みながら笑顔で舞台からはけてくる。観客から見えない位置に来た瞬間、ヴィルの笑顔が一瞬で無くなり般若のように目が吊り上がる。

👑「あ”～～～～～～～～っ！！アタシが口汚い言葉を口にする前に、誰か今すぐアタシを気絶させて！！」

やはりヴィルの内心はグチャグチャだったらしく、頭を掻きむしりながらヴィルが絶叫した。図らずも、ヴィルの望みは次の瞬間に叶うこととなる。

「「「あ………っ！」」」

ヴィルと、エースと、ジャミルと、エペル。オーバーブロット戦で重いダメージを負ったメンバーが、アドレナリン切れでその場で気絶した。ヴィルはルークが、エースはデュースが、ジャミルはカリムが、エペルは勝己が。倒れ込んだメンバーをそれぞれ受け止めた。

🥦「あれ……僕もなんか、視界が暗くなってきたかも……？」

😺「ふな～～～っ！？イズク、しっかりするんだゾ！！」

ヴィルの見立て通り、呪いの毒を吸い過ぎた出久も本来動ける体調ではなく、本人の自覚しないところで限界がきて意識が暗転した。

＊出久を受け止めたのは　dice1d2=1 (1)

1.爆豪　　2.グリム

この後、舞台が終わった後のコロシアムでナイトレイブンカレッジとロイヤルソードアカデミーの学長同士の意味深会話があるのですが、カットします！！！

学園長はコロシアムに大規模な魔法の痕跡があることを相手の学長に指摘され、『VDC』開催前に何があったのか聞かれますが、何も知らないようなそぶりで答えます。

ファンクラブとか入った事ないからわかんないんだけど世界的に活躍してるオールマイトのファンクラブなら5万代って若い方なのかな

オールマイトって原作で50も半ばを越えてって行ってるしエンデヴァーが20の頃にはNo.1になってるから確実に20年以上はトップヒーローやってるんだよね。アジア圏以外はファンクラブに入会するっていう習慣あまりないらしいし、嵐が約300万で活動期間が21年だから多分普通くらいだと思う。

キャシーはFC番号もアメリカNo.1だったんだろうな

出久の意識が戻ったのは、オンボロ寮の鏡の寝室のベッドの上だった。
気を失っている間に保健室で処置されたのだろうか、しっかりと怪我の上から包帯や絆創膏を施され、ツンと匂いのする薬を塗られているのを感じる。

勝己とグリムは寝室にいない。壁の向こうからわずかに水音がするので、勝己かグリムがシャワーを浴びているようだった。

🥦（喉乾いたな……）

眠ろうにも口の中が乾いてピタピタと貼り付くような感覚が不快だったため、出久はまだ怠さの残る体を起こした。

――コン、コン。

そのとき、寝室の大鏡から光が漏れ、鏡の向こうからノックする音がした。驚いて鏡を覗き込むと、大きな丸い耳の影が見えた。
自分はまだ夢の中なのだろうか？出久は自分の状態が分からなくなった。

🐭「……もし………、もしもーし。イズク、今日もそこにいるのかい？」
🥦「この声とシルエット……ミッキー！？」
🐭「うん、そうだよ！今日は鏡の向こうから、君の声がすごくはっきり聞こえるみたいだ」
🥦「僕の方もだよ。前はぼんやりしたシルエットだったけど、今日は君の姿がうっすら見えるんだ」
曇ったような鏡の向こうに映るミッキーは、根津よりも大きな耳をもつネズミで、赤いズボンを履いていた。大人びた笑みを浮かべる根津と比べると、笑顔は愛嬌があって可愛らしい。ネズミなので年齢は分かりにくいが、根津よりも年若いのだろう。

🐭「夢で君とおしゃべりしたことを友達に話したんだけど……ドナルドもグーフィーも『ツイステッドワンダーランド』を知らなかった。やっぱりこの夢は、ただの夢じゃない気がするんだ」
🥦「僕も、同じこと考えてた。そもそも、これは本当に夢なのかな。僕、さっきベッドで目が覚めたばかりなのに」

ミッキーは出久と話している今を“夢の世界”だと断定して話しているけれど、出久は自分が今夢を見ているとは思えなかった。

🥦（そうだ、ゴーストカメラ……。あれでミッキーを撮れば、この不思議な現象が現実なのか夢なのか分かるかも）

学園長から受け取ったゴーストカメラは、魂の姿をも写すことができる不思議なカメラだ。もしミッキーの姿が写れば、ミッキーはゴーストのように魂だけでも実在する存在であり、ここは現実であるという証明になる。

🥦「ねえ、ミッキー。一枚写真を撮らせてもらってもいいかな？」
🐭「写真？もちろんさ！」
🥦「ありがとう！」
出久がゴーストカメラを構えると、ミッキーはニッコリ笑ってポーズを決めてくれた。

しかし、いざシャッターを押そうとしたところで、ジリリリリ！！と目覚まし時計のようなけたたましい音が鏡の向こうから響いてきた。

🐭「あれ？……が、………鳴って……みたい……」
🥦「ミッキーの姿がどんどん薄くなっていく……ミッキー！！」

うるさいくらいの音とともに鏡から強い光が溢れて出久は思わず目をつぶった。
次に目を開けたとき、そこは真っ暗でしんとした、いつもの鏡の寝室だった。

🥦（寝ぼけてたのかな……。それともやっぱり現実の出来事？）

ゴーストカメラのシャッターは押せていない。出久の疑問に対する答えはなく、モヤモヤを抱えたまましばらく鏡を見つめてみたが、そこには出久自身の姿が映るだけだった。

我に返ると、出久は喉の渇きを思い出して、寝室から談話室に出た。

ソファの上で勝己が右腕を閉じたり開いたりしてリハビリをしている。

🧨「……起きたンか。具合は」

🥦「おかげでだいぶ良くなったよ！……あれ、グリムは？」

🧨「ア？お前ンとこじゃねンか」

🥦「うん。寝室にはいなかったよ」

＊出久　フラッシュバック　dice1d100=13 (13)

（51以上で起こります）

このスレを最初に立てたとき、こんなにガッツリやるつもりじゃなかったので、プロローグの導入だいぶ適当なのでチュートリアルの描写を全くしてないんですよね
原作の監督生はここでチュートリアルで対峙した謎のモンスターのことを思い出すのですが、デクは何も思い出せないようです

ちなみにデクは↑のセリフで🥦「だいぶ良くなってきたよ！」とか言ってますが、常人なら動けない程度には具合悪い想定です

あとこの後の展開ですが、原作の監督生が非力なので成立するシーンになるので、デクでやろうとするとダイス神次第ですが被害をめっちゃ大きくすることになります
悪いけどデクにはちょっとヒロインになってもらうしかないですね
2回目のプリンセス特典の対価を払えとアズールが言っておりますのでね

そうだね対価を払わないとね

>>34

アズール氏、プリンセスの対価はもう食べたでしょ⁈(不安)

プリンセス特典(有料)
特典とは？？？

>>34

ツイステ本家のプロローグも何を意味してるのか7章過ぎた今もわからないままなので多少忘れててもOKってもんよ

久々にチュートリアル見ようと思ったらあの謎モンスターとバトれるの初回だけなんだね

ストーリーで見られるのはは棺で目覚めるとこからだし、アーカイブはバトル飛ばしちゃうし

何か意味があっての事なのか…5年経つのにツイステ君は未だ謎が多い

今日配信の陽光の国イベでリーチママに心臓ぶち抜かれてきました
ちなみに、スレ主がヒロアカキャラでビジュアルが一番好きなのはデボラです
好みが分かりやすい

続き行く前にダイスタイム

＊アイデアロール

出久　dice1d100=38 (38)

爆豪　dice1d100=66 (66)　+20（記憶が新しいので補正つき）

51以上で成功

かっちゃん成功だ！なんのやつなんだろ🤔

いなくなったグリムの行き先について、勝己は思い当たることがあった。

🧨（アイツ……そういやオーバーブロット騒動の後は毎度のごとく黒い石を拾い食いしとったな）

リドルと戦った後、ハーツラビュルの薔薇園で。アズールと戦った後、オクタヴィネルのモストロ・ラウンジ前で。ジャミルと戦った後、スカラビアの談話室で。グリムは黒い石を美味い美味いと食べていた。
レオナと戦った後については記憶が定かではないが、こうも連続している時点で疑う余地は十分だ。

🧨（しかもスカラビアんときは、アイツは妙な様子だった）

黒い石を食べて恍惚とした不気味な笑みを浮かべたグリムの様子を思い出して、勝己は嫌な予感がした。

🧨「…………俺の予想では、クソ狸はコロシアムにいる可能性が高ぇ。黒い石を探しに行ったはずだ」
🥦「黒い石……。確かに、オーバーブロットの事件の後によくグリムが見つけてくるけど……」
🧨「スカラビアんときも、お前が寝とる間に食っとった。妙にラリった様子でな」
🥦「そんな！！じゃあ、やっぱりあの石は体に悪いものだったのかな……」
🧨「それは分からんが、この暗い中でクソ狸がコロシアムで石を探し回って、文化祭の機材やらセットやらを壊されたら面倒だ。探しに行ってくる」
🥦「僕も行くよ。あっ、体のことは心配しなくて大丈夫だからね！」

そうと決まると、二人はすぐにコロシアムまでグリムを探しに行った。魔法の火が淡く灯るばかりのコロシアムは見通しが悪い。

🥦「グリムーーー！！いたら返事してーーっ！！」
🧨「お前はこのままステージの周りを探せ。俺ァ控室の方を見てくる」
🥦「わかった、お願い！」

分担を決め、二人は分かれて探すことにした。手元で閃光を起こしてコロシアムの中に入っていく勝己を横目に、出久はスマホのライトを点けてパープルステージの方に探しに出た。

ゾリゾリ、ゾリゾリ。

ステージに近づくと、固いものを削るような異様な音がした。

🥦「これ、何の音だ……？」

「あった…………あったゾォ………ケヒッ、ケヒヒッ」

音に混じり、不気味な笑い声が聞こえる。

「ステージを直した時……埋まっちまってたんだな………ウ”……うめぇ………」

不快な咀嚼音とともに聞こえる声は低くしゃがれているが、この声は――。

🥦「グリム、こんなところにいたんだね」

ステージの上には、二つの青い炎が揺れていた。グリムの耳から吹き出ている不思議な炎だ。グリムの無事を確認して、出久はほっと溜息をついた。

🥦「心配したんだよ、もう遅いから早く帰ろう？」

😺「ウ"…………ウ"ゥ……」

🥦「グリム……？」

出久の呼びかけに、グリムは返事の代わりに威嚇じみた唸り声を返した。その両目は、獣のように爛々と不気味に光って出久を睨んでいた。

😺「誰ダァッ！？グルルル……。これはァ……オレの石ダァッ！！！」

🥦「グリムっ！？」

😺「ウ”ウウウ～～～！！！」

瞬間、グリムは涎を垂らして牙を剥きだしにしながら猛獣のように出久に襲い掛かってきた。

＊戦闘ロール

出久　dice1d500=69 (69)　（体調不良デバフ）

グリム　dice1d500=363 (363)

ボッコボコやんけ……

＊出久 失神の原因　dice1d100=18 (18)

1-60：呪いの残効による眩暈

61-90：怪我からの失血

91-100：全身火傷

最大値一緒なのにめっちゃ差つけられて負けてる！？
呪いがめちゃくちゃあと引いてたのね...

マジでなんで立ってるの状態の体調だったんじゃん

🥦「どうしちゃったの、グリムやめて！！い"っっ………！！」

息が止まり、血が凍える呪い。ヴィルの呪いの毒霧を大量に吸いこんだ影響で出久の四肢は鉛のように重くなり、関節は油の切れた歯車のように錆びついて、グリムの攻撃を避けることができなかった。かろうじて急所を守るために構えた手の甲を、鋭い爪で引き裂かれる感覚が走る。

😺「ウ"ゥ…………」
🥦「グリム！まっ……て、…………ぁっ」

野生の獣のように逃げ去っていったグリムを追いかけようとしたとき、出久の視界が暗くなって体が傾いた。

🥦「グリム…………」

バタン、と大きな音がなり、遅れて自分の体が倒れて石畳に打ち付けられたのだと気付いた。立ち上がろうと石畳に手を着こうとして、ぬめって滑り失敗する。出久の手から流れた血だった。

🧨「おい、どうした出久！！……………ッ！！」
🥦「……か………………」

異変を感じた勝己がコロシアムから出て駆けてくる。
状況を伝えなければと思うのに、口が回らず、声も出ない。遠くなる意識の中で、勝己の足音が近づいてくるのだけが分かった。

＊第五章をクリアしました

これで五章も終わりです！！！

話進めるためにデバフ盛り盛りにしちゃってすまないデク
でもデクがヤッホー中毒になってプリンセス特典なんてゲットしちゃうのがいけないんだョ（責任転嫁）

ちなみに六章は五章以上に超カットする予定なのと、途中に挟む予定のダイスでこのスレのシリーズでおそらく最大の分岐があります

5章クリアおめでとうございます！！6章好きなので楽しみ！！
最大の分岐点ってなんだ気になりすぎる

6章はマップでメンツが分かれるけど、誰についてく事になるんやろ…

それでは章終わり恒例のダイスタイム入ります

＊オンボロ寮の掃除の進捗（現在値87）　dice2d10=6 3 (9)

（合宿に手いっぱいでそこまで進んでないぞ！）

＊雨漏り修繕率（現在値100）　修繕完了！

＊図書館探索進捗（現在値20）　dice1d20=12 (12)

＊好感度変動

出久→ヴィル（現在値92） +　dice1d50=6 (6)

ヴィル→出久（現在値69）　＋　dice1d50=7 (7)

爆豪→ヴィル（現在値74） +　dice1d30=1 (1)

ヴィル→爆豪（現在値85）　＋　dice1d50=36 (36)

出久→ルーク（現在値92） +　dice1d50=18 (18)

ルーク→出久（現在値23）　＋　dice1d100=83 (83)

爆豪→ルーク（現在値55） +　dice1d30=15 (15)

ルーク→爆豪（現在値97）　＋　dice1d100=82 (82)

出久→エペル（現在値79） +　dice1d50=10 (10)

エペル→出久（現在値28）　＋　dice1d100=45 (45)

爆豪→エペル（現在値79） +　dice1d30=9 (9)

エペル→爆豪（現在値87）　＋　dice1d50=31 (31)

さすがは愛の狩人
好感度上昇が半端ない

次のパソスト衣装はくつろぎマイルームです

登場キャラはポムフィオーレ中心に合宿メンバーの予定です

＊くつろぎマイルーム

出久のTシャツの文字　>>59

爆豪の部屋着　dice1d2=2 (2)

1.Tシャツ　（文字： >>61 ）

2.黒タンクトップ

シーツ

プリンセス特典という名の呪いだったな……重度のヤッホー中毒になってしまったばかりに……

もずく

もずくシャツ可愛すぎる

どこで買ったんだと思ったけどNRCならサムさんがin stock nowしてるわね絶対>もずくTシャツ

怖いんで⭐︎

プリンセス特典の対価は払ったんだから元の世界に持って帰れますよね？
青山君と一緒にキラキラしたり謎の自然現象でフロアを沸かせてほしいぞ

ほしゅ

のんびりプレイでやっとこ珊瑚が貯まったのでイベスト見てきたけどリーチ母のビジュアルが思ったよりデボラで笑っちゃったよ

>>54

出久への好感度も十分高いけど全体的にポム寮かっちゃんのこと好きだね？

かっちゃんツイステならサバナ(不屈)かポム(奮励)だと思ってるからポムからの好感度高いのなんか嬉しい
中々コミュれないからサバナからのは低いけど

>>68

めちゃくちゃわかる

腰パンは……怒られそうだけど……

本当に申し訳ないけどちょっと荒ぶってるので描いちゃった性癖の絵置かせてくださいね、他に置けるところないもので

性癖の絵なんで直貼りは避けて畳んでおきます

なんでも許せる人だけ見てね

※一応閲覧注意※

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>>69

カットしちゃいましたが、エペルの入学式回想で腰パンをヴィルさんに怒られるセリフがあるので、ヴィルさん的に制服腰パンNGなのは確実ですね

>>70

いいね！

高身長スレンダー美女に挟まれるナードくん裏山

>>70

あー、いけませんいけません

エッチすぎます

こんなんおねショタですよ

パソストはそのうち投げるとして、六章入っちゃいます
六章は話が五章とシームレスでつながっております

遠くなる意識の中、出久は夢を見た。

雲の上にある天の国で、黄金に輝く主神が光り輝く男の子を抱えている。男の子の生誕を祝う華やかな祝賀会にたくさんの神々が訪れて、口々に祝いの言葉を紡いだ。

――我が息子にかわって皆に礼を言おう。贈り物をありがとう

――麗しいねぇ、もう胸がいっぱいだ
――こんな気分はムサカをノドにつまらせて以来かな

祝いの席に相応しくない声が水を差す。頭で青い炎が燃えており、顔色はひどく暗い。冥府の神だ。

――もう陰気な顔はよせ。ともに祝ってくれ
――俺の職場は休みがないもんでね。ご親切にあんたがくださった仕事だ。残念だけど帰る！

どこまでも朗らかな主神に冥府の神が嫌味が言うが、まるで通じる気配はない。

――そんなに根をつめると死んでしまうぞ
――ハッ！神が過労死か！おかしくて死にそうだ

心底うんざりしたような声色で、冥府の神が吐き捨てる。

――願ったりだ……死んでくれたらな！

去り際に主神の子を睨みつけるその目には、どろりと煮詰まった憎悪の色が浮かんでいた。

うおー早速6章楽しみ！

完全な独り言なんだけど、「ヘラクレス」に出てくる主人公って「境遇」が出久くんにめっちゃ似てると思うんだ。
最初から力を持っていたか、いないかの違いはあるけど序盤はヒョロヒョロで(理由は違うけど)皆んなから疎まれて、師に出会ってめっちゃ鍛えてヒーロー目指して敵を倒す。
…改めて見るとめっちゃ似てんな。

なるほど、自分はオールマイトに似てると思った（まあデクとオールマイト似てるけど）

痩せた姿がトゥルーフォーム、鍛えてからがマッスルフォーム
ナチュラルボーンヒーローであり、最終的には英雄としてみんなに崇められる（ヘラクレスはオールマイトに比べれば若干俗っぽいが……）

そしてオールマイトのアーマーAIはエルクレス（ヘラクレスのスペイン語読み）という若干のつながりもあるという

デクくんが蟹座でオールマイトの車がエルクレスなの偶然なんだろうけどビックリしたな
蟹座の蟹は友達のヒドラを助けようとしてヘラクレスに踏み潰されてヒドラ共々ヘラの手で星座になったから

>>80

ゔぉぁぁぉああああ！！！！！！(言葉に出来ない共感の叫び)

この2人が6章に来るのずっと楽しみだった……………ありがとうスレ主………

六章は単純にテキスト量も情報量も前章までと比較にならないレベルだからいい感じにまとめつつ幼馴染らしく活躍させるの絶対大変だけどスレ主の手腕に期待…！

6章好きだから楽しみ

🥦「…………………っ」
♥「あ、ミドリヤ起きた？具合大丈夫そう？」

目を覚ますと、そこは見慣れたオンボロ寮の鏡の寝室だった。薄っすらとまぶたを持ち上げた出久の視界に、赤みがかったレンガ色の髪が映りこむ。

🥦「……エースくん？」
♠「バクゴーから寮長経由で連絡があって来たんだ。グリムがいなくなったから、探しに行く間に倒れて寝てるお前の様子見といてくれって」
🥦「……デュースくん。そうだ、グリムは……痛っ！」
ベッドに手を着いて身を起こそうとしたとき、出久の手に痛みが走った。見れば、巻かれた包帯の下から血が滲み出ている。

♥「落ち着けって。ちゃんと順番に話すから」
🥦「グリムはどうなったの？かっちゃんは？」
♥「グリムのことはバクゴーがうちの寮長と学園長に連絡して、寮長たちで捜索に出てる。バクゴーも、お前の代理で臨時の寮長会議に出席してる」

エースの説明によると、出久が倒れた後、勝己はグリムを深追いするよりも出久の止血と手当を優先し、学園の責任者である学園長と、文化祭の運営委員長であるリドルにグリムが逃げたことを連絡したらしい。
その後緊急で開かれた寮長会議に勝己が代理で出ることになったため、一人になってしまう出久を心配してリドルがエースとデュースを派遣したとのことだ。

♠「オンボロ寮のスマホは今バクゴーが持って出てるからな。お前への連絡係も兼ねてるんだ」

🥦「……グリム、一体どうしちゃったんだろう……」

♥「あー……。オンボロ寮に着いたとき、学園長とバクゴーが話しているところ横から聞いてたんだけど……。グリムがたまに食ってた黒い石あるじゃん？あれ、ブロットの結晶だったっぽいんだよね」

ブロットは魔法を使った際に出る廃棄物で、強い毒素と淀んだ魔力を含んでいる。オーバーブロットは魔法士の体に蓄積しきれなくなったブロットが溢れることで起こる現象だが、この際に術者の強い負の感情を具現化したような化身を形作る。

この化身が消失する際、内部で凝縮されたブロットが結晶化した事例がある、と学園長は話したらしい。

🥦「ブロットって、確かにとても体に悪い物質なんだよね？それをさらに凝縮したものをグリムは口にしてたってこと？」

♥「そうなるね。でも、それがグリムの凶暴化の原因かどうかってのは憶測の話だから断定はできないって」

＊口止め　対抗ロール

爆豪　dice1d100=48 (48)

エーデュース　dice1d100=27 (27)

♠「グリムのことも心配だけど、まずはお前のことだ、ミドリヤ。立ってるのもやっとの体調だったって聞いたぞ」
♥「顔色なんか紙みたいだし。な～んでそんなに無茶しちゃうかねぇ」
🥦「う～ん。あんまり具合が悪いって自覚なかったからなぁ……」

雄英に入学してからというもの、出久は頻繁に腕を破壊してはリカバリーガールに治癒される日々だった。
怪我をすれば痛いし、熱も出る。リカバリーガールの治癒を受ければ体力を消費して倦怠感も出る。フルカウルを習得してからは多少マシになったものの、大きな戦いの中で怪我をすることも多かった。
要するに、健康でない状態に慣れ過ぎて、呪いに冒されていることに気付けなかったのだ。

♠「とにかく、お前はまだ起き上がれる状態じゃないから、まずは体を休めるんだ。グリムが戻ってきたとき、お前がバテてたら悲しむだろ」
♥「そーそー。グリムのことなら心配すんなって。バクゴーもウチの寮長も探しに行ってるし。急に暴れた件もさ、なんとかなるって。入学してから半年、ミドリヤとバクゴーとトリオでなんだかんだ上手くやってたじゃん。――オレらともさ」

寝室の空いているベッドにエースとデュースが寝ころんだ。出久を一人にしないようにこのままオンボロ寮に泊まっていくらしい。

🥦「……ありがとう、二人とも。少しだけ睡眠を取ることにするよ」
♥「少しと言わずガッツリ寝とけよそこは。んじゃ、オレもちょっとグリムのベッド借りて寝よっかな」
♠「じゃあ僕はバクゴーのベッドを借りよう。バクゴーからの着信は僕のスマホに来る予定だから、連絡来たら起こすよ。それまでよく休めよ、ミドリヤ」
🥦「うん。おやすみ、二人とも」
エースとデュースに説得され、出久は再びベッドに身を横たえて眠ることにした。

♥♠「「…………」」

疲労に負けてすぐに眠りに落ちた出久のそばで、エースとデュースはいつまでも寝付けなかった。

マブーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！

🎩「……というわけで、みなさんにはグリムくんを捜索、捕獲してほしいのです。先生方にはすでに捜索にあたってもらっています」
時刻は既に日付が変わろうかというところだが、学園長からの緊急招集に応じて各寮の寮長たちがメインストリートに集まっている。

👑「そう……グリムがミドリヤに危害をね」
🦦「う～ん。アイツ、そんなことするヤツじゃないと思うんだけどなぁ」
中にはオーバーブロットした直後のヴィルや、慣れない戦闘を終えたばかりのカリムもいる。マレウスは夜の散歩に出かけているとかで不在であり、副寮長のリリアが代理で出席していた。

勝己は寮長会議の場に出るのは初めてだが、まとまりのない会合に到着して1分で辟易しているところだ。

🧨「つーかよォ、イグニハイドの寮長はどうしたんだよ。アイツが代理か？」
勝己を除き、その場には寮長代理のリリアを含めた寮長は6人しかいない。消去方でこの場にいないイグニハイド寮長の代わりに、『VDC』のオーディションで見かけた義体の少年、オルトがいるばかりだ。

🌹「あそこにタブレットが浮いているだろう、イデア先輩はいつも本人は寮長会議に出てこないんだ。まったく、なんでイデア先輩はあんなにものぐさなんだ、寮長の風上にも置けない。首を刎ねてしまいたいよ」
立腹しながらリドルが勝己に耳打ちする。確かに、オルトの傍でタブレット端末がふよふよと浮いていた。

🔥「はーい、質問！ターゲットの生存状態は問いますか？」
🧨「問うに決まってンだろが！！」
🎩「問うに決まってるでしょう！なるだけ怪我もさせないように！」
無邪気な声でとんでもない質問をしたオルトに、勝己は反射的に怒鳴った。グリムが公的には人権をもたないモンスターであることを思うと、縁起ではない冗談だ。

💀「討伐すると条件未達成でクエ失敗ってことね。りょ」

浮いているタブレット端末から、暗く陰気な声がする。

💀「ま、グリム氏捕獲イベくらい、オルトにまかせておけば余裕でしょ……」

🔥「ふふっ。僕にはこの学園の隠し扉や地下通路まで全てのマップデータがインストール済だからね。赤外線探知ですぐ見つけてあげる」

🧨（このガキ、やっぱりサイボーグじゃなくてヒューマノイドか）

電子回路で思考するヒューマノイドとはいえ、オルトは非常に感情表現が豊かだ。どういうコンセプトなのかは不明だが、彼が「兄さん」と呼ぶイデアとの会話は本当の兄弟のような気安さと距離の近さを感じさせる。

＊第一印象ロール

爆豪→イデア　dice1d100=57 (57)

イデア→爆豪　dice1d100=29 (29)

爆豪→オルト　dice1d100=18 (18)

オルト→爆豪　dice1d100=35 (35)

🎩「みなさん、よろしくお願いしますね」

いよいよグリムの捜索が開始され、勝己の身に力が入る。

――グリムくんの状態によっては、もうこの学園にはいられなくなるでしょう。

学園長の言葉がリフレインする。言葉を交わせるとはいえ、グリムはモンスターだ。人間にとって危険だと判断されれば駆除対象になりうる。

🧨（これ以上問題起こす前にあのクソ狸をとっ捕まえねぇとマズい）

グリムは問題児だが、この世界に来てからずっと同じ屋根の下で暮らしてきたのだ。勝己だってグリムに情の一つや二つある。グリムを可愛がっている出久はもっと悲しむだろう。

🧨（悲しむだけで済みゃ良いが、アイツが飛び出しちまうのが最悪のケース……）

身寄りも後ろ盾もないこの世界で無茶な救出を行おうとすればどうなるか。それが分からないほど出久は愚かではないはずだが、どうしても不安は拭えないのだった。

RRRRR……。捜索開始から数分も経たないうちに、勝己のスマホが鳴った。

🎩『イグニハイドのシュラウドくんたちが、グリムくんの捕獲に成功しました

🧨「…………！！」

🎩『捕獲されたグリムくんは、まだ話ができる状態ではありませんが……会話が可能になりしだい事情聴取を行う予定です。学外の専門機関の調査も検討しています。そんなわけで、君とイズクくんはグリムくんとは面会謝絶です……では』

極めて事務的な連絡の後、電話はあっけなく切れてしまった。グリムの状態の詳細も分からずじまいだ。

🧨（話ができる状態じゃ無ぇって、アイツ何やらかしたンだ）

🧨（なんかきな臭ぇが……）

🧨（クソッ。戻ったらアイツらになんて説明すっかな……）

＊出久たちへの説明　dice1d2=2 (2)

1.「グリムは話しが出来る状態ではないため面会謝絶」だと正直に話す

2.「検査のために外部機関を受診するらしい」とぼやかして話す

嘘や誤魔化しは好かないが、出久が無茶をしないように抑えておくことが彼を守ることにも繋がると自分に言い聞かせる。

結局、勝己は不安事項の多い事実をいったん自分のところで差し止めて、出久たちにはグリムは変調の原因を探るべく外部の専門機関で検査を受けるらしい、と内容をぼやかして伝えることにした。

＊出久の反応　dice1d100=94 (94)

（1:疑念・不安、100:安堵）

🥦「そっかぁ。早くグリムの異変の原因が分かると良いね」
🧨「……ああ。そォだな」
勝己の言葉で出久は動物病院のような施設を想像したのか、不安で強張っていた表情を和らげた。

それからの数日間、出久は体調を戻すことに専念して寝たきりのような状態で過ごし、食事や着替えの面倒をみるとき以外はほとんど会話もなかった。
グリムがいないオンボロ寮はひどく静かで、ゴーストたちも心なしか雰囲気が淀んでいた。


出久の体調がようやく回復して授業にも出られるようになった頃、ヴィルから一通のメッセージが届いた。

『元NRCトライブは放課後オンボロ寮に全員集合！』

🧨「チッ、突然だな。先にこっちにアポ取れや」
🥦「最近あんまり掃除できなくて散らかってるから、ちゃんと綺麗にしておかないとね」

>>94

数値高っ！かっちゃんなら嘘つかないって思ってるんだろうなデクくん

👑「みんな、集まってくれてありがとう。グリムがいないけど……今はしかたないわね」

放課後、元NRCトライブのメンバーが招聘に応じてオンボロ寮に集まっていた。
今日はみんなに大切な話があるの、という語り出しから、ヴィルは『VDC』本番直前に自らが犯した過ちについて、深々と頭を下げて謝罪した。
卑怯にもネージュに呪いをかけようとしたことについて。オーバーブロットして自他の命を危険に晒したことについて。そして、『VDC』本番のパフォーマンスについて。

👑「結果発表の後に、バクゴーが言っていたわね。『リハの方が数倍出来栄えが良かった』って。アタシも、後から収録された映像を冷静に見れば見るほど、同じことを思った。“全力”だった。でも、“万全”じゃなかった、って。アタシは、アンタたちメンバーを“万全”な状態でステージに送り出すことができなかった。本当に、リーダー失格よ」
謝罪を終えて頭を上げると、ヴィルは「だから、償わせてほしい」と神妙な顔で言い放った。

🥦「償いって……？」
👑「VDCのメンバー募集のポスターに書いてあったこと、覚えてる？」
🧨「プロデビューのチャンスあり。賞金500万マドル山分け」
🥦「即答じゃん」
🧨「たりめーだわ、このクソオンボロ寮の改修する金のためにオーディション受けたんだぞ」
🥦「そういえばそうだった。まァ、とらぬ狸の皮算用になっちゃったけど」
🧨「うるっせぇわ」

👑「そう。その煽り文句でメンバーを募集した。だから、アタシのせいで逃した優勝賞金500万マドルを……アタシが払わせてもらう」
「「「ええええええええええ～～～～～～！！！」」」

500万マドルといえば大金だ。それを自腹で出すというヴィルの提案に、メンバーたちは仰け反って驚いた。

🍎「そったの、いらねじゃよ！」
👑「トレーニングによる約1か月のスケジュール拘束と、出演料。ギャラと考えれば、ありえない金額でもないわ」
♠「で、でも……」
👑「……『アタシの気持ちをお金で買おうとしないで』なんてマネージャーに言っておきながら、償う方法がこれしか思いつかないのはお笑い種だけど……。このままじゃ、アタシが前に進めない。どうか、アタシのためにも受け取って欲しい」
その金額の大きさに、メンバーは軽率に「はい」と言えずに沈黙が下りる。静かな空気を打ち破ったのは、勝己の声だった。

🧨「じゃあ、ありがたく受け取らせてもらうわ」
♠「バ、バクゴー……！」
🧨「過去は消えねぇし、謝ってどうにかなるもんでもねぇ。だが、これがケジメで誠意っつーなら、俺は受け取る」

🦦「……よし！そのギャラ、俺も受け取らせてもらうぜ！」
🐍「カリム！？」
🦦「言っとくけど……オレは負けた責任がヴィルにあるなんてちっとも思ってないからな。でも、これでヴィルが自分の心にケジメをつけて前に進めるってんなら、オレも受け取る」
手を腰に当て、泰然とした調子でカリムが告げる。

🦦「……で！オレは受け取ったギャラを、全部オンボロ寮に寄付するぜ！」
「「「ええええ～～～！？」」」

カリムの言葉に仰天する一同を意に介さず、当の本人はカラカラと笑い飛ばした。曰く、オンボロ寮が本っっっっっ当にいろんなとこがボロくてびっくりしたとのことだ。
確かに、オンボロ寮のシャワーは時々お湯が出なくなり、雨漏りは修繕したが水が滲み出てカビが生えている場所があったり、隙間風がびゅうびゅう吹いたりしているが。

🦦「オンボロ寮の名は伊達じゃねえなって。あっはっは！」
🧨「チッ。これだからボンボンはよォ」
🥦「これでも最初と比べれば大分マシになったんだけどなァ」

そんなわけで、カリムのギャラは全てオンボロ寮に寄付されて、主人の厚意を無下にできないとしたジャミルもカリムに倣った。
エペルも、ヴィルとの約束を果たせずにネージュに勝てなかったのに自分のためのギャラは受け取れないが、ヴィルの気持ちも分かる、ということから、ギャラを全てオンボロ寮に寄付することにした。

🍎「……綺麗にして、グリムクンが帰ってきた時にびっくりさせたいし、ね？」
🥦「ありがとう、エペルくん！」
♥「え～～……みんなしてそういう空気作る～？」
エースは自分のギャラなんだから自分のために使う、ということで、遠慮なくギャラを受け取って懐に収めた。

♠「ぼ、僕も……、いや、でもやっぱり僕は……」
♥「デュース、良い子ぶって無理すんのやめろって。第一、オレら最初から賞金目当てで参加したんじゃん。なんでここで遠慮するわけ？」
🥦「デュースくん、家計を助けてお母さんを楽にしてあげたかったんでしょ？僕たち、もう充分受け取ったから大丈夫だよ。デュースくんのお金、君とお母さんのために使ってあげてほしいな」
🧨「大体、寄付ってのは同調圧力でするもんじゃねぇだろ」
👑「これが今のアタシに出来る最大限の誠意。アンタたちに命を救われたの。胸を張って、受け取ってちょうだい」
♠「………………っ、わかり、ました。ありがとうございます！！！」
長い葛藤の後、デュースがギャラを受け取った。
残るルークは、当初の約束通りにギャラを全額オンボロ寮に寄付してくれた。

ヴィルの分も入れて、オンボロ寮に寄付されたのは勝己へのギャラも含めると375万マドル。中々の大金が集まった。

🦦「おお～っ！それだけの予算があれば、色んなとこが直せるんじゃねぇか？雨漏りの修理は当然として、色褪せてる壁紙やカーテンも取り替えたいよな」
🐍「いや、水回りやガス、ライフラインの整備が先決だろう。まずは予算内で修理箇所の優先順位をしっかり決めないと……」
🥦「僕は寝具を取り変えたいかな。柔らかいお布団が恋しくて……」
🧨「ハァ？このクソ寒ぃ隙間風なんとかすンのが優先だろ」
🏹「ふふ、素敵なリフォームになりそうだね」

♥「オレのギャラは寄付してやんないけど……グリムが戻ってきたら、3人に学食でスペシャルランチくらいはオゴッてやるよ」
♠「だな。カフェ・ラテとデザートもつけてやる！」

>要するに、健康でない状態に慣れ過ぎて、呪いに冒されていることに気付けなかったのだ

ほんっと緑谷はさぁ…

オバブロ勢で改めてきちんとした謝罪くれるのってヴィルさんだけなんだよね
5章本編意外は本当に高潔な人なんだよなぁ

⭐️

> 健康でない状態に慣れ過ぎて

※ヒロアカ本編を思い出す

※この子、健康なタイミングどのくらいあった？？？

緑谷さぁ…7章のやつとかも庇いそうだなぁ…

7章はいろんな意味で頭抱えることが多いのよ

>>104

メンタルとフィジカル両方健康なの自分が思いつけるのだと無個性診断前くらいかな

雄英入試直前までなら疲労はしてるけど健康ではある
…本編中ほぼなんかある状態じゃね？

無個性発覚時からずっとメンタルも酷い状態だしな
自尊心も自己肯定感も全部めちゃくちゃにされてて、最終的に嫌悪すべき人でも無個性でも同じ人間の心があると信じたいと思ってるっていう情報出てきたし…

>>109

その中から更に特別を見つけ出すのに10年ぐらいかかってるもんな〜…

そもそもOFA自体がかっちゃんに言わせれば「呪いの力」だからな
呪われてる状態がデフォだったところがあるのかもしれない

自分は今から6章ラスト飛び込みやしないかとヒヤヒヤしてるよ(遠い目

――ズドン！！！！！！

オンボロ寮のリフォームについて和気藹々と話している最中、突如空気を震わせる轟音が響いた。

🍎「じ、地震！？」
🏹「……いいや違う！みんな、窓の外を見て！」
🥦「なんだ、あれ……」
ルークが指さした先、学園の空にスケートボードのような板状の浮遊物に乗った集団がひしめいている。

👑「この学園は特別な行事がない限り、外部からの侵入者を防ぐために魔法で結界が張られているはず」
🐍「まさか、さっきのは結界が破られた音か！？」
こちらが呆然とする間に、謎の集団の一部が進路を変え、オンボロ寮めがけて飛んできた。

🧨「窓から離れろテメェら！！」
🥦「物陰にかくれて、頭抑えて伏せて！！！」

――ズガガガッ！！

二人が声を張り上げたのと、オンボロ寮の壁がものすごい音を立てて崩壊したのは同時だった。埃と粉塵が舞い、ゲホゲホと咳き込む音がする。
出久が「みんな無事！？」と呼びかければ、即座に全員から返事が返ってきた。とりあえず大怪我をした者はいないようで胸を撫でおろししたが、予断は許されない状況だ。
出久は魔法の練度が低い一年生を背中に庇うように構えをとった。

🧨「……んで？テメェら何しに来やがった」

勝己が戦闘に立ち、侵入者を鋭く睨みつける。
侵入者は、全身に無機質な鎧を纏った、異様な姿の集団だった。

「こちらヘプタ班。被検体DとEを目視で捕捉した。捕縛行動を開始する」
勝己の威嚇を意に介さず。鎧の集団はインカムに向かって事務的な報告をしただけだった。

👑「どこの誰だか知らないけれど、窓から訪問するなんて礼儀がなっていないわね」
🧨「チッ。被検体だなんだっつってたなァ？誰をどこに連れていくんだか知らねェが、ちゃんと許可出てンだろうな、ア？身分証明書の一つでも出してみろや」
「………………」
言い方こそ粗暴だが、真っ当な勝己の問いかけにも答えない。侵入者が無遠慮に足を進める。

👑「緊急対処事態と認定！ポムフィオーレ寮長の権限において、侵入者への攻撃魔法の使用を許可する！」
🏹「ウィ！」
🦦「スカラビア、ポムフィオーレに同じ！構えろ！」
🐍「はっ！」
👑「1年生は後方待機！ハーツラビュルは寮長に連絡」
♥♠🍎「「は……はいっ！」」
学園の緊急事態マニュアルに則り、ヴィルが素早く指示を出して態勢を整える。

👑「オンボロ寮の二人は……。フン、愚問だったわね」

ヒーローとは悪を挫き、誰かを救ける存在だ。血反吐を吐きながら鍛えた力は守るための力。二人にこの場で戦わないという選択肢はなかった。

「被検体D、E、共に抵抗の意思を確認。交戦許可を願う」
「…………認証。捕縛作戦プランCを展開する」

鎧の集団が銃型の機械を構えると同時に、出久と勝己は強く前へ踏み出した。

＊戦闘ロール

出久　dice1d1000=669 (669)

爆豪　dice1d1000=764 (764)

ヴィル　dice1d400=83 (83)

ルーク　dice1d250=4 (4)

カリム　dice1d50=19 (19)

ジャミル　dice1d400=8 (8)

※相手が防魔装備のため半減デバフ

カローンA　dice1d2000=876 (876)

カローンB　dice1d2000=862 (862)

カローンC　dice1d2000=835 (835)

※装備バフ有

幼馴染の数値だって悪くないのにカローンの方が強いな

ヒロスなしで丸腰状態の幼馴染に対して、カローンは全員ハイテクアーマーだからしゃーない
しかもここのオンボロ寮土足禁止だから幼馴染スリッパか裸足だし、下手に攻撃したら鎧で自分の骨砕けそう

勝己が先制で爆破を仕掛け、怯んだ隙に出久が爆煙を使って刺客から蹴りを放つ。

しかし、重く分厚い装甲を纏った相手に対して、靴さえ履いていない出久の蹴りは十分に威力を発揮しない。鎧の接合部を狙って攻撃姿勢を突き崩すも、アイアンソールを装備していない今、少しでも加減を間違えれば出久の足の方が負けて折れてしまう。腕と違い、足は折れた瞬間に機動力を失って文字通り足手まといになってしまう。自然と、出久は慎重で厳しい立ち回りを強いられることになった。

勝己と出久がいったん相手から距離をとって態勢を立て直す間、ヴィル達が魔法で攻撃を放つ。炎、氷、木。寮長と

副寮長が攻撃しているだけあって十分な威力のはずだが、鎧兵たちはよろけもしない。

👑「ッ、効いていないの！？」

🐍「あの見慣れない装備……防魔プレートか！」

相手は対魔法攻撃に特化した装備を身にまとっており、こちらが圧倒的に不利だ。

勝己の爆破は物理的な現象のため通じるようだが、相手の数が多く片腕分の爆破では全員を退かせることはできない。

堅牢な鎧を前に、ジリジリと削られていく。勝己の左の掌は爛れ、出久の足は痺れて感覚を失っていく。ヴィル達も魔法を使い続けて魔法石がブロットで濁ってきていた。

――バチバチバチバチ！！

消耗した出久たちに向かって、鎧兵が構えたテーザー銃から強い電撃が発せられた。

＊1発目の電撃が命中したのは　dice1d4=3 (3)

1.出久

2.爆豪

3.ヴィル

4.ジャミル

👑「ああああぁッ！！！」
🏹「ヴィル！！」
「被検体Eの行動停止を確認。確保する」
鎧たちは気を失ったヴィルを素早く魔法で引き寄せ、続けて迷いなくジャミルに狙いを定めて電撃を放った。

🐍「ぐわあああああッ！」
🦦「ジャミル！！」
「被検体Dも確保完了。同Fを確保したテトラ班と合流し、本部に帰還する」
🥦「ヴィル先輩！ジャミルくん！」
🧨「テメェら、ソイツら連れてどこ行くつもりだ！待ちやがれ！！」
鎧の兵たちは浮遊する板に乗り、オンボロ寮から出ていこうとする。彼らが飛び立つ直前、別の場所から飛んできた同じ鎧の集団が合流してきた。後から合流してきた鎧兵は、ケージのようなものを持っている。その中に囚われているのは――

😺「出せ～～～～！！出すんだゾ！！！」
🥦「グリムっ！！？？」
ケージの中で叫ぶグリムに気がついた出久が呼びかけると、グリムは途端に子どものように涙を流した。

😺「はっ！！イズク……！バクゴー！エース！デュース！」
「任務完了。本部へ帰還します」
鎧兵たちはグリムの感情など何も意に介さないように、浮遊する板で空に帰っていこうとした。

🍎「みんな連れでがれでまる！待で、このー！」
♠「待ってろグリム！今、助けてやる！」
♥「おまっ……オレらは手ぇ出すなって言われただろーが！あ～っ、もう！」
物陰に隠れていた一年生たちがマジカルペンを構え、戦闘態勢に入った。

🥦「――みんな、攻撃したらダメだ！！」
🧨「素人どもが足手纏いだ！邪魔なンだよ！！死にたくなきゃすっこんでろ！！」
戦闘訓練を受けていない者の戦闘ほど危なっかしいものはない。
制止をかけたが、彼らもまたナイトレイブンカレッジの問題児で、出久と勝己と違いとにかく猪突猛進型だ。止まれと言って止まるわけもなく、オンボロ寮内で二回目の魔法戦が始まった。

＊ダメージロール

出久　dice1d20=18 (18)

爆豪　dice1d20=6 (6)　（反動ダメージ　dice1d10=4 (4) ）

ルーク　dice1d20=13 (13)

エペル　dice1d20=15 (15)

カリム　dice1d20=6 (6)

※エースとデュースは自動的に戦闘不能

6章は戦闘がとにかく多いので、序盤はダメージ控えめで

休憩時間とかに回復ロール振れそうだったら振ります

デクくんダメージが
体調不良もあって加減が難しかったのかな

一回戦もだけど二回戦目もバフありとは言え強いなカローン側

ここでもデクが一番ダメージくらってる
６章以降はバトル盛り盛りだから心配だわ…

★

ちょっとダイス

＊対抗ロール

出久　dice1d100=62 (62) -18

爆豪　dice1d100=94 (94) -10

電撃が命中したのはのダイスでかっちゃんとデクがいるのなんでだろう？二人はやっぱヒーロー精神持ってるし庇ったりしたのかな
あと対抗ロールってなんの対抗なんだろうか

>>119

電撃のイメージがあったからカローン兵の武器をテーザー銃って書いちゃったけど、6章ちゃんと見返したら「オールのような杖」が正規の武器でした

一応訂正

ツイステ知らない勢だけど、これはオバフロしたキャラが狙われてる感じかな？
グリムが食べた石の成分から生産元バレちゃったのかね

鎧兵の勢いは止まらない。

通常、魔法士は魔法を使い続ければ魔力の消費とブロットの蓄積がネックとなり勢いが衰えていくはずだが、鎧兵たちはバッテリーのようなものでアーマーに魔道エネルギーを充填しているようだった。

🥦「みんな危ない！！……うぐっ！！」

🍎「ミドリヤ！！」

立て続けに繰り出される強力な魔法の余波で、オンボロ寮がガラガラと崩れ瓦礫が降り注ぐ。ひときわ崩落した天井がエペルの上に落ちるのを見て、出久は咄嗟にエペルを庇った。

反射的に天井の破片を支えて頭が潰れることは免れたが、下敷きになって出久は身動きが取れなくなってしまった。瓦礫の隙間から、ケージに入れられたグリムが見える。

😺「出せ！ヤダッ！ヤなんだゾ～～～～～～！！！イズク～～～～！！！！」

🥦「グリムーーーーーーッ！！！」

グリムが、出久の救けを求めて泣いている。

🥦「クソッ！！今、救けに……ッ！！グリムっ！！」

鎧兵たちがヴィルとジャミルとグリムを連れて空へ戻ろうとしているのに、特別な力をもたない出久の体は瓦礫を押しのけて飛び出すことができなかった。

もがく出久の耳に、「出久」と呼び掛ける声が届いた。

🧨「お前はここにいろ、俺が行く」

🥦「かっちゃん……？」

鎧兵たちが飛び立っていった割れた大窓の枠に勝己が足をかける。瓦礫の下で動けないでいる出久を振り返り、勝己は言った。

＊dice1d100=14 (14)

81以下:　🧨「信じろ」

82以上:　🧨「来んな」

🦦「ヴィルッ！！ジャミルーーッ！！！」

シュワアアアアア、と独特の機械音を響かせ、鎧兵たちがグリムを攫ったまま空へと戻っていく。
勝己は遠くへ飛んでいく鎧兵たちを見上げ、深く息を吸い込んだ。

🧨「―――“爆速ターボ”！！！」

BOOOOOM！！！

左手で起こした爆破の推進力で、勝己が空へと飛び出した。片腕分の推進力で軌道がややぶれているが、器用に軌道修正して鎧兵たちと同じ方向へ飛んでいき、やがて姿が見えなくなった。

🥦「グリム……、かっちゃん！！！」
🏹「…………ミドリヤくん、それ以上動いてはいけない。瓦礫が腕に食い込んでしまう」
ほとんど半狂乱になって叫ぶ出久に、ルークが低く抑えた声でゆっくりと語り掛けた。
🏹「バクゴーくんは『信じろ』といった。どうか、誰よりもキミが彼を信じてあげておくれ」
🥦「…………はい」
いつかミリオがしてくれたように、ルークが出久の心を落ち着かせてくれた。肝心なのは心を制すること。出久は叫び出したいような衝動を抑え、深く息をした。

🏹「それからカリムくん。まずはミドリヤくんの救助、それから負傷した下級生の手当が優先だ。私が彼らを保健室へ運ぼう」
🦦「でも、ジャミルが！ジャミルが……ッ！！」
🏹「……冷静になれ。ジャミルくんはさらわれた。キミ1人で、寮長としての役目を果たすんだ」
カリムもまた、ルークの言葉で落ち着いて自分の果たすべき役割を自覚する。

🦦「…………わかった。オレは他の寮長たちに招集をかける！」
♥「…………で、ない……」
🏹🦦「「え？」」
♥「リ、ドル寮長、に……電話した、けど…………出なかっ……」
言い切る前にエースは気を失い、手からスマホが落ちてガシャンと音を立てた。

トランプ兵からの報連相をきっちり行うリドルに連絡が繋がらない。それが意味することを想像して、その場にいる者たちの背筋が凍り付いた。

>>126

6章は2軸で話が進むのですが、どっちがどっちのルートに行くかの分岐ダイスです

勝った方がグリム奪還のために飛び出す内容でした

これの結果次第で先のセリフ構成がものすごく変わるので、このスレのシリーズ最大の分岐です

ルクハン、普段は意味不明ハイテンションな愛の狩人のくせして、有事の際はものすごく頼りになるのがずるいんだよな

そう考えると、先輩としてはミリオと似た枠なのかもな
ユニーク魔法がそこまで強くないけど実力者ってのも似てる

>>130

補足ですが、81は最初のスレで振った爆豪→出久の信頼度のダイス値を使用しておりますゾ

ちなみに信じることと救けたいことは別の話なので、この章のデクはルクハンともどもクソ問題児になる予定です

殿堂入りクソ問題児たち！！！

また色んな人からドン引かれてしまう。

まあこんな状況でおとなしく留守番してるデクは想像できないしな…

・突然の襲撃
・抵抗するも怪我多数
・目の前で友人が連れ去られる

林間合宿の再来じゃねーか！
そりゃクソ問題児セカンドシーズンだわ

>>138

そうだわ林間合宿Part2だわこれ

そりゃダメだわ

ここの幼馴染、ダイス神のおかげで光の幼馴染√を突き進んでるんだよなぁ
お互いの信頼度高いし、確か四章の仲良し度ダイスも一番高いやつ引いてたし

>>138

これでダイス荒ぶって「来んな」引いてたらダメ押しもダメ押しだったな(遠い目

ルークとカリムを中心に各寮の寮長へ緊急事態連絡を試みたが、スカラビア寮のカリムとディアソムニア寮のマレウスの以外寮長が音信不通となっていた。

さらに上の責任者である学園長にも連絡を入れようとしたが、ふざけた留守番音声が流れるだけで連絡はつかなかった。

辛うじて魔法史担当教諭のトレインに連絡がついたため、トレインの指示で各寮の寮長またはその代理を集め、学園長室で緊急会議を開く運びとなった。

その場に集められたのは、ハーツラビュルのトレイとケイト、サバナクローのラギー、オクタヴィネルのリーチ兄弟、スカラビアのカリムとポムフィオーレのルーク。それから、オンボロ寮の出久。

🔶「ミドリヤちゃん、ひどい怪我してるじゃん！ウチのエースちゃんとデュースちゃんは意識不明で保健室に運ばれたって聞いたけど、ミドリヤちゃん大丈夫なの？」

🥦「はい。僕は大丈夫です」

＊出久の顔色　dice1d3=2 (2)

1.ガンギマリ

2.蒼白

3.落ち着いている（ように見える）

☘「とても大丈夫そうな顔色には見えないけどな。流血したみたいだし、貧血なんかで具合が悪くなったらすぐ俺に言ってくれ」
🥦「ありがとうございます、トレイ先輩」
トレイの優しさに出久が礼を言うのとほぼ同時に、学園長室の扉が開いた。

🐲「待たせたな」
🦦「マレウス、リリア！待ってたぜ！」
最後に、唯一寮長と副寮長が揃っているディアソムニアのマレウスとリリアが来たところで、トレインが招聘した生徒が全員揃った。

📚「揃ったな。それでは、これより学園の緊急会議を始める」

トレインの進行で、今回の侵入者襲撃に関する情報が集まっていく。
ヴィルとジャミル以外では、リドルは厩舎、レオナは植物園、アズールはボードゲーム部の部室でそれぞれ襲撃を受け、攫われたらしい。このうち、現場にいたラギーの証言によりレオナは無条件に全面降伏して鎧兵に着いていったことと、ボードゲーム部員の目撃証言からアズールは一緒にいたイデアとオルトとともに無抵抗で連行されたらしいということが分かった。

🦇「ふむ……やはり攫われたのは予想通りの面子のようじゃな……」
🐬「レオナさんとアズールたちは無抵抗で従ったわけですか。なにか理由がありそうですね」
🍩「なんかレオナさんは、奴らの正体を知ってるふうだったんスけど……」
🐲「ふむ……。キングスカラーは歴史ある王室の関係者だ。“奴ら”について知っていても不思議ではない」
🥦「マレウス先輩、あの鎧の集団について何か知ってるんですか？リリア先輩も、予想通りってどういう意味なんですか！？」

困惑と不安に包まれた空間の中で、平常心のマレウスとリリアだけが浮いている。少しでも情報が欲しい出久は、マレウスとリリアに疑問をぶつけた。

📚「それは私から説明しよう」

🦇「……おや？トレインよ。学園長はどうした？」

📚「学園長も、生徒同様『S.T.Y.X.（ステュークス）』に拘束され、連行された。彼が戻るまで、学園の式は私がとる」

トレインが説明するところによれば、学園を襲った鎧兵は『S.T.Y.X.』と呼ばれる組織の者だそうだ。

『S.T.Y.X.』はどこの国の政府にも属さない非政府組織で、古くからブロットの研究をし続けている魔法技術の研究所であるらしい。

🦈「……チッ。そーいうことかよ」

🥦「狙いはオーバーブロット経験者……！どうりで前線にいる僕とかっちゃんじゃなくて、真っ先にヴィル先輩とジャミルくんを狙うなんて変だと思ったんだ」

☘「だけど、リドルも他のみんなも、適切な指導を受けて回復したはずだ。なぜ今になって？」

🐲「ふむ……。“あいつ”ならなにか理由を知っていたかも知れないが」

🥦「“あいつ”って？」

🦇「“嘆きの島の番人”のことじゃ」

永い時を生きる妖精属であるマレウスとリリアは会話のテンポがゆっくりで、気が急いている出久からすると肝心な情報が得られずにもどかしくなる。

🥦「マレウス先輩とリリア先輩は“嘆きの島の番人”と面識があるんですか！？それなら――」

🐲「……なにを言っている？寝ぼけているのか、イズク。番人とは、お前も知り合いだろう？まあ、お前は直接顔をみたことはないかもしれないがな」

🥦「えっ……？」

🦇「イズクだけではないぞ。ここにいる全員が、知っておる」

＊アイデアロール

出久　dice1d100=70 (70)　40以下で成功

緑谷の状態がお労しいよー君ってやつはいつも怪我してよー…

この時点だとあの人と生身でエンカウントした事ってあったっけ？

顔は合わせてないはずだし合わせるタイミングもないんだよな、あの人マジで引きこもりだから……

さすがに入学式は生身だったような……？どうだっけ

>>148

残念ながら……(※式典服パソスト参照)

わんちゃんタブレットの姿の人だと思ってる説あるよね

ツイステのことはよくわからないんだけど、パソスト風SSの時系列はいつなんです？

寮長会議で顔合わせはしている筈だし…ほぼタブレット越しだけど

>>151

パソストは時系列が曖昧なふんわり時空です

本家も入学式関連のパソスト意外は時系列不明なものが多く、パソストだと仲良いのに本編だとギスってることが多々あります

あと、このスレだと会話カットしてますが、デクは文化祭でボードゲーム部の展示を見に行った際にブースの隅でブツブツ研究発表の最終調整してるイデアを見てますね

会話とも言えない会話ですが、同行者のリドルが「イデア先輩」と呼びかけるのを横で聞いているので、「この人がイデア先輩か〜」くらいの認識は持ったかもしれません

一応ダイス振っておこう

＊出久　イデアの姿 dice1d3=3 (3)

1.バッチリ覚えている

2.なんか青っぽい人だったような……

3.忘れてしまった

かっちゃんはイデアを見る機会ゼロだったので、この後初邂逅です

好感度めちゃ高のグリムが連れてかれてエーデュースも重症で信じろとは言われたけど片腕不自由なかっちゃんもついていっちゃったし、見た目印象に残ってても今回の騒動で記憶から吹っ飛んでそう>イデアの存在

今出久すっごい落ち着けてないからなあ…

ファンブック読了したぜ！

デクが充実した日々を送れているようで嬉しいの気持ちでいっぱいだ
推しのHAPPYは健康に良いとルクハンも言っておりますのでね

むしろ推しのHappyこそ健康の燃料までありますからね
※苦しんでるのはそれはそれで別の燃料

>>161

ですね！スレ主はデズニーアニメで育ったハピエン至上主義者なので、ヒロアカ最終盤の痛みもあるけど希望に満ちた展開がすごく好きです

ファイナルファンブックも出て、多分これがスレ主の中の最終的な幼馴染解釈かな～みたいなのが出たので、ちょっとだけ語らせてね

話題としてはスレチなので折りたたんで置くのと、別に読まなくてもこのスレのSSにはなんの影響もないです

強いて言うなら、スレ主の中で幼馴染の解釈が完全に光になったってことくらいでしょうか

no title | Writening↓特に読まなくても何も問題ないスレ主のヒロアカ最終回近辺の感想文 429話： ヒーローものの話って「ヒーローの存在はヴィランありき」という構造に必ずぶちあたるからそこが昔からモヤモヤポイントだったん…writening.net

感想を総括すると、「もう誰も気持ちしまってる奴いないな、ヨシ！！」って感じです

5章のパソストもできたので投げておきます～

例によって捏造設定モリモリなので注意です

緑谷出久　くつろぎマイルーム　「こんなの慣れっこなの」 | Writening■オンボロ寮　ー二階の部屋ー 「ミドリヤ。ちょっとこっちに来なさい」 「えっ。はい……」 合宿中のとある夜。出久がシャワーを浴びて脱衣所を出ると、ヴィルと目があったかと思えば三年生部屋に連行されて…writening.net

爆豪勝己　くつろぎマイルーム　「本当に開ぐのがよ！？」 | Writening■オンボロ寮　ー二階の部屋ー 「オラぁ、ビビってねぇで死ぬほど筋伸ばし殺せや！！無理に伸ばすと痛めっからキッチリ加減し殺せ！！」 「いだだだだだだ！！！言ってること矛盾してないか！！？」 「あだ…writening.net

ちなみに「くつろぎマイルーム」は部屋着のことです

↑のパソストはくつろぎでもないしマイルームでもないんですが、ツイステキャラの衣装の名前と合わせてます

>>164

ちなみにスレ主の中でエミュ最難関がエペルなので、エペルの口調が変かもしれないけど許してくだされ

猫被りと素の配合がつかみきれないのと、単純に津軽弁の知識が浅いもので……

>>164

とっとと異世界へのトンネル開通しちゃおうぜ学園長､､､

誰の涙も見たくねぇんだわ

>>164

ヴィルさんがデクの傷に対して淡々としたスタンスなの分かる

ヴィルさんって肘ついてできた色素沈着とかニキビを剥いてできたシミとかはすごく怒りそうだけど、消えない傷跡とかには口出さなさそうだもんな

>>164

仲良くなったエース、マブとずっと一緒に遊んでたいっていう気持ちがちらちら漏れてるのが可愛いんだなぁ

通り道、分かるよエース……通り道欲しいよな……
ツイステゲームの方の星送りでさ、デュースが当たり前に来年も監督生がいると思ってるの一瞬怖かったけどつまりそれだけ友達だって思ってくれてるってことだもんな……通り道頑張れよ学園長……

🏹「それは、もしかして――」

マレウスとリリアの回りくどい語り口にピンと来ていない出久の傍で、ルークがハッと息を呑んだ。

🏹「イグニハイドの寮長、イデア・シュラウドくんが、嘆きの島の番人……ということかい！？」

🐲「ああ……といっても、“番人”は個人を指しているわけではない。かの一族に属する者の総称だ」

出久はどこかぼんやりする頭で、マレウスとリリアの話を聞いていた。

現在の“嘆きの島の番人”もといシュラウド家の当主がイデアの父であること。

神々の時代から“嘆きの島の番人”と呼ばれていた存在がここ100年で組織化されて『S.T.Y.X.』と名乗るようになったこと。

“嘆きの島の番人”とは、オーバーブロットした魔法士に裁きを下す存在であったこと。

その後釜である非政府組織の『S.T.Y.X.』はブロットの研究機関であること。

マレウスとリリア以外のメンバーは誰もこの話を知らなかったようで場がざわめき、魔法史のベテラン教諭であるトレインでさえも「初耳だ」と悔しそうに零した。

この情報を知るのは、この場では妖精族の者のみであるようだった。

🦇「妖精族と人間は、かなりの年月交流を断っておったからのう。国や種族が違えば、伝わる内容も違う。そして、書物に残らぬ真実も多くある。何者かの思惑によって捻れ歪められることも少なくない。それが歴史というものよ」

その幼い見た目からは信じられない老獪な口調でリリアは語った。

🥦（捻れ歪められた歴史……）

＊出久　胸のざわめき　dice1d100=4 (4)

たとえ今明かされているのが衝撃の真実だったとしても、異世界人である出久にとってはそれほどショックのあるものではなかった。出久の頭を占めるのは、守れずに攫われてしまったヴィルとジャミルのぐったりと知った姿と、檻の中で泣いていたグリムと、それから、無謀にも一人で飛び出してしまった勝己の姿ばかりだ。

📚「……学園長は、イデア・シュラウドが『S.T.Y.X.』と関りがあることをご存じだったのだろうか？もしご存じであったなら……シュラウド家を通し、このような事態を回避できるよう働きかけることはできなかったのだろうか……」

🐲「どうだろうな。だが、知っていたとしても番人どもを止めることはできなかっただろう」

ここまでの話から、『S.T.Y.X.』がこの世界の一般的な法に縛られるものではなく、強制的な特権をもった組織であることが十分に示唆されている。

いつのまにか、学園長室には唾を呑む音を立てることが憚られるほどの緊張感が張りつめていた。

☘「……『S.T.Y.X.』は、オーバーブロット経験者であるリドルたちを捕らえてなにをするつもりなんだ？」

🐬「リリアさんのお話を聞く限り、丁重におもてなしされているとは思えませんが。良くて精密検査、悪くて彼らの実験対象。最悪の場合、すでに生きては……」

🥦「……………」

＊出久の反応　dice1d3=1 (1)

1.無反応

2.肩が跳ねる

3.自分の見解を述べる

怖い怖い無反応怖いよ出久

🦦「おい！冗談でもそんなこと言うのやめろよ、ジェイド」
ともすれば不謹慎なジェイドの発言を、目を厳しく吊り上げたカリムが諫めた。ジェイドの目は暗く冷たい。彼は冗談を言っているつもりなど無いのだ。

🦈「っていうかさ……ウミウシ先輩たちの話聞いてて思ったんだけど。アイツら学園をあちこち派手にぶっ壊して、目撃者もすげーいるじゃん。動画取ってたヤツとかもいるっしょ。ウミウシ先輩たちさぁ、『S.T.Y.X.』が“秘匿された組織”とか言ってたけど、全然組織を秘匿する気なくね？」
フロイドもまた片割れと同じく暗く冷たい目をして、苛立ったように吐き捨てた。
🦈「それとも、そんくらい後から帳消しにできる手段があるってこと？」

フロイドの鋭い洞察に、学園長室の空気が凍り付いた。攫われた者たちではなく、自分たちの身の安全も心配しなければならないという焦りが混じる。

📚「嘆きの島の所在地がわからぬ以上、我々は彼らを追う手立てがない。君たちはそれぞれ寮に戻り、寮生の点呼。被害状況を確認し、報告するように」
「「はい」」
トレインの言葉で、その場はひとまず解散となった。

寮生1名が拉致被害に遭い、1名が『S.T.Y.X.』を追いかけて行方不明。寮は二階が崩落して半壊状態。
オンボロ寮には点呼を取るべき相手がいない。出久は、その場でトレインに淡々と報告を述べた。

📚「報告ご苦労、イズク。ひどい顔色だ。ひとまずは体を休め、我々の調査結果を待つように。……馬鹿なことは考えるなよ」
🥦「はい」

自分はそんなに顔色が悪いのだろうか。
蒼白く、幽鬼のような表情に自覚のないまま、出久は学園長室を後にした。

学園長室から廊下に出ると、まだその場にラギーとルークが残っていた。そこへ、ラギーからのメッセージを読んだジャックが駆け付けてきた。

🐺「さっき学園を襲撃した連中に、レオナ先輩が攫われたって、……どういうことっすか！？」

🍩「どうもこうも、そのまんまッスよ。レオナさんの代わりにオレが寮の奴ら集めて状況確認するんで、君にも手伝ってほしいッス」

サバナクロー寮には副寮長がいないが、レオナは『S.T.Y.X.』に降伏する際、ラギーに「寮を預ける」とその立場を託したらしい。貧乏クジッス、と零しながらも、ラギーはきっちり仕事を果たすつもりのようだ。

🐺「は、はい。それは勿論すけど……。ミドリヤ、あちこち傷だらけじゃねぇか。もしかしてお前らも奴らにやられたのか？」

🥦「僕の怪我は大したことない。でも……」

＊出久の涙腺　dice1d3=2 (2)

1.乾いている

2.涙が溜まる

3.涙が溢れる

🥦「でも、みんなと、グリムが攫われて……。かっちゃんが、ひとりで……」
泣いている場合じゃないと思うのに、角膜に涙が貼り付いて視界がぼやけてしまう。喉の奥が焼けるように熱くなって言葉に詰まった出久の肩をルークが優しく擦り、説明を変わってくれた。

VDCの反省会の最中にオンボロ寮が襲撃され、ヴィルとジャミルとグリムが連れ去られたこと。グリムを助けようとした一年生が深手を負ったこと。そして、勝己が飛び出していったこと。ルークの説明を聞いたジャックの表情が険しくなっていく。

🐺「！！アイツら、無茶しやがって……」
🏹「私は副寮長の務めを果たすため、1度寮に戻らなくてはいけないが……ミドリヤくんと共に医務室へ赴き、彼らの様子を見てきてくれないだろうか？」
🍩「ああ、丁度いいや。ついでに医務室にウチの寮生が担ぎ込まれてないか確認してきて、ジャックくん」
🐺「ッス。確認したらすぐに連絡いれます。行くぞ、ミドリヤ」
🥦「…………うん」

医務室にはエースとデュースが運び込まれている。二人の様子を見るために、出久は視界がぼやけたまま、ジャックの後を着いていった。

医務室に辿り着くと、出久たちの担任であるクルーウェルがいた。彼もエースとデュースが担ぎ込まれたと聞いて様子を見に来たらしい。

彼は見舞いに来た出久が怪我をしていることに気がつくと、小さな傷だけではあるが魔法で手当てをしてくれた。

＊出久　ダメージ回復　dice1d10=2 (2)　（現在値18）

🐺「デュースたちはどのベッドに……あ」

🍎「2人はまだ目を覚ましてないよ」

エースとデュースは医務室のベッドの上で固くまぶたを閉ざしたままだった。エペルも一緒に運ばれてきたが、先に目を覚ましたらしい。

🥦「エペルくん、もう起きて大丈夫なの？」

🍎「平気。まだ体がちょっとビリビリしてるけど、ミドリヤクンが守ってくれたから」

🐶「お前たちにかけられた魔法の痕跡を解析したが、ほとんどがスタンを目的としたものだった」

クルーウェルの言葉からすると、『S.T.Y.X.』の兵たちは極力命を奪わずに攻撃するように配慮していたらしい。

オンボロ寮で交戦した者の物理的なダメージが大きいのは、戦った場所が悪かったというのが大きな理由だ。1年生には、魔法攻撃を放ちながら降り注ぐ瓦礫を魔法障壁で弾くことは難しい。

「馬鹿な真似をする仔犬がいれば、叱るのもトレーナの務めだ」として、クルーウェルは無茶な戦闘を行ったエペルたちを叱りつけた。

🐶「もし相手にお前らの命を奪う気があったら、今頃取返しのつかないことになっていたんだぞ」

🍎「はい……ごめんなさい。ヴィルサンはそれが分かってたから、1年生は下がってろって命令したんだね。それに、バクゴークンとミドリヤクンも攻撃しちゃダメだって言ってくれてたのに……」

エペルは俯き、「見でるしかできねがった」と悔しそうに表情を歪めた。

＊口を挟むのは　dice1d2=2 (2)

1.出久

2.ジャック

🐺「……最初からなんでもできるヤツなんかいねぇよ。先輩たちも、最初から強かったわけじゃねぇだろ。ヘコんでばっかじゃなにも始まらねぇ。こっからなにができんのか。俺たちに大事なのは、そっちだろ」

🥦🍎「「ジャックくん／ジャッククン……」」

🐺「だから、いつまでもめそめそしてんじゃねえよ。……うっとおしい」

＊出久→ジャック　好感度上昇　dice1d20=1 (1)

🥦「ここからなにができるのか……。そうだよね」

🐶「ウェルダン、ハウル。良いアンサーだ。連行された生徒と学園長の身柄については、学園側からもなにかできることはないか探ってみる。フェルミエもイズクも、今は体を休めて回復に努めろ」

🥦🍎「「はい！」」

このまま医務室に居続けても、出久にできることはない。

出久は少しだけクリアになった頭で、エペルとジャックと共に医務室から出ていった。

＊

🐺「そういや、ミドリヤ。オンボロ寮が壊れたんなら、どこで寝泊まりするつもりなんだ？」

🥦「オンボロ寮の比較的無事な区画で寝るつもりだよ。廃墟の中で夜を過ごすのは慣れてるんだ」

🐺「なんでそんなことに慣れてんだよ……相変わらず変なヤツ」

🍎「ね、ミドリヤクン。オンボロ寮がなんとかなるまでは、ポムフィオーレ寮においでよ。ヴィルサンなら、きっとそう言う……かなって」

🐺「だな。あの人なら言ってくれそうだ」

エペルの言葉にジャックが頷く。聞けば、ジャックとヴィルは幼少期に数年間同じ街で過ごした幼馴染だそうだ。

🍎「ふふ。それじゃあ一緒にポムフィオーレに帰ろう。きっとルークサンも歓迎してくれるよ！」

🥦「うん。……ありがとう、エペルくん」

柔らかく微笑みかけてくれたエペルからそっと目を逸らし、出久は『S.T.Y.X.』を追いかけて勝己が飛んでいった方角の空を見た。

――今晩、出久はナイトレイブンカレッジを抜け出すつもりだ。

エペルの心遣いを無下にしてしまうことに、出久の胸が罪悪感で傷んだ。

>>178

心遣いを無下にすることに罪悪感を覚える必要はないよ…

その本人と暫定元締が派手にやらかすから

鏡舎の前でジャックと別れ、出久たちはポムフィオーレ寮と繋がる鏡の前に移動した。

🍎「長い一日だったね。寮に戻ったらシャワーを浴びて……、うわっ！？」

「ノンッ！」

鏡を潜ろうとした瞬間、猛スピードで鏡から飛び出してきた影がエペルにぶつかった。

🥦「大丈夫！？」

🍎「いでで……だいだ、急に鏡から飛び出してきたのは！危ねべな！」

🏹「すまない、ムシュー・姫林檎。先を急いでいて……怪我はないかい？」

鏡から飛び出してきた影の正体は、ルークだった。ルークは大きな荷物と箒を背負っている。

🥦「ルーク先輩、その荷物……」

🍎「どこか出かけるんですか？」

🏹「そうなんだ。しばらく学園には戻れないかもしれないけれど……どうか元気で」

🍎「えっ！？しばらく戻れないって、一体どこに行くとつもりです！？」

🏹「嘆きの島さ！」

🥦🍎「ええええええ～～～～～！！？」

驚く二人をよそに、ルークは独りごとを続けた。ルークは数日後に雑誌のカバー撮影を控えているヴィルのために、攫われた際に一切を置いていってしまったスキンケア用品を届けに行くらしい。

🍎「撮影もなんも、まず戻ってこられるがどがもわがんねのに……！っつが、あんた副寮長だべ！？寮あげだらまねべよ！！」

🏹「私はポムフィオーレ副寮長である前に、美を求め、美を助くことを人生のテーマとする『愛の狩人（ル・シャソゥ・ドゥアムール）』……。今まさに損なわれようとしている『美』を見過ごすことはできない！！ゆえに私は、我が友の美を守るために今……旅立つ！！」

常人には理解しがたい理屈を述べるルークに、エペルがツッコミをいれる。しかし、出久はそんなことを気にしていられなかった。

🥦「どうやって追いかけるつもりなんですか！？嘆きの島の所在地は不明なんじゃ……」

🏹「嘆きの島の所在地は神秘のヴェールに包まれている……。でも、心配はご無用さ。私たちにはヴィルたちがどこにいるのか、“視える”からね」

＊対抗ロール

出久　dice1d100=28 (28)

ルーク　dice1d100=89 (89)

>>178

う～ん問題児！

先生の言うこと全然聞かないんだから！

ルクハン強すぎる

デク君は今心配でメンタルデバフ状態だから…

デク顔色悪いのにこのまま飛び出して行っちゃうんだろうけどこの先大丈夫なんだろうか

🥦「ッ、ルーク先輩、僕も一緒に連れて行ってください！！」

🏹「ノン。悪いことに後輩を付き合わせるわけにはいかないよ」

🥦「待ってください！！」

いつかオールマイトにしたように、出久はルークにしがみつくつもりで腕を伸ばした。しかし、ルークは闘牛士のようにひらりと出久を躱してしまう。

🏹「ああ……刻一刻と日没が迫っている。名残惜しいが、私は行かねばならない。それでは失礼するよ。アデュゥ！」

まるで風のようなスピードでルークは駆け抜け、颯爽と箒に乗って空へ飛び立ってしまった。

🍎「ま、待ってくださいルークサン！ルークサーーーン！！」

🥦「……………」

🍎「ああ、行っちゃった……。って、ミドリヤ、おめ大丈夫か？」

＊出久の顔色　dice1d3=2 (2)

1.ガンギマリ

2.蒼白（悪化）

3.落ち着いている（ように見える）

🍎「顔色、ますます悪くなってるよ。医務室に戻った方が良いの、かな？」

🥦「ううん。心配かけてごめんね。でも、具合が悪いわけじゃないんだ」

🍎「……やっぱり、心配だよね。バクゴークンとグリムクンのこと」

エペルに心配そうに顔を覗き込まれ、出久は自分がどんな顔をしているか確認しようとして鏡を見た。そこには、蒼白い顔をした自分が映っている。

🍎「この前のデュースクンじゃないけど、心配なことがあるなら話してよ。話したら少しはスッキリするんじゃない、かな」

＊出久　dice1d2=1 (1)

1.話す

2.話さない

偉い！！やっと頼る事を学んだって感じのデクだわ。

鏡を見て、いかに自分がひどい状態か出久はようやく理解した。
辛い思いを言葉にして吐き出すことは、自分の心を整理して落ち着けるのに役に立つ。出久はエペルの言葉に甘えて自分の心の中を聞いてもらうことにした。

🥦「……僕、ヴィル先輩たちやグリムは、きっと無事だと思うんだ。『S.T.Y.X.』がブロットの研究機関だっていうなら、オーバーブロットした人たちや、ブロットの研究を飲み込んだグリムは研究対象で……貴重な生体サンプルだ。嫌な言い方だけど、彼らにとって利用価値があるから、きっと命を奪われるようなことはない」
🥦「でも……かっちゃんは違う。かっちゃんは彼らにとって、邪魔をしてきた妨害者でしかない。研究対象じゃなくて、排除対象だ」
🍎「…………それは」
🥦「かっちゃんは僕に『信じろ』って言った。僕はかっちゃんを信じたいし、信じてる。かっちゃんは強いし、何度も視線を潜りぬけてきた人だ」
🥦「でも、今のかっちゃんは利き腕が使えないし、籠手がないから爆破の威力は万全のときと比べてずっと弱い。心臓だってまだ本調子じゃない。もし、無理に爆破を使って心臓の傷が開いたりしたら……」
勝己が飛び立ってから、出久の頭の中に何度も勝己の姿がちらついた。出久を庇って体が穴だらけになった姿と、呼吸を失い瞳孔が開ききった姿が。
勝己の死について、出久はこれ以上なくリアルに思い描くことができる。できてしまう。

🥦「だって、かっちゃん、一回死んじゃったんだ。色んなヒーローやお医者さんの力で奇跡的に蘇生して元気になったけど、きっと二回目は無い」
🥦「かっちゃんは強い人だ。どんな相手にも屈しないし、背中を向けない。でもそれは無謀さと紙一重なんだ。きっとかっちゃんは、万全じゃなくたって無茶をする。戦闘は避けられない」
この場にいたのなら、勝己は「自分を棚に上げるな」と怒っただろう。でも、彼はこの場にいない。ただ出久の不安ばかりが募る。

🥦「それに、もし、もしもだけど‥‥…。最悪のことがあったとして……僕だけが元の世界に戻って、骨の一片も持ち帰れなかったら、僕はかっちゃんの家族と、彼を救けた人たちに合わせる顔がないよ」
🥦「僕は、かっちゃんが戦っているところに行きたい。かっちゃんが無茶をする前に止めなくちゃ」

おあ……そっか……………………………そっかあ…………

デク…………

🍎「ミドリヤ……」
余裕のない出久の話は説明不足な部分も多くて、エペルには分からない話も多かった。
しかし、出久の話に滲むいやに具体的な死の気配から、出久の焦燥をありありと感じ取った。

🥦「ごめん、急にこんな話をされても困るよね。でも僕――」
🍎「ルークサンを追いかけんぞ、ミドリヤ」
🥦「え……？」
エペルの可憐な顔に似合わぬ男らしい肉刺のある手が、出久の手を力強く掴んだ。

🍎「ごちゃごちゃ考えでもしかだね！こったの、じっとしていらいねじゃ！！お前もそうだろ！！」
🥦「エペルくん……」
🍎「俺、誰かがなんとかしてるのを眠って待ってるだけなんて嫌だ！」
🥦「……危険なんだよ、君には君を心配する人がいるはずだ」
🍎「俺が行ったって、足手まといになるだけかもしれない。でも、俺もお前と同じだ、ダチがやられたのに黙ってらんないだろ。やられっぱなしでいるなんて、ナイトレイブンカレッジ生じゃねぇ！！」

エペルがマジカルペンを一振りすると、彼の愛箒がその手に現れる。
エペルは軽やかに箒に跨って浮き上がると、出久に手を差し出した。

🍎「行こう、ミドリヤ！」
🥦「…………おう！！」

出久は、小さくとも力強いその手を取った。

泣いた最高

いつも保守・コメントありがとうございます。

ちょっと早いんだけど、一旦キリが良いので次スレ立てて来ました。

【クロス注意】幼馴染inNRC Part15｜あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える（反動…bbs.animanch.com

このスレの残りは適当に感想とか投げてくれると嬉しいです

デュースとデクもなんだけどエペルとのこういう感じの会話最高に好き
異世界で巡り会うことができないキャラ同士だからこそ得られる栄養がある
このスレを立ててくれて本当にありがとうございます

>>188

骨の話が生々しいな……

復興作業のときとかに家族の遺体も見つからなかった人の話とか聞いたりしたんだろうな……

>>195

ましてや異世界だから……

元の世界なら、いつかもしかしたら何かのきっかけで見つかるかも、と限りなく希望ゼロや気休めでも思えるし言えるけど(光己さん達側からも)、こっちで亡くなったら元の世界ではどう頑張っても見つからなくなるから……

デュースとかエペルの「未熟だけどそれ故の熱さ」みたいの大好きだ
脳内のミッドナイトが「そう言う青臭いの好み！」って言ってくるんだ

それはそれとして学校の許可なく飛び出すのはダメだけどな！問題児ども！

>>188

この辺はまさに上鳴の「心配すんのは信用してねェってことになんのかなあ？」って言葉の通りだよね

大事な人だからこそ、いくら信頼してても心配になっちゃうんだよね

出久は将来先生側になるから
いずれ自分の時の先生たちの心労を思い知るんだろね

頑張れデク…！