マグニフィセント西部学園…その8.5

楽しい週末がやってくるよ！

これまで出て来た設定達

マグニフィセント西部学園 | Writening・生徒数はそこそこ ・生徒会長は早撃ちの腕前で決まる ・主な移動手段は馬 ・ライフルよりリボルバーが人気？ ・無法者のテーマパークみたいなところだが、同時に無限の可能性を秘めたフロンティアでもある難…writening.net

勝手に続きのスレを建てました
マグニフィセントの競馬は月に一度のお祭り騒ぎなんでしょうかね

競馬のレースが立つとこんな風にテント立つんですかね
（写真はサーカスのですが）

レースするお馬さんデッカ
これを生徒が跨がるのか…

>>3

わざわざすみません

ありがとうございます

保守忘れてた。
ナイトレインが…ナイトレインが悪いんや…(責任転嫁)

10まで保守

線路を伸ばすよ

伸ばせ伸ばせ！

10駅〜10駅〜
お忘れ物は無いようお気をつけ下さい〜

突発マグニフィセント名銃（迷銃？）列伝
第一弾はこちら
コルトライトニング
有名なあのシングルアクションアーミーを画像コラージュでダブルアクションにした様な見た目が特徴（トリガーガード辺りを見てね）
繊細なトリガーシステムと、シリンダー側面のノッチが無いことで
直ぐ壊れる、直ぐジャムると悪評がついて回りましたとさ

>>4

こう言うテントとか見てると、サーカス部なんてのもアリかも知れませんね…

>>13

良いですねぇサーカス部

マグニフィセントの各地を回ったり

定期的に余所の学園まで出向いたりするんだね

サーカスの公演中、テント内での決闘は禁止なんだよね…

>>15

頭にゲンコツをお見舞いされて襟首掴まれてテントの外にポイッと捨てられちゃうんだね

サーカス部の部長…というより座長？強いんだろうなぁ…

>>17

背が高くてシルクハットとムチ持ってるのが似合いそう

サーカスとはちょっと違うかもだけど、巡業関係で有名なのはバッファロー・ビル辺りになるのかな？

ああ、よかった・・・復活してくれて感謝ぁ～

サーカス部モブはピエロの格好とかしてそう

>>21

ピエロとかマジシャンとかね

メタルギアのオセロットみたく、ジャグリングしながら銃撃つやつできそう

トリックショットは人気の演目でありそうだね

銃弾を銃弾で撃ち落とす技

そう言えば南北戦争で激しい戦闘があった場所では

ミニエー弾とミニエー弾が正面衝突してくっついた弾が転がってる…らしい。　＞弾で弾を撃ち落とす

出てくるのは偽物ばかりらしいけれど

決闘の射撃と見せ物の射撃とじゃ系統も違いそうだし独自の進化とかしてそう

早撃ちは得意じゃないけど誰にも負けない一芸を持ってる子たちが集まって…みたいな始まりがありそう

西部劇が舞台のRDR2でもショーが見られて、銃弾を歯で受け止める奇術師というのがいましたね
観劇していた主人公が名指しされて実際に撃つことができるのですが、頭を狙って撃つと見事にショーを成功させるのですよね
頭を狙わずに股間を狙うと撃たれた場所を抑えてのたうち回って「そんなところに歯は生えてない！」と苦悶の表情を浮かべて退場するのですが……

マグニフィセントもキヴォトスなので、やはりそんなショーをやればショットガンだのグレポンだのを持ち出す人たちが現れるのでしょうかね
「いいか！受け止められるのは銃弾一発って言ったんだ！連射や！散弾や！ましてや爆発物を私の口に投げ込むな！！」
みたいな……

とあるドラマでは「このショーは成功した試しが無い！」
と言われたあの弾丸受け止めショーですか！

【サブストーリー：the valley of…】

　舞台はマグニフィセント西部学園、開拓最前線にて物語は始まった。

　そこは、かつて開拓団が金鉱脈の目星をつけ、鉄道部との共同で路線の敷設を試みたものの原因不明の事故が多発し、断念されたことでその価値を失いすっかり寂れてしまったハテノハテキャニオン。

　禁断の谷とも呼ばれ恐れられている渓谷に続いているという山の入り口で、ガラガラヘルメット団の一人が麻袋を握ったまま気を失い倒れているのが発見された。

　麻袋の中には見知らぬ動物が生け捕られ暴れており、興味を引かれたハテノハテキャニオン保安部員の漆原オブラと相棒の羽前レイハ、列車で寝過ごしてたまたま訪れていたキヴォトス１ツイてない生徒、摩暮ノナ。帰りの列車賃を稼ぐためにサーカス部にその動物を売り込み、自身も団員として一時的に参加する。

　そこへシャーレの先生が呪いの谷の調査と寂れた集落の復興のために訪れる。

　噂のシャーレの先生の到来に、サーカス部はその動物を今度のショーの売り物として披露する。ノナに売られたその動物はわずか数十センチほどの大きさだったが、四肢のしっかりとした蹄で軽快に走り回る姿に、先生はその動物が有史以前に絶滅した馬の先祖であるエオヒップスだと断定した。

　思いがけぬ絶滅動物の発見に学術的価値と観光資源としての価値を見出し、ハテノハテキャニオン集落の復興の足がかりとして興味を惹かれたオブライエンとハリーハウゼン、単純に興味を惹かれた先生とノナは、土地に詳しく視察に来ていたトワとキヤルにエオヒップスが発見されたという渓谷の場所を尋ねる。

「よしな。それに深く関わると、呪いを受けることになるよ。渓谷の神、グワンジの呪いにね」

　真に迫ったキヤルの警告。しかし彼らの好奇心はすでに恐怖を上回っていた。

　先生たちは現場近くで解放することで、その帰巣本能で渓谷に帰還するエオヒップスを追跡する。さらにトワや、絶滅動物の捕獲を狙ったサーカス部も彼らの後を追う。

　やがてエオヒップスは誰もが畏れる禁断の谷へ辿り着き、他の一同も谷の奥深くに侵入する。そして、彼らの前に飛び込んできたのは、有史以前の古代の環境を残したまま独自の進化を経た「失われた世界」だった＿＿＿＿＿

The Valley of Gwangi (1969) Official Trailer - Dinosaur Western Movie HD

すみません、世界観ぶっ壊しかねないオリジナルストーリー考えてしまいました。

>>31

名前　羽前レイハ

学年　1年

所属　保安部

異名　人形師の弟子　ダイナメーター

性格　ひょうきん　明るい

ハテノハテキャニオンに駐在する保安部員で、オブラの自称弟子。愛馬「ジョー・ヤング」を駆る。小説家志望の友人が学外にいる。貧乏な家庭で育ったため入学金と学費が低く、安くない収入も得られるマグニフィセント学園に入学した。

過去に動画投稿サイトで見たオブラのストップモーションに影響され、自らも人形制作を趣味としている。非番の日にはオブラとともに自主制作でストップモーションを用いた恐竜の短編映像を作っている。

その撮影技術を買われ、ストップモーション・アニメーションの技術を用いた「戦場での架橋工程を示した軍用教育映画」「配布銃の分解清掃」「馬の乗り方」など、保安部員向けの教育ビデオを制作している。

元ネタはレイ・ハリーハウゼン

「今のティラノサウルスって直立じゃなくて前傾姿勢じゃなかったの！？」
「知るかよ！苦情ならお偉い学者さんにでも言っとけ！！」
「というか、あれって本当にティラノサウルス！？もし新種なら、捕まえたら大金持ちになれるかも！」
「おう、億万長者にだってなれるだろうぜ！恐竜の昼飯にならなけりゃあだがな！」

名前　宇利洲オブラ（うりす　おぶら）

学年　2年

所属　保安部

異名　ブラック・スコーピオン、人形師

性格　堅実。口数が少ない。こだわりが強い。

ハテノハテキャニオンに駐在する保安部員。愛馬「コング」を駆る。

元々ワイルドハントなどの映像系の部門の存在する美術学校を志望していたが、失敗。開拓団を募ってハードルが低かったマグニフィセント学園に入学した。

趣味はボクシングと恐竜などの古生物、人形制作。恐竜に興味を持ったきっかけは、博物館で復元された骨格を見たことと、恐竜が登場するSF小説を読んだことから。人形の制作は博物館で見た古生物の復元人形に影響された。非番の日にはレイハとともに自主制作でストップモーションを用いた恐竜の短編映像を作っている。

希望校ではなかったため、必要な時以外はあまり周囲と関わろうとしない一匹狼だったが、レイハの熱意と明るい性格、古生物という共通の趣味で意気投合し、事実上の師弟関係。

その撮影技術を買われ、ストップモーション・アニメーションの技術を用いた「戦場での架橋工程を示した軍用教育映画」「配布銃の分解清掃」「馬の乗り方」など、保安部員向けの教育ビデオを制作している。

元ネタはキングコングの特殊撮影監督ウィリス・オブライエン。オリジナルイベントの元ネタである「恐竜グワンジ」は彼の生前の没企画をレイ・ハリーハウゼンが映像化したものである。

>>37はもう消せないのでスレ主さんお願いします。

>>46

対応させて貰いました

トランプマジックやってるサーカスの生徒居そう
トランプ投げてロープとか果物切ったり
消失マジックでトランプに紛れて消えたり

ポーカー強そう

「トランプを使って戦いそうだな、とよく言われます」ｽﾁｬ
「そんな訳ないだろ！撃ち合いになったら普通に銃使うわ！！」ﾀﾞｧｰﾝ!!

>>31

騒動が終わったあとに、物好きなミレニアム生とかが調査に来るけど、ノナの不運に巻き込まれて「二度と来るかこんなところ！」になるやつ

まあ、ほら、キヴォトスにはこんなのやこんなのやこんなのもいることだし恐竜の生き残り？くらい…

>>61

珍しい生き物のハズレ値ばかりじゃないですかやだぁーっ！！

いやでもこんなの居たら恐竜が生き残っててもなんか納得しちゃうわ…

【グワンジ】
　　　分類　獣脚類
　　　食性　肉食
生態的地位　頂点捕食者
　　　異名　破壊の王　渓谷の呪い主　キヴォトス最古の神秘

　ハテノハテ渓谷の先にある禁じられた谷を超えた先に広がる豊饒な緑に溢れた大地「ロストワールド」の生態系の頂点に君臨する、ティラノサウルスに酷似した最大の捕食者である。

　高低差の激しいロストワールドの環境に適応した結果、柔軟性に富んだ骨格をしており立体的な行動も可能。足は扁平型で沼地での移動に効果を発揮する。

　また過酷な生存競争のために発達させた分厚い皮膚も頑強で、黒色火薬を使用する銃火器はほとんど効果がなく、角竜の強力な一突きにも怯まず、高所からの落石を受けても気絶に止めるなど凄まじい耐久力を持つ。

　単独行動を好み、繁殖期以外では視界に入ったものはたとえ同族でも空腹であれば捕食対象にしてしまうほどの凶暴な性格であり、気の弱い動物たちはその痕跡をわずかでも感じ取ればたちまち逃げ出してしまう。

　その歩行形態は現在の一般的な頭と尻尾を一直線に地面から平行に掲げ歩行する仮説と異なり、今ではすっかり覆されてしまった頭部を大きく掲げ尻尾を地面につけて半直立歩行を行う旧復元の姿をしているが、これは高低差の激しいロストワールドでより遠方から獲物を見つけるために視点をより高所へ上げるためだと思われる。これはペンギンにもみられる適応の姿である。

　結果として歩幅は狭まり、走行速度は十数キロにも満たない低速だが、絶壁に隔離され逃げ場の少ない地形のなかで肥沃な大地という領土を奪い合うために攻撃的に進化したブロントサウルスやアガタウマス、モノクロニウスなど、グワンジの主食であるロストワールドの大型植物食動物たちは、逆にこの恐るべき捕食者から逃走するより、乗り越えるべき障害として正面から打ち砕くためにその命の炎を燃やすことを選んだために、獲物を狩るための走力はさほど重要視されなかったのである。

>>63

【旧復元姿のメタ的な理由】

　古生物学初期の神話と科学が混在していた時代、恐竜は創世記などの神話に登場する巨獣たちと同一視され半ば神聖化されていた。その詳細が地層学的に、生物学的に、科学的に詳細に暴かれ、一つの大型動物として復元される以前の、多くの創作家によって描かれた冷徹で凶暴にして貪欲な巨大な爬虫類の怪物としての側面が目立った、怪獣と恐竜の境目が曖昧だった時代の名残が時代を経て「神秘」となり、テクスチャとしてロストワールド全体に覆い被さっているからである。

まさか(元ネタが西部劇でもないし、一発ネタくらいの扱いだろ…)と思ってたノナがリンゴちゃん並みのメインキャラになってるとは予想してませんでした。ありがとうございます。牛追い部って恐竜とも戦っちゃう部活なんですねぇ…

ノナちゃんは動くとほぼ絶対に何かが起きるし、その起きた事態に自分で対処してる姿が想像できるのが強いと思う

新たな切り口が発見されててなんか笑った

>>91

「…あなた、銃を大事にしてませんね…？ダメですよ、大事にしてあげないと…大きなしっぺ返しを食らいますよ」

その言葉を信じなかった少女は、銃の暴発事故で大怪我をした…

…みたいな？

>>92

おお、良いですね。

ありがとうございます。

ネイティブアメリカンの信仰だと大いなる神秘の下では人も動物も石や草木も全てが平等だっけか
そう考えると銃すらも自分達と対等の存在として見ているのは案外アリだな

>>94

万物に精霊が宿るって言う考えですね～

銃にも精霊が宿るとおもうのはマグニフィセントでは一般的な考えかもです

神秘の存在を精霊として知っていそう

キヤルちゃんはなんか色々と知ってそうですね

>>97

キヤル「そりゃあ、精霊信仰部部長でおひいさまのお目付け役でマグニフィセントの知恵袋じゃからな？他と比べて多少は知っておる方じゃろうて」

なるほど

完全なこじつけだから気にしないでくれて構わないんですが、元々マグニフィセントには精霊信仰部みたいに古いモノを大事にする風習があって、時代が降るにつれてそれが古い=偉いみたいになって新しいモノの軽視に繋がり、現在のオートマ(最新技術)=ダサいという風潮に繋がった…的なのを思いつきましたね

そういえばネイティブアメリカンには聖なるパイプっていうものがあるし精霊信仰部の特殊な銃はそれもモチーフに入れてもいいかもしれない

>>100

それに加えて早撃ち主流の環境だったり不慣れな新しいものよりも手に馴染んだ銃の方が使いやすい…って感じ？

>>102

実際、リンゴも早打ちの名手だからねぇ

突発マグニフィセント名銃（迷銃？）列伝
第三弾はこちら
レミントンモデル95ダブルデリンジャー。41口径。
俗に余に言うデリンジャーと呼ばれる銃
コンパクト故に簡単に隠せちゃう事から護身銃から暗殺の道具までと現実からフィクションまで活躍の幅が広いことで有名
現在でも、使う弾薬を改めてリバイバル品が売られたり、なんととんでもない事にライフル弾が撃てるバリエーションがあったりと興味深い（なお、実用性はお察し下さい）
1866年から1935年までの間に15万丁も作られたんだとか。凄いね！

おっと写真貼り忘れ

そういやデリンジャー使ってるのって現状はクララちゃんだけだったか
まぁクララちゃんは撃ち合う子じゃないしキヴォトス人の嗜みと護身用ならデリンジャーでも十分だな

クララちゃんは銃とか大事に手入れとかしてそうだから精霊にも好かれてそうですね

ちょっと今までのレスで出た分をまとめて精霊信仰部の特別な銃を考えてみた

『チャヌンパ』
マグニフィセント西部学園、精霊信仰部に伝わる一丁のデリンジャー。
限りなく白に近い銀の細工と、銃身のバッファローのエングレービングが特徴。
精霊信仰部と、その前身である現住生徒達が儀式の際に『大いなる神秘』なる存在と繋がるために用いられるとされる重要な存在。
現在は銃の形をとっているが、遥か昔には別の形をしていたとも伝えられている。

まるで意志を持つかのように一つの所に留まる事が無く、マグニフィセントの生徒達の手を渡り歩いている姿を目撃されている。
時には迷える少女に啓示の如く後押しを行い、時には悪戯に騒動を起こしては少女達と戯れる。精霊信仰部は「それがあの銃の在り方」と語り、保管をする様子は無い。
そして、太陽の踊りや啓示の儀式などの重要な儀式が行われる際にはふらりと精霊信仰部に元へと戻ってくるという。気まぐれな旅人の銃。

西部悪人伝ていう映画でリー・バン・クリーフが使ってた連発式のデリンジャーとかも面白い

コレですね、サバタのデリンジャー
面白いですね、4連発＋グリップに3連発
どんな仕組みなのやら

>>112

これはマグニフィセント中のガンスミスも首を傾げそうだなぁ

ジーナさんお願いします

>>113

なんでもこれ、噂によると実際に撃てるのだとか？？（見た目だけのプロップガンじゃない、と）

馬と仲良しのクララちゃんは精霊信仰部的にも興味深そうね
ちょうど持ってる銃もデリンジャーなんだっけ…
もしかして？

もしかして、かもねえ

何時の間にか銃が入れ替わってた、なんて事もあるのかも？

多分マグニフィセントの生徒達の間では有名なんだろうね
知らない間に持ってた。知らない間に消えてた。
そしてそう言う物なのだと受け入れてる

銃器をたくさん持ってる生徒が手入れをしていたらいつの間にか紛れ込んでいて、手入れが終わってから「あれ？何だろう？」と気づいてたり

――終わりは唐突に訪れた。

真っ赤に染まった空の下、虚妄に彩られた巨塔が聳え立つ。
マグニフィセントは混乱の渦に飲み込まれた。
辺り一面を死神が列を成し、人々の群れを情け容赦なく薙ぎ払う。

瓦礫と土煙の間に恐怖の光景が広がる。
見知った顔の人も居た。知らない人のほうが少なかった。
呼吸が加速する。血の気が引くのを感じながらその場に立ち竦んだ。
胃液が込み上げるのを必死で抑えていると、少女は不意に馬上から首根っこを引っ張られる。

「しっかりしロ、クララ！」

頼れる先輩の顔を見て少女はようやく我に返る。
怒涛の勢いで巻き起こった衝撃の出来事の数々に、頭の整理が追い付かない。
呼吸すらうまくいかない少女に、先輩は馬を走らせながら早口で告げる。

「先生と連絡が付かねェ。保安部とミニットウーマンが抗戦してるが、それも長くは持たねェ。」

少女が愛した街が崩れてゆく。
先輩の話は半分だけ耳に届いたが、もう半分はぽっかりと空いた心の穴からすり抜けてゆく。
黒煙と劫火の海を爪音と共に駆け抜け、崩壊する街の外へと辿り着いた。

「D.U.に向かエ。何なら何処か近くの学区でもイイ。とにかく応援を……先生の助けを呼んでクレ！」

先輩は馬から飛び降り、早く行けと少女と自らの愛馬を捲し立てた。
少女に早馬を飛ばす役割を託した先輩の瞳には、死の覚悟が宿っていた。

どれだけ永く馬を走らせただろう。
走れど走れど真っ赤な荒野の道は延々と続き、何処にも辿り着くことができない。
先輩の愛馬はひたすら死の気配を引き千切って前に突き進んだ。
その雄姿は『最速』の名に恥じないものだった。

しかし死神の付けた銃傷は思いのほか深かった。
馬は呼気を荒げて脚を引き摺りだし、己の血で足を滑らせて膝を突いた。
投げ出された少女は泣きじゃくった。少女にとって先輩の馬も愛すべき友だった。
後ろ髪を引かれる想いをしながら少女は馬と別れを告げる。
ここから先は己の足で役割を果たさねばならない。

赤い空に陰りが見える。辺りはすっかり夜の帳を降ろしていた。
だが、歩けど歩けど何処にも辿り着けない。
足が棒になるのを感じる。痛みと苦しみをアドレナリンが中和する。
やがて何も感じなくなる。自分がちゃんと歩けているのかさえわからない。

どのくらい時間が経ったのだろうか。マグニフィセントの皆はどうなったのだろうか。
みんな死んでしまったのだろうか。だとしたら、もう自分は独りぼっちだ。
虚しい。ただひたすら虚しい。この絶望を理解する者が居るとしたら、きっと世界でただ一人だろう。

苦しい。つらい。痛い。悲しい。
私はもう独りだ。この苦しみを理解してくれる者は誰もいない。
ただの一人もいない。私は誰も救えない。誰にも救われない。

私には、誰もいない。

黒い晄が差す。どす黒くて冷たくて、皆既月食のようなそれが全身を包み込むような気がして――

――不意に、ホルスターの中の拳銃が暴発した。　

鼓膜を割くような破裂音にクララは飛び上がった。
気が付けば自室のベッドの上に居た。
呼吸が乱れ、シーツは汗で酷く湿っていた。

周囲を見渡す。いつもの風景、いつもの日常。いつもの朝。
先ほどまで見ていたものが悪夢であったと理解するまでに少し時間が掛かった。
時計を見ると、もう支度をし始めなくては始業に間に合わない時間だった。

クララは慌ててベッドから飛び降りると、寝間着を脱ぎ捨てて制服に着替え始めた。
顔を洗って歯を磨き、髪の毛を整える。鏡に映る自分を再三にわたり確認する。

「……大丈夫。いつもの私。」

先ほどの破裂音は何だったのだろう。今日の業務が済んだら部屋を確認してみよう。

最後にホルスターを腰に取り付け、小さな相棒をそこに収める。
きらりと、愛銃がいつもと違う光り方をした気がした。

チャヌンパがクララを悪夢から目を覚まさせる話でした
黒い晄の皆既月食は色彩のイメージです
クララがチャヌンパを持ってるんじゃ？という話題から思い付いたストーリーです
いつもと違う銃を持ってることに気付いたクララは、きっとこの後にトワの元へと駆け付けるんじゃないかなと思います

>>1

設定、更新させたいただきました

>>125

更新お疲れ様です、ありがとうございます

記述がかなり充実してきましたね

>>128

チャヌンパは手助けをしたに過ぎませんからね

クララが見た悪夢は本当にただの悪夢だったかどうかはご想像にお任せします

ただわかるのは『大いなる神秘』はきっとすごいことなんだろうな……ということくらいですかね

西部劇と神秘は切っても切れない関係だからねえ
鉱山掘って山の怒りを買うとか
川の流れを変えて川の怒りを買うとか

>>63

>>64

>>31

話のオチ

オブラ「はぁ、これでハテノハテ集落も観光業で賑わうのかね」

レイハ「生物学的にも最重要保護区ですからね。保安部員もレンジャーもどっとくるでしょう」

ノナ「なぁ、ここにくる直通列車の名前考えたんだけどよ、この大きい川沿ってくんだからさ、ウエスタンリバー鉄道なんてのは」

先生“やめなさい”

キヤル「やめろ、それはマジでやめろ。精霊的な意味を遥かに超えている」

トワ「キヤルがおばあさん言葉使ってない時点で私でもダメなやつだとわかる」

>>133

>>134

いつもと違う意味で爆発しちゃう！！

今日のらいぶにあった生徒の英語表記がめちゃくちゃ合いそうだなって話
キャラによってバリバリの筆記体だったりブロック体だったり、苗字をイニシャルにしたりで個性出そう
ただリンゴちゃんはK.RingoなのかK.Lingoなのか

精霊信仰部かなり重要な部活ですね…

>>137

神秘周りの事だけじゃなく、今回みたいな未知の野生生物への対処や現住生徒達とのやり取りなんかを取り扱うイメージかな

その辺りを精霊信仰部が受け持ってくれてるから保安部は不良生徒達への対処に全力を注げていた…みたいな？

マグニフィセント学園を代表する夏祭り、大規模なフリーマーケット「マグニフィセント・マーケット」。マグニフィセントの名物やアイテムを求め、他校からも生徒がやってくることもあるお祭りなのだが、今年はどういうわけかキヴォトス中から生徒が大挙して押し寄せてきた！
大混乱一歩手前という緊張状態に陥るマグニフィセント。そこへ先生もやってくる。どうやら、今年のマグニフィセント・マーケットには「あらゆる品物が大安売りの『ファイアーセール』である」というデマが流れたらしく、今や「マグニフィセント西部学園がファイアーセール(＝つまり学園と学区そのものが大安売り)」という荒唐無稽な噂にまで膨れ上がっていた。
先生とリゾート地で居合わせたノナとラティは、保安部に暴動の鎮圧を任せ、自分たちは学区を買おうとする生徒や大人たちの阻止に奔走することになる。

イベント

　　 マグニフィセント　 ファイアーセール
『Ｍａｇｎｉｆｉｃｅｎｔ ｆｉｒｅ ｓａｉｌ！！』



「勘弁しろよ！夏にファイアーセールなんてジョークにもならないぜ！？」
【ノナ(リゾート)　☆３】

「マグニフィセント・マーケット限定！ファイアーバーガーはいかがデスか！」
【ラティ(売り子)　☆３】

「あの…工具を買いに来ただけなんですけど……」
【アオバ(ウェスタン)　☆３】

【グワンジ】総力戦の前口上のようなもの


「『頂点捕食者』――という言葉はご存じでしょう？」

湿気を含んだ空気が辺りを漂う。僅かに吹き込んだ冷風が汗ばんだ肌を優しく撫でる。
しかしそこに心地よさはなく、滴る汗が冷や汗か単に暑さによるものかの区別も付かない。

「獰猛な大型動物をイメージされ易いでしょうが、かつてはヒトもその分類に含まれていました。」

この原生林には似付かわしくない目の前のブラックスーツが、より一層その異質さを視覚に訴え掛けてくる。
何度も対峙してきた男を目の前に、私は思わず固唾を呑む。

「生態ピラミッドの最上位者であるそれらは決して一定のものではなく、地域や環境によりその種は異なります。」

ヒトでありながらヒトと形容しても良いかもわからないそれは、尚も私に一方的に語り掛けてくる。
襟を正して上品そうな振る舞いを見せる所が不気味なほどに人間臭さを感じさせる。

「此処――『ロストワールド』にも頂点捕食者はいます。ですがそれは従来の生物とは一線を画しました。」

平静さを保ちながら、それでいてどこか興奮を抑えるようにして黒服の男は話を続ける。

「それは既に滅んだと見做された古代生物で在り、かつ別の仮説で塗り替えられる以前の姿で、我々の目の前に姿を現したのです。
現代の科学に基づいた姿ではなく、かつて人々が夢想した姿で存在するそれは、実に神秘的で興味深くはありませんか？」

クックックと独特な笑みを浮かべて男は空を仰ぐ。

「この神秘を宿した『頂点捕食者』――これを討ち取れる者が居るとすれば、それもまた神秘の一つです。
先生、あなたには期待しているのですよ。」

>>142

トオミ「今回の件は経営部として無視できませんの。何がなんとしても解決をお願いしますの」

トオミ「爆発も今回限りは…今回限りは！ちょっとだけ目を瞑りますの」

トオミ（胃痛を堪えるようなしわしわ電気鼠顔）

>>144

トオミちゃんお労しい…！

マグニフィセントの朝は
コーヒーだったりミルクだったりオレンジジュースで始まる
…のかも知れない。多分紅茶は少数派

前に調べたら開拓時代に飲まれてた通称カウボーイコーヒーは砕いたコーヒー豆を直接お湯で煮て抽出するってあったな
インスタントコーヒーは学園外からの輸入物が多かったりして

お手軽なインスタントコーヒーが飲めるのは町に住んでる生徒達くらいな物で
学園の彼方此方回って商売してる子とか牛追いや学園内を巡回してる開拓委員会なんかはインスタントコーヒー入れてる瓶が割れたら困るから
昔ながらのコーヒー豆を挽いたり叩いて潰したりして飲んでるんだね

ブラック派、砂糖入れる派、ミルクと砂糖両方入れる派、ミルクだけ派…
誰がどれか想像するだけでも面白い
ちなみにネコちゃんはミルクと砂糖両方派だと思われ

>>152

うちのユウも甘くしないと飲めない派だと思ってる

そして二人して意地張ってブラックのまま飲んで、ものすごい顔をしているのが見える、見えた

「そういやヨ。」
「なんだい馬屋部長さんよ。」

サルサパリラ・ビアを呷ってピノがバーテンに尋ねる。

「この前『このサルーンでも本格的なコーヒーを楽しめるようになるぞ！』とか浮かれてたよナ？」
「ん？ああ……。」

明らかに残念そうにバーテンは生返事を返す。

「なんだっけナ……ホラ、サーフィンだかサーフェスだかを取り寄せて～とか言っててヨ。」
「サイフォンな。」
「そうそう、それナ。結局どうなったンダ？」

バーテンは拭いていたビアジョッキを横に置き、カウンターにしなだれかかる。

「買ったさ、ちゃんと届いたよ。けど翌日に余所者がやってきて大喧嘩があってさ。」
「あァー……。」

ビアジョッキをコンコンと小突いてバーテンは愛しいサイフォンの末路を示した。

あちゃー。
サイフォンなんてか弱い道具、サルーンに置いたらそりゃ乱闘騒ぎ１発でオジャンよ
ねぇバーテン、ネルドリップかペーパードリップで美味しいコーヒー目指してみない？

ある意味喧嘩はマグニフィセントの華だよね

マグニフィセント喧嘩祭りとか盛り上がりそう

>>163

ノナ「大輔！！　あれをみてみろ！！」

ええええええええええええええええええええ！！？

そこには傷だらけで殴り合う生徒たちの姿がッ！！（立木文彦）

いや、あれもうあれ完全にどつきあいしてますやん！？　なんなんあれ！？　えっこわッ！？

ノナ「そうだ大輔！！　マグニフィセント学園で一番盛り上がるのは、このケンカ祭りだッ！！！！」

ネコ「相変わらず喧嘩祭りは壮観ッスね〜」
ラティ「デスね♪お祭りの時限定のハンバーガーショップも大行列デース♪」
バーティ「はっはっは！！さあさあ並びたまえ！！横入りは厳禁だぞう！！やはり限定販売というのは商売のコツだなぁ！！儲かって儲かって仕方がない！！」