- 1125/06/09(月) 19:51:05
- 2二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 19:54:24
ステータス二倍
3秒間のみ自分のあらゆるステータスが二倍になる - 3二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 19:59:27
灼冷(しゃくれい)
体液が燃えるような冷気を放つ - 4二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 20:01:02
氷像
氷の像を創って自由に操作できる。
ピクシーボブが創った土の魔獣の氷バージョン - 5二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 20:10:35
郡 築根(こおり つくね)
- 6二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 20:26:54
氷瀑 重(ひょうばく かさね)
- 7二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 20:29:12
銀嶺 氷織(ぎんれい ひおり)
- 8125/06/09(月) 21:15:58
"個性"は「氷像」、名前は「銀嶺 氷織」ちゃんに決定
次は見た目を決めていきましょう
身長 145+dice1d30=11 (11) cm
髪の長さ dice1d100=3 (3) (1でベリショ、100で超ロング)
顔立ち dice1d100=96 (96) (小さいほど地味、大きいほど端麗)
髪と目の色 >>11までで🎲
- 9二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:16:51
うおっ超美少女…
銀髪と青目 - 10二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:23:22
髪が薄水色、眼が銀色
- 11二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:25:04
- 12125/06/09(月) 21:26:51
- 13二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:28:26
(氷叢の血流れてたりしないよな…?)
- 14125/06/09(月) 21:31:20
身長156cm、ベリーショート、銀髪青目の美少女
見た目もうちょい詰めますか
顔の系統 dice1d100=47 (47) (小さいほど可愛い系、大きいほど美人系)
体型
胸 dice1d4=2 (2)
お尻 dice1d4=3 (3)
1:巨
2:普
3:貧
4:無
- 15二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:32:12
スレンダー美少女か、良いな
- 16125/06/09(月) 21:38:47
可愛いと美人でいえばちょうど中間くらいの顔立ちだそう
胸は普通でお尻は小さめ
それはスレ主も気になってました
恋人になる予定ですしちょっと確率低めで
氷叢の血は…(4で轟くんとはとこくらいの近さ)
dice1d4=3 (3)
12:全く流れていない
3:遠縁に氷叢家がいる
4:そこそこ濃い
- 17二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:40:21
すっごい遠い親戚みたいなもんか
- 18二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:42:51
おしりの小さな女の子良いねえ
- 19二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:48:03
キューティーハニーか
- 20125/06/09(月) 21:52:39
4が出なくてホッとしましたが遠縁ではあるらしい
見た目はこのくらいにして性格を決めていきます
明るさ dice1d100=4 (4)
口数 dice1d100=2 (2)
自己犠牲 dice1d100=30 (30)
表情の変化 dice1d100=43 (43)
- 21二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:54:09
暗い!
- 22二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:54:35
だ、ダウナー寄り?
- 23125/06/09(月) 21:57:07
暗い!!口数が少ない!!
自己犠牲はほどほど、表情はそれなりに変わるらしいです
お次は環境について
家庭環境 dice1d100=83 (83) (大きいほどいい)
経済状況 dice1d100=48 (48) (大きいほどお金持ち)
- 24二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:00:01
普通な経済状況と大分いい家庭環境
……これ家族がいい人で言いたいこと何となく分かっちゃって先回りするから口数減ったとか?いやでもそれで暗いにはならないよな……そこはもう本来の意味の個性か? - 25125/06/09(月) 22:00:04
家庭環境はとても良いらしい
経済状況は平均的
家族構成
父 dice1d3=1 (1) (12でいる、3でいない)
母 dice1d3=2 (2) (12でいる、3でいない)
兄弟 dice1d3=2 (2) (1でいない、2で1人、3でdice1d4=4 (4) 人いる)
- 26125/06/09(月) 22:04:49
両親共に健在、兄弟は1人いるらしい
dice1d3=2 (2)
1:1
2:dice1d5=2 (2)
3:dice1d10=10 (10)
歳差の
dice1d4=1 (1)
1:兄
2:姉
3:弟
4:妹
- 27125/06/09(月) 22:13:56
2歳差の兄がいるらしい、ビッグ3と同い年ですね
ちょっとせっかくなので
お兄ちゃん(ついでに両親)、ヒーロー及び雄英高校と関係は…
父 dice1d3=3 (3)
母 dice1d3=3 (3)
(1でヒーロー、23で一般人)
兄 dice1d4=3 (3)
(1でヒーロー志望、2で雄英の他の科、34で他の高校)
↑が1の場合
dice1d2=2 (2)
(1で雄英高校ヒーロー科、2で他の高校)
- 28125/06/09(月) 22:20:49
綺麗にみんな一般人だし雄英にも関係ない
あとは轟くん関連を除けばステータスを振るだけなのですが一つだけ
>>24を参考に極端な口数の少なさと暗さについて考えてみます
口数 dice1d3=2 (2)
1:生まれ持った性質
2:家族がいつも先回りして言いたいことを言ってくれた影響
3:昔色々あって…(安価)
暗さ dice1d3=1 (1)
12:生まれ持った性質
3:昔色々あって…(安価)
- 29125/06/09(月) 22:25:48
暗さは生まれつき、口数は家族の影響らしいです
ではステータスを振っていきましょう
学力は雄英に合格している以上上澄みではあるので雄英基準でどのくらいの高さか判定します
学力 dice1d100=90 (90)
運動神経 dice1d100=6 (6)
体力 dice1d100=44 (44)
個性の練度 dice1d80=11 (11) +20(雄英合格補正)(90以上なら3人目の推薦枠)
- 30二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:28:02
運痴!
- 31125/06/09(月) 22:28:50
だから出目が極端なんですよ
学力はクラスで3本の指には入りそうなレベルですが運動神経は雑魚だし体力は平均ちょい下だし個性練度はまだまだみたいですね - 32125/06/09(月) 22:35:42
体力テストでデクを差し置いて最下位に躍り出そうで心配ですが気を取り直して轟くん関連詰めましょう
まず出会ったのはdice1d5=5 (5)
12:入学後
3:中学生
4:小学生
5:もっと前
これだけ振って残りは明日
- 33二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 05:37:59
小学生前って事はそれこそ特訓始まる前からだろうし行動範囲的にだいぶご近所さんか?
保育園幼稚園で、って方かもしれないが - 34125/06/10(火) 07:31:22
- 35125/06/10(火) 07:33:05
さて出会いは小学校よりも前らしいですが、幼馴染?
dice1d3=1 (1)
1:そうだよ
2:そうだけど色々あって疎遠だよ
3:小さい時に一度会ったことがあるだけだよ
- 36125/06/10(火) 07:39:09
そうらしいです
出会いはdice1d6=1 (1) 歳のとき
出会ったきっかけを>>41くらいまで募集
それと出来ればなのですが、どなたかB組の出席番号順ダイス用画像をお持ちの方がいらしたら貼っていただけると助かります
- 37125/06/10(火) 07:53:10
安価ちょっと遠い気がするので1レス埋め
めちゃくちゃ付き合い長くてびっくりです - 38二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 08:03:17
- 39二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 16:53:31
焦凍って幼稚園保育園とかって何か情報あったっけ?
そこが一緒でお話して〜、くらいしか思いつかない - 40二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 22:03:57
1歳なら歩けなくはない、か?
買い物か何かで歩いてる時にどちらかが迷子になってるもう片方を発見してそこから、みたいなの
どっちがどっちかは🎲でもスレ主の好みでも - 41二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 22:14:05
- 42二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 06:59:03
☆ゅ
- 43125/06/11(水) 07:17:35
- 44125/06/11(水) 07:40:45
買い物中に迷子になったどちらかをもう片方が発見したのがきっかけとのこと
どっちがどっちか決めるにあたってちょっと🎲
一歳児となると生まれた時期によってかなり発達の度合い(歩けるか)が変わってきそうですが、氷織ちゃん誕生日は
dice1d12=12 (12) 月 dice1d31=1 (1) 日
- 45125/06/11(水) 07:42:26
12月1日生まれとのこと、轟くんとそんなに変わりませんね
ではダイスで決めましょう
迷子になったのはdice1d2=2 (2)
1:轟くん
2:氷織ちゃん
- 46125/06/11(水) 08:05:10
迷子になった氷織ちゃんを轟くんが発見したらしい
そこから親同士が仲良くなって…って感じですかね
そんな2人ですが今(雄英入学直前)のお互いの好感度ら
氷織→轟 dice1d100=75 (75) (最低保証20)
轟→氷織 dice1d100=54 (54) (最低保証20)
- 47二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 15:08:40
これは氷織ちゃんの方は違うクラスなのを素直に残念がりそうな値
- 48125/06/11(水) 20:57:20
なんとなく納得の数値
ちなみに現在のお互いの意識度
氷織→轟 dice1d100=96 (96)
轟→氷織 dice1d60=11 (11) (ガンギマリ補正で最大値低め)
- 49125/06/11(水) 21:00:08
氷織ちゃんめちゃくちゃ意識してますね??
ちなみにこのことはどのくらい自覚してる?
dice1d100=48 (48) (小さいほど無意識、大きいほど自覚)
- 50125/06/11(水) 21:22:27
もしかしてこれが恋…?とは思ってそう
そして轟くんからはほとんど意識されていない様子
決めたいことは大体決めたと思うので最後にお互いの呼び方を決めておきます
なお轟→氷織は「氷織」以外のイメージが湧かないため固定です
氷織→轟の呼び方を>>53まで募集
- 51二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 21:30:49
しょうくん
- 52二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 23:34:05
焦凍くん
- 53二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 06:58:57
被りありでいいなら、しょうくん
なしで択出した方がいいならあえての呼び捨て、焦凍 - 54125/06/12(木) 07:42:50
呼び方はdice1d3=1 (1)
12:しょうくん
3:焦凍くん
- 55二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 15:07:50
小さい頃の仲良しがそのままな感じいいね
- 56125/06/12(木) 21:16:31
しょうくん呼びらしい、幼馴染っぽくて可愛いね
明日あたりから本編進めていきたい気持ちですがその前に振り忘れていた現在の距離感🎲
dice1d100=56 (56) (1で挨拶やたまの会話程度、100でいつも一緒)
- 57125/06/12(木) 21:28:51
普通に仲良しのお友達くらいの感じかな
明日昼頃から本編進めたいです - 58二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 05:26:30
ゆっくり頑張ってくださーい
- 59二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 12:27:00
保守
- 60二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 17:27:58
このレスは削除されています
- 61125/06/13(金) 19:07:56
ぴぴぴぴ、と無機質なアラーム音が部屋に鳴り響く。
カーテンの隙間から差し込む陽光に照らされながら目覚まし時計に手を伸ばすと、指先に触れた空気が冷たくて思わず眉を顰めた。"個性"の影響で冷えには慣れているといっても、寒いものは寒い。
徐々に覚醒していく意識の中で、ふと思い出す。今日は何の日だったか。
__そう、受験だ。
雄英高校__正式名称、国立雄英高等学校。ヒーローを目指す者なら、いや、そうでなくとも、知らない者はいないほどの名門だ。
そんなところを受験するのだから、正直不安で仕方ない。誰か顔見知りでもいれば多少はマシだろうと思うが、生憎と私の幼馴染は一月ほど前に受験を済ませ、そして半月前に見事合格通知を手にしてきてしまっている。喜ばしいことだとはわかっているが、それでも一般で受ける身としては心細いことこの上ない。
重い身体を無理やり起こし、部屋のドアに手をかける。
ドア越しに、朝食のいい匂いが漂ってくる。今日の朝ごはんはなんだろう。 - 62125/06/13(金) 20:55:13
「おはよう、氷織」
リビングに出ると、キッチンに立つ母がそう声をかけてくれた。
ご飯できてるよ、と続ける母に、私はおはようとありがとうの意を込めて軽く頭を下げる。挨拶も返さないなんて冷たいと思われるかもしれないけど、気がつけばこれが私の普通だったし、お母さんたちも特に何も言わない。それどころか、いつも私の言いたいことを察して先回りしてくれているようにすら感じる。
いい家族を持ったな、と思う。私には少し勿体無いくらい。
__だからこそ、今日は頑張らないと。
テーブルを見ると、一人分だけの朝ごはんが置かれていた。周囲はひっそりとしていて、どうやらお母さん以外はまだ起きてきていないようだった。
そのまま食卓につき、手を合わせる。今日は焼き鮭と卵焼き、それとごはんと味噌汁。受験の朝でも変わらないその日常に、少しだけ安心した。 - 63二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 04:47:33
始まった(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
- 64125/06/14(土) 11:05:04
「味噌汁、ちょっと濃かったかしら」
そんな問いかけに黙って首を振る。いつもと同じ、お母さんの味だ。
「…おいしい」
「そう、よかった」
そこで会話は再び途切れる。静かだ。けれど、気まずさはない。むしろ少し落ち着くくらいだ。
「今日、寒いでしょ。駅まで送ろうか?」
少しの沈黙のあと、お母さんがそう提案した。
迷うけれど、私ももうすぐ高校生だ。いつまでも家族に頼り切りというわけにもいかない、と思う。
「……大丈夫」
私がそう答えるのを聞いて、お母さんはくすりと微笑んだ。
「そっか。気をつけてね」
「ん」 - 65125/06/14(土) 16:00:04
私が朝ごはんを食べ終わる頃になると、他の2人ものそのそと起きてきた。
「ああ、氷織。起きてたんだな」
そう言いながらお父さんも食卓につく。いつの間にか私以外の分のご飯も並べられていたらしい。今日も美味そうだな、なんて言いながら食べ始めるお父さんを横目に見ながら、私は食べ終わった自分の分の食器を片付けはじめた。
「…そっか、今日だっけ」
そう言ったのは、お父さんに続いて起きてきたお兄ちゃんだ。まだ眠そうに目を擦りながらも、しっかりと焼かれた鮭に箸を伸ばしている。
「ま、気負いすぎるなよ。氷織は勉強もできるし、"個性"だって強いだろ。いつも通りやればいいさ」
「…うん」
いつも通り。言葉で言うのは簡単だけど、実行するのは簡単じゃない。それでも、お父さんの気遣いは有り難かった。
「…って言って、一番緊張してるの父さんだったりして」
「なっ…変なこと言うな」
悪戯っぽく笑うお兄ちゃんに、言い返すお父さん。いつものやりとりに思わず笑みがこぼれた。 - 66125/06/14(土) 19:24:24
「忘れ物はない?」
お母さんにそう尋ねられて、改めて鞄の中身を確認する。何度も確かめたはずだけど、言われるとなんだか不安になってくる。
受験票に学生証、筆記用具にその他諸々…うん、大丈夫そうだ。
お母さんの方を向いて、黙って頷く。お母さんもそれを見て、笑いかけてくれた。
「うん、それじゃ…」
「いってらっしゃい」
聞き慣れたいつもの挨拶。それでも今日は、それがどうしようもなく特別に思える。
「…いって、きます」 - 67125/06/14(土) 19:26:03
- 68125/06/14(土) 19:29:04
切島くんとイベントが発生するらしいです
内容↓3くらいから🎲
切島くんの出身地的におそらく会場付近でのイベントになるのかなと思いますが思いつけばそれ以外でもOKです - 69二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 04:21:09
受験票落として慌てて探してるのを見つけて手伝ってくれた
- 70二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 09:53:55
- 71二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 09:55:20
- 72125/06/15(日) 10:23:50
- 73二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 10:55:21
最低だよ切島…
- 74二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 10:57:03
事故だけど大変だ……
- 75125/06/15(日) 11:08:52
ぶつかっただけだから…多分腕とかだから…だよね…?
dice1d5=2 (2)
123:腕
4:お腹
5:胸元
- 76125/06/15(日) 11:09:59
とりあえずセーフ!セーフです!!
書いてきます - 77125/06/15(日) 12:25:47
(…人、多いなぁ)
筆記試験の時も思ったことだけれど、雄英はとにかく受験者が多い。その証拠に、雄英高校ヒーロー科の倍率は例年300を超える。それだけの人たちが全国から集まって、同じ試験を受ける。それはすなわち、ライバルの数が尋常でないということで。
(……緊張してきた)
自然と俯きがちになった姿勢で門をくぐる。頬に当たる空気が冷たい。これから、戦うのだ。ここにいる人たち全員と、合格の座をかけて……
「うぉっ!?」
急に、何かにぶつかったような感触がした。考え事をしていたせいだろうか、前に居た生徒と衝突してしまったようだった。慌てて頭を下げ、謝罪の言葉を口にする。
「ご、ごめんなさい…」
声がうまく出ない。私がぶつかったこの一瞬で、目の前の彼の集中を途切れさせてしまったかもしれない。そう考えると、相手の顔を真っ直ぐ見られなかった。
「いや、俺の方こそ悪ぃ!」
快活な声に驚いて顔を上げれば、そこには黒髪に吊り目の、目元の傷が印象的な男子生徒が立っていた。不注意だったのは私なのに、目の前の彼は謝ってくれたどころか笑顔すら浮かべている。かえって申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、再び頭を深く下げる。
服が破れていることに先に気づくのは
dice1d2=2 (2) (1:氷織 2:切島)
- 78二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 20:53:50
偉い偉い、氷織ちゃんこれで更に迷惑かけたらとか隠そうとしそうだし
- 79125/06/15(日) 21:28:26
「マジで気にすんなって!…ん?」
ふと彼の言葉が途切れる。気になって顔を上げると、なにやら私の右腕のあたりを見て焦っている。
なんだろう、と思って私も確認してみると、二の腕あたりの袖が一部破けていた。いつの間に、どこかに引っ掛けたのだろうか。戸惑う私に、今度は彼が勢いよく頭を下げる。お手本のような90度の礼である。
「悪い!それ、多分俺の"個性"で…ぶつかった時、間違えて発動しちまったんだ」
その言葉になるほど、と納得する。彼の"個性"は知らないけれど、この少々多様性に溢れすぎた世界ではそういうことは珍しくない。
「…大丈夫」
幸い大きな損傷ではないし、このくらいならdice1d2=1 (1) (1:自分で直せる 2:お母さんに頼めば直してもらえる)だろう。
だから特に気にしていないし、むしろ私がぶつかって驚かせてしまった結果なのだから自業自得と言えるだろう。
だが、彼は頑なだった。
「本っ当に悪かった!その…女子の服に傷付けちまうなんて、漢失格だ」
そう素直に謝る彼を見て、私とは正反対だなと思う。とても誠実な人だ。一言謝るだけで言葉に詰まってしまう、私なんかとは違って。
「……気にして、ないから」
私がそう絞り出すように口にすると、彼はやっと頭を上げた。安堵したような、なんとも言えない表情をしていた。
- 80二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 05:10:23
いい子達
- 81二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 12:25:45
保守
- 82125/06/16(月) 20:55:23
「そんじゃ…試験、お互い頑張ろうぜ!」
そう言って彼は手を振り、雑踏の中に消えていく。
私も小さく会釈を返して、それに続く。
名前も知らないけど、きっと良い人なのだろう。
ライバルには変わりないけれど、彼も無事に受かるといいなと思った。 - 83125/06/16(月) 20:57:50
- 84125/06/16(月) 20:58:55
A組とばっかイベント起こすね君
葉隠さんとのイベント内容↓3あたりまで募集 - 85二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 04:53:26
服着てるとはいえ透明で分かりにくくて他の受験生の攻撃に巻き込まれそうだったのを助けた
- 86二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 07:56:34
0Pから逃げようと走っていたら転んだ氷織ちゃん
葉隠さんが助け起こしてくれて一緒に走って逃げる - 87二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 15:06:49
運悪く数体に囲まれて協力して撃退
- 88125/06/17(火) 15:57:42
- 89125/06/17(火) 18:49:53
本格的に入試に入る前にちょっと🎲
氷織が"個性"で召喚できる氷魔獣の性能は…
量 dice1d70=32 (32)
大きさ dice1d70=28 (28)
操作精度 dice1d70=60 (60)
(個性練度31補正で最大値低め)
- 90125/06/17(火) 18:52:39
操作精度はそれなりだけど量と大きさが微妙らしい
2メートル程度のを数体出せるくらい? - 91125/06/17(火) 21:21:10
ガイダンスも終わり、いよいよこれから実技試験である。
まず驚いたのは、会場の大きさ。確かに模擬市街地演習とは聞いたけれど、もはや本当の町である。これが敷地内に何個もあるというのだから、改めて雄英というのは凄いところだ。
(それに…みんな、強そう)
会場の前には、既に多くの受験生が並んでいた。私よりずっと大きな体格を持つ人、自信ありげな表情を浮かべる人、見ただけで強者とわかるような風格を持つ人。
これだけ人がいるのに、この会場から合格できるのはたったの数人。改めて、試験の厳しさを実感する。
(……でも、弱気なままじゃダメだ)
ここまで来たのだ。立ち止まったままではいられない。
合格する。合格して、この最高峰の場所で私は__ヒーローになるのだ。 - 92125/06/17(火) 21:24:37
今日ちょっとここまでになるので、フレーバー的に筆記試験で氷織はどのくらい実力を発揮できたか🎲
(雄英基準で学力90のためどんな数値でも合格ラインには達しているものとする)
dice1d100=92 (92)
- 93125/06/17(火) 22:34:50
高学力を遺憾無く発揮できたようで何よりです
明日はもうちょっと更新できるといいな - 94二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 05:34:06
筆記の方ならだいぶ上の点取れてそうだな
- 95二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 12:37:15
保守
- 96125/06/18(水) 17:00:10
ss用ダイス
氷織は試験スタートの合図のとき
dice1d5=4 (4)
1:いち早く駆け出すことができた
23:周りと同じくらいのタイミングでスタート
45:出遅れた
- 97125/06/18(水) 19:48:27
『ハイスタートー』
「…え」
会場の喧騒の中、不意に聞こえてきた声。その内容に思考が止まる。今、なんと言った?
『どうしたあ!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?』
その言葉を聞いた途端、他の受験生が一斉に動き出す。みんな我先にと入場ゲートへ殺到していく。ハッとして前に向き直るも、時既に遅し。
(出遅れた……!!)
まずい。非常にまずい。
そもそも私は足が遅い。50m走でも徒競走でもいつもビリで、誰かに足の速さで勝ったことなんてほとんどないような人間だ。
つまり、ここから他の受験者との差を縮めるのは不可能に近い。
(…とにかく、行かないと!)
ワンテンポ遅れて私も走り出す。けれど、やはり差はどんどんと開いていく。
結局会場に辿り着く頃には、私はほぼ最後尾に追いやられてしまっていた。 - 98二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 20:21:02
このレスは削除されています
- 99125/06/18(水) 20:24:51
ちょっと最大値大きすぎたので振り直し
葉隠さんとのイベントまでに氷織が倒したヴィラン数は
dice3d10=8 6 4 (18) (左から1、2、3P)
- 100125/06/18(水) 20:27:47
1P8、2P6、3P4で合計32Pですかね
なかなか健闘しているのでは? - 101125/06/18(水) 21:10:50
(28……よし、30P)
開始から数分。入場こそ遅れたものの、私はそれなりに順調にポイントを積み重ねることができていた。勿論油断は禁物だけれど、なかなか頑張っている方ではないかと思う。
「ふう…」
一息ついて、会場を見渡す。
いくら"個性"社会といえど、こうして多くの人が一斉に"個性"を使っているところを見ることはなかなかない。だからこそこの状況は、私に取ってかなり新鮮だった。
色んな人がいるな、と改めて思う。そしてその中にはもちろん、見た目が特徴的な人も多くいた。
(…あの人、透明人間?)
ふと、1人の受験者に目が留まる。一見服だけが浮かんでいて、本来顔や手があるであろう場所には何もないように見えた。
(…すごい、初めて見たかも)
そう謎の感動を覚えたりもしたけれど、今は試験中だ。よそ見をしている暇はない。
私は気を取り直して、目の前に鎮座する2P敵の処理を優先することにした。 - 102二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 04:58:33
中々頑張ってるポイント
- 103二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 12:16:14
原作ポイントトップのかっちゃんが77、9位の常闇くんが57だから、レスキュー次第ではトップ10入ってもおかしくないくらいは頑張ってる
- 104125/06/19(木) 16:49:58
(……よし、次だ)
先程の2Pをなんとか倒し、私は次の敵を探すために辺りを見回してみた。開始直後よりもかなり減ってきているものの、それでも少し探せばいくつか見つかる。
(…あれ、さっきの人?)
どうやら先程の透明人間さんは、数m先で1P敵を倒したところのようだった。
行動不能となっている様子の1Pを見ながら、私もそちらに向かってみる。あの辺りにはまだ敵が沢山居そうだ。
「わっ…ごめん!」
どうやら他の受験生の攻撃が私に当たりそうになったらしい。大丈夫、と会釈で返してまた走り出す。今のは相手が気づいて避けてくれたからいいけど、こうも乱戦だと流れ弾にも気をつけなければ。
(…ん?)
視線の先、透明な彼女の近くで、何かが光った。
彼女の近くの敵を狙った受験生が、"個性"で攻撃したらしい。だけど、あの軌道は…
(まずい、当たる!)
攻撃は確かに敵を狙ったもの。けれど、そこに透明なだれかの頭があるなんて、気づかなかったのだろう。
(間に合うかどうかわからない…でも、助けないと!)
dice1d2=2 (2)
1:"個性"を発動し、氷像を使って助ける
2:間に合わない、身を挺して助ける
- 105二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:34:36
('°◻︎°` ; )ぁゎゎ!!
- 106二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 05:09:14
保守
- 107二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 12:32:11
A組とばっかりイベント、って思ってたけど、思うに氷織ちゃんがB組行くならA組との繋がり的には入試前に顔見知り出来るのは悪くないよなと思った
- 108二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 17:01:24
- 109二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 21:34:32
- 110二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 05:13:37
あらかわいい〜!
- 111二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 12:10:24
これはかわいくもあり美人さん
- 112125/06/21(土) 15:49:15
- 113125/06/21(土) 21:26:40
("個性"を使う?いやダメだ、その前に攻撃が当たる!それなら…)
力強く地面を蹴り、走り出す。こんな遅い足だけど、今なら届く!
「わっ!?」
勢いよく、彼女の肩を押し突き飛ばす。彼女に当たるはずだった攻撃は、私たちの頭上をかすめるように通り過ぎていった。 - 114二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 05:23:01
⊂( ・ω・ )⊃セーフ
- 115二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:36:46
そういえば操作精度は振ったけど生成速度ってどんなもんだろ
ピクシーボブのは地面から出てくるから何となくイメージ湧くけど氷像だと空間にそのまま生成だろうし - 116125/06/22(日) 15:44:37
- 117125/06/22(日) 18:08:57
それなりに速いっぽい
ちなみにパワー
dice1d70=11 (11)
- 118125/06/22(日) 18:10:20
ええ…
本人の運動神経6の弊害…ですかね…? - 119二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 18:56:03
逆に考えよう、これからまだまだPlus・Ultra!してく余地があると
もしくは氷っていうので本人の中で溶けるとか割れる、っていう脆いイメージが抜けきらなくてパワーが入り切らないとか - 120125/06/22(日) 19:19:42
「びっ…くりしたぁ…」
「…ごめん」
なんとか間に合ったけれど、驚かせてしまったらしい。咄嗟に謝った私に彼女は大きく手を振った、ように見えた。
「ううん、大丈夫!むしろありがとうだよ!」
その言葉に安堵のため息がこぼれる。今思えばもう少し丁寧に助けられたかも、なんて思っていたから、微塵も気にしていなさそうなその様子に安心した。
「私全然気づいてなくてさ〜、ホント助かったよ!」
そう言う彼女の声は元気そうで、見たところ、怪我もないようだった。
「……良かった」
ほっとして、思わず肩の力が抜けそうになったところで、はたと気づく。
今は試験中だ。
こうしている間にも試験時間は刻一刻と経過している。もう行かないと、と急いで起き上がる。
「…じゃあ」
「あ、待って待って!」
背を向けて歩き出そうとしたところで、ふと呼び止められる。なんだろうと振り返ると、透明人間さんが胸のあたりで小さく手招くような仕草を…しているように見えた。 - 121125/06/22(日) 19:22:55
「ねえねえ、名前!聞いていい?」
「え」
予想外の質問だった。そもそも今は試験中であり、私と彼女はライバルだ。けれども彼女はそんなことも気にせず、明るい調子で続けた。
「私、葉隠透!ほら、受かったら同級生だし、今のうちに名前覚えときたくて!」
…なんというポジティブ思考だろう。
表情は読めないけど、この人もさっきの黒髪の彼と同じで、底抜けに明るくて、周りを元気にするような人なんだなと思う。
ヒーローに向いているのは、きっとこういう人たちだ。
「…銀嶺、氷織」
気づけば名前を教えていた。
透明な顔に、笑みが浮かんだ気がした。
「じゃあ氷織ちゃんだね!よっしゃ、絶対2人で受かろうぜ!」
こちらを向いて小さくガッツポーズをする葉隠さんに、小さく頷いてまた走り出す。
残り数分。不思議とさっきよりも、足が軽かった。 - 122二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 19:26:56
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- 123125/06/22(日) 19:29:54
実技試験最終結果
敵P 32+dice1d4=3 (3)
1:変化なし
23:dice1d5=2 (2) P
4:dice1d10=3 (3) P
救助活動P
10(葉隠さん)+dice1d20=3 (3) P
- 124125/06/22(日) 20:23:13
実技試験最終結果
敵P 34P
救助活動P 13P
TOP10入りは残念ながら…ですが合格には申し分無いであろう点数ですね - 125二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 04:46:19
実技トップ10には入れないけど筆記との総合だとトップ10入りそうなくらい、って感じかな
- 126二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 12:16:00
保守
- 127二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 20:42:46
保守
- 128125/06/23(月) 21:12:37
(…通知、そろそろだよね)
実技試験から1週間。合否に関わらず、今日か明日あたりには結果が通知される。
…正直、悪くない結果を残せたと思う。
筆記はかなり手ごたえがあったし、実技も自分なりに頑張った。十分合格は狙える位置にいるはず。そう、頭ではわかっているけれど。
(…それでも、不安だ)
地面のラグを見つめ、ソファに深く身を預ける。何もしていないこの時間が、私の不安をさらに加速させる。かといって何かが手につくわけでもなくて、ただただ時計の秒針を見つめていた。
不意に、玄関の扉が開く音がする。振り向くと、どうやら母が帰ってきたようだった。
「氷織、帰ってたのね」
「…ん」
買い物帰りだろうか。右手には買い物袋が下がっている。そして左手には、何かの白い封筒。
(…差出人が…雄英高等学校?)
思わず立ち上がる。目を封筒に釘付けにした私に、母が笑いかける。
「ああ、気づいた?通知、来てるわよ」 - 129125/06/23(月) 21:15:56
震える手で封筒を開く。恐る恐る見てみると、中には紙切れと一緒に、ボタン大の投影装置が入っていた。
投影されるのは
dice1d6=3 (3)
1:ミッドナイト
2:プレゼントマイク
3:13号
4:イレイザーヘッド
5:ブラドキング
6:オールマイト
- 130二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 05:12:03
お、13号先生
- 131二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 12:21:56
ほしゅー
- 132二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:09:44
1番スタンダードに結果報告してくれそうな人だ
- 133125/06/24(火) 21:14:07
『えーっと…映ってますか?』
「わ…!?」
投影装置を取り出してみると、いきなり装置から映像が広がる。映っているのはスペースヒーロー・13号。主に災害現場で活躍を見せる、有名プロヒーローだ。
『それでは改めて…入学試験、お疲れ様でした!』
防護スーツ越しのその声色は柔らかくて、どこか安心感を与えてくれた。思わず背筋を伸ばし、映像に注目する。
『本当は色々とお話ししたいところではありますが…巻きで、とお願いされているので、手短に』
巻きとかあるんだ、なんて内心突っ込んでしまったけれど、受験者の多さを考えれば当然だろう。じっと座って次の言葉を待った。
『まずは筆記ですが…文句なしの合格です!』
『とても優秀な成績でした。よく頑張りましたね!』
その言葉を聞いて、ほっとため息が漏れる。肩から力が抜けるのを感じるけれど、まだ安心はできない。 - 134125/06/24(火) 21:16:06
『では次に…実技です』
心臓がぎゅっとなるような感覚がする。筆記は取れていたとしても、実技が駄目なら台無しだ。
『敵Pは34P。よく取れていますが、実は今回我々が見ていたのはそれだけではないんです』
(まさか…減点要素、とか)
思わず息を呑む。何かミスは無かっただろうか。もし何か重大な過ちを犯していて、それが不合格につながったりしたら__
焦る私に、画面の中の彼女は優しく声をかける。
『ヒーローの本分は敵退治ではありません。僕がそうであるように、大切なのは『人を助けること』』
その言葉に、試験当日のことが思い返される。乱戦の中、透明な彼女に手を伸ばした、あの瞬間。
『銀嶺氷織さん。救助活動P…13P』
『おめでとう、合格です!』
『ようこそ。ここが君の、ヒーローアカデミアです!』 - 135二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 05:13:32
( ´꒳`*)人(*´꒳` )イエーイ
- 136二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 12:23:35
まだ数そこまで多くないしパワーも出せないけど、数と頑丈さが増せば駒を増やせるのは救助向きな個性なんだよなあ
- 137125/06/25(水) 21:00:30
ss用ダイス
氷織ちゃんの合格を知った轟くんの反応は
dice1d100=79 (79) (1ほどライバルだな、100ほど嬉しい)
- 138二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 21:00:36
他も見てました言われたら原点要素、分かる、そう思うの分かる
- 139125/06/25(水) 21:03:52
結構嬉しそう
降ったは良いものの今日は更新できるか微妙です - 140二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 04:44:28
ガンギマってるだけで中身の基本は優しい子だからね
幼馴染も受かった言われたら嬉しいか - 141二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 12:22:09
むしろこれでクラス別で内心少ししょんぼりしてるかもしれない
まあ気が緩んだりしないで済むと思ってほっとしてるかもしれないけど - 142125/06/26(木) 19:17:03
合格を伝えると、家族はまるで自分のことのように喜んでくれた。お母さんは赤飯を炊いてくれた。お父さんはなんだか泣きそうになっていたし、お兄ちゃんは珍しく頭を撫でてくれた。
みんなそれぞれに私の合格を喜んでくれて、嬉しいけどなんだか照れくさい。
次の日の朝。登校するためドアを開けると、見慣れた紅白頭が視界に映った。
「…はよ」
「ん」
どうやら彼も家を出たところらしい。せっかくなので並んで歩き始める。
「…合格、したんだってな」
ぽつりとしょうくんが話し出す。どこから聞いたんだろう、お母さんかな。とにかくその問いには黙って頷いた。
「よかったな」
「…うん」
思わず顔が綻ぶ。昨日の今日なので実感は薄いものの、それでもじわじわと嬉しさがこみあげてきていた。
ふとしょうくんの顔を見てみると、心なしか普段より表情が柔らかいように思えた。
(…ちょっと、嬉しそう?)
私の気のせいかもしれないけれど、もしそうならいいな、と思った。 - 143125/06/26(木) 21:26:49
それからの日々はあっという間だった。制服の採寸、入学説明会、必要な書類の準備。
慣れない事ばかりで少し疲れたし、不安だってないわけじゃない。それでも、ほんのひと匙のわくわくが、私の胸を高鳴らせた。
__そして、登校初日。
「氷織」
靴を履こうと屈んだそのとき、背後からそう呼びかけられた。
振り返ると、出勤準備中のお父さんだった。
「緊張、してるか?」
その問いに小さく頷く。
お父さんはネクタイを片手に、ふっと笑って答える。
「それならちょうどいい。少し緊張してるくらいが一番集中できるもんさ」
そんな言葉に少し安堵すると、キッチンのほうからお母さんの声が聞こえる。
「忘れ物、ないようにね」
「…うん」
鞄の中身は何回も確かめた。中学の時とは違う、指定じゃない通学鞄。そのしっかりとした重みを感じながら、靴紐を結ぶ。
「怪我すんなよ」
そう言うのは、お父さんの後ろからひょっこり出てきたお兄ちゃん。
「…頑張る」
口元だけで微笑んで、玄関扉に手をかける。
それから扉を開けて、朝の光の中に踏み出した。 - 144125/06/26(木) 21:28:08
登校初日、轟くんと一緒に行く?
dice1d4=2 (2)
1〜3:一緒に行く
4:会えなかった、1人で行く
- 145125/06/26(木) 22:04:58
一緒に登校するらしい
話題↓2くらいまで募集