【呪術廻戦】ワイ「このスペックで〇〇と戦うってマジかよ…」

ってことでワイのスペック安価していく

手始めに

呪術センス>>3

座学>>4

運動神経>>5

〇〇とはdice1d200=68 (68)

呪力量　宿儺の半分

呪力効率　平均よりかなり上程度

呪力出力　最強

呪力特性　冷気

こいつも鹿紫雲みたいな呪力術式型かあ

箸休めに

ワイの設定安価

性別・年齢>>27

ワイの苗字>>30(下の名前はワイ)

ワイの性格・善性>>35

ワイの設定

性別・年齢　男、25

ワイの苗字(本名)　蘆屋ワイ(あしや)

性格　周りが勝手に疑心暗鬼に陥るレベルの底抜けの善人…と

高専生だったら伊地知の後輩かもしれんのか

なら次は

反転術式>>39

領域(結界術)>>44

術式>>50だな

レゴブロック操術

OK

反転術式　できる(「できる」ってことは入れ替え後虎杖くらい？)

領域(結界術)　強度特化でまぁまぁ出来る

術式　レゴブロック操術

ワイくん強くない？

多分スペックラスト

極の番>>55

術式反転>>60

(効果、できるかどうかでどうぞ)

物体を一旦レゴブロックの形に分解してからまた別の形に組み替えることでの物質変化が可能
実質的な構築術式

OK 出揃ったところでまとめ
ワイくんのスペックのまとめ
呪術センス　宿儺から伊地知さんまでの中間
座学　上の下
運動神経　ゴリラ(ゴリラ)

呪力量　宿儺の半分
呪力効率　平均よりかなり上程度
呪力出力　最強
呪力特性　冷気

反転術式　できる(「できる」ってことは入れ替え後虎杖くらい？)
領域(結界術)　強度特化でまぁまぁ出来る
術式　レゴブロック操術

極の番　レゴブロックで作った呪力出力活かしたレールガンもどき
物体を一旦レゴブロックの形に分解してからまた別の形に組み替えることでの物質変化が可能
実質的な構築術式

忘れてた

ワイの設定

性別・年齢　男、25

ワイの苗字(本名)　蘆屋ワイ(あしや)

性格　周りが勝手に疑心暗鬼に陥るレベルの底抜けの善人

いやはや強いなワイくん

これ　ワイ「このスペックで〇〇と戦うってマジかよ…」って相手の心配的な意味じゃん

あとは〇〇を決めるってことで

それと>>61の物体を一旦レゴブロックの形に分解してからまた別の形に組み替えることでの物質変化が可能

実質的な構築術式

は術式反転について

レゴブロックを踏んだ宿儺

ワイくんの想像力が及ぶ範囲でレゴブロックでどんなものでも作れる
城だろうが海だろうが他人の領域のコピーだろうが本当に何でも

>>75

領域効果　ワイくんの想像力が及ぶ範囲でレゴブロックでどんなものでも作れる

城だろうが海だろうが他人の領域のコピーだろうが本当に何でも

チートやんけ！スペック的にも！

これを

>>61

>>62

に付け足すものとする

>>78

あの世界1話からでも1年経ってないしあんまり変わらないんじゃない？

等級はどのくらいだろうか…

diceふるね

dice1d4=3 (3)　級

>>94

diceするか

dice1d2=1 (1)

1 政治的圧力

2 実力の誤解

>>117

まじやん珍し！

うおまだ続いてた

なんとなくだけど原作との絡み考えてみる？

漏瑚といつ戦ったかとか、渋谷事変とか(テストが近いので時々しか来ないかも)

まず所属考えよっか

>>131まででdiceする

>>128

それと五条との絡みがあったけど無視でいいよ

あるとできない設定あるし

呪詛師とか

一つ候補消しちまったから>>132も含むね

dice1d3=2 (2)

上から

フリーっすか術師でいいかな？

次にとりま漏瑚と戦ったタイミングかなあ…宿儺戦までで(12月24日だよな？)

>>138まででdiceするわ

それと本編開始時が25歳ってことで>>27

ごめん名前変えるの忘れてた

渋谷事変了解！

これ噛ませ感は解消されるけど、漏瑚消耗した状態で宿儺とやるのか…

あと関係ありそうなやつとの好感度diceするねワイくんへの好感度

五条 dice1d100=97 (97)

夏油 dice1d100=20 (20)

家入 dice1d100=98 (98)

(五条と関係あるからワンチャン？)

あとは…人脈ないのかこいつ？渋谷事変組だけでもざっくり振っとくか

冥冥 dice1d100=25 (25)

七海 dice1d100=48 (48)

虎杖 dice1d100=52 (52)

伏黒 dice1d100=93 (93)

釘崎 dice1d100=81 (81)

東堂 dice1d100=93 (93)

ｽｰ(息を吸う音)…マジか五条、家入、東堂、伏黒(お前は善人嫌いだろ！)ほぼカンスト！骨抜きやんけ！

相対的に81の釘崎が低く見えてる

次にワイ→その他の好感度dice 善人補正＋20

五条 dice1d100=31 (31)

夏油 dice1d100=14 (14)

家入 dice1d100=13 (13)

冥冥 dice1d100=7 (7)

七海 dice1d100=76 (76)

虎杖 dice1d100=42 (42)

伏黒 dice1d100=23 (23)

釘崎 dice1d100=96 (96)

東堂 dice1d100=90 (90)

さてどうなるか

お、おう東堂と釘崎に好感度高いのか

性癖合致＋学生と…

これ家ワイor釘ワイが流行りかねん

それと上限は100なので補正入れても東堂、釘崎は好感度100でお願いします

最後に呪具安価するか

等級dice1d5=3 (3)　5は特級

具体的には>>148までから安価

おっちょうど出揃ったな！今日はアレやから学校はねえ！

ってことでdice上から

dice1d4=4 (4)

了解！

来曲唱…読みは「らいきょくしょう」でいいのかな？

威力をダイスdice1d30=8 (8)　（100でで遊雲)

呪詛後(最低保証＋15)dice1d50=40 (40)

なるほどだから3級呪具か多分3級未満なんだろうな

センスないので呪詛募集！(雷曲唱55は上限値で)

>>158まででdice

ダアアアアアイス！

>>153

>>154

>>155

>>156

>>157

>>158

例の如く上から！dice1d6=4 (4)

読み仮名あって助かるぜ！

呪具力dice1d100=71 (71)　(100で覚醒フィジギフ)

唐突なるss(渋谷事変での漏瑚対ワイ)

10月31日渋谷のハロウィン
いつものはずの祭り事
いつものはずだった祭り事

帷外　21:39　蘆屋ワイ現着
「すいません！遅れまs「蘆屋3級術師！」
「うぇ⁉︎」

窓の焦りの混じった呼びかけに少し驚く

「簡潔に説明します。五条悟が封印されました。」
ッッ‼︎
「五条さんが⁉︎」
余りにあり得ない非常事態

「はい。封印されたと報告が」
「わかりました。では封印場所に早急に向かいます。」
「お気をつけて」

私が向かうべきは決まった。今すぐ他班と合流し、五条悟を回収する！

21:40　蘆屋ワイ　突入

「‼︎」
渋谷。帳内部にばら撒かれたもの。それは大量の改造人間

(寄り道をしている時間などない。だが！)

「見逃すわけにはいかないな」

レゴブロック操術「白凛」
今作り出したもの。それは人を模した術式による人形兵。二級呪霊ならば一体で事足りる性能を持つ
それを20体

「改造人間を殺せ」「人間を守れ」

下した命令
自立した思考を持つ人形が、即座に従い動き出す

五条悟の封印場所に向かうべき私は駅から地下へと向かう

22:13　蘆屋ワイ　渋谷駅構内へ

階段を飛び降りる。改札口を乗り越える。B2F、B3F…と地下へ向かう
しかしB3F。そこで足が止まる

「貴様は…」

火山の頭。一つ目の呪霊。五条さんの報告にあった未登録の…！
先手必勝

「極の番…」
駅の構内、遮蔽物のない環境、回避も不可能…だからこそ刺さる！

クンッ

背後から消えていた警戒。それが今蘇り、牙を剥く
背後に出てきた火山口2つから殺意混じりの炎が吐き出される

ゴオオオオオ！

「拍子抜けだな…」
炭となっているであろう炎の中にそう呟く
アレほどの呪力放出…警戒したがどうということもない

「ゴホッゲホッ」
‼︎炭であろうと思われていたその塊から咳払いが響く

(馬鹿な。アレを喰らって生きてはいるにしてもこの耐久性)
(冷気の呪力性質が幸いした。危なかった！)

警戒せねばならん。だが背後はもう警戒されている。アレを連射されてはまずい！
「ヒャアッ！」
火山の呪霊が襲いかかってくる

ギイン！

‼︎ナイフ型の呪具！だがそれでも牽制しつつ仕留め切る！

極の番　霊流玩(レールガン)

領域　壊創具現

かっけえー頼んでよかったあー

なんだかんだで領域練度(最低保証＋20)dice1d80=24 (24)

(10で伏黒、100で宿儺)

すまん書き直した

呪力の残量は忘れてください

強度特化は練度ではないかまあ相性で漏瑚にはおし勝てなそう
まあマグマに氷突っ込んでもか
ss続き

咄嗟に雷曲唱でガードはできた。だが詠唱はまだ完了していない！
詠唱のため、距離を稼ぐ！
先ほどの背後からの火山口攻撃を回避、それと同時に奴へ回し蹴りを入れる

「グッ！」

蹴りが突き刺さり奴と私の位置が入れ替わり、同時に距離ができる
「雷天　静曲…」

「火礫蟲」ブブブブブ　「‼︎」
飛来してくるのは6匹の式神
それを飛ばした直後、奴は体を翻しB2Fへと走り出す

｢!!｣　(どういうことだ⁉︎五条さんの奪還を阻止するのがお前らの目的だろ⁉︎)
いや……こいつの狙いは外に出ての機動戦！
ブブブブブ
まずはこの式神を…1…

「「ジジジジジジ」」「！？」
音？　ドゴォォォン

「アヅッッ」
爆発か…性質的にも呪力が削られていく！
やるなら短期決戦か！

爆風を薙ぎ払い詠唱を再開。奴を祓うべく視線を向ける。

「クソッ上へ行かれたか⁉︎」
すでにそこに奴はいなかった。

「無来の刃」
雷曲唱の詠唱を終える

蘆屋ワイは漏瑚を祓うべくB3Fから上へと登る
(どこだ⁉︎奴は今どこに…何階にいる？)
地上に出ている可能性さえ考慮し、さらに足を前へ運ぶ

B2F

ここには…いるのか？
「白凛」
呼び出した数は5体。白凛は大して会話ができるわけではない…ならブロックで文字を書く
「ここあたりに未登録の特級呪霊がいるかもしれない」
それを白凛の胴体部分にブロックで形付け、フロアを彷徨かせる

B1F

ここには…「！」

「なんだ…なんだ待っててくれたのか？」
「貴様はここで殺してしまわんといかんのだ」

交わす視線。確かな相性。それすら覆す天賦の才能。
「「領域展開」」

互いが全てを流し込む

備考…B1FはB3Fに比べ広いので領域展開の押し合いがしやすく、漏瑚は相性で押し切れると踏みました。
展開後も広い方が戦いやすいからね！(別の敵がいたとしても)

「蓋棺鉄囲山」「壊創具現」
互いが映し出した心象風景
総合的には互角。しかし押され出したのは…

「‼︎」(まずいな…)
蘆屋ワイ…彼であった
元より存在した呪力の相性。それが奴の領域では圧倒的なハンデになる

(白凛の性能を保つために込めた呪力がここで効いてくるとは…)
少しの呪力も今は惜しい

ダッ
奴にダメージを与え、先に領域を破壊するべく駆け寄り雷曲唱を振るう

(いいだろう。潰す)
漏瑚が火山を発生させ、火礫蟲をばら撒く
互いの思考が一致する

後付け設定①
「白凛」の製造方法解説！
1 術式反転でレゴブロックを作る　2 順転で組んで操る　3 完成！

漏瑚は蘆屋ワイとの接近戦闘では不利であると判断し、彼から距離を取る
火礫蟲、火山口からの炎が同時に蘆屋ワイを襲う

(こうゆう使い方はまだ…)「見せてなかったか⁉︎」
術式反転
自らの上着を複数のクナイに変え、火礫蟲へ投げつける

火礫蟲の過半数が爆発。次に襲うのは火山口
(右上、左、真上、左後ろ、右後ろ上)
しかし彼は即座に察知。対応しつつ進むべく被弾覚悟の、前方への回避に専念する。

「甘い」
だがその瞬間、上手をとったのは漏瑚であった

(なっ…)
蘆屋ワイの前方30メートル。漏瑚の足元から出現したのは、災害を彷彿とさせる程の大量の溶岩

必然、前方への回避を計画していた彼は蟻地獄に飲み込まれるかのように、溶岩の中へと吸い込まれる

溶岩に飲まれる7秒前

まずい…
彼の脳内に響き渡ったのはそんな一言
(私の呪力は冷気の性質を持つ…溶岩に触れれば呪力が消え去る！)

彼の脳みそが弾き出した答え
それは防御を含んだ突破であった

その方法は至極単純
術式反転により肉体を限りなく炎へと改造し、損傷を抑える

しかし溶岩と炎へと変質した肉体による呪力の減少は溶岩を突破し肉体を戻すまでの間、永続して呪力及び彼の命を削る

彼の膨大な呪力量でこそ成せる荒技である

「なんだと…？」
漏瑚にとって、まさしくこれは予想外と言えるであろう異常事態
全てを覆し圧倒可能なほどの相性差を持とうとも、奴の前進を止めることができないという事実に漏瑚は戦慄する

漏瑚の困惑していたその瞬間、彼が溶岩を走破。呪具の呪詛を開始する

「雷天　静曲　無来の刃」
詠唱を終えた彼の刃が漏瑚に対し振るわれる

互いに術式による損傷は見られず、領域も拮抗
もはや彼らに残された唯一の方法
肉弾戦という手段の火蓋を、呪詛を纏ったその刃が今切りさいた

領域の中央で彼らは殴り合う

(先ほどの突進の秘密を知らん限り、接近戦は避けられん)

(押し合い途中の領域の中にいるだけで呪力が削られる！)

互いの拳が交差し互いの顔面を捉え、互いに直撃。
その直後に蘆屋ワイが右足での蹴りを放つ
しかし漏瑚は防御し、受けた後に右拳を振るう
だが彼も回避と同時にカウンターパンチを放ち、それを奴が避ける

そんな攻防が続き、それを破ったのは漏瑚
極の番の阻止、領域の押し合い、突進への対応
再4となり有利を取り切る

呪霊としての矜持か、はたまた災禍を恐れた人の負の念か
奴は成し遂げたのだ
遠隔での極の番の起動を

領域内での上空。本来の3回りは小さかろう炎の隕石
彼の領域を押し切る決め手になろう炎の隕石
それの完成数秒前に蘆屋ワイが察知する

だが…
「遅い」

「グッ⁉︎」
気を取られたその一瞬、漏瑚の左拳が蘆屋ワイの左頬に突き刺さる

もはや止める手段も、肉体の改造も間に合わぬ状況
彼の隕石が完成する直前

彼らの領域が崩壊する

「バカな⁉︎」
先に反応したのは漏瑚…いや
計画していたのは蘆屋ワイであった

互いが領域を展開した時すでに彼はこれをデザインしてみせた

漏瑚の目に映ったもの
それはB2Fを彷徨かせていた「白凛」であった
B1Fにて奴を見つけた瞬間「白凛」を援軍をして向かわせ
領域を展開した瞬間、領域の外殻の破壊を命令に据えた

外殻が破壊され領域が崩壊。同時に術式が焼き切れ、漏瑚の極の番は制御を失い崩壊した

必然、肉弾戦を突き通した蘆屋ワイ。極の番にリソースを割いた漏瑚では次手への対応能力の差は、火を見るより明らかであった

「うらぁ！」
「グがッ⁉︎」
蘆屋ワイの右拳が奴の腹部に突き刺さる

ドガッ…ドン

奴が弾き飛ばされると同時に両者の術式が復元される

「クッ…」
領域が崩壊し、両者共々距離が空く

(まだだ！領域が破壊されようともまだ…)
地上へ登り、仕切り直そうとする漏瑚
しかし通路はすでに彼が立ち塞がっていた

「ガアッ！」
損傷が見られなくとも地上へ出ることを優先し
溶岩の波を空間いっぱいに広げる

ドプン

空間ないが溶岩で満たされ、蘆屋ワイすら飲み込まれる

(今だ…今しかないのだ！)
奴はどうせ生きている
だがしかしこの状況では溶岩に流されていると判断し、漏瑚は走った

元々彼のいた場所を漏瑚が走り抜ける
しかし…

「極の番　霊流玩」

「⁉︎」
その時漏瑚は溶岩を前進した時の種を知り、背後を取られていたことに気づく

しかし今は…
(なぜ流されていない？)
「……まさか！」

彼が耐えれた理由。それは彼の横の壁である
その壁は抉れており、ブロック状になっていた

そう…彼は壁に潜み、奴が通り過ぎる時を待っていたのだ

「もう忘れたのか？」
「1本道はこいつが刺さる」

ビイイイイイイ

その奥義が呪霊と溶岩を消し去った(と思いたいがこれではな…)

消失反応も、奴がいるわけでもない。ゆえに判断できないのだ

地上

「ハアッハッ」
(危なかった)(戻ることはない…こうなっては上へ)

唇を噛み締め、奴は地上界へと登る

一応終わりです(ss)
感想募集
やっぱ長かった？
次からはもうちょい短くするは

夜にこえーの知っちまった

犬鳴トンネルss

「ここですか…」
「はい。今回はここの心霊スポットの徘徊をお願いします」
薄暗い廃トンネル
補助監督が私たちにそう告げる
あと怖い

「では蘆屋さん。行きますよ」
「はい…それとはぐれないでください」「怖いので」

今回の任務の具体的な内容
それは犬鳴トンネルの徘徊。呪霊がいれば討伐
それと何よりも七海さんがついている
一人ではないのだ。一人ではない

今、そのトンネルに足を運ぶ

「「‼︎」」
踏み入れてわかる呪いの濃さ

「…いますよね」
「ええ。これはなかなか」

いる…わかる
確実に特級クラスの呪霊が1体

(怖がってる暇ないかもな…)
苦戦するほどでもないだろうが…
そう思いつつもトンネルを歩く

数分ほど歩いただろうか？
呪いの濃い方に足を進め、気づく

呪霊がいた

『たjdh*ぅ%¥けで』

暗闇がかかってはいる
見えている部分でわかることは、異形の肉体だ。足はなく複数の腕で立っている。目玉4つほどはあるが口はない
(どうやってさっきの言葉を発したんだ？)

「ん？」
なんだこれは…
自分の腹部に手型のようなものがついている？

「…！七海さん！腹に手形は⁉︎」
「！ついています。おそらく奴の術式でしょう」
いつ当たったのかは気になるがあとだ今すぐにでも…！

「奴を祓いますよ」
「はい！」

ダッ

二人で呪霊へと駆け寄り呪詛を唱え終えた呪具を振るう

スカッ

「⁉︎」
「あれ？」

七海さんが右、私が左から各々呪具を振るった
しかしその呪霊には攻撃が当たっていなかった

(…この手型が原因か？)
いや、恐らくはそうなのだろう

「手型はさっきの声からで、手型で攻撃が通らないであってますかね？」
「…おそらくは」

ズアッ

呪霊から放たれる異様な呪霊
地面から骸骨のような呪霊が這い出てくる

「行きますよ蘆屋さん」
「はい！」

バギッ　ゴガッ

1体、2体と数を減らす最中、考える
どうすれば攻撃を当てられる？

仮説1
手型を外す
恐らくはこの手型が攻撃無効の原因。だからなんとかして外す

仮説2
領域展開
奴を領域内に入れる。五条さんですら領域内では攻撃が当たる
それにかける

仮説3
トンネル内からの脱出
外に出ることで手型が外れることにかける

…どうしようかなこれ

骸骨を壊しても、壊した分だけ増え続ける
20体は壊しただろうか。それでも一向に収まる気配はない

『:#2ksksj』
「「⁉︎」」
突如奴が何かを唱える

(なんだ？何を唱えた？)
そう考えたのも束の間、0コンマ数秒後それに気づく

トンネルの天井から白い服を着た女が生み出された
どう生まれたのか、いつから作られ、いたのか。それはわからない

(それでもこれは…)

まさしくその一瞬。女が私へと振り向いたかと思えば目の前にまで接近される

「‼︎」「蘆屋さん！」
速い！
が、対応は間に合う。七海さんも反応できてる

(仕留める！)
攻撃が女の呪霊に突き刺さる

硬い

最も最初に感じたのは底の見えぬ如き硬度
七海さんもおそらくそう感じている

そして奴からの攻撃が放たれる前に間合いの外へと引く
(反応は出来るが…厄介なのはその無敵性)

と…同時に理解が回る

「七海さん。仮説ですが━━━━ということではないでしょうか」
「‼︎」
確かにそれなら確かに理屈は通るが…
なぜそんな発想が彼からは出るのだろうか

「なのでフォローはよろしくお願いします」
「領域展開」

前々から感じていた違和感とは奴が強すぎるということ

二桁を超える自殺の名所、多くの怪談、七不思議
そして呪霊との会敵。それらをこなしてきた私にはわかる

こいつはそれらと張り合えるであろう実力を持っている
だが違和感

このトンネルでの被害者、それを恐れた第三者
私の経験が言っている。彼らの念がここまで化けることは決してない

ならばどうしてここまでのポテンシャルを保てるのだろうか
その答えは…
【七海さん。仮説ですがこのトンネル自体が奴の領域です】

建物内が呪霊の領域内であること。それ自体は大して珍しくはない
だがそれを察知させなかった理由はトンネルが空間を隔てていないことにあった

本来建物内を領域とするには扉などで経由するものがほとんどだ
故に七海建人は気付けない
ここが領域であるという事実に

「領域展開」「壊創具現」

領域は外に弱い。トンネル内では大きさの桁が違う

(あの村までは広げたくないな)

あわよくば押し切りたい。だがここは押し合いに注力し必中効果、腹部の手型を中和し彼に任せることにしようか

「隙のフォロー、もとい戦闘任せましたよ？七海さん！」

(確か呪術廻戦で建物内を領域にするには扉とかあったはず)
機首雷同は違うし
【】←これは過去回想です

━七海目線でお送りします━

「あなたは領域に専念してください」
腹部の手型が消えたことを確認する

「それとここからは」
ネクタイを外し、今宣言する
「時間外労働です」

(グダグダしていては遅い。最短で祓う！)
目の前を取り巻く骨の集合体。それらを破壊しつつも足は止めない

ズアアア

トンネルを埋め尽くすほどの骸骨
女の呪霊は異形の肉体、おそらく本体を守っている

ダッ

もはや骨の雪崩かのような波へと駆け寄り…放つ
━黒閃━

大規模な破壊は出来ない
しかし蘆屋さんは押し合いに注力させなければならない

奴までの距離、8メートル
━黒閃━

骸骨の生産力は落ちてきている
おそらくこの物量が奴の全力。攻めるならば今！

骸骨の雪崩を超え、奴とのスペースが開ける
しかし残った骸骨が彼の元へ襲いかかる

残るは女との一騎打ち
いま…ここで潰す！

ちょっとssは諸事情あって厳しいのでワイくんの色々決めちゃおう！

主にワイくんの過去についてと出身、野良か高専系かとか

過去　安価>>250

出身　安価>>255

diceです

なるへそ〜

>>250>>255

こんな感じね誰かに拾われたってことだろうけど誰だろうか

なお一般出身の設定は加茂家出身ってことでお願いします

拾った人

dice1d3=2 (2)

1.夜蛾さん　2.日下部さん　3.オリキャラ術師の蘆屋さん

好感度

夜蛾　dice2d100=43 79 (122)

日下部　dice2d100=76 31 (107)

蘆屋　dice2d100=60 79 (139)

左が蘆屋へ

右が蘆屋から(善人度補正＋20)

ナイス日下部！
蘆屋はなんだかんだでついたってことで

蘆屋(オリ術師)は今後出てくる可能性なきにしもあらず

女は迎撃態勢を取り、襲いかかってくる
しかし純粋な殴り合いならこちらに分がある

そう、殴り合いだけならの話だ

この瞬間にも彼へ被害が出かねない
最速で仕留める！

女が拳を振い、背後から数体の骸骨が襲いかかってくる。恐らくは不意打ち狙いだろうが見えている

そして骸骨の攻撃が空を切ると同時、数体を破壊。うち一体を盾として女の攻撃を受ける

ガラガラと音をたて砕け散った骨。それを目眩しに利用
瞬間、奴の背後へと回り放つ

━黒閃━

暗き闇夜に黒き火花が咲き誇る

https://t elegra.ph/%E8%98%86%E5%B1%8B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%83%E3%82%AF-06-08

ここにざっくりと設定まとめ(疲れた)

改行直せば見れるよ！(疲労ゆえに血走った目)

━ワイくん視点━

「！」
(トンネル内から呪力が消えていく…骸骨も！)
恐らくは呪霊が祓われたということだろう

「七海さーん！」
七海さんが呪霊の本体を祓ってくれたようだ

七海さんの方へと向かう…が

「ガアアアア！！！」
「⁉︎?」
(一体何が⁉︎いやそうか！こいつが本体か！七海さんが壊したのは領域の背景のようなもの！)

余りに思考外の事象により、数瞬動きが止まる

バギッ

「ッ！」
その数瞬を奴が見逃すわけもなく、一転して不利な状況へと追い込まれた
…次の瞬間

バシュッ

「蘆屋さん。大丈夫ですか？」「………」
「蘆屋さん?」「え…あっはい。大丈夫です」

そうして私たちはトンネル外へと足を進めるのであった

━トンネル外━
「お二人ともお疲れ様でした」
補助監督のねぎらいの言葉が地味にありがたい

「それではお疲れ様でした。では私はこれで」
「あっ待ってください七海さん！」
「色々助けてもらったお礼という事で3人でご飯いきません？奢るんで！」
「………(あなたがいなけりゃ詰んでたでしょうよ…)」

━飯食店(サイ○リヤ)━
「七海さん何頼みます？補助監督さんも」「…たらこパスタを」
「私何もしてないですけどいいんですか？」「どうぞどうぞ」
あのトンネルについては補助監督さんの情報に頼り切りだった
役に立った一人としては十分の働きだ

「…七海さん。今日は改めて色々ありがとうございました」

「たらこパスタとモッツァレラピザでーす」
「あっ来ましたね。食べましょう」

「…蘆屋さん…それを言うべきは私です」「？」
「その性格では貴方は損をしてしまう」
「これは忠告です。もう少し高慢になれば少しは楽になるでしょう」
損か…的を得ている言葉だ…余りに身に染みる言葉でもある

「それでも生き方に後悔はありません」
「それはもう、一生背負っていこうと決めましたから」
あの家を出た時から…後悔を残していいとは思っていないから

━サイ○外━
「ではお二人とも改めてお疲れ様でした。私はこれで」
「お気をつけてー」
補助監督もとい彼のの背を見届ける

「では七海さん今日はありが「今日はありがとうございました」
「蘆屋さん先ほど言いったはずです。それを言うべきは私だと」
「…！お疲れ様でした！」
少し肌の冷える今日この頃。その言葉は夜の帳へ溶けていく

ss終わりです！
漏瑚ssと大差ない長さになってしまった…
反省反省
…それはそれとして七海さんがピザ手掴みしてるの想像できなかった
感想募集

あっそうだ

次何書くがdiceしちまおう

dice1d4=2 (2)

1.オリ任務　2.ワイくんの過去編(日下部さんとの絡み)

3.本編(渋谷事変とはいってない)

4.高専時代ワイくんについて

Q.ワイくんって高専に所属してたんけ？

A.さあ？

dice1d2=2 (2)

1.してた　2.してない(2の場合は高専組との絡み)(夜蛾さんと面識あるし)

過去編ss　ちなみにワイくんが10歳の頃のお話

「貴方は加茂家の当主となるのです」
気づいた時にはそう言われていた
生まれた時からたくさんの人がいた。みんなかまってくれたし色んな事を教えてくれた
…でも、ずっと一人だった

私には才能があるらしい
でもそんなもの五条家？のあの子の方が持ってる。それに禪院家？の大人の…大人の人の方が多分すごい……気がする

今日とある人と初めて強い呪霊を狩る
私の家の人は今少し忙しいらしく代わりにとある人が雇われたようだ

>>264

えーとこれなんですけど好感度とかミスってましてね

訂正しました

>>267ごめんね

直したけどミスあったらまた教えて

「加茂ワイ。加茂家に生まれた逸材です」
補助監督からの紹介。だが端的だ

「というと？」
彼の意図の理解ができず聞き返す

「どうやら6歳の頃に2級術師を御前試合で下したとか」
「はあ？噂じゃないんですか⁉︎」
耳を疑うとはこのことかだろうか。だが確かに聞こえたからこそ疑った

「マジです。今回は彼の補助をお願いします」
「…んで、その任務ってのは？」
「その前に」
だだっ広い敷地と2人の術師。それらに守られた一人の少年がそこにいた

「今日は遠路遥々ご足労いただき誠に有難う御座います。日下部準1級術師」
そうそうたるお出迎え…いやこの少年を守るための人数か

━任務場所前にて━

「今回はここに居る準1級呪霊を祓っていただきます」
午前4時。春が香る山の中にて俺と加茂ワイが説明を受ける
正直不安要素がデカい。勝てるかどうかじゃなくこいつの安否
その一点のみ

そして任務場所へと歩み出す

「改めまして今日はありがとうございます！」
「ああ…今日はよろしく」
もう一つ正直をいうならあまりこいつと関わりたくはない
なぜなら御三家のボンボンなんぞ面倒くさいからだ

(のらりくらりといこうかね)
そうしているうちに任務場所に到着した

日下部さんエミュ難しい

知ってた？

>>237>>238

のトンネルでなぜ空間を隔てない領域ができたかというと宿儺と同じ原理ってわけでもなくて、秤や日車さんみたいな『術式由来の領域』だからで結構自由に設定弄れるから

具体的には『他者が侵入した時』のみ発どうする領域で『トンネル内』が領域じゃなくて、『トンネル自体が領域』だったんだよ

要するに『必中効果』を消す縛りで領域内に敵がいなくても『トンネル領域』から『必殺効果のみ』を外部へ干渉させたって訳

(声、無敵モード、骸骨、女が必殺。実は声は対呪言の耳ガードで対策できたよ)

>>300

備考

ワイくんの領域の考察は具体的にいうと「トンネル内」に関してであって「トンネル自体」とはまだ気づいてなかったです

「ここか…」
目の前にあったのは廃駅
任務内容とは通称きさらぎ駅にいるであろう呪霊の討伐である

(だが正直こいつの実力が意味不明だ)
今回の呪霊は下手すれば1級呪霊の可能性もある
この坊ちゃんを守りながらならば厳しい状況にならざるを得ない

「…なあ加茂…くん？の術式は？何ができる？」
「加茂で大丈夫ですよ！術式はまだ発現してませんが体術はそれなりな自負があります！」
となると基本的に肉弾戦だな
そんでもって今回の相手は準1級呪霊………ね

「とりあえず基本的には俺の背後にいろ。突っ走るなよ」
そう伝え俺を先頭にその廃駅へと向かう

「…さて駅に来たはいいものの」
呪霊がいないことを確認し廃駅のベンチに腰をかける

(どーやって誘き出しますかね)
被害者の被害状況によると基本行方不明になっているのは夜
つまりここに呪霊がいないってことは、一様探すが基本的には待ちだな

「ん？どうした。座らないのか？先に晩飯食っとこう」
「あ、じゃあお言葉に甘えて」

すでに買ってあった晩飯を食べつつ夜になるのを待つ

━きさらぎ駅・夜━

ガタン　ゴトン

暗く…暗く沈んだ夜。何処から？どうやって？そこに来るかはわからない
一度閉ざされた廃駅に、再度電車がホームを照らす

「来ましたかね？」
少年の問いかけ

「ああ、間違いない」
静寂の反芻

「いくぞ」
それら全てを切り裂いて、夜の列車が走り出す

ガタン　ゴトン　ガタン　ゴトン

ひたすらその音が反芻し、たどり着く

「ここがきさらぎ駅…」
「ああ、間違いないこの標識にもそう書いてある」
時刻表に指を差し告げる
そしてここは呪霊の作り出した空間。領域とはまた少し違う雰囲気だ

「えっと…ここからどうするんですか？」
加茂からの質問に俺はこう答える

「加茂の意見は？」
きさらぎ駅とは別の俺のもう1つの任務。それはこいつの査定。何ができるか…なんなら術式の覚醒を促すこと
だから聞いた。そしてこいつはこう言った

「…行方不明者と呪霊の捜索ではないでしょうか」
まあそうなるだろうな

「まあ概ね正しい。だが行方不明者は後回しでいい」

「…見捨てるってことですか」
「後回しっつってんだろ」
そうあくまで後回し。非術師を守りつつ準1級呪霊とやるには分が悪い

「だが状況としては”既に死んでる”だな。恐らく電車自体も呪霊が仕込んでる」
そしてこの駅自体も呪霊が仕込み、準1級呪霊ともなれば…

「電車の時点ですでに怪しい…と」
その通り。流石に勘はいいな

「そうだ。だからまずやるべきことは呪霊の捜索なんだよ」
「と…言いたいところだが」
明らかに濃い呪いの気配。今まで出てこなかったのは俺らの呪力によるものだろ？
電車で襲わずきさらぎ駅で仕掛けたのは、領域とはまた別のバフがあるとみた

「これが…準1級呪霊」
明らかに動揺しているな。ビビってるというよりは好奇心に近いかもしれないが…

それの見た目は4メートルはあろう肉の怪物
片足は無く、白髪の髪が垂れており手が多い
映画なんぞやるからここまで広まってんだクソ

「いいか？廃駅で言った通り俺の後ろにいろ。離れるなよ」
と言い切った僅か数瞬。奴の手が伸び掴みかかってくる

シン・陰流　居合「夕月」

数本の手を捌き切り改めて思う
(加茂が邪魔だ)
そう思う

しかし時間は猶予を奪う
「日下部さん後ろから人が！」

(人…？人だと⁉︎なんで今更⁉︎……いや…)
元ネタからの推測はできる。実際呪霊自体にも都市伝説の一部と似通った特徴はある
恐らくは敵。そう判断せざるを得ない
…だが

(どうする！加茂はこいつらを敵と認識できるとは思えない！なら逃げるか？呪霊の術式もはっきりしてないのに?)

「………」

「…加茂！自分の身を…」
それで認めるわけではない。だが数瞬遅れて気づく

「雷天　静曲　無来の刃」
彼の呪術師としての覚悟に

━(ここだけ)ワイくん目線でお送りします━

「日下部さん。彼らは敵でいいんですよね？」
人がいる理由があるのならそれは殺す意味がないから
つまりそれらは敵でも獲物でもないのだから必然的に答えは一つ

「！……わかった。そいつらはお前に任せる」
その返事に改めて思うこの人達は…もう……

「………」

ダッ…………ザシュ

一人…二、三人とそれらを切り裂く
突っ込みすぎないように、日下部さんに届かないように立ち回る

血を被ろうとも被せようともそれらは止まらない
広々とした黒色に光の照らす赤が舞う

━日下部視点に戻る━

俺と呪霊の距離は約7メートル
加茂との距離は背後、約4メートルと言ったところだ

俺の戦い方は一対一が最も生きる
なぜならそれは無差別であるから

今それを使えば加茂にも降り注いでしまう

ならば！

瞬間、呪霊へと肉薄するため踏み込む
必然呪霊の動きも変わる。右から左、上から下、奴の持ちうるであろう全ての腕が俺に向かう

それこそが狙いであると奴は考えつくはずもない

シン・陰流　居合「夕月」

呪霊本体との距離約6メートル
加茂との距離約5メートル
呪霊の腕との距離約2メートル

今、それが攻めへと生きる

0.1秒
3本の腕が落とされる

0.3秒
10本目の腕に切り掛かる

0.8秒
奴の腕の9割7分が落ちる

1秒
居合「夕月」を一解除した後

呪霊本体との距離が3メートルを切る

シン・陰流　「朧月」

その刃が奴の頭を貫いた

腕が強かったのはなんなんだろうな？
日下部さん(27)をてこずらせる状況とはいえ、削らなきゃせめにくいと判断されるとか
怖〜

ザフッ

白髪の呪霊が消失し始め
気づく

(きさらぎ駅が閉じていない！)

俺の見立ててでは
ここは呪霊により作られた空間。呪霊の消失反応と共にこの空間も崩壊して行くものだと思っていた

(…いや今は加茂の加勢だ。どうにかしてここから逃げるかはあ…)

ドン　ドン　ドン　ドン

(太鼓の音…)

初めてだ…人のイメージをここまで精密に再現してる呪霊は…
だがここからは”知らない”。物語にない…

「加茂！一旦引くぞ！」
「えっ…それってこの」
「速く！」

ドン　ドン　ドン　ドン

あの腕の呪霊も弱くはなかった。だからそれがここの主だと思っていた
…が、違う。おそらくここからが本丸

ドン　ドン　ドン　ドン

確かに俺たちは走っている。俺も加茂も遅いわけではない。
それでも引き離せない

(近づいてくる！)

ドン　ドン　ドン　ドン

その時、俺が見たものは四つの太鼓を持った先頭。それと般若の面を被った総勢15の集団
瞬間奴らが迫り、襲いかかられる

決して手を抜いていたわけではない。決して油断していたわけでもない！
それでも…

「〜〜〜ッッ加茂！！！」

僅かな隙、その瞬間に俺と加茂が分断された

━ワイくん視点━

見えなかった
般若の面をつけた集団が遠目ながらに見えた時、その瞬間離されていた

「ッ！雷天　静曲　無来の…

バキン

「？…え？」
呪詛を仕掛けたからか、それが月夜に照らされ興味を引いたからなのか…
奴等が動いたことすら認識出来ず…呪具を…奪われていた

奴等の術式？暗さゆえの不意打ち？
それを疑った程にわかってしまう。明らかな”差”

周りに居る般若の数…
暗さで見えにくいが3体

明らかに日下部さんに大半が寄っている
なんとか堪えて日下部さんを…

ヒュッ

「…あ…ええ？」
気づける訳がなかった。舐めていた
瞬きすら許されぬ程の圧迫感の中、それはいつのまにか目の前にいた

腹がミシミシと音を立て、口の中が赤黒く滲む

痛い、苦しい、苦しい、苦しい、痛い、辛い、辛い、痛い、嫌だ

唇を噛み締め堪えようとも際限などなくその思考が伝達されるなか、産まれたのは新しい呪霊に対しての感情

“怖い”

きさらぎ駅に来た時は怖がってなかったのにトンネルでは怖いと言っていた…
そして子供の頃の体験は強く残る…ﾊｯ(ｷｽﾞｲﾃｼﾏｯﾀｶｵ)

しかしそれでも逃がしてはくれない
髪の毛を掴まれ、同時に呪具を持った呪霊が近づく

日下部さんは何処だろう？周りにその気配はないなぁ

逃げなくてはならないのに体は上手く動かない
呪霊の手が振り上げられてわかるどうしようもない死の恐怖

(それでも！)
恐怖を噛み締めて拳を振りかぶる

「あ゛ア゛‼︎」

ベキッ

硬いものを殴った感触
手の甲が折れるほどの感覚

(それ…でも‼︎)

ブチっ

狙ったのは仮面の隙間。すなわち眼球

「ッ！」

奴は言葉を発したわけでわけではない
それでも手からは逃れることができた

その手から離れ、距離をとる
頭は全く回らないのに、怖いだけが明白だった

奴の目はもう治ってきてる
残りの二人も私の前後を挟んできた

ザッ

1歩目を潰した奴が迫ってくる
もう治した…ということか

ザッ

「…いやだ」
一歩、近づいてくる

ザッ

「来る…な」
もう一歩と近づく度、声が大きくなっていった

ザッ

「来るなああ！！！！」
その言葉が辺りに響き渡り、視界が滲む
その時にはもう奴の拳がそこにあった

何をしようとも、どんな言葉が響きわたろうとも
何もそこにはないかのように容易く、悠然とした拳が振り下ろされる

一発、二発三発とそれが止まることはない

ピシッ

それが終わったのはグチャグチャになるまで殴られて、顔から滴る涙が枯れた時

私の呪具を持った呪霊が目の前にいる呪霊に呪具を渡す

ビキ　　　パキパキ

(そうか…私はずっと………)

その呪具を振りかぶり、坦々とした作業のような仕草で私へと刃を振るう

(一人か)

バキン
何かが壊れた音がした
鍵のような…重しのような、世界が縛っていたかのような何か
何も聞こえないはずなのに壊れた音だけが、耳に響いた

ドスッ

呪具が腹に突き刺さり地面に横たわり、私の心臓が止まる
それと同時、呪霊が足を翻し何処かへと向かうそぶりを見せる

痛い、痛い、苦しい、辛い

(でも…もう大丈夫だ)
息が掠れ、世界がボヤける

(もう…痛くない)



そのトキ、そのコどもハ死んでいタ
ムねがトマっていて、死んでルいキ物と同じ二なっタ

ナラどうシテ…なんデ………

オれノムネが死ンだヤツと同ジになっテル⁉︎

術式解放　レゴブロック操術

それが今手にした”一つ目”
もう一つは

「反てンジュつシきか！」
「！……なんで知ってる？どこで知ったか教えてくれよ」
(喋れたのか)

残りの般若は２体
そして意図せずとも２対1のこの状況

こいつらはまるで負けを知らない子供のようだった
私が下で奴等が上。そう言わんとばかりに拳を振るってきた
それと同等な呪霊…そのはずなのにな

目を閉じ、開くその瞬間には目の前へと近づいている

「遅い」

術式解放に伴い解放されたのは反転術式
それらが混ざり、合わさり反応を魅せる

奴らは知る由もない。御三家だからこその高次元なる術式運用方

術式反転

「なんかワイくんの性格変わってない？」のコメントに対して先打ちしとく(見聞発動)
テンション上がったり忙しくなるとそうなります
いるよね疲れると口調壊れる人

━？？？視点━

「お見事」
闇夜に紛れた空中。そこから彼を見下ろす
目に映っているのは2匹の呪霊の消失反応と彼。意識を失ってはいるが…加茂ワイ

「どう？面白いもの見れた？」
もはや面白いでは形容しきれない感情の濁流。……だが…そうだな

「ああ、面白かったぞ」「それは良かった」
受け答えを済ませた私は下へ降り彼に近寄る

「これは成長祝いだ」
そう意識を失った彼に告げ、人差し指を額、いや頭にに当てる
そして改めて…

「…ようこそ。こちら側へ」
「いいのかい？そんなことして」「構わんさ。この空間が溶ければ残穢も残るまいよ」
その会話と同時に空間を解除する。これで元の世界に戻る筈

「全く…諸々の情報操作には骨が折れたよ。でもこれで」
「ああ……わかっておる」
本意ではないと同時に後悔もない

「羂索。お前の計画に協力する」
「契約成立」
二人の足取りは暗き影へと進みゆく
されども両者希望は抱え、その眼は互いに何かを覗く

━蘆屋ワイ視点━

目が覚めた時、そこは呪術高専の医療室
不思議なことに傷は一つ残らず治っており不快感も残っていない

「加茂家よりも近いから」という理由で日下部さんが運んでくれたようだ

でも不思議なことが一つ
記憶が抜け落ちている

般若は倒した気がする。しかしぼんやりでありうっすらしている
しかもその上で世界が変わった時の高揚感はまだ残っている

まるで夢の世界と混ざっていたような感覚

(あれはなんだったのかな…)
答えは出ずとも思考はめぐる

「起きたか」
「日下部さん！」
正直なところあの状況では準1級術師とはいえ苦戦は必死
そう思っていたのだが…

「怪我は…あんまないですかね?」
見たところそれらしきのもは頬に貼ってある絆創膏一つ

「お前こそな」
そうだ。私の体には傷一つとして残ってはいない
無傷どころか至極万全

「何があった。怪我をしなかったとは言わせないぞ」
不審に思うのも仕方ない。いや…”何があったか”と言う話なら意図はまた違うかもしれないが

余り記憶はない。だが心当たりはある
使えるかな？……いや、出来そうだな
そう念じ、人差し指を立て、使う

「…その呪力……いや、反転術式か！」

「はい！記憶はありませんが多分！」
(………記憶はない…か)
「そうか…わかった。怪我はもう大丈夫か？」
手を握りしめ、首を回す

「はい。結構万全です」
「なら加茂家に帰れ。送るからついてこい」
そう言われ、車の中へと歩く

━加茂家前━

「では改めてありがとうございました！日下部さん」
「おう、お疲れ様」
会話を済ませ、家へと歩く
少し寂しい。だが大丈夫だとそう言える

「……加茂！またな！」
「……はい！また！」

空白であった道の果て
そこへと彼は向かい行く
まだ見ぬ答えと命を添えて

多分で進めるぜ！関われるところだけ色々するぜ！
下はss↓

「五条〜久しぶり。いきなり呼び出すなんてどうした?」

今回私を呼び出したのは五条悟。最強の呪術師であり友達である
しかし最強といえど救えないものもある。最近では教え子の一人。宿儺の器こと虎杖悠仁が亡くなったそうだ。

だからこそ呼び出しも兼ねて元気づけにきたのだが……

「どーも！こちら故人の虎杖悠仁くんでーす！」
「はい！オッパッピー！」
？？？？？？？？？？？？？？？

「……え？…………いや…え？？……はあ！！？？？？」
「何！?ゆ…幽霊！？え！？」
(これ皆にもいけるな……)

私が説明を受けるのはまた少し先のことになった

そして虎杖悠仁登場の参考にされたことを、彼はまだ知らない……

「なるほどね……」
要約するに今回は、悠仁くんを連れて任務に行って欲しいと言うことらしい
確かに後日軽めの任務(※個人の感想です)がいくつか入っているが……悠仁くんにはかなり厳しいだろう

いやまあ、だからこそなのだろうが

「つーわけでよろしくね！」
「虎杖悠仁です！よろしくお願いします！」

━任務場所へと向かう車内━

「えーと…よろしくね。悠仁？くん」
「その呼び方で大丈夫っす！よろしくお願いします！」
挨拶を済ませ、分かったことがある
この子いい子だな

「今回の任務についてですがとある森にて行ってもらいます」
「森？」
悠仁くんが質問を返す
まあ私は既に知っている。と言うかそれを選んだのだ

「ええ。おそらく10体前後の呪霊がここからの森にいます」
「それを狩ってください」

━任務場所にて━

「悠仁くん。この森に10体くらいの呪霊がいるから狩ってみて」
今回の目的は任務と悠仁くんの教育である
そして私が教えるのは呪力探知についてと集団への戦いである

「この森って言っても……広くない？」
視界いっぱいに広がるのは圧倒的な面積の森
そしてこれは環境としてなかなかに都合がいい

「て言うか俺が？蘆屋さんは？」
「私は上で見てる。呪霊は自分で探してみてね！」
木の上とへ登り宣言する

「呪霊狩り　スタート！！」

「さて…」
悠仁くんの実力はわかっている
並外れた肉体と遅れた呪力による2重攻撃
それは武器

今回の森には3〜2級呪霊が多い
しかし悠仁くんなら戦闘での問題はないだろう

つまり今回最も手こずるのはこの森という広大な範囲の呪力探知に他ならない

ガサ　ガサ

出てきたのは2体の呪霊
それと同時に彼が構える
決着は一瞬。2体の呪霊を5秒と待たずして頭を吹っ飛ばした

やっぱ速いな……

3時間後

━虎杖悠仁視点━

呪霊を狩り始めてから数時間が経った
祓った呪霊は7体。残りは何体だ？

(クソ…どこにいる？)

こちらから見つけたのは４体。残りの3体はあっちから襲ってきた

(蘆屋さんはまだ木のうビー　ビー　ビー

「！？」
いきなり鳴り響いたブザー音に一瞬構える
すると…

「時間切れ」
「うおっ！？」
蘆屋さんが木の上から消えている。そう判断すると同時に、気づけば背後に彼が立っていた

「悠仁くん。何か気づいたことはある？」
いきなりにも蘆屋さんがそんな質問をする
気づいたこと………

「いや…特に何も……」
呪霊にもこの森にも特に違和感を感じ取れなかった
だからこそでた本心
それに対して蘆屋さんはそれを告げる

「答えは残っている呪霊についてだよ」
「残っている…呪霊？」
意識の不意をつかれたように予想外の言葉だった

「そう、最初に襲ってきた呪霊はその後のやつよりちょっと強くなかった？」
「！」
「気付いたかな?残っている呪霊は頭のいい2級呪霊がほとんどなんだ」
納得。ただそれだけが反芻していく
恐らくこの人が言いたいことは…

「最初にきた呪霊は君の実力を知らなかった」
「次に君が見つけた呪霊は隠蔽能力の低い呪霊だけなんだよ」
(まあ私が頭のいいやつと呪力隠せるやつ以外を祓っただけだけど)

そうか呪力探知は相手を探すだけじゃない
(相手の力量にも直結する！)

「で、これが君のできる正解例」
そういうと同時に、蘆屋さんが俺よりも少し少ない程度の呪力を解放した

まさしく同時、周りの茂みから4体の呪霊が飛び出した

(こんな近くにいたのか！)
そして呪霊達は吸い込まれるかのように蘆屋さんへと襲いかかる

「蘆屋さ……」

ザフッ

見えなかった
1から10まで全部見えなかった。ただ気づけば呪霊が祓われていた
ただわかったことは手にナイフが握られていること。そしてこの人は強いということ

「時間切れだからね。代わりに祓わせてもらったよ」
ナイフを手で弄んでいるこの人に出す声もない
そして沈黙を破るかのように

「あっ」
「？」
「もうこんな時間か〜。流石に子供を返すにはちょっと忍びない」

言われて気づく。敵の場所がわからず気を張っていたせいか忘れていた
そもそも始まったのは深い夜時
そしてそこから何時間も経っているのだから必然、最低でも10時は回る

「悠仁くん。もし良ければだけどここからうちが近いんだ」
「五条先生に連絡して泊まって行かない？」

「お邪魔しまーす」
「どーぞ上がってね」
結局五条先生が許可したことで蘆屋さんの家に到着
そして上がらせてもらった

蘆屋さんの家はかなり立派で2階立ての一軒家

「ちょっと待っててね。ご飯作るから」
「あざっす！」
「あ、苦手なものある？」
「特にないっす！」
そうして少し遅めの晩御飯が始まった