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【超閲覧注意】俺の血塗れの日々を|あにまん掲示板
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【超閲覧注意】俺の血塗れの日々を

  • 11主25/06/10(火) 10:53:17

    「今日から、俺の日常にしよう」

    ※ホークスが可哀想な目にあったり雲らされたりするスレです
    所々微キャラ崩壊があるかもしれません
    ダイスや、安価をする可能性があります
    SS形式で進みます
    それでもいい方だけ見てください

    タイトルを長々書くのはあれだったので、1レス目に書きました

  • 21主25/06/10(火) 10:57:23

    鉄臭い匂いの中俺はそんなことを考えていた
    人間には何事にも限界というものが存在する
    俺はそれを超えて頑張っていた
    ヒーローが暇を持て余す世の中の為に
    でも…もう限界だ…
    そしたら、頭の中に今の考えが窓の隙間から入る風のように、するりと俺の頭に入ってきた
    辛いなら考え方を変えればいい
    楽観的思考に磨きをかけよう

    そんな馬鹿げた考え、誰にも相談できないな

  • 31主25/06/10(火) 11:08:20

    俺は、とりあえず、死体の後処理をする
    と言っても、そこまで大袈裟なものでもない
    俺は、血の付着した手袋を外した後、俺は電話をかけた
    淡々とした質問に俺はできるだけ元気に、だが、他人にバレないように声は小さく答える
    だが、やはり俺の声色に異変を感じたのか心配された
    心配するなら最初からこんなことやらせないで欲しい…
    まぁ、いいか
    貴方達はそういう人間って、もう数年前から知ってますし
    俺は、死体を指定されたところまで持っていく
    少し鼻歌混じりに、死体を運ぼうかと思ったが、流石にそこまでまだ吹っ切れない
    そもそも、任務には真剣さが必要だ…どう日常に溶け込ますかが、課題だな

    そんなことを考えていたら、意外とあっという間に終わった
    あぁ…そっか、仕事って思えばいい
    会社勤めの人間が書類を作るように、ケーキ屋で働く人間がケーキを作るように、花屋で働く人間が花を育てるように
    そんな日常の一コマに、殺しを入れてみればいい

    あれ、こんな簡単でいいのか…?

    「ん〜…」

    難しいことは今は考えたくないな…早いところ家に帰りたい
    今日は特に任務もないし、ヒーローネットワークも落ち着いてる
    帰るか

  • 41主25/06/10(火) 11:11:13

    ホークスの吹っ切れ度(殺しを日常にすることの抵抗感)

    dice1d100=45 (45)


    ホークスの精神的疲労

    dice1d100=24 (24)


    高いほど、吹っ切れており

    高いほど、精神的に疲労している

  • 51主25/06/10(火) 11:21:57

    ご飯を食べるように、歯を磨くように、シャワーを浴びるように、ゆっくり眠りにつくように
    俺の殺しをその生活の中に入れる

    誰かを消すのも、名簿にバツをつけるのも
    特別なことじゃない

    はいはい、今日の仕事終わり

    みたいなノリで、血を見て、死に顔を見て
    仕事が終わったと、身体を伸ばして後処理をする

    「クソ野郎だな…」

    自分で言ってて呆れた
    サイコパスとかそっちの類だな
    もしくは厨二病
    そこまで吹っ切れるほど、俺は…

    でも…実際苦しい
    誰かを殺めた後の手を見る度に目眩がしてくる
    雨の日だって、濡れたコスチュームが嫌に重くて
    許しを乞うように俺の足を掴む人間を思い出して、悪寒がする
    大丈夫だ、ホークス、それも今日で終わりだ

    俺は家に着いた後、すぐに風呂に入った

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 11:47:41

    新しいホークスの曇らせスレだ!
    楽しみに待機

  • 71主25/06/10(火) 11:54:30

    身体に着いた血を念入りに落としたあと、俺は珍しく湯船に浸かる
    ボロボロになった羽根を何枚か抜きながら、俺は血とは違った暖かさに少し眠くなりながら、身体を休める
    何も浮かんでいない、透明な湯
    でも、目を閉じればそこになにか沈んでいるような気もする
    今日のあの人の顔、声、数え切れない断末魔
    これを日常にか…キツイな

    ぶるっと全身震えてしまう
    血の匂いが漂ってきた気がする
    そんな考えに蓋をするように、痛みが走ったあと自分が怪我をしていたことに気づくそこから嫌な匂いが漂っていた
    湯船が徐々に赤色に近いピンク色に染まっていく

    「めんどくさ…」

    嫌な思い出ばかりがふつふつと湧いてくる
    吐き気がしてきた、落ち着け…
    これは普通のこと…大丈夫、怪我なんていつものことだろ

    ゆっくりと上がった心拍数を落とすように、深呼吸をする
    血も、既に止まっていたらしく、周りに付着していた血が水に溶けただけだ

    やれる所まで頑張ろう、そうすればもっといい人生になる
    きっと、幸せまでの最短距離を…見つけられるはずだ

  • 81主25/06/10(火) 12:18:10

    「血の滴るいい男を目指すか」
    口に出して言うと、自分のイカレっぷりと、実行することの難易度が分かるような気がする
    いっその事風呂と、殺しを…
    いや、さすがにそれは気持ち悪すぎる…

    洗濯物を回しながら、俺は髪を乾かしていた
    最近フラッシュバックがよく起きる
    それは殺しとかじゃなくて…まぁ…ヤラシイこと
    色仕掛け、そのあとは毒なりナイフなりで殺る
    それがとてつもなく気持ち悪い、俺のことをなんだと思っているのか分からない手つき
    あんな手で触られたくないのに…

    何回も言わせるなよ、だから俺はそれを日常にしようって言ってんだろうが

    俺は、深い深いため息をついたあと、ボサボサになった髪をブラシで解きながら着替えた

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 12:56:19

    公安にも心配してそうな人がいそうなのがまた……
    すれ違いが起きてるけど仕方がないよなぁ本家ホークスが本当にメンタル強かっただけでナガンみたいになる可能性の方が高そうなのに
    それはそれとして興奮してきました

  • 101主25/06/10(火) 14:05:01

    抵抗感はそこそこあった、流石に自分でも馬鹿なことをしているとわかったからだ
    日常…に…
    俺は、まだ血まみれのまま放置されたインナーを見た
    血はもう固まって、洗っても落ちないだろう
    その代わり酷い匂いがする
    …どうせ俺の家に来る人間なんて居ないんだから
    俺は、そのインナーを置きっぱなしにした
    血の匂いが充満するのは案外早いって俺は知っていた
    芳香剤代わり、まずは他の人にバレないように、心配されない範囲で血の匂いに慣れる

    でも、気持ち悪い…ダメだ…やっぱ、洗おう
    こんな馬鹿なのとすること自体間違いだ

    楽になりたい

    もう薬に頼る生活は嫌だ

    「戻りたくないな…」

    俺は必死に喉まで来たものを、グッと飲み込みインナーに伸ばした手を引っ込めた

  • 111主25/06/10(火) 15:04:49

    気を紛らわそうとスマホを開いたが…こっちは仕事用だ
    何千回も何万回も見た暗号
    最近は、ヴィラン退治よりもこういうのが多い
    連合の動きがおかしいって話も最近はよく聞く
    俺は適当にベットにスマホを投げ捨てた後、自分のスマホを見る
    SNSで自分の名前で検索をかけると、この間一緒に写真を撮った子が写真を上げていた
    こういうのを見ると大分気持ちが楽になる
    安心する、こんな俺でも誰かを笑顔にできてるんだって
    殺しが人を救うことに繋がるんだって

    俺は自分のその考えにハッとした

    殺しは日常に繋がる、しかもそれは…俺が望む世界に1歩近づく
    俺はなんとも言えない気持ちで、テンションが上がってしまい
    羽をバタバタ開きながら、喜んだ

    このまま俺は狂ってしまえばいい!
    ハッピーエンドへの最短距離を俺は見つけた

  • 121主25/06/10(火) 15:51:13

    と言っても、今日の仕事はそこそこ早く終わった…

    やることもないし…今は6時か…

    何をやるにも微妙な時間だな



    何をする?

    >>15

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 18:59:13

    何か食べに行く

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 19:33:49
  • 15二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 20:18:20
  • 161主25/06/10(火) 20:44:39

    少し早いけど、飯でも食いに行くか
    最近食ったばっかりだけど…まぁ…焼き鳥でいいか
    好きなもんを思いっきり食う日も日常だ


    『いらっしゃいませー!』

    無駄に元気と言ったら失礼だろうが…なんでこう…こんなに元気出せるんだろうなと毎回不思議に思う
    普段は来ない焼き鳥屋に来たからか、はたまた俺が来たからか
    数名の客が驚き、俺の方をチラチラ見る
    いつもの話だ、別に何の変哲もない
    俺は、1人カウンターに座り、幾つか注文する
    『ホークスが来るとは思わなかったですよ』
    「ははっ、そうっすか?まぁ、割と俺決まった店しか行かないんで…俺、美味しい店はよく行くんで、期待してますよ♪」
    『ホークスに言われちゃ、いちばん美味しい店認定して貰えるように頑張らなきゃなw』
    こういう雰囲気は大好きだ
    明るい人間が一人いるだけで、みんなが明るくなる
    素敵だよな

    俺が守るのはこういう人間の笑顔だ
    まだ俺からは、血の匂いがしていたが、店の匂いに紛れて消えていった

  • 171主25/06/10(火) 21:44:22

    これが誰かに見られている物語だとしたら

    日常、日常、うるさい、しつこいと思われるかもしれないが

    それは俺にとって大切な話だ

    その事を考えたあとから俺はずっと任務の事ばかり考えていた


    …この焼き鳥だって、元は生きていた普通の鳥だったんだよな

    食用に育てられたから殺されるのは当たり前なのだが


    俺は、ねぎまや皮などを食べながら、ビール替わりにジンジャーエールを飲み、その場の雰囲気を楽しんでいた


    珍しく、牛レバーがあったので頼んでみた

    口に入れると、牛レバー特有の食感に口の中が支配される

    ねっとりとした舌触りが広がって、少し遅れて鉄っぽい味が口内に残った

    臓物を手で掴んだ時の感覚がフラッシュバックする

    ぬるぬるとした感触、指先にまとわりつく嫌な熱


    見られてる


    俺は無理やり、笑顔を作り飲み込んだ


    「めちゃくちゃ、美味いっすね!」


    嘘は得意だ、店主も笑ってくれた

    すぐに俺は、水を飲み口の中に広がった鉄臭い味を消そうと、飲み込んだ


    ホークスの正気度

    dice1d100=64 (64)


    低いほど正気ではない

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 22:20:22

    待って今気づいた!!!!まさかこんなに早く新しいホークス曇らせを見れるなんて…!!!!1主さんありがとう!!!今回も無理せず、1主さんのペースで…!!!楽しませてもらいます!!!!

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 00:57:19

    保守!

  • 201主25/06/11(水) 01:28:58

    そこそこ腹も膨らんだので、俺は店を後にした
    一息つく暇もなく、親から離れた子が道路に飛び出して行った
    「危ない!!」
    俺はすぐさま飛んでいき、ギリギリで子供を抱っこし、何とか事故は免れた
    「お母さんから離れたらダメだよ、心配かけたらお母さんが困っちゃうからね、約束できる?」
    余程怖かったのか、泣いていたがコクコクと頷く子供
    母親は、俺に感謝の言葉を伝えた後子供を叱っていた
    …俺が求める日常はこれだ
    殺しが日常になんて、そんなこと本心じゃない
    俺はずっと泣いている子供の頭を撫でようとするが
    一瞬自分の手が血まみれに見えた
    俺は手を引いた
    「…気をつけてくださいね、お子さんも、お母さんも、夜道は危険ですから」
    これは、あくまでも俺の日常だ
    子供に触れていいわけが無い
    俺は、軽く手を振った後に、空を飛び家へと帰った

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 07:16:13

    ホークス……

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 12:04:27

    念のため保守

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 16:52:36

    >>20

    手が血塗れに見えて反射的に手を引いちゃうの、ナガンさんと同じ症状で辛い

  • 241主25/06/11(水) 16:54:21

    家に帰り、俺は念入りに手を洗ったあと、血の匂いがする部屋にもう既に鼻が慣れていた
    俺は何となくテレビをつけると、バライティ番組がやっていた
    今話題なヒーローから、昔のヒーロー特集とか
    中々面白くてつい見入ってしまった
    『番組の途中ですが__』
    いきなりのことで少し驚いたが、そんなこともあるだろうと俺はなんの臨時ニュースか待っていた
    『○○区で、連続強盗犯のヴィランの遺体が発』
    俺は直ぐにテレビを消した
    ちがう、俺じゃない…俺じゃないけど
    大丈夫だ、時期にこんなことも心配いらなくなる
    「どんだけビビってんだ俺…」
    「俺はやってない…そうだろ」
    不安で俺は一言そう呟いた

  • 251主25/06/11(水) 21:30:47

    寝ようと思った矢先、俺の視界になにか光るものが目に入る
    空の睡眠薬の瓶だ
    「…」
    俺は嫌な思い出がよみがえったあと、口角を上げた
    これに頼らなくてもいい
    俺が頑張ればいい
    自分を壊すわけじゃない、守るために吹っ切れて狂うんだ
    空の瓶を広い、俺はゴミ箱に投げ捨てた
    ガラスの割れる音がしたが、明日でいいだろうと俺はベットに寝転んだ


    完全に狂ってしまった人間の顔はどんな顔なのだろうか

    天井に手を伸ばしてみる

    初めて狂った顔を見る瞬間はきっと
    朝起きた俺の顔なのだろう

    笑えるな

  • 261主25/06/11(水) 23:42:14

    それと、関係ない話ですが

    今回は前に立てたスレ…知らない方がほとんどだと思っていますが

    ハッピーエンドで終わらす気はないです

    かと言ってバットエンドで終わらす気もないです

    今回は計画性皆無です

    あの時の様なスレを望んでいる方がいるなら、そこは一応言っておきます




    吹っ切れ度(殺しを日常にすることに対する低高度)

    45+dice1d50=36 (36)

    精神的疲労度

    24+dice1d50=41 (41)

    正気度

    64-dice1d30=21 (21)

  • 271主25/06/11(水) 23:57:29

    朝起きて1番に気づいたのは、夢を見なかったということだ
    清々しい気分で身体と羽を伸ばしたが…
    インナーを洗うのを忘れていたことに気づいた
    一応替えはあるのだが、新品…着慣れた物が1番だ
    まだ時間はあった
    俺は手洗いで血の着いた部分を洗い、すぐに乾かした
    俺のインナーは、黒と黄色、幸いにも黄色の布部分には血が付着しておらず、跡が残ったとしても黒色に混じって見えずらい

    …別に見えてもいいよな

    だってこれが普通なんだから

    俺は早く乾かないかなと…待っていたが時間が近づいてきた
    そうだ

    少しまだ湿っていたが、これぐらいなら生乾きの匂いもしない
    消臭剤を軽く振ったあと、俺はコスチュームを着用する
    蒸れて少し気持ち悪かったがそれが気にならなくなる方法を俺は知っている

    俺は、最低限の荷物を持ったあと、そのまま飛んで行った
    朝日が気持ちいい、やはり少し残った血の跡
    日光に反射して茶色にも見える
    俺は気にせず、朝の空を自分のものにするかのように
    羽を大きく広げた

    「さーて、今日も仕事、頑張るか」

    完璧な笑顔を作り、俺は朝のジョギングや会社に向かう社会人に手を振りながら公安へと向かった

  • 281主25/06/12(木) 02:17:11

    公安に着き、俺は今日の任務の内容を聞こうかと歩いていたら
    ふと声をかけられた
    「ホークス、おはようございます」
    「おはようございます〜」
    目良さんだ
    「朝っぱらからアレですけどね…ホークス…これ」
    書類を見せてくる目良さん、俺は一瞬冷や汗が走った
    「これ、あなたの分の仕事だったんですけど、代わりに私がやっときました、ホークスが仕事をしなかったので」
    「…すいません」
    呆れたように言う目良さん、ため息をひとつ着いた後にまた話し始める
    「最近疲れてますか?こんなミス、普段のあなたならしないミスですよね」
    「俺はそんなに疲れてないですよ、どっちかっていえば目良さんの方がお疲れでしょう?目の下のクマ酷いですよ」
    「最近眠れる時間が5分増えたので平気ですよ」
    やつれた顔をしている目良さんが心配だ
    「もう、過労死したら俺泣いちゃいますよ…」
    「泣いてくれるんですか?優しいですね」
    「そりゃ、目良さんにはお世話になってますし」
    目良さんは、少し笑った後に真顔に戻ると、少し躊躇いながらも俺に聞いてきた

    「仕事、辛くありませんか?」

  • 291主25/06/12(木) 02:19:11

    「辛いか辛くないかで言われたら…そりゃ、辛いですよ」
    「できるだけ、ホークスが楽になれるように頑張りますから、無理しないでくだ_」
    「そんなこと思ってるの目良さんだけですし、そんなこと実現しませんよ」
    俺は笑顔を作ってみせる
    「公安にとって俺は、都合が良くて、何事にも従う、自由というものを取り上げられた鳥なんですから」
    「無理をしないで?ご冗談を」
    「どうせ、公安の職員なんて、先輩にも同じこと言ったんでしょう?無理をするな、疲れたら休んでいい」
    「失敗から何も学ばない、それって変な話ですよね」
    「いや、学んではいるんですよ、育ちすぎていた先輩よりも、まだ未成熟だった俺を教育して、都合のいい駒にする」
    「で、そのやり方で先輩はぶっ壊れた」
    「俺には、支えてくれる人達がいる、扱い易く、都合のいい駒が壊れないように大切に、大切に…」

    「だから、目良さん!俺決めたんすよ!」
    「殺しを日常にしてやろうって!」

    目良さんは、笑う俺の両肩をガシッと掴んだ

    「ホークス…!それは…!」
    「目良さん、俺まだ死にたくないんですよ」
    「…!」
    「分かってください、これしか方法が無い」
    「幸せなんて二の次、俺はただ生きたい」

    目良さんの手を退ける

    「俺、あの人たちが望むようないい子になりますから、見捨てないでください」

  • 301主25/06/12(木) 02:23:07

    俺が一通り話終わると、目良さんは顔を背けていた
    「…はは!ちょ、目良さん!顔色悪すぎますって!」
    俺は、目良さんの肩を軽く叩く
    「目良さん、無理しないでくださいね」
    目良さんは、書類を握りしめた後、俺にひと声掛けた
    「貴方が幾ら突き放そうとも、私は…あなたの見方であり続けます」
    あんなこと言ったあとでもこんなことを言ってくれる目良さんは本当に優しい
    「そうですか、じゃあ、この辺りで」
    俺は早足で去っていった

    きっと理解してくれるはずだ、俺が殺しを日常にしてもいつもの調子のままだったらきっと…
    ヒーローは他人に迷惑をかけちゃいけない、自分1人で全部解決しなきゃいけない
    俺は他人を頼らない

    心配してくれてありがとう、目良さん
    でも今の俺にとっては余計なお世話でしかないんですよ

    『ホークス、今日は──』

    いつもの日常が今日も始まる
    ターゲットの顔写真、個性、犯した罪
    しっかりと頭に入れる

    最近は、凶悪事件も増えてきて、ますます俺の心身に負担がかかる
    何回だって言い聞かせる、大丈夫
    これが俺の日常なのだから

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 09:47:01

    保守

  • 321主25/06/12(木) 14:44:54

    ターゲットを目視した後俺は、すぐにそのターゲットの排除に向かった
    今回の個性の相性は最悪、ぱぱっと終わらせよう
    ていうかなんで個性の相性悪すぎるのに俺を当てるんですかね…
    ため息をついたのは、ターゲットの首に羽の刀を刺したあとだった
    肺に血が入ったのか、喉が切れたせいか変な音が鳴ってる
    「あ、すいませんね、個性で強化済みの体でしたか?それとも普段の鍛え方?」
    フラフラと俺に向かって拳をぶつけようとするが
    少し横にズレるだけで回避出来る
    「よっ…と」
    俺は心臓を突き刺した
    ターゲットの断末魔と言っていいのか分からないが、それが響く
    うるさいなと思いながら、俺は刀を引き抜いた
    ピコンと、通知が鳴る
    エンデヴァーさんからだ、相変わらず誤字まみれ
    可愛いな、ちゃんと教えないとまた焦凍くんたちに_
    「黙りましょうか」
    俺は何回も何回も倒れたターゲットの心臓を突き刺した
    その度に血が溢れ、俺に掛かり、スマホにも血が掛かる
    俺はそんなことはどうでもよかった、早く返信してあげたかった
    ようやく断末魔が聞こえなくなり俺はスマホを閉じた
    「さーてと、今回は…俺は後処理しなくていいらしいし…」
    「次の仕事もあるんだよな…」
    ため息をついたあと、俺は、血まみれの服の重みを感じながら、次の仕事へと向かった
    我ながら上手くできた気がする
    俺は笑い声が少し漏れてしまった

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 19:30:19

    このレスは削除されています

  • 341主25/06/12(木) 19:31:26

    弱いやつ程よく群れる

    呼吸だけで精一杯だ

    死体の山を背もたれにしながら俺は一息吐いた

    何人殺しただろうか…確か10人?

    その中に…有毒な粉を撒き散らす個性と、炎の個性が居たのは想定外だったな

    運良く、巻き込まれずに済んだ、結果オーライだ


    動きたくないな…


    ホークスは

    1 吹っ切れた

    2 正気度が勝った


    dice1d2=2 (2)

  • 351主25/06/12(木) 19:45:36

    先程まで気にならなかった、血の匂いがやけに酷い
    死体の顔だって、青白くて…死んでいるとすぐに分かる
    「う‪”‬っ…」
    俺は強烈な頭痛と吐き気に、四つん這いになりながら、死体から離れようとするが
    抑えられずに、思い切り吐いてしまう
    「っ…うぇっ…げほっ…ぉっ…」
    喉の奥、胃の一番底から出てくる
    落ち着け、落ち着け俺…これが普通だ、これが俺の…
    「お‪”‬ぐっ…っ…う‪”‬ぉえっ…」
    びちゃびちゃうるさい、妙に水っぽい吐瀉物
    暗い部屋でも案外そういうものは反射するもので
    俺の顔が見えたような気がした
    笑ってない、いつもの顔じゃない
    違う、こんなの普通じゃない…違う日常なんかじゃない
    俺は、俺は笑って、ヒーローとして生きて
    殺しを日常になんてやっぱり無理だったんだ
    俺は、自分の口の端を指で持ち上げる
    「これが俺の日常だ、邪魔するな…」
    ちゃんと笑っている、それだけで安心した
    死体の処理は、俺一人でやるらしい
    いつもなら大変で目眩がするような話だが
    今はそれでよかった、笑った顔なんて見せられないから

  • 361主25/06/12(木) 19:55:37

    死んでからも迷惑をかけるのはやめて欲しい
    死体をバラすのがどれだけ面倒で、疲れるか
    家に帰…いや、事務仕事が残ってる
    先にそっちを終わらせればよかった
    血の着いたままの服であの人達に会うのも怖い
    笑顔なんて表面上だけなのかな
    心の底から笑っちまえば、きっとそんな恐怖微塵も感じない
    所詮鳥籠の中の鳥、調教済みで、飼い主には逆らえない
    逆らったとしたら、仕置きが待っている
    「…俺、死にたくないんですよ」
    誰に言うでもなく俺はそう言った
    辞職が何を意味するかも知っている
    いや、見せしめのようなことをしていたから知っていた
    …あれは俺がようやく20歳になった時の話だったか?
    初めて見た時も…そうだな、今みたいに吐き気が止まらなかった
    ただの写真だった、死んだターゲットであろう男と、元公安ヒーローであろう男が死んでいる写真を
    察しろと言わんばかりの視線も覚えている
    20歳になったばかりの子供に…なぁにトラウマ植え付けてるんですか…本当に
    また着信音が鳴る、今度は公安からだ

    …はは、そうっすよね…俺は大事な大事な駒なんですから
    監視ぐらいされてますよね

    俺は、替えの服を取りに、公安から送られてきた暗号を解読しながら、その場所に向かった

  • 371主25/06/12(木) 20:09:22

    誰も近寄らないような場所

    俺は職員であろう男に服と少し濡れたタオル、錠剤、医療キット黒いゴミ袋を渡された

    その男は移動系個性の持ち主なのか、すぐに俺の前から消えていった

    濡れたタオルで俺は体を優しく拭いたあとに、絆創膏、ガーゼ、包帯を使い応急処置をした

    そこまで傷は深くなかったが、アドレナリンが切れてきたのかものすごく痛い

    でも、いつもの話だ

    あれ、そう思えるってことはやっぱり…可能性がある

    傷はもう日常になった

    消えかけていた火種がもう一度炎を宿すように、俺のテンションが少し上がった

    何を思って、彼が錠剤を渡したか俺は知っている

    薬を手の中に出したあと、俺は地面にそれを落とし踏んずけた

    こんな物俺にはもう必要ない

    要らない

    勝手に狂おうとしたのは、俺の方だ

    けど、狂えと最初に言ったのはあなた達だ

    ゴミ箱に服を入れ、俺は新品の匂いがする服に袖を通した後、ギリギリ飛べる羽で、飛んで行った



    仕事はできる所までやった

    労いの言葉をかけられ、俺は頭を深々と下げた

    …何がおつかれさまだ

    悪態を着くのは怖かった

    疲れたな、色んな意味で…

    なにかするべきか…?


    >>40

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 21:48:29

    気分転換に、自販機でコーヒーを買おう、甘いヤツ

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:11:08

    ksk、遅くなりましたが、ホークスの新しい曇スレ本当に感謝です!!

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 22:15:31
  • 411主25/06/13(金) 02:01:48

    疲れた時には甘い物、常識だな
    俺は自販機に小銭を入れ、コーヒーを選んだ
    とびきり甘いヤツ
    疲労に糖分が効いていくのが分かる
    美味しいな
    忙しそうに働く職員を見ながら俺は思った

    この人達が暇になる社会を作る
    自分を殺して、壊して、みんなを幸せにする

    この痛みは俺だけのものだ、誰にも渡さない
    こんなにも甘いコーヒーが苦く感じる
    あの人たちが暇になったら
    きっと俺の役目も終わるんだ
    そうなったら、俺はその時
    何して生きていけばいいんだろうな

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 05:50:23

    どうなっていくかな…

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 12:07:09

    ほしゅ

  • 441主25/06/13(金) 16:34:45

    せっかく外に出たんだ、少し散歩していくか
    俺は、なんとなく今日は飛ぶよりも歩きたい
    けど…まぁ、やらかしたな
    さっきから視線がうるさい
    軽く手を振ったり愛想笑いしたり、案外疲れるな…
    任務終わりの背徳感というものだろうか
    少し背筋が寒い
    すると、小さな手が俺の服の裾を掴んだ
    『ホークス!羽!触ってもいい?』
    数人の子供が目を輝かせながらそう言ってきた
    「いいよいいよ〜ほら」
    触りやすいように俺は羽を広げた
    『もふもふだ〜!』
    笑顔を作っているのに、心の奥がずっと冷えきっている
    子供が無邪気に俺の羽を撫でる度に
    俺はこの羽で、人を殺したって思い出す
    この羽で首をはねた
    この羽で傷つけた
    この羽で誰かの人生を終わらせた
    それを知らない子供が無邪気に笑ってる

    『あれ…ホークス、これなに?』

    子供が赤くなった手を見せる
    俺の心臓が嫌な音を立てた
    乾ききってなかった

    「…ごめんね、手洗おっか、俺、怪我してたみたい」
    『痛い?』
    「‪”‬もう‪”‬痛くないよ」

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 19:51:10

    前のスレってトゥワイスの幻覚見るやつですかね?
    あれすごく面白かったです!違ってたらすみません…

  • 461主25/06/13(金) 19:57:48

    >>45

    その通りです

    楽しんでいただけてなによりです

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 23:55:39

    念の為保守

  • 481主25/06/14(土) 00:14:01

    子供たちの声が遠ざかっていく

    軽く手を振ったあと、手をポケットに突っ込んだまま、背を向けた

    ポケットの中のスマホが、ひどく冷たい

    そこに大切な人の名前が入ってる

    声を聞いたら、救われるかもしれない

    少し、笑えるかもしれない

    弱音のひとつも、吐けるかもしれない


    「ダメだ」


    自分にそう言い聞かせる声が、少し震えた

    誰も見ていないのに、情けないくらい震えた

    ビルのガラスに映った自分の顔は、ひどく青白い

    その背後に、手のひら大の血の痕がいくつもついてるように見えた

    今、俺が電話をかけたらきっと自分でも情けないと思うほど、泣いてしまう気がする


    狂え、逃げろ、狂え


    「俺はヒーローだ」

    声が妙に掠れた


    吹っ切れ度(殺しを日常にすることに対する低高度)

    81+dice1d19=19 (19)

    精神的疲労度

    65+dice1d35=21 (21)

    43-dice1d43=3 (3)


    ホスト規制と体調等の都合で、遅くなっております

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 06:49:52

    了解です、1主のペースで大丈夫ですよー

    あ、吹っ切れ度が100になった

  • 50二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 12:06:22

    ほしゅ

  • 511主25/06/14(土) 13:43:27

    >>48

    表記ミスでしたね

    低高度×

    抵抗度〇


    正しくはこうでした


    吹っ切れ度 100

    精神的疲労度 44

    正気度度 40

  • 52二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 13:58:34

    このレスは削除されています

  • 531主25/06/14(土) 14:00:57

    みんなが幸せになれる世の中

    当たり前のことだ、何もおかしなことはない

    朝起きて、仕事を貰いに行って、殺して、また少し仕事をして、ヒーロー業務をしたあと、家に帰って、飯食って、寝る

    簡単すぎて、悩んでた自分が馬鹿らしくなってきた


    明日はなんだろうか、いや、いつも通りの日常が明日も始まるだけだ


    無駄に残った理性が俺を蝕む

    もういいだろ、頼むから…俺は楽になることも許されてないのか?

    …寝たら良くなる、早く帰ろう


    ──────────


    いつも家に帰って考えることは、決まって仕事のことだ

    吐き気がする、気持ち悪い

    「ふふ…」

    笑い声が漏れた、何も感じない

    罪悪感も、後悔も、気持ち悪さも、こびりつくような断末魔も

    全部俺の頭から消えて、ただ、大変な仕事が終わったという清々しさだけが残る

    でも、なんでだろ、涙が止まらない

    服の袖で涙を拭いたあと、俺は、血の匂いが残る羽根を部屋の隅に置いた後、歯を磨き服を着替え、風呂には入らずに寝た

    妙に興奮して寝れないかと思ったらあっけなく寝れた

    明日からの俺はもう別人だ、こんなにワクワクしてしまうのはいつぶりだろうか


    通常ホークスは

    1 正気度の方が強い

    2 吹っ切れ度の方が強い

    dice1d2=1 (1)

  • 541主25/06/14(土) 14:16:21

    何かを考えるよりも先に俺は、公安に着いていた
    相変わらず、皆さん早起きだ
    さすがヒーロー公安委員会
    でも、さすがと言うべきか俺の変化に気づく人がちらほらいた
    『今日はやけに嬉しそうですね?』『浮かれすぎも危ないですからね』『元気そうでよかった』『いつもより元気ね』
    なんて言われたり
    でも俺は別に話す気も特になかった、だから適当に愛想笑いをした
    けど、今日は俺に全く声がかからない
    とりあえず、公安から出た後ヴィラン目撃情報がないか逐一ヒーローネットワークをチェックしていた
    そんなことを考えていた時、ふと少し寒いということに気づいた

    あぁ、もうこんな季節か
    ヒーロービルボードチャート下半期、そろそろか
    今年はナンバーなんだろうか
    オールマイトさんがいないビルボードチャート…1位はだいたい予想できる
    俺がナンバーツーだったりしてね
    ありそうなのが嫌なんだよなぁ…
    20位30位ぐらいでやりたいのに、日常が日常じゃなくなる瞬間の苦しさは異常だ

    俺は何となく買ったタバコを吸いながら、非日常を体験していた
    当然咳き込んだが、今はそれすら愛らしい
    もしかしたらこれからお世話になるかもしれないから、慣れておいて悪いことはないだろう
    そんなことを考えていたら、職員に肩を叩かれた
    仕事の時間だ

  • 551主25/06/14(土) 18:37:24

    調子がいい俺に腹を立てたのか、浮かれたのか知らないが、随分と厄介な仕事が来た

    簡単に言うとこうだ

    今の問題行動…まぁ、危ないオクスリとかの販売及び、ヴィラン犯罪へと誘い込むようなことをやめてくれと、交渉に行く

    相手が素直に飲んでくれたら1番なのだが、あくまで交渉

    なにか求めてきた時はすぐに戦闘態勢に入れと

    初めからこの人達が、交渉なんてする気がないことぐらい知っていた

    だが、一応話話は聞けと言われた

    こちらになんの不利益もない条件の場合は警戒を怠らないように刑務所に連れていく

    あまりにも無理な願いだった場合はすぐに処分だそうだ


    さて、厄介な仕事はさっさと終わらせる

    俺は頭を下げたあとすぐに、仕事へと向かった


    …結果から話すと、交渉は失敗した

    相手が無理な願いをしたからだ

    「ごめんなさい」

    俺は一言そう呟いた

    辺り一面、血にまみれていた

    俺だって怪我と返り血で血まみれだった

    匂いの不快感はもう感じなかった


    さてと、さっさと後片付けして帰るか

    俺はじっと血まみれの地面を見た


    dice1d100=81 (81)


    ダイス40以上で、奇行に走る

  • 561主25/06/14(土) 18:52:16

    俺は、比較的損傷の少ない死体を両手で持ち上げた後
    羽でその死体の腹を割いた
    当然内臓が出てくる
    俺はその臓物と血を被り、妙な温かさに不思議な気持ちになりながら死体を投げ捨てた
    「…なんで」
    自分でもよくわかってなかった
    イライラしていたのかもしれないし、なんとなくそう言う気分だったのかもしれない
    日常に馴染ませるために、血の匂いも臓物の臭いも覚えようとした?
    妙に納得してしまう答えを見つけて俺は安心してしまった
    ただ単に俺がおかしいだけかと思ったが、俺は至って正気だ
    服が何色かも忘れるほど赤く染っていた
    頭から被ったから当然髪も赤いだろう
    全身真っ赤、夜中に見たら失禁ものだな

    俺は念の為外に置いておいた服に着替えた
    ヴィラン目撃情報が出た
    さてと、羽を少し乾かした後行きますか



    狂った方が、楽だから
    逃げた方が楽だから

    俺はあなたみたいになりたくない

  • 57二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 19:00:27

    >>56

    「あなた」は鷹見父かな。それとも他の誰か?

    死体の腹裂くとか奇行すぎて怖い

    大丈夫かホークス

    全然大丈夫じゃなかったわ

  • 58二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 01:52:55

    この、あなたってマジで誰なんだろう…

  • 59二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 08:51:15

    保守

  • 601主25/06/15(日) 11:15:25

    ねぇ、先輩
    俺はあなたを実際に見たことは無いですけど
    「っ…おっっも…そんないい個性持ってるなら、ヒーロー向いてますよ?」
    あなたは笑えてましたか?
    あなたは幸せの味をちゃんと感じれましたか?
    あなたは──
    「…あ、事後処理お願いします〜」
    狂い切れなかったから
    だからあんなことをした
    最低な後輩ですいません、でも…
    俺はあなたみたいに、自分に犯されたくない
    鋼メンタルとかそういう話をしてる訳じゃない
    『ホークス、怪我人は!』
    「軽傷の人たちがちらほら、さっき来たヒーローに任せたんで、もう大丈夫っすよ」
    『さすが!ヒーロービルボードチャート、もしかしてホークスナンバーワンだったり?』
    「あはは、それは無いでしょ、さっきだってギリギリだったんだからさ」
    自分をいかに壊して、歪な形に形成出来るかの話だ
    壊れてしまったものは、どんなに元の形に寄せようが、元には戻らない
    なら、いっそ別のものにしてしまえばいい
    例えそれが間違いだとしても、俺は信じてる
    …戦い中にあそこまで考えちゃうのはダメだな
    先輩、元気にしてるかな…なんて思うのは俺だけか?
    二人一緒に居れたなら、どれだけ楽で、綺麗な形にできたんでしょうね
    ひとりぼっちはもう飽きました

  • 611主25/06/15(日) 11:17:00

    公安に戻ったあと、話し声が聞こえてきた
    俺の悪い癖だ、つい話を聞いてしまう
    ヴィラン連合、黒霧のことや、グラン・トリノさんたちの話
    俺は面倒事に巻き込まれないといいんだけど
    「ホークス」
    「あ、目良さん」
    「休憩中でしたか?」
    「そうですね、そんな所です」
    「今日の仕事は…」
    「大変でした、めちゃくちゃ…いやー…交渉にてこずって…まぁ、最終的に…こう!ぐさっ!とか、ずばっ!とやっちゃったわけで…後処理が死ぬほど大変でした」
    「だから、目良さん、そんな顔しないでくださいってば!俺がおかしいみたいじゃないですか!」
    「ホークスが自衛でそういう考えを持とうとしているのは分かっています…けど」

    黙り込む目良さん

    怒りとも、悲しみとも呼べない感情が俺を侵食していく
    気持ち悪い、人を殺したあとのなんとも言えない感覚とはまた違う
    ただ、口が勝手に開いた

  • 621主25/06/15(日) 11:18:09

    「なら、目良さん…なんすか」
    「俺、別に目良さんのこと嫌いじゃないですし、むしろ好きです、俺の事ちゃんと見ててくれてるなって」
    「だからこそ…ですよ」
    目良さんが俺の言葉を遮る
    「確かに楽になるかもしれません、ですが!」

    「なら、なんですか!?また薬漬けの日々を送れと?」
    「あの地獄みたいな日々を送る度、俺の心も体もボロボロになっていく様をあなたは見てましたよね?」
    「毎日、自傷行為の痕を作りながら!目の下だってクマで酷くて、おまけに嘔吐も止まらない…」
    「そんな俺の苦しみも分からないのに、なんでそんなことが言えるんですか?」

    つい声を荒らげてしまい、他の職員たちが驚いてしまった

    「…すいません、言いすぎました」
    一瞬体に熱い感触が走った
    俺はビンタでもされたかと思ったが、目良さんの体温だった
    「貴方はまだまだ子供です、謝るのはこちらです」
    優しく俺のことを抱きしめてくれていた
    「やめたくなるようなことが何度もあったと思います、本当にやめたくなったら、私を頼ってください」
    「目良さんも、死にたくないでしょ…」
    「‪”‬子供‪”‬に、罪を背負わせた罰は、私も受けます」
    ため息が出た、俺は目良さんを抱きしめ返した
    本当…どんだけ俺のことよく見てるんだ

  • 63二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 18:28:28

    目良さん…ホークスを見てくれてありがとう…

  • 641主25/06/15(日) 21:14:30

    「あ、そういや…俺、仕事戻らなきゃ…」

    「分かりました、時間を取らせてすいませんね」

    「いや、謝るのは完全に俺の方ですから」

    俺は目良さんから離れたが…顔が見れない

    こんな子供みたいなことをしてしまった恥ずかしさと、声を荒らげてしまったことの罪悪感

    「じゃあ、また」

    軽く手を振ったあと、俺は正体不明の感情に戸惑いながら

    空へと飛び立った


    曇り空、灰色の街、静かな足音

    色の無い街を赤で染めてみたい


    「…ヴィラン連合ねぇ」

    妙にあの人たちが話してた内容が気になった

    関係ない話だとしても

    ヴィラン連合は、もっとも殺しが日常に近い

    ヴィラン連合に入りたいだなんて戯言を言う気は更々ないが

    純粋な好奇心で気になってしまう


    本当、俺は子供なんだな

    嫌なところだけ育って、根っこは子供のまま

    幼い、幼すぎる


    「もっと、壊さなきゃ」

    「苦しいなんて思わなくなるぐらい」


    精神的疲労度

    86(-と+を間違えました)+dice1d14=4 (4)

    正気度

    40-dice1d40=9 (9)

  • 651主25/06/15(日) 21:58:04

    ここから、連合
    主に荼毘と絡ませる予定なのですが
    時系列がきちんと分かっていないところもあるので、間違えてたらすいません

  • 661主25/06/15(日) 22:16:59

    『ヴィラン連合に取り入れ、ホークス』
    「は?ちょっと待って下さい、意味がわからない」
    昨日考えていたことが現実になった
    理解が追いつかなかった、これは夢なのかもしれないと、次の言葉が出るまで俺は必死に思考を働かせた
    「そっちで捜索チーム組むんでしょ?グラントリノさんとかが」
    『どこで聞いた?まだ公表してない話だ』
    俺は咄嗟に口元を隠した
    『そういうところよ、ホークス』
    『あなたは目聡く、耳聡い』
    『神野の戦いは拉致被害者の安否もあり、事を急いた』
    『結果、情報が足りず相手の力を見誤った、闇組織を根絶する為に多くの情報がいる』
    『特にあの改造人間…オール・フォー・ワンの力だけであれが造れるのか…』
    『連合に関する全てを丸裸にしなければ同じ過ちを繰り返す事になる』
    相変わらず、長ったらしい話だ…まぁ…要するに
    「取り入る間に奴らが出す被害は?目を瞑れって?」
    『瞑れる男だと見込んでの頼みだ』
    『名誉名声に頓着がなく』
    『ただただ‪ ”‬長期目標‪”‬ を見据えて動く』
    『君ほど適任な者はいないと考えている』
    「本当に必要なんですか?」
    『だからこその提案よ』
    『表と裏から追い詰めることで確実に退路を断つ』
    「提案!断れないってわかった上で、そーゆー言い方するんだもんな、人が悪い」
    『否定はしないわ、ホークス、神野であなたの都合がつかなかったのは幸いだった』
    なぜだか昔のことを少し思い出した
    「俺が穢れて、皆が安心できるようになるのなら」
    「喜んで引き受けますよ」
    俺はホークス 速すぎる男
    ヒーローが暇を持て余す社会、必ず手に入れてやる
    俺の出せる最高速度で

  • 671主25/06/15(日) 22:20:00

    疲れた、なんでもいいから早く楽になりたい
    早く、速く…
    俺が話しかけた瞬間に、ソイツは俺を燃やそうとした
    咄嗟に俺は、1歩引いたあと飛んだ
    「何用だよ」
    「捕まえに来たのか?ははっ、そりゃいいな…ナンバースリーが、俺に焼かれて死ぬってのも」
    「そんなんじゃないんだけど、どうやったら証明出来る?」
    ここまで近くで見たのは初めてだ、酷い火傷跡だな
    何がどうしてこうなったんだ?個性と体質が合ってない?
    荼毘は、確か…今何人を手にかけて…
    聞きたいことが山ほどある
    「…いや、いい、大体の要件も分かった」
    「そんなに警戒心薄くて大丈夫?」
    不気味な笑みを浮かべたあと、俺の方を指差す
    「そんなにキラキラした目で見られちゃ、疑いようがないだろ」
    俺は自分の顔を触る
    確かに、殺意も何も出さないように気をつけてはいた
    無意識下でそれを行っていた訳じゃない
    ダメだなぁ…俺、本格的に…
    「要は仲間になりたいんだろ?」
    「ははっ、そんな簡単に仲間にしてくれるの?」
    「まぁ、リーダーが気に入るかどうかだな」
    「俺がヒーローって件に引っかからない?」
    「質問攻めだな、ま、そのぐらいイカレてた方がいいか」
    「でも、てめぇと会うのはリスクがデカすぎる」
    「電話番号教えろ、お前が仲間にふさわしいかどうか、見極める」
    「わかったよ」
    警戒心は…まずはMAXからか
    こうやってヘラヘラしてるように見えて、俺がいつ襲いかかっても対応できるようにしてる
    めんどくさいな…

  • 681主25/06/15(日) 22:54:36

    表の顔と裏の顔だなんて言い方はしない

    だって俺にはどっちもあってどっちもないのだから

    まだまだ、連合との関わりは浅い、あれから数日経った

    今のところ電話は1件

    あぁ見えて…というか、もしかすると分かりきってた話かもしれないが、慎重すぎる

    電話する時間、約束の場所、必ず電話は公衆電話から

    手っ取り早い方法を見つけたのだが…こっちには公安の監視もある

    何言われるか分かったもんじゃない


    好き勝手やりたい、自由に生きたい、幸せになりたい


    俺は今日も人を殺める

    俺が切る音と同じタイミングで、血が吹き出す

    人の命が軽い

    薄くしなやかな羽で、鈴のように音を鳴らし転がっていく首

    苦しげな声を上げ、命乞い、断末魔、怨み言、全てがどうでも良くなってくる

    それがいつもの事で、何の変哲もない日常で

    ちょっと今日は派手なことをしてみようかななんて思ったりする


    ダイス31以上で、奇行に走る

    dice1d100=59 (59)

  • 691主25/06/15(日) 22:58:16

    何をする?

    1 血溜まりでスケート

    2 寝転がる

    3 死体で遊ぶ

    4 死体を食べてみる


    dice1d4=3 (3)

  • 701主25/06/15(日) 23:23:39

    俺は、とりあえず死体が重いので、内臓を引きずり出した
    できるだけ骨は折らずに、割と丁寧に
    そして俺は、首なしの死体の両手を掴んだ
    血で滑りやすくなった床を利用しながら、俺は死体とダンスをし始めた
    俺は血溜まりの上で、首のない死体とステップを踏む
    チャプ、チャプ、ズズ……
    靴と内臓が擦れる音がリズムを刻む
    「おっと、ごめんなさい、足踏んじゃいましたね」
    誰もいないのに、気まずそうに笑って、死体の手を握り直す
    指の骨がゴリっと音を立てたけど、気にしない
    「ほら、もっと上手く踊りましゃうよ、ねぇ」
    そう言いながら、死体の胴を持ち上げ、くるりと回す
    内臓の端が俺の足元に絡まり、床を赤く染めていく
    気付けば、俺は笑っていた
    馬鹿みたいに
    「あはは…やばいなぁ…子供すぎるって…ほんと」
    一通り笑った後
    死体の肩を抱え、耳打ちのフリをする
    もちろん首なんてないから、耳なんてどこにもない
    「下手くそ」
    数日ぶりに聞いた聞き覚えのある声が聞こえた
    「荼毘」
    俺は一気に警戒態勢に入ったが、荼毘は、終始俯きながら震えていた
    笑ってた
    「あ、悪ぃな、お楽しみ中の所、どうしても気になって近くで見たくてな」
    「続けていいぞ?」
    「冗談でしょ…」
    「冗談じゃねぇよ、もっと見せてくれよ、てめぇのイカれっぷり」

  • 711主25/06/16(月) 00:01:19

    「嫌だって言ったら?」
    「別になんもねぇよ、俺が帰るぐらいだな」
    「なんか用事があった訳じゃないんだ?」
    「まァな、本当にお前が頭のおかしい奴だって確かめに来ただけだよ」
    荼毘は、内臓を指でつつきながら、俺の方を向く
    「リスク犯してまで、俺の様子見に来るの?」
    「リーダーが本当に気に入りそうなやつだったからだよ」
    「…お前、本物じゃないな」
    「バレたか」
    「はぁ…そりゃ、リスクいくらでも犯せるわけか」
    「信用してない訳じゃない」
    「じゃあ、どうやったら信用してくれる?コピー」
    「殺せ」
    「誰を?」
    「次は本物が来る」
    コピーの荼毘はそれ以上何も答えてはくれなかった
    俺は相変わらずの荼毘にため息が出た

    死体の骨を折りながら、荼毘の去っていく背中を見ていた
    誰かに似ているような気もしなくもないが…
    気の所為にも程があるな
    「かった…折れろ…」
    なるべく小さく、運びやすいように
    これが俺の日常業務、もうなんにも感じなくなった
    荼毘のあの言葉も、「あぁ、従えばいいんだ」としか思わなかった
    好都合すぎて涙出てきたよ

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:50:37

    保守!奇行に走っちゃうホークスも可愛いよ

  • 73二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 06:18:46

    まさかの死体とのダンス

  • 741主25/06/16(月) 08:47:50

    あれから数日たった今でも考えていた
    殺せって…誰をだ?
    信頼的な話
    俺はずっと考えていたがよく分からなかった
    そういえば、最近荼毘からの連絡が全くない
    何かしているようだが、あの人たちがもう既に情報をつかみかけてるみたいだから、無視でいいか

    仕事終わりのコーヒーを飲みながら
    俺はずっと空を見上げていた

    「あぁ、ジーニストさんとかか」
    自分の今の言葉に妙に納得してしまった
    連合は、ヒーローを殺させたい
    そして恐らく、できるだけ強いヒーローを始末して欲しい
    ふらっと寄って、そうだな…
    説得は無理だよな
    だって殺すんだ、まず説得なんていらない

    …ちょっと待てよ何考えてんだ俺
    いくら連合に従えという命令でも、流石にヒーローの信頼が揺るぎかねないことは

    「頭のおかしい人間に俺がなっちゃいましたね」

    肺から抜けるような笑い声を出した後
    俺は仕事に戻った

  • 75二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 14:59:11

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:10:32

    死体とダンスとか私が好きなやつじゃん
    主さんの文才に感謝

  • 77二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 22:16:08

    壊れてるホークスからしか得られない栄養がある

  • 781主25/06/16(月) 22:42:48

    壊れ続けたら、一体どうなるんだろう
    俺はヴィランになるのかな
    リードは公安が持ってる、俺は逃げられない
    苦しいなぁ…逃げないってのに首輪を外してくれない
    人って、殺しをする時にどう躊躇ったりするんだろう

    相手を一発で仕留められるか不安だから?
    死体の後処理が面倒だから?
    バレたくないから?

    バチンと、音を立て俺は自分の頬を引っぱたいた
    アホなことを考えてる暇があったら仕事だ
    殺しに理由なんていらない
    でも、食事をするのにも睡眠をするのにも理由はあるな
    理由か…
    俺が壊れないために?違う、それはこの考え方を始めた理由だ
    仕事、褒められる為?いや

    「んー…」

    あっ

    自分の存在価値を証明するためだ

    壊れて、人も殺せなくなったら俺は捨てられる
    きっと下手に変なところ打たれて悶え苦しんで死ぬ
    そんなのは嫌だ
    俺は生きたい死にたくない
    壊れるのは怖くない、死ぬのに比べたらこれぐらいなんて事ない…
    そうだ、その考えを忘れなきゃなんでも出来る気がする

  • 79二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:33:22

    これ、また躁っぽい考え方になってる感じがするな…なんでもできる気がする、は典型的な躁(偏見)

  • 801主25/06/17(火) 02:23:44

    とりあえず心の整理は着いた

    でも色々と準備がいるな…

    まだ時間の猶予はある

    今日ぐらいなにかしても許されるだろう


    何をしようか

    >>83

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 05:57:56

    うーん……とりあえず部屋の掃除

  • 82二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 07:41:14
  • 83二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 10:22:40

    そこらへんの鳥と戯れてみるとか なんとなくホークスは鳥に好かれてそうだし動物に癒されるのもアリかと

  • 84二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 13:57:58

    >>83

    怪我したすずめと戯れてほしいな

    血ぃ啜ってみる???

  • 851主25/06/17(火) 16:13:19

    俺は、コンビニで食パンを買った後に、公園に向かった
    同族だと思われてるのか知らないが、すぐに近づいてきた
    「ほら、おやつの時間だよ」
    俺は買ってきた食パンをちぎって投げる
    今日は鳩の他にも珍しい鳥が何羽か集まってきた
    いちばん珍しい鳥は俺だけど
    だが、上着の裾を軽く引っ張られる
    「ん?どうしたの?」
    ちぎった食パンを目の前に置いても俺の服を引っ張るのを辞めない
    俺は、立ち上がってみると、鳥は俺を誘うようにゆっくりと飛んで行った
    俺も着いていくことにした
    俺が飛べることを知ってなのか、随分と高い木まで案内された
    そして、可愛く甲高い声を上げる小さな雛鳥が木の上の巣にいた
    「あぁ!俺に、雛鳥ちゃんを見せたかったんだね」
    「ありがとう、可愛いね」
    ご飯を待つ雛鳥はいつ見ても可愛らしい
    もう1羽鳥がやってくる
    どうやらこっちがお父さんらしい
    雛鳥に餌をやっているところを俺は穏やかな気持ちで見ていたが
    まだ目も開いていない、雛鳥が一匹落ちてしまった
    俺は慌てて、雛鳥を受け止めようとしたが、木の枝が邪魔でそれを遮られてしまった
    高い木だ落ちたらひとたまりも無い
    俺は何故だか、助けずに落ちるところをじっと見ていた
    そして雛鳥が落ちると少しの血と羽が散り、地面を汚した
    ビクビクと痙攣しながら、もがいていた
    死ぬ、もう助けられない
    俺はまだギリギリ生きていた雛鳥の横に穴を掘り、雛鳥だった肉の塊を土に埋めた
    死というのはこれぐらい呆気ない
    人間だって…そうだ
    俺は何も間違えてない

  • 861主25/06/18(水) 00:15:44

    可愛くも、嫌なものを見た
    お詫びに俺は食パン1枚を置いていった
    1つの家族を壊してしまったのだから
    いくら死や殺しが日常になったとはいえ
    罪悪感が湧かないという訳ではない
    俺の肩に1羽の鳥が止まった
    「俺なんかに近づいたらハブられるよ」
    鳥から見たら俺は餌をくれるいい人間なんだろう
    それは…世間一般から見た俺もか
    自分たちを助けてくれるヒーロー、でも、裏では人を殺して回っているイカレ野郎
    皮肉が効いてる
    俺は考え事が終わるまで公園で鳥を眺めていた

  • 87二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 06:40:14

    鳥ちゃん…

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 12:42:20

    ほしゅ

  • 891主25/06/18(水) 17:46:53

    「人殺したって言ったら、引く?」
    鳥にそんなことを言っても意味が無いと思ったが、俺の個性のせいで妙に親近感がある気がして、そんなことを聞いてしまった
    「ごめん、なんでもないよ、パトロール行かなきゃ」
    俺は、ベンチから立ち上がり、そのまま軽くジャンプをして空へと飛んで行った
    先程まであんなに近くで餌を食べていた鳥が1羽も着いてこない
    そっか、俺は人間だもんな
    染み付いたような青空がやけにうざったい
    連合の行方を調べなきゃ行けないのに、面倒くさい
    やりたくない…
    やれない理由を作ればいい
    「…違うだろ、それは」
    俺じゃない俺が話してるみたいだ
    俺はヒーローなのに、思考がどんどんヴィランに寄っていく
    楽になるのがそんなに悪いことなのか?
    『ホークス!あっちでヴィランが!』
    「…すぐ行きます!」
    休まずに働くなんて言うのもありかもな
    なんて…ね

  • 901主25/06/19(木) 00:28:26

    決めた、明日行こう
    俺はヴィラン連合に関する書類を見ながらそう決めた
    まだ、確証は無いらしいが、異能解放戦線となにやらあるらしい…
    面倒事は勘弁して欲しい
    今日はもう帰っていいらしい
    今日ほとんどサボってたしな…明日はクビかな
    「なんてね…」
    そんなことあればいいのに
    くだらないことを思いながら俺は家へと帰った
    ただいまを言う前に俺はベットへとダイブした
    「このまま寝たい…」
    ベットの誘惑には勝てない…けど、勝たなきゃ
    飯もまだだし…風呂もまただ
    殺しはしたのにな
    「…今日はまだ殺してないだろ…ふふ、非日常だな」
    今の状況がなぜだが愛おしくてたまらない
    俺は冷凍パスタをあっためた後直ぐに食べた
    テレビをぼーっとみながら、ノンアルビールでも買ってくれば良かったなんて思いながら、‪”‬非日常‪”‬を満喫する
    そのあとは風呂に入って、髪乾かして…

    どっちが日常かもう俺にはわかんないっすね!

    ベットを整えた後、俺は横になった
    明日から日常に戻る
    短い間の非日常をありがとう

  • 91二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 07:06:16

    念のため保守

  • 92二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 11:55:03

    保守

  • 931主25/06/19(木) 14:42:19

    「君が訪ねてくるなんて珍しい」
    「調子はいかがです?」
    「だいぶ良くなってきたよ」
    「雄英のとこのお婆さんに頼まなかったンですか?」
    「先生は失ったものまでリカバリーはできない」
    「人間、肺が欠けても存外生きられる」
    「そろそろ露出していくつもりだよ、私の矯正を待っている者が大勢いる」
    「そうですか!」

    「それは残念です」

    「すいません、ジーニストさん」
    俺はジーニストさんに刃を向けた
    「動揺…しないんですか」
    「いくら隠し通すのが得意な者でも、一瞬綻ぶ」
    「マジですか…」
    「何がしたいのか、聞いても?」
    「この世界を平和にするために来ました」
    「…そうか」

    躊躇うとは思わなかった
    ジーニストさんには、仮死状態になる手術を受けてもらう
    でも、あの時俺は確かにヒリついた
    1度失ったものは戻らないということに気づいたからだ
    全身に嫌な汗が伝って…気持ち悪くて
    俺が責任を感じることは無いと、ジーニストさんも言ってくれた
    けど、そんな訳ない
    全部俺のせいで、全部俺の責任だ
    ヒーローというものがどういうものかもう俺は分からなくなっていた
    でも、俺がヒーローじゃないってことは嫌という程理解した

  • 94二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:44:38

    保守

  • 951主25/06/19(木) 22:24:20

    「????」

    グシャッ ズシャッ

    「…んん…??」

    『何アホズラ晒してんだ!!』

    ズシャッ グシャッ… バタッ

    「あれぇ…?」

    頭が上手く働かない、なんであの時殺せなかったのか分からない

    …いや、俺が公安に言ったんだった、でも、荼毘に殺せって

    おかしいなぁ、ヒリつく感覚なんて今は無かったはずなのに

    『──────────!!!』

    なにか叫んでるけど、なんかもうぐしゃっとか、ぐちゃっ、みたいな音しか聞こえない

    耳おかしくなったか…?


    『よくもぉぉ!!兄貴をぉぉ!!』


    あ、いや、うるさい

    「それ、喉痛くないですか?」

    俺は刃を正確に首を落とすように振った


    ゴトッ…びちゃっ…


    「命ってなんなんすかね、頭は落ちた時こんな鈍い音鳴るのに…俺の両手で失わせるほど軽いって」

    「生きてたら教えてください、命ってなんなんですか」


    精神的疲労度

    90+dice1d10=9 (9)

    正気度

    31-dice1d31=8 (8)

  • 96二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 01:03:14

    正気度じわじわ削れていってるな…

  • 97二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 06:31:27

    保守

  • 98二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 07:45:25

    あ、ホークスあと+1で死んじゃう……、回復ダイスをお願いしますm(_ _)m

  • 991主25/06/20(金) 15:07:40

    人間って、限界超えながら生きてる気するんですけど
    でも、フィクションですからね、回復イベ挟みましょうか…思いつかないので安価ですけど

  • 1001主25/06/20(金) 15:13:56

    約束の時間になっても来ない…

    やめて欲しいなこういうことは…

    重いんだよ


    ファンの声が聞こえる

    俺は軽く手を振って返す

    体が重い、‪”‬コレ‪”‬を持ってるからじゃない

    体の芯からずっしりして…

    公安からは、約束の時間になっても来なかったら、あなたの判断に委ねるとは言われたけど…

    本当に何してるんだ?

    …とりあえず、公安に戻ってみるか


    『置いておくといいわ』

    「え‪…あ‪…分かりました」

    『こちらの責任だもの、あちらがいつどんな出方をしてもいいように待機しててちょうだい』

    「わかりました」


    待機っていっても…ねぇ…

    身体重い…だるい

    何しようか

    >>103

  • 101二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 16:35:31

    じわじわ死に近づいてる…

  • 102二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 17:07:26

    甘いものでも飲もう
    たっぷりの砂糖やミルク入れたコーヒーとか

  • 103二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 17:52:52

    待機中に目良さんとばったり会う 目良さんにキツく当たっちゃったことを謝って仲直り(?)しつつ昔の話とか少し雑談する
    ホークスも目良さんに支えてもらったって言ってたし、良い思い出もきっとあると思うので

  • 1041主25/06/21(土) 00:33:25

    「…ぁ」
    「ホークス、休憩中でしたか?」
    「いや…その、待機命令が…」
    俺はばったり目良さんと出くわしてしまった
    「らしくないですね、この間のことは気にしなくて大丈夫ですよ、私も貴方の気持ちを察せなかった私の…」
    「違います、俺が弱いから…」
    目良さんは、少し口角を上げたあと話した
    「…少し、お話しましょうか」
    「話…?」
    「昔話ですよ、お疲れでしょう?楽しい話をしましょうか」
    「…ありがとうございます」
    「昔からあなたは変わりませんね、まぁ、昔の方が可愛かったですけど」
    「…え〜?今も可愛いでしょう?」
    「胡散臭くなりましたね」
    「ははっ、酷いなぁ」
    「訓練中に停電が起きただけで私にしがみついて離れないような可愛らしさは一体どこにいったんですかね」
    「そんなことありましたっけ?」
    「ありましたよ、まだまだ思い出話しましょうか?」
    「うん、聞きたいです」
    俺は、さっきまで重かった体が少し軽くなるのを感じた

  • 1051主25/06/21(土) 01:14:29

    「あれは確か、ちょうど貴方に思春期が来た時でしたかね」

    「いつもは褒めたら、嬉しそうに笑っていた貴方が、褒めて頭を撫でようとすると、その手を振り払って、ぷいっと顔を逸らして…」

    「あぁ、この子も成長したんだなと…親のようなことを思ってしまいました」

    「そんな思い出忘れてくださいよ!?あ、あの時はちょっと…気分が落ち着かなくて、頭撫でられるのとか…あれで…」

    俺の必死さが出てしまったのか、目良さんは久々に声を上げて笑う

    そういえば、こんなに優しく、楽しそうに笑った目良さんを見るのも、何年ぶりだろうか

    「俺が目良さんに手紙書いた日覚えてますか?」

    「今でも大切に取ってますよ」

    「あんな拙くて汚い字の手紙をですか?目良さんはよく分かりませんね」

    「頑張って書いてくれたんだなと、消しゴムで消した跡や、画数を間違えた漢字、全て懐かしくて愛らしいんですよ」

    「ホークス、貴女からしたら気持ち悪い話かもしれませんが、私は自分の子供が出来たようで嬉しかったです」

    「まぁ…色々迷惑かける大きい子供になりましたけどね」

    「余計な一言!そんな俺も愛してくださいよ」

    不思議と、目良さんは裏がないと分かる

    本心で話してくれる時の安心感は言い表せない…けど

    暖かい、春風のように、嫌なことや不安を吹き飛ばしてくれる

    「仲直り、でいいですかね?」

    目良さんがそう言ってくれた

    「仲直りですね、なにか飲みたいものとかあれば買ってきますよ」

    「今は…なにか飲むより寝たいですね…」

    「あはは!良かった、いつもの目良さんだ」


    精神的疲労度

    99-dice1d50=31 (31)

  • 106二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 04:16:50

    目良さんとホークスの会話の解像度がめっちゃ高くてすごい...やり取りにちょっとうるっときちゃった...好き...

  • 107二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 09:57:16

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 12:23:47

    そこそこ回復した…目良さん、すごいな…

  • 1091主25/06/21(土) 14:06:09

    『話しているところ悪いですが、ホークス、こちらに』
    職員の1人が話しかけてきた
    俺は目良さんにかるく手を振った後、俺は職員に着いていく
    遺体は、まだ取っておくが、怪しまれないように少し細工をする
    とのことだ
    「分かりました、それと今日俺は他に何すれば?」
    『パトロールをした後帰ってくれて構わない』
    「最近それか、ターゲットの排除ばっかですね、忙しいんでしょ?」
    『ホークスが気にする必要は無い、忙しくは無い』
    「…そうですか」

    嘘つき
    忙しくないなら、寝る時間ぐらい与えてくれてもいいだろ

    大人は汚い
    無理して自分を偉く見せようと、平気で嘘を吐く
    大人にだけはなりたくないと思っていたのに、俺はいつから…

    …昔話に、花を咲かせすぎたな
    昔の俺が今の姿を見たら、きっと俺は殺されちゃうな
    それは違うか、正しい人間になりたいと願ってた俺がそんなことをするわけないね

    まだ何も知らない、あの瞳に戻りたい

    「じゃ、俺行ってきますね」

  • 1101主25/06/21(土) 14:25:00

    頭が少しスッキリしたからか、思考が前よりかは回る
    ヒーロー像というのが日に日によく分からなくなっていく
    少し上を見上げれば答えがあるはずなのに、俺はそれが出来ない

    下を見ると、何も知らない瞳が俺を突き刺した
    俺は軽く手を振る、笑い方も下手になったなと自分でもわかる
    笑うってどうするんだっけ…
    「笑った顔なんて俺見た事なかった」
    全て嘘で作られた笑顔
    本当の笑顔とか、俺にはもう区別つかない…全部嘘に見える
    笑うって…何…
    オールマイト
    ふと、出てきたのはオールマイトさんの笑顔だった
    なんで笑えるんだろ
    「あは…ははは!!」
    俺は羽を目いっぱい広げ、さらに上昇する
    人に迷惑をかけないために、俺の疑問を解決するために
    笑い始めた
    自分が今どんな顔して、どのぐらいの声量で笑ってるのか分からないけど
    気分がいい、笑うって素敵だな

  • 111二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 22:59:04

    笑うのはストレス解消にもなるらしいし…

  • 1121主25/06/22(日) 00:59:21

    ○○日後
    「泥花市で何があった?」
    「おまえたちだろ」
    「…とっとと連合を捕まえてりゃ市民が死ぬこともなかったかもなァ…」
    偽の遺体を見て笑う荼毘
    「これが本物かどうかはともかく、お前は人を1人殺したって訳だ」
    「これまでに何人も殺してきたお前なら、これぐらいなんともねぇと思ったが、どうだ?仲間のヒーローを殺した気分は」
    「いつもの事だよ」
    「ははっ、いいね」
    「…これで信じてくれた?」
    「いいよ、信じてやる」
    妙にテンションが高いような気がした
    俺は荼毘の肩に触れようと手を伸ばす
    荼毘は特に何も反応しない
    本当に警戒しないんだなと、ちょっと嬉しくなった
    「いつまで肩触ってんだ、警戒してないって分ったなら離せ」
    「ん、ごめん、触られるのは嫌い?」
    「まァ、嫌いだな、言っちまえば話すのもあんまり好きじゃねえ、というか得意じゃない」
    「人見知りなの?」
    「そういう意味じゃねぇよ」
    「だよね、知ってた」
    なぜ嬉しいのか、よく分からない
    あの人たちの期待に応えられたからなのか
    ヴィラン連合の仲間として受け入れてくれたからなのか
    初めて殺しを肯定して、俺のことを普通の人間としてみてくれたからなのか…感情って難しいな
    「また連絡する、いいな?」
    「死体はどうする」
    「有効活用する……氏子さん」
    荼毘はそれ以上何も言わず泥に包まれ去っていった
    とりあえず、一旦終わったと思うと気が楽になった

  • 113二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 02:01:49

    念のため保守

  • 1141主25/06/22(日) 09:18:58

    が、俺に休息など存在しないようだ
    今日はいつにも増して仕事が多い
    それは別に構わないのだが…急いでいて余裕がらないせいか、荒っぽい口調で命令するのだけはやめて欲しい
    怖い、身体の奥からその言葉を否定してる
    父を思い出しているのだなと、仕事中に思った
    結局俺は救われることはあるんだろうか
    ずっと、父親から貰った傷は癒えなくて、おまけに新しい治らない傷まで増やされた

    ここの人たちをこのまま、鏖殺するのに、何秒かかるかな
    妙に頑丈な人ばっかだから手こずりそうだな
    いや、思い入れとか特にない人ばっかりだからそれは無い
    なんとなく全員殺った後は、清々しい気持ちになれるんだろうな
    天国にでも登るのうなそんな気持ち

    自分の考えが徐々に冗談じゃなくなるのがわかる
    具体的な計画まで立て始めてしまった
    でも、全部失敗に終わる未来しか見えなくて
    俺は仕事に専念することにした
    それがみんなが幸せになる方法
    そこに俺が含まれないことなど最初から知っていた

  • 1151主25/06/22(日) 15:26:23

    「つっっっっ!かれたぁぁ!!」
    誰もいないことを確認した後大声で一言だけ言った
    俺は特に意味もなく、羽を伸ばし、身体も伸ばすと自然と「んん…」と情けない声が出る
    仕事終わりだと言うことがすぐにわかるだろう
    夜になっても明々としているビルをみると思わず敬礼したくなる
    いつもお疲れ様です…明日も頑張りましょうと、心の中で労う
    俺はまだいい方かもしれない
    残業も特にない、クソめんどい事務仕事以外全部楽だな
    あれ、俺って意外と恵まれてる?
    なんだか少し嬉しくなり、俺はスキップをして、あの日のダンスを思い出しながらくるりと回る
    ひとりぼっちで踊るのは寂しいが、楽しい
    月明かりに照らされてダンスを踊る
    そんな厨二病的考えが浮かぶ時点でまだまだ子供だと安心する
    俺は、ダンスを踊り終わった後、妙な浮遊感に包まれたあと、コンビニへと向かった
    誰かに見られてないかと、少し恥ずかしくなったが
    別に見られてもいいかと思ったら、笑ってしまい、他の客に変な目で見られた
    今日は恥晒しの日だな…

    栄養ドリンクとスイーツ、明日の朝ごはんのパンを買う
    小銭の音がジャラジャラと何故か耳に深く響いた

    なんか…静かに俺が崩れていってる気がする
    指先が乾いた砂みたいにサラサラ落ちて…

    ‪なんか今日は落ち着かないな…
    たまには徹夜とかしてみようかな
    普段やらないゲームとかしたりしてみて
    うん、そうだ、そうしよう

  • 116二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 16:28:58

    ゲームやるんすかホークスさん
    やったことあるの…?

  • 117二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 16:32:30

    何故か育成ゲーしてるホークスが浮かぶ……こう、ほのぼのスローライフ的な…
    けどこのスレのホークスだと、なんかスプラッタなゲームしてそう…

  • 1181主25/06/22(日) 16:54:02

    ゲームなんて普段やらないし…適当におすすめに出てきたゲームをインストールしてみる
    ダウンロードを待つ間、
    俺は栄養ドリンクと酒を一緒に入れて、体調不良確定ドリンクを作った
    薬漬けの日々だった時にこれはよく飲んでた気がする
    元気が出て残りの仕事を終わらせられて、バクバクなる心臓を何とか抑えてると眠気が襲ってきて、そのまま寝る
    不健康にも程があるな
    俺はそんなドリンクをストローで飲みながら、ダウンロードが終わったゲームをプレイし始めた
    何も見ずにダウンロードしたから、どんなゲームか分からなかったが、音ゲーらしい
    チュートリアルを終えたあとプレイを始める
    流行りの曲だなとはわかったが、サビしか知らない
    何も考えずにただ、画面をタップするだけ
    これは少しハマりそうだな、単純で分かりやすくていい
    「よし、フルコンボ」
    さっき買った、スイーツを食べながらゲームをする
    子供の夢のような夜の時間だろう
    ははっ、悪い大人だな俺は
    楽しいという気持ちを覚えてしまうと他のこともしたくなってくる
    俺はホラーゲームもプレイしてみることにした

    化け物が追いかけてきて、謎を解く脱出ゲームだ
    だが、これが結構描写一つ一つがリアルだ
    この間見た死体や血がそっくりで思わず感心してしまう
    ホラーゲームを作る人にとっても、死や殺しは日常なのだろうか?
    俺は特になんの意味もなく、化け物に突っ込み殺される
    血飛沫がリアルだ、本当に俺が死んだみたいに
    じわじわと酒で身体が熱くなっていくのが分かる
    明日は二日酔い確定だな…
    「もっと…刺激的なやつやりたいな」

  • 1191主25/06/22(日) 22:21:12

    調べていくと、面白そうなゲームを見つけた
    殺人再現シュミレーターというゲームだ
    妙に静かなBGMと、不安を煽るような暗い画面が中々良い
    中身は何かなと、プレゼントを貰った子供のような気持ちでゲームをプレイし始めた
    すると、画面に後ろ姿の女性が写っていた、下に選択肢がいくつか出ていた
    俺は【出刃包丁】を選ぶ
    叫び声と共にリアルすぎるシーンが流れる
    「この角度じゃ一発で死なないけどね…」
    少しだけガッカリした、そこまで完全再現して欲しかった
    けど、なかなかに面白い
    進行する事に選択肢が増え、やたらと細かい選択肢が出てくる
    証拠をいかに残さないようにすると、最終的なスコアが上がるみたいだ
    「いつも通り、死体は…」
    ボソボソ呟きながら俺は、タップする
    考えなくていい、簡単だ、いつもの日常の選択肢を取るだけ
    だが、主人公は人を殺すことに抵抗があるのか、俺がして欲しい行動の選択肢が出てこない
    なにをひよっているのかよく分からなかった
    そりゃあ…俺が殺し屋みたいなことをしてるだけで、主人公はただのヴィランだ
    …殺すことになんの責任を感じるんだ?
    そのまま俺はクリアした
    達成率89%…納得いかないな…主人公が俺と同じ考えなら、もっと高かったはず…
    もう1回やろう、夜はまだまだ長い
    俺は半分キマった頭を回しながら、ひたすらゲームの中でも人を殺し続けた

  • 1201主25/06/23(月) 00:24:05

    気づけば、朝の4時
    目の奥の頭が痛い
    俺は、スマホを投げ捨て、トイレへと向かい、吐いた
    ぐるぐるぐるぐる…回って気持ち悪い
    いくら、アルコールに耐性がある身体にされたとはいえこれはダメだ
    ごぽっ…
    「う‪”‬っ…ぐっ…うぇっ…」
    胃の奥からまたせり上ってきた
    第2波が来るとは聞いてない…
    汚いしもったいない、吐くって本当に人間にいる機能なのか?
    こんな刺激を求めてたわけじゃない…

    俺は胃の中が空っぽになったあと、口をゆすぎ、そのまま水を飲む
    浄水器を通していない水は久々に飲むが普通だ
    「…仕事」
    俺は机の上に置いてあった、頭痛薬や胃腸薬を飲む
    だいたい2錠ぐらいだろうと思ったが、すぐに効いてくれなければ困る
    胃が荒れるのなら、それをカバーできるほど胃腸薬を飲めばいい
    さてと、さっさと着替えて仕事に行こう

  • 121二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 00:31:42

    本スレでの初の嘔吐描写いただきましたありがとうございます(大歓喜)(そんなテンションで読むものではない)やっぱりホークスって苦しんで吐いてるの似合うかわいいね あと前作と同じようにサラッとODしてるのもしっかり狂ってる感じがしてとても良い

  • 1221主25/06/23(月) 00:37:55

    謝罪と少しお話させてください
    私は体調不良ですぐに寝てしまいます、それが多分ずっと治らないので、頻繁に保守をさせてしまうかもしれません
    そして、スレタイからどんどんズレてる感じがします
    計画性皆無な私のせいです、ちゃんと終わらせる予定ではあるので、ズレてても、楽しんでいただける方だけ見るのを推奨します
    謝罪はこの2つでした、本当にすいません
    謝られるのも迷惑だということも知っていますが、心の整理がつかないので謝罪をしました

    そして、現状のホークスは、特に精神病などは考えてませんでしたが、多分1番状態が近いのは「複雑性PTSD」です
    病気の方をバカにする意図は一切ないです
    パラメータが3つなのは…NEEDY GIRL OVERDOSEの影響です…とっても素敵な(鬱)ゲームです

    心の病気もあるので、色々遅くなりますが
    お付き合いいただけると本当に嬉しいです

  • 123二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 00:43:25

    大丈夫ですよー
    体調に関しては、どれだけ気をつけててもどうしても…ってこともあるでしょうし
    スレタイからズレてきてしまうのも、スレ主には悲しいだろうけど場合によってはあるあるだと思いますから

    だから1主のペースで大丈夫ですよ
    自分は読み返しながら待っていますので

  • 1241主25/06/23(月) 01:11:30

    『ホークス、顔色が悪いですよ、はっちゃけるのも大概にしてくださいね』
    『私たちの仕事が増えてしまいますから』
    「いや…ぁ…すいません」
    来て早々説教を食らった
    ここが学校なら、顔を洗ってきなさいとでも言われるのだろうか
    いや、学校行ってないから知らないけどさ…
    「ふ…ふっ…」
    ダメだ、徹夜のテンションでおかしくなってる
    自分の頬を軽く叩いたあと、俺は気合いを入れ直した
    連合のことも気がかりだ、泥花市で何があったかまだ報告が入らない
    そういうことなら、俺が動かなくちゃいけない
    全く…飴を見せるだけで終わるんだから…
    嫌な人達だ、目良さんは違うけどね

    この人達に反抗しようと考えた時点で、重たいスチールの呼吸が俺のこめかみを冷やす
    心を読まれているのかとたまに不安になる
    親心に似たようなものなのだろうか
    幼少期から俺のことを知っている人達が何人かいる
    そういう人たちは、俺が何が好きで何が嫌いで、何がしたいか全て知ってる
    …親なんて居てもいなくても…
    ドロっと嫌な感触が喉奥から広がり、それが体外に排出された
    「なんで鼻血…」
    栄養ドリンクの飲みすぎ…酒で血が回り過ぎた
    思い当たることしかない
    壊れるのは精神だけでいい…体ぶっ壊れたらめんどくさいどころじゃすまなくなるな
    俺は服の袖で鼻血を雑に拭いたあと、空に飛び立った
    こんなに澄んでいる空を飛んでいるはずなのに
    嫌なベタつく風が服を突き抜け俺の肌を刺激した
    空なんて嫌いだ

  • 125二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 01:57:27

    >>122

    1主さんどうかご無理なさらずに…更新頻度とかは少なくとも私は全く気にしていませんしあまり気に病まないでくださいね…😢変わらずあなたの文章が大好きですし、今もすごく楽しませてもらってます。ご自分のペースでのんびり進めてください!全力で保守します!

    あとイラストとても素敵です…!ダークな雰囲気もいけるの流石すぎます…!!ニディガ大好きなので1主さんもご存知なの知れてなんか勝手に親近感感じてる…嬉しい(長文ごめんなさい!)

  • 126二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 06:52:58

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 11:55:52

    保守

  • 128二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 14:59:10

    このレスは削除されています

  • 1291主25/06/23(月) 15:13:14

    仕事終わり
    「え、明日でしたっけ」
    「忘れないでくださいよ、大事なことです」
    「…ん…連合の件で俺が手一杯なの知ってますよね…目良さん」
    「ナンバーツーヒーローしっかりしてください」
    「まだナンバーツーと決まった訳では…」
    ほぼ100%の確率で…俺はチャート2位だ
    知ってる…知ってるけど…
    「エンデヴァーに会えるなら良かったじゃないですか」
    「な、なんでそこでエンデヴァーさんが出てくるんですか」
    目良さんは笑うだけで答えてくれない
    ぬいぐるみの件だよなぁ…そんなんじゃないのに
    「緊張してますか?顔色悪いですよ」
    「二日酔いです」
    「馬鹿ですか?」
    「…ごもっともとしか」
    「でも、エンデヴァーさんに会えるのは本当に嬉しいです」
    あの日見たテレビの映像を何回思い出しただろうか
    噂によれば新コスチュームで来るらしい
    気になるな…ファンでは無いけど、尊敬する人のかっこいい姿は誰でも見たいと思う
    「楽しいことを考えてると自然と気分も良くなりませんか?」
    「ですね、少し良くなりました」
    「良かったです」
    俺の頭をわしゃわしゃと撫でる目良さん
    普段ならすぐにふざけた調子で「やめてくださいよ」と言う所だろうが…なんとなく目良さんの体温が心地よくて…
    「明日頑張ってくださいね」
    「はい」

  • 1301主25/06/23(月) 15:34:16

    後日
    急かされながら、俺は登壇する
    次々ヒーローとチャートナンバーが読み上げられていく
    『ナンバーツー!』
    『マイペースに!しかし猛々しく!破竹の勢いで今!2番手へ!』
    『ウィングヒーローホークス!!』
    「んな大げさな」

    俺は揺らめく炎を纏わせながらこちらに歩いてくる男に視線向ける
    『そして!!暫定1位から今日改めて、正真正銘ナンバーワンの座へ』
    『長かった!!フレイムヒーローエンデヴァー!!』
    ──────────────
    『今回このような場を設けたのは、節目であると判断したからであります』
    『オールマイトの引退から約3ヶ月、未だアイコン不在ばかり取り沙汰されておりますが…』
    無駄に話が長い…
    俺は視線を横に向け、できるだけ小さい声で話しかけた
    「1位ってどんな気分なんスか?」
    蒼い双眸が俺を睨みつけた
    初対面…印象は最悪になっちゃったかな

    『それでは!お1人づつコメントを!』
    長い…堅苦しいことばかり語って…
    …つまらないにも程がある、緊張とかじゃないんですよ…ただつまらないし、堅苦しい
    「…」

  • 1311主25/06/23(月) 15:35:33

    『支持率だけであればナンバースリーの座でした…!』
    「数字に頓着はない」
    「結果として多くの指示をいただいたことは感謝しているが名声のために活動しているのではない」
    もう無理、飽きてきた
    「安寧をもたらす事が本質だと考えている」
    「それ聞いて誰が喜びます?ステインぐらい?」
    場がシンとなる
    「良いぞ生意気だ!」
    「相変わらず和を乱すのが好きだな」
    「我慢が苦手なだけですよ」
    俺はマイクを奪い、そのままみなに注目してもらう為、ゆっくりと上昇する
    「えーと?支持率だけでいうと、ベストジーニストさん、休止による大援ブーストがかかって1位」
    「2位が俺、3位がエッジショットさん…で、4位がエンデヴァーさん以下略」
    「支持率って俺は、今1番大事な数字だと思ってるんですけど」
    「過ぎたこと引きずってる場合ですか?」
    「やること変えなくていいんですか?」
    「象徴はもう居ない、節目のこの日に俺より成果の出てない人達がなァに安パイ切ってンですか!」
    「もっとヒーローらしいこと言ってくださいよ」
    「俺は以上です」

    「さァ、お次どうぞ、支持率俺以下ナンバーワン」

    相変わらず、存在感がある人だな
    期待してますよ、ナンバーワン

  • 1321主25/06/23(月) 18:31:58

    「若輩にこうも煽られた以上」
    「多くは語らん」

    「俺を見ていてくれ」

    会場に俺の拍手の音だけが響いた

    ───────────
    「いや〜…ゴメーワクオカケシャーシタ」
    「どういうつもりだ小僧」
    思い切り胸ぐらを掴まれ、メラメラと炎が上がっている
    熱いけど、まぁ…俺のせいですし
    「皆さんがあまりに普通のことしか言わないんで、演出が必要かと」
    「俺を試したな」
    「まさか!むしろアシストでしょ、良かったでしょ?」
    「俺は別にオールマイトファンでもないし、ああなりたいとも思ってません、それでもあの人の引退はショックでした」
    「あの人のようにアイコニックな存在とは言いません」
    「しかし、新たな精神的支柱さ今絶対に必要だと考えています」
    ゴーグルを外し真っ直ぐエンデヴァーさんの目を見る

    「安心しました、かっこよかったですよ」

    「自分がそうなろうとは考えんのか」
    「俺がそんな器に見えます?もうちょい下で自由にやりたいので」
    「貴様のような人間が最も嫌いだ、話はお終いだ他の者へ謝罪をして来い」
    「あっ、ここから本題です」
    「聞かん失せろ」
    「チームアップのお願いです、俺の地元今、嫌な目撃情報が増えてんですよ」
    「脳無って覚えてます?」

  • 133二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 00:08:00

    念のため保守

  • 1341主25/06/24(火) 01:16:18

    言い訳作りのために俺はエンデヴァーさんとあえて、目立つように歩いていた
    「エンデヴァーさん、好きな食べ物とかあります?」
    「そこの水炊きスゲー美味いんすよ、鳥の味がしっかり出てて」
    「重いですかね、腹減ってます?」
    露出狂に、道路に飛び出た犬
    チラリと視線を移さずとも、剛翼が感知してくれる
    「焼き鳥もいいですよ!ヨリトミのレバーはクセになる」
    『ホークスやん!』
    『普通に歩いとうとか珍しか!』
    「どもー」
    案の定人が集まってきた
    『ホークス2位おめでと!』
    『見たぞ昨日の!謙虚にいかんと敵増やすだけぞ!』
    「敵て」
    『あの!息子が大ファンで、サインを…』
    「まー、オシャレなバック!いいの書いて?」
    エンデヴァーさんの周りにも人が集まってきたな
    俺も普通に生きて、普通の家族に恵まれたなら、きっとそこにいただろうな

    「遠慮など、しなくていい」
    『違う』
    「違うのか!」
    『エンデヴァーは、ファンサとかせん…!媚びん姿勢がカッコイイったい…!』
    『変わってしもうた!!変わってしもうたよ、あーた!』

    …今度エンデヴァーさんのキャラにあったファンサとか教えてあげないと、この先苦労するだろうな

  • 1351主25/06/24(火) 01:17:26

    エンデヴァーさんと俺は飯を食いに来ていた
    「ハハハハ!そりゃ、言われますって、キャラじゃないですもん」
    「あ、もう食べないなら貰っていいですか?」
    「…いやしいな、勝手に食え」
    「欲しいと思ったら、どうにも我慢できない性分で」
    俺は1口、2口と焼き鳥を食べる
    「体育祭の後もね!息子さん指名してたんスよ俺」
    「ナンバーツーの息子って肩書きがもう欲しいじゃないですか」
    ふと、そんなことを話していると、常闇くんの顔が浮かんだ
    …そういえばそんなこともあったなと、薄情だが思ってしまった
    「…でも、まァ、今となっちゃツクヨミが来てくれて良かった」
    「ショートくん、仮免落ちてブランドに傷いっちゃいましたからね」
    「雄英出身でもないのに詳しいな」
    「見聞が広いんです」
    「いい加減にしろ、こんな話をしに九州くんだりまで来たんじゃない」
    「そろそろ本題を話せ…それに」
    「随分と疲れきった顔をしている、さっさと話して速やかにその事態に俺も対処する」
    そんな意外な言葉に一瞬俺はぽかんとしたが、とりあえず話を進めなくてはと思い言葉を発した
    「はは、二日酔いですよ、疲れきってないです、すいませんね、噂ですか?」
    「改人脳無、連合が持つ悪趣味な操り人形」
    エンデヴァーさんに…伝えなきゃ
    頭使うのは慣れたが…霧がかかったみたいにぼんやりとする
    エンデヴァーさんが何か言ってる、聞かなきゃ…いけないのに…
    「──脳無の目撃談は、ここだけじゃないんですよ、知らないでしょ」
    「全国にそういう噂が立ってるんです、取り立てて記事にするほどでもないけれど…」
    俺は今エンデヴァーさんと会話ができているのだろうか
    疲れすぎててよく分からないが、俺の声ちゃんと聞こえてるみたいだ

  • 1361主25/06/24(火) 01:18:37

    「…もったいつけるな、結局何がしたいんだ貴様は!結論を言え!」
    「ナンバーワンのあなたに頼れるリーダーになって欲しい!立ち込める噂話をあなたが検証して、あなたが「安心してくれ」と!胸を張って伝えて欲しい!俺は特に何もしない」
    「昨日も同じようなこと言いましたけど、要はナンバーワンのプロデュースですよねー」
    「スタンスどうなってるんだ貴様」
    「…俺は楽したいんすよ、本当、適当にダラダラパトロールして今日も何も無い‪”‬日常‪”‬だったと、くだを巻いて床に就く!これ最高の生活!」

    嘘ばっかりだ、そんな生活送ったことなんてほとんどない
    楽なんてしなくていい、ただ俺はあの人たちに従って、そのまま飯を食って寝るそれでいい
    でも…俺…何がしたいかって言われたら…自由に空を飛び回って、俺の原点を掴み取れるなら…

    「ヒーローが暇を持て余す世の中にしたいんです」

    初めて、心の底からの笑顔が作れた気がした

    「…エンデヴァーさん」

    『はーい、お会計ですね』
    「下がって!お姉さん!」
    ガラスを突き破って、これまでに見た事ない脳無が現れた
    『どレが1番、強イ?』
    「ホークス!避難誘導を!」
    「了解!エンデヴァーさんは!?」

    「噂ではなかったか、なんとも間が良い奴だ…まァいい」
    「どのみちそのつもりできた」
    「赫灼熱拳ジェットバーン!!」

    「来い、ナンバーワンを見せてやる」

  • 137二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 06:59:56

    原作に添いつつ曇ったホークスになってるのまじですごい…

  • 1381主25/06/24(火) 11:14:13

    「エンデヴァーさん、飛べるんですかぁ!?」
    「落ちないだけだ!抜かるな!こいつはまだ動く」
    『こコんな火で俺レを殺セるとと思っ思っ思ったカ?』
    脳無がエンデヴァーさんに突撃してくる
    『オ前は強いノか?』
    「生け捕りにして情報を頂く!」
    「赫灼熱拳 ヘルスパイダー」
    だが、脳無はエンデヴァーさんごとビル内に侵入し、エンデヴァーさんを吹き飛ばした

    「おいおい…頼みますよ…ナンバーワン」
    まずいな、ビルがさっきの攻撃で壊れる
    エンデヴァーさんは…ギリ目で追える
    大丈夫だろうか?何人か死ぬことも想定済みだ、エンデヴァーさんを助けなきゃ、何を犠牲にしても
    「だから…それは違うやろ…!」

    悲鳴、呼吸、衣ずれ…人から感じる振動!
    感知しろ剛翼
    ビル全階は無理、羽が足りない
    被害部分の人間全員!!

    「被害部分の76名全員避難完了!エンデヴァーさん!」

    ビルを脳無ごと、ヘルスパイダーで焼き切ろうとするエンデヴァーさん
    「それがハイライトですか!?」
    「まさか!」
    『…面モ白い…』

  • 1391主25/06/24(火) 11:16:10

    熱線が、ビルを焼き切った
    脳無はその攻撃を避け、体勢を立て直しにいった
    落ちてくる瓦礫を剛翼で拾いながら、エンデヴァーさんの方に視線を向ける
    「料理!したこと…ないでしょ!エンデヴァーさん!」
    「みじん切り粗いですよ、均等に切ってもらわないと」
    「喋るより動きに神経を使うんだな」
    「いや、羽減らし過ぎると飛行性能下がるんですって」
    「それは悪かった」
    『トリ…』
    地元のヒーローが脳無に攻撃するが、ほとんど効いていない
    『邪じゃっ…邪魔!』
    脳無の体から何かが弾け飛んだ

    分裂?格納?
    いや、考えてる暇ないみたいっすね
    俺が今すべきことだけ考えろ、市民の命が最優先
    『うぁぁあ!!来るなぁぁ!!』
    市民に襲いかかる脳無を、切る…が
    やっぱり人間と構造が違いすぎる、一体一体弱点を探して潰すのは無理だ
    『ホークス!わっ…!?』
    「ハーイ、見えなくなるぐらい下がっててください」
    「何を隠そう、パワー押しには割と無力なんで」

    「俺の背中やったら安心させられん」

    エンデヴァーさん…こんな所で負けないでくださいね
    ナンバーワンヒーローを見せ──

    『残ネン』
    「エンデヴァーさん!」

  • 1401主25/06/24(火) 11:17:41

    『つっつままらん、ももっとと強いヒーロローはいなナい』

    「…なんだ、強くない、良かった」
    エンデヴァーさんはどうなった?下に落ちていってここから見えない
    『ホークス!排出されたのは9体だ!まだいる!』
    「駅ウラ4体、交番前3体です、手分けを」
    『避難区域を広げろ!こっちは逃げ遅れた人の救出にあたる!』
    轟音が鳴り響き、ビルが崩れる

    『もっト…モもあもァ』
    『…?』

    冷えてきた空気がまた熱くなり始めた
    早く、行かなきゃ…早く殺さなきゃ…エンデヴァーさんを守るために、守らなきゃ
    脳無なんて死体だ、雑に扱ったっていい…殺し…て…

    黒い影が上空を移動する
    火の塊が動いているかのように、エンデヴァーさんが上空を移動すると一気に熱が周囲に広がる
    その熱は冷めることを知らない
    「そーゆーとこです」
    脳無に刃を振りかざした
    俺の羽じゃ破壊力が足りない、けれどスピードなら互角です
    俺ね…見てたんで知ってんですよ

    本気で越えようなんて人は1人もいなかった
    あなただけですよ、本気で越えようとしたのは
    いや無理でしょ…どんだけ不器用なんだこの人は
    「羽、あらかじめ飛ばしときました」
    あなたの火力に俺のスピードを上乗せする!
    背中押しますよナンバーワン!

  • 1411主25/06/24(火) 11:19:04

    俺の背中やったら…安心させられん…だから
    かすった…ゴーグルが割れた…違うそんなことよりも
    エンデヴァーさんの拳を脳無が噛み付く
    「ぬぅう!!」
    こちらに向かってくる脳無
    動く…あれを食らってまだ!
    「マジかよ」
    刃を振るったが当たらない
    十分な火力が出てない!?
    羽は…ほぼ全弾撃ってる!それももう燃え尽きて無くなる!

    突然誰かも、名前も知らないようなものに殺される
    エンデヴァーさんは、それがたまたま今日だっただけ
    違う…まだ死んでないのにそんなことを考えるな、戦いの最中だ黙ってろ…
    うるさい…頭の中…もう話すな…
    エンデヴァーさんが死ぬのは嫌なんだな
    「うるさ…ぃ…」

    「ホークス!!」

    あの人は…あの火まだ…絶えてない
    そうですよね、あなたは諦めが悪すぎる

    残りの羽をギリギリまでエンデヴァーさんの背中を押す
    「もう!燃えカス同然です!あまり助力できませんが!」
    脳無をがっしりと掴み、上へと向かう
    「なるほど、そこなら心おきなく放てますね…!」
    「プロミネンス!バーン!!」
    太陽のような優しい光ではない、全てを焼き尽くすような炎が上空に広がっていく
    吹き荒れたのは熱風だった

  • 1421主25/06/24(火) 11:20:04

    落下したエンデヴァーさんに早く、早くと自分の身体を動かす
    ふらっと倒れそうになるエンデヴァーさんを支えた
    「オールマイトとポーズ同じじゃないですか」
    「腕が…違う…奴は左…だ」
    「知らんですよ、とにかく!勝ってくれてありがとうございました…!」
    タオルを渡し、失明しているのかしていないのか分からない左目の血を拭かせる
    「……0点だ、ずいぶんと酷い‪”‬スタート‪”‬を切った」
    「…すいません、でもこの勝ちは絶対…絶対にデカイはずです…!」
    「まず、その怪我と出血なんとかしないと…」
    「俺はもう動けんぞ…誰かを呼んで来…」

    「ちょーっと、待ってくれよ、色々想定外なんだが」
    「まァ、とりあえず」

    「初めましてかな?エンデヴァー」

  • 1431主25/06/24(火) 11:21:15

    「お前がいるとは聞いてねぇ」
    「…あのスナッチを殺したそうだな」
    「…ヴィラン連合…荼毘!」
    俺とエンデヴァーさんの周りを囲うように、蒼い炎が広がる
    「スナ?誰だっけ?んなことより少し話そうぜ?せっかくの機会だし」
    エンデヴァーさんが無理やり体を起こそうとする
    「ぐっ…」
    「いや、あなたは休んでてください、俺やります」
    「雨覆しかありませんけど…時間稼ぎくらいには…」
    「勘弁してくれよ、そこの脳無を取りに来ただけなんだ、俺が勝てるハズねぇだろ」
    ゆっくりと近づいてくる、荼毘
    「満身創痍のトップツー相手によ」
    蒼い炎が荼毘の体から上がる
    だが、そんな炎の牢獄の中に誰かが入り込んできた
    「ニュース見て跳んできたぜ!面白ぇ事になってんな、エンデヴァー!ホークス!」
    「てめェ連合だな!蹴っ飛ばす!」
    「ミルコ…!?ったく…いいとこだったのに」
    「氏子さん」
    またこの間見た時のように、口から泥を吹き出し体が飲まれていく荼毘
    「また今度な、ナンバーワンヒーローさんよ、また話せる機会が来るだろう、その時まで」
    「せいぜい頑張れ!死ぬんじゃねぇぞ!轟炎司!」
    「今話してけ!」
    だが、もう、泥に前身覆われ消えてしまった
    「消えた、クソ!これって神野ん時のアレじゃねぇか?」
    「…とりあえずは…」
    報道のヘリが俺の頭上に飛んでいる、なにかこちらにアピールしていたが、その顔は、安心したような顔をしていた
    「一件落着っぽいですね」

  • 1441主25/06/24(火) 11:37:31

    「色々話が違ってた気がするんだけど」
    「そうだっけ?」
    「もっと仲良くできないかな、荼毘」
    「…武器も持たずに、そんなこと言えるんだな、さすがナンバーツー俺に絶対負けない自信でもあったか?」
    「…」
    「疲れてんだなお前wヒーローサイドにとってお前はどれだけ大切かわかってやれよ」
    「予定じゃ明日、街中じゃなく海沿いの工場だったはずだ、それに、あの脳無これまでのと明らかに次元が違ってた、そういうのはあらかじめ言っといて欲しいな」
    「…ははっ、気が変わったんだ、脳無の性能テストってあらかじめ言わなかったっけな?」
    「しかし、違うと言うならそっちもだぜ?適当な強いやつって言ったろ、ナンバーワンじゃテストにならねぇ」
    「ナンバーワンに大ダメージ喜ばれると思ったんだけどな」
    「約束は破ってない、反故にしたのはそっちだけだ」
    「エンデヴァーが大事か?」
    「…なにを」
    「ずっとお前迷ってた顔してぜ?今も」
    「なんで今日のアレが死傷者ゼロで済んでる?」
    「俺たちに共感して協力願い出た男の行動とは思えねぇや」
    「こっちだって、体裁があるんだって、ヒーローとしての信頼を失うわけにはいかない、信用が高いほど仕入れられる情報の質も上がる、あんたらの利益の為だ、もうちょい長い目で見れんかな」
    「連合のためを思うからこそだよ荼毘」
    「…まァとりあえず、ボスにはまだ会わせられねぇな」
    俺の後ろの扉から出ようとした、荼毘が、「あっ」と声を上げた
    「そういえばよ、手っ取り早くイカれる方法教えてやるよ、お前の悩み事全部吹き飛ぶかもな」
    「何言って…」
    荼毘は、服の中から、なにか錠剤が入った袋を取り出した

  • 1451主25/06/24(火) 11:39:12

    「これ、そこそこ強い薬だ」

    「気持ちよくなる薬なら要らないよ」

    「気持ちいいかどうかは本人次第だな、最悪死ぬ、ま、滅多にそんなことないらしいけどな」

    「どうする?トんだやつは、みんな幸せそうな顔してたぜ?」

    「…殺しだけじゃなくて薬の売人までしてるの?」

    「金はあるにはあるが、私用で買いたいものがあるんだよ」

    「今なら仲間料金で無料だ、どうする?」


    ホークスは

    dice1d3=3 (3)

    1 受け取る

    2 受け取らない

    3 その場で受け取り飲んでみる



    薬の依存度

    dice1d100=96 (96)

  • 146二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 12:17:14

    かなり依存度高いな…
    ホークス壊れちゃうかな…

  • 147二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 18:12:32

    その場で飲むって…一番危険なの引いてるな…ホークス死なないで

  • 1481主25/06/24(火) 18:48:08

    俺は荼毘から、錠剤の入った袋を受け取る
    そして、興味本位…なのだろうか、俺は自分の手のひらに錠剤を落とした
    「今飲むのか、まァ、死んだら有効活用してやるから、死体を運ぶ手間が省けて助かるよ」
    「…じゃあ、生きてたら?」
    「お前の幸せそうな顔を見るだけで、俺も幸せだよ」
    真顔でそんなことを言うものだから、不気味で気持ち悪い
    俺はそんな荼毘を睨みつける
    「悪かったな、今のは俺でも気持ち悪い、まぁでも、吐くなよ?そういう奴らからしたら喉から手が出るほど欲しい代物だからな」
    「何錠ぐらい…?」
    「好きにしろ、薬に耐性あるなら少し多めに飲んどけ」
    俺は舌先に薬を乗せて一気に飲み込んだ
    何錠かは見ずに飲んだ、怖いから
    飲んでから数分は何も無く、俺は荼毘とほんの少しの会話を交えていたが、だんだん手足が痺れてきた
    「ホークス」
    荼毘が何か話しているはずなのに、声が聞こえない…いや
    「トぶのはええよ」
    荼毘の口が動いていないのに話してる…あれ…あぁ、音が遅れて聞こえてくる
    なのに、やけに心臓の音がうるさくて…
    足や手首、服を掴まれる
    怖くて、苦しくてたまらないはずなのに、気持ちよくて仕方ない
    「なぁ、ホークス、今何が見えてんだ?」
    震える声で俺は荼毘に聞いた
    「…俺…今どんな顔してる…」
    荼毘は、ニヤりと笑ったあと、これまでに聞いたことないような優しい声で言った
    「今まで見てきた中で1番最高の顔してる」

  • 1491主25/06/24(火) 18:49:50

    グラグラする、気持ち悪い、幻聴聞こえてきた

    『お前のせいで…』『殺さないで…!』『死にたくない!』

    俺の脳みそが散らばる…幻覚だ

    嫌な匂いがしてきた、血だ

    俺の日常が日常じゃなくなる…普通に…やっと普通に戻れたのに、なんで俺はこんなことを…なんで…

    「量やっぱ少なかったか、どうする?」

    「…なにが…」

    俺の内臓を引きずり出される、俺はクラっときてしまい、膝の力が抜け、そのまま四つん這いにも近い体勢になりながら、必死にめまいを収めようとした

    「目の焦点あってねぇな、俺が誰かわかるか?」

    早く楽になりたい…なのに声も出てこないし、頭の中気持ち悪いぐらいぐちゃぐちゃだし…

    「だび…」

    「薬、まだいるならやるけど」

    「…なんで」

    「お前のその顔みてたらさ、なんかさぁ、可哀想に見えてきてよ、哀れで悲しい…おと…」

    「はは、いいや、どうする?」


    1 薬を受け取る

    2 薬を受け取らない

    3 その場で懇願して飲ませてもらう


    dice1d3=1 (1)

  • 1501主25/06/24(火) 19:05:21

    「…い、いる…ほしい…」
    「分かったよ、ここに置いておくからせいぜいお前にしか見えない何かと戦ってろ」
    「また連絡するよ、ホークス」
    荼毘は薬を俺の前に置いたあと、俺の横を通って、出ていった
    水も置いていってくれたのは、優しさか…俺の利用価値をわかってか…まぁどっちでもいい…

    皮膚の下から虫がでてきた、でっぷり肥えた蛆虫だ
    俺の皮膚を食いちぎりながら出てくる
    「いた…いたぃ…」
    何が気持ちいいだ…こんなのあるなんて俺は聞いてない
    俺は皮膚を掻きむしり、血が滲んでも気にしなかった
    目の前にある薬を俺はじっと見ていたが、今飲んでもろくなことにならないのはわかってた…
    でも…無理だ
    1錠…1錠だけで繋ぐ、気持ちいい頭のまま家に帰って…解毒剤に似たようなものは家にある
    この薬もちゃんと…公安に…
    いや、ダメだ…そんなことしたら俺が気持ちよくなれない
    「何度言ったら分かるんだよ…!!俺が一番優先するのは自分の事じゃないだろ!!」
    倉庫のなかに俺の声が響く
    俺の羽がほぼなくて良かった
    「帰る…帰ってから考える…いや、明日…明後日…ともかく…すぐに考えるから…」

    ‪”‬俺を見ていてくれ‪”‬

    …ごめんなさい、エンデヴァーさん…俺は…

    病院行けそうにないな、左目、大丈夫だったかな
    俺は口に錠剤を入れたあと、できる限り早く帰れるルートを選びながら、やっとの思いで家へと帰った

  • 151二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:58:18

    こっからどうなるのかな…

  • 152二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 06:11:42

    保守

  • 1531主25/06/25(水) 07:22:14

    やっぱり、ヴィランが持ってきた薬なんてロクでもない
    全身に薬が回った
    効果があるか分からないが、解毒剤と
    体内に残った薬を排出するため、濃度を薄めるために水を飲んだ
    ようやくまともに頭が回るようになってきた
    俺は、病院にも行かずに、あんな馬鹿なことをしていた為、身体は傷だらけ
    それに、エンデヴァーさんと一緒に戦ったからか、汗臭い
    あんなに熱いとは思わなかった…
    俺は服を脱ぎ、風呂に入った

    お湯が染みた、痛いけど、今の気持ち悪さに比べたらこんなもの、ほんの些細なことだ
    風呂場だし、すぐ流せる、吐いてもいいと思ったが、吐き癖がついて少しの嗚咽だけでそのまま吐いてしまうことなんてあの時はザラだったから…俺はそんな選択取れなかった

    今日は、本当に馬鹿なことをした
    何回も判断を誤った、エンデヴァーさんを守る、それだけしか頭になかった
    死なせたくない、殺させたくない
    そんな思考が、市民を守ることを忘れさせようとしてた
    エンデヴァーさんが、あれで0点なら、俺はマイナスだ

    俺は何のために守ってるのかもうよく分からない
    人なんていつか死ぬ、それを先延ばしして…その先に何がある?
    俺は何を守ってる?何のために?

    この肉塊のノイズが無ければ良かったのに
    …寝たら忘れる
    そう信じて俺は濡れた体のまま、服を着た

  • 1541主25/06/25(水) 08:14:01

    2日後
    脳が溶けるというのは、あながち間違いじゃないような気がした
    俺は、公安に薬を届けた…が…何錠かは、まだ所持している
    解毒剤も多分効いた…それに、いざとなったら、まだやりようはいくらでもある
    今日はエンデヴァーさんを見送りに行く予定だったんだけど…それも今日は無理そうだな
    なら…せめて

    「エンデヴァーさん」
    「体調の不調ならもう聞いているぞ」
    「あ、いや違います、貴方と少し話がしたかった」
    「…寝ておけ、コンディションを崩すな」
    「あはは、怒ってます?」
    「貴様が自分の体を大切にしていないことに怒っている」
    「顔の左側に大きな傷作っといて何言ってんですか」
    電話口から、エンデヴァーさんの「む…」という声が聞こえたあと無言になる
    …反論しないんだな
    エンデヴァーさんのこういう所、本当に不器用で好きだ
    妙な愛らしさすら感じるのが、人気の秘訣か…?
    「あの時、貴様は悩んでいたな」
    「脳無と戦った時ですか?悩んでなんかないですよ、いや〜…恥ずかしいことにちょっとテンパっちゃって」

    「市民よりも俺の命を優先しようとしたな」

    「…ないですってそんなこと」
    「無駄なことを考えるな、ヒーローは1人でなんでも出来る」
    「だが、お前に心配をかけさせてしまうということは、俺はまだまだ、あいつに届かない」
    「そろそろ時間だ、切るぞ」
    普段は鈍いのに、なんでこういう時だけ勘がいいんですか…エンデヴァーさん

  • 1551主25/06/25(水) 08:29:47

    今日は、安静にしておけって言われてるけど…

    エンデヴァーさんと話してたら少し元気出ちゃったんだよな

    でも、仕事…今日は休むって言っちゃったし…

    落ち着かない、何かしたいけど…したくない


    何をしよう


    >>158

  • 156二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 10:40:18

    普段は飛んで移動してるみたいだし、今日は歩いて軽くパトロールしてみる ちょっと寄り道して買い物したりするのも良いかも

  • 157二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 11:59:59
  • 158二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 20:01:32
  • 1591主25/06/25(水) 20:22:52

    ふと、正気に戻って考えてみたら
    このホークスは、仁くんに情が湧いても瞬殺な気がしました
    それは一種の詰み…であり、終わりなのでは?
    仮に、原作通りに進んだとしても、ナガンがどう見るか
    あのシーン、デクくんも、もちろんキーになってますけど…
    ここに至るまでの連なりの時に、ホークスのことも思い出してるあたり…かなりあの一瞬だけでも響くものがあった気がするんですよね
    地獄を作ってるっていうのがよく分かります

  • 1601主25/06/25(水) 22:52:48

    普段やらないことをしてみるって言うのもありか
    俺は、コスチュームに着替え、まだ生え揃ってはいない羽を少し伸ばしながら、俺は久々に地面を歩いた
    外に出て一歩踏み出すたびに、みんなの視線が俺に刺さる
    だが、声はかけられない…
    そりゃ、当たり前だ、あんなことがあったあとだ、市民のみんなも少しピリついてる
    ヴィラン連合の狙いが、強いヒーロー、俺やエンデヴァーさんだと思っている可能性も高い
    好都合っちゃ好都合だが…
    俺が悪いことしたみたいで、少しモヤッとするな

    にしても、地面っていうのは窮屈だな
    人を避けたり、物を避けたり、俺にこの個性がなければこんな道をずっと歩いてたのかな
    ボーッとそんなことを考えていると、子供の泣き声が聞こえてきた
    「怪我しちゃった?どうしたの?」
    泣いていてよく分からなかったが、近くにいた子供たちが集まってきた
    『ほ、ホークス…あのね…僕たち、あそんでたら…ぶつかって…アイス落としちゃって』
    その子の近くの地面を見ると、べちゃっとアイスが溶け、地面に広がって、虫が集まっていた
    「そっか、よしよし…俺が買ってあげる」
    『ひぐっ…ほ、ほんと…?』
    「うん、本当だよ、君たちもちゃんと謝った?」
    子供たちは頭を縦に振った
    「偉いね、ちょっと待っててね、すぐ戻るから」
    俺はその子たちの頭を撫でた後、近くのコンビニに寄って、人数分のアイスを買ってあげた
    けど、会計を済ます時に、俺は少し悩んだ
    これは汚い金だ、人を殺して…貰った…
    「すいません、電子決済ってできますかね」
    子供にだけは、大人の…俺という偽物のヒーローの汚いところを見せたらダメだ

  • 1611主25/06/25(水) 23:26:52

    コンビニの中には、他のヒーローとのコラボ商品があった
    …そういや、エンデヴァーさんコーヒーの宣伝してたな
    自販機に売ってたら買ってみようかな
    そんな懐かしいことを思い出しながら、俺はさっきの場所まで戻った
    近くの公園に集まっていたようで、俺はみんなにアイスを渡した
    『『ありがとう!ホークス!』』
    「ヒーローだからね!今度からは気を付けてね、怪我したらお母さんに怒られちゃうからね」
    子供達は元気に『はーい!』と言ったあと、美味しそうにアイスを食べていた

    目眩がした
    グラッと、少しふらついたあと、子供達を見る
    惨殺死体になっていた、内臓がぶちまけられ、血が遊具を濡らしていた
    ぽたぽたと垂れる血の音が俺の心臓の音と重なった

    「…じゃあね、俺パトロールしなきゃだから」
    目を閉じて一息つくと、さっきの惨殺死体を見ると、普通の子供達に戻っていた
    俺は軽く手を振ったあと、木枯らしが俺を抱いた

    晩飯を買いに行こう、そうすれば…きっとなにか変わる
    でも、嫌だな、アレ見ても何も感じないのはちょっと…ダメだ
    言葉に出来ないけど、なんか…これは、これだけはダメな気がする

    ドスッ

    俺は自分の胸を思い切り殴った
    なんであんなやつの顔が出てくるんだ、俺は違う
    血は流れてたとしても…あんな奴にはならない
    俺は…違う、そんなんじゃない…

  • 162二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 06:08:37

    幻覚を見た…
    今までの精神疲労か、それとも薬の残った部分か…どっちなんだろ

  • 1631主25/06/26(木) 09:51:35

    軽めのものが良かったが、どうしても鶏肉が食べたかった
    ゆがいて食えばいいか
    金の無駄使いなんてしてる暇が無いから、金は余ってる
    たまに寄付とかしに行くけど…最近はしてなかったな
    お菓子やらも見に行くと、懐かしいヒーローチップスが売ってた
    俺は興味本位でひとつ買った

    晩飯なんてこれを買うための建前
    酒と栄養ドリンクとエナドリを買う
    少しやりたいことがあった、きっと誰も幸せにならないこと
    会計をし終えて、俺はヒーローチップスに着いているカードを開けた
    エンデヴァーさんだった
    「当たりだね」
    興味が無いものでも、自分が好きなものが当たると嬉しい
    俺は少しだけスキップを交えながら家へと帰った


    俺は帰ってくるなり、鍋に水を入れた後、鶏肉をゆがいた
    少し塩を振っていざ食べようと思った時、あの時の薬が視界に入った
    もう残り少ない、あと2回…いや、俺の体だったらあと1回だろうか
    俺は、そんなことを思いながらゆがいた鶏肉を食う
    少し口の中を火傷したが、美味しくない、食欲が湧かない
    俺は皿ごと流しに突っ込んだ
    「…もういい」
    今日の幻覚が異様に目の奥に焼き付いてる
    もっと壊れなきゃダメだ…違うもうやめろ
    何がしたいんだ、もう分からない…生きている意味すら

  • 1641主25/06/26(木) 09:56:46

    「こんな大人になりたかったんじゃない」
    「どうして…大人になったら何か変わると思ってたのに」
    「俺はいつになったら大人になれるの」
    エンデヴァーのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて、俺の方を見つめる…幼少期の俺
    疲れてるのか、薬の後遺症か…どっちでもいい
    「大人になんてなりたくなかったよ」
    「産まれたくもなかった」
    「お薬飲んだら楽になれるよ」
    「もう飲まないよ」
    じっと俺の目を見てくる
    その目は俺と全くおなじ目をしていた
    光なんてひとつも無い、ただそこにあるだけ
    「怖いのも痛いのも全部忘れられるんでしょ?」
    「…分からない?依存性が高いからこれ以上やったら…」
    「大丈夫、それも日常にすればいいよ」
    ニコッと笑った後に、俺の頭を撫でてきた
    なんでこんな幻覚を見るんだ?俺は自分に慰めてもらおうとも思ってない
    「俺…ヒーローになりたい」
    「夢を見させてよ、啓悟…」
    久々に俺の名前を呼ばれ、俺は冷や汗をかいた
    「啓悟、飲んで」
    「啓悟、聞いてる?」
    「啓──」

    俺はまだ生え揃っていない羽から1枚抜き、幻覚を切った
    頭が転がり、そのまま幼い俺は倒れた
    飛び出た目玉が俺の方を向いていた
    「うるさい…な…幻覚の癖に」
    目を閉じて開ければそこには何も無い
    俺が飲む薬は、少なくともこれじゃないな

  • 1651主25/06/26(木) 09:59:19

    ゲームもする気になれない…明日からいつもの日常だ

    ナンバーツーになったからって何も変わらない

    こんな羽なければ…俺が産まれて来なければ…

    ただの幸せな家庭に生まれたなら

    …こんな思いしなかったのかな


    逃げ続けた俺の弱さだ

    何がヒーローだ…何が…


    良くないな…もう寝よう



    精神的疲労度

    68+dice1d32=30 (30)

    正気度

    23-dice1d23=8 (8)

  • 1661主25/06/26(木) 10:17:41

    俺は仕事に行く前に、薬を見た
    あの幻覚にそそのかされたわけじゃない
    昨日買ってきた酒以外を混ぜ、薬をその飲み物で飲んだ
    今日の仕事は全部知ってる、何をすればいいか昨日メールがあったからだ

    きた、やばいのが、ぐらって

    「さっさと行こう」
    ふらつく足が愛おしい
    酩酊状態にも近しいが俺がやってるのはもっとイカれてる事だ
    気持ちいい…脳が溶けて、鼻と口から溢れ出すような未来が見える

    ──────────────
    「死ぬの早すぎませんか?もっと俺を楽しませてくださいよ〜、あひゃ…ははへっ…ぇ」
    プールにいるみたいに、血がバシャバシャ俺にかかる
    服が重い、邪魔
    「褒めてくださいよ!俺頑張って出勤したんすから!」
    頭重い、苦しいくるしいクルシイ…
    それなのに、この人達の頭を飛ばす度、突き刺すたび、それが楽になっていく
    今の俺は多分酷い顔をしてる…けど、荼毘ならきっとまたあの言葉をかけてくれるような気がした
    そっか…俺もうとっくに…ヴィランなんだな…
    『…し、死ぬま…で…呪って…や』
    グサッと何回も刺す
    俺は死ぬ気なんてない
    あの人たちに従ってれば殺されることもない
    死にたくない、でも、かと言って行きたくも無い
    頭の中はフィーバータイム
    ぶっ壊れた脳みそをフル回転させよう

  • 1671主25/06/26(木) 10:37:32

    俺は近くに、何かが入っていたのか、四角でちょうど俺が入れるほどの金属の箱のようなものを見つけた
    その箱の近くに行き、俺は比較的出血が少ない死体の喉元を切り、ドプドプ溢れ出す血を箱の中に貯め始めた
    嫌に皮膚の下が痒い
    全身を掻きむしりながらも、俺は死体から血を抜いては、投げ捨てを繰り返した
    今日は、比較的人数が多かった
    だから、こういうこともできてしまう
    「ひゃはは!できちゃった!殺し屋めーぶつ!血液風呂!」
    俺は片足を入れた
    気持ち悪さに吐き気がしだが、それを上回る謎の快感が俺の脳をたくさんの針で突き刺しながら動かした
    全身を入れると俺は達成感からか笑いと涙が止まらなかった
    ばしゃばしゃ ちゃぷちゃぷ ぐちょぐちょ
    間抜けな音が鳴り響いた
    「鳥の水遊びってやつですよね!あはは!!」
    「鷹って水遊びするんすかね…?まァ!関係ないですよね!」
    自分の存在を確認するように大声でそんなことを言う
    俺は体を温めるように、血液に頭まで使った
    口の中と鼻の中に血が入ってきて苦しかったが
    異様なまでの興奮がそれを、快感と認識し始めた
    「がはっ…はぁっ!死ぬかと思った!」
    「誰も反応してくれないんすね…じゃあ!面白いことするから見ててくださいよ!」
    俺はそのまま血液を飲み始めた
    血なまぐさい…のは当たり前か!
    ちょっとドロっとしてて、喉をきちんと通らない
    口の中で唾液と混ぜたあと
    ごくりと飲み込んだ

  • 1681主25/06/26(木) 16:59:30

    粘ついた吐瀉物を吐きながら、俺は副作用に苦しんでいた
    なんでこんなことをしたんだろうか、後悔しかない
    人を殺すのになんの抵抗もないだけだ、こんなことしなくたって

    「俺は正真正銘ヴィランだからだ」

    もう顔はぐちゃぐちゃだった
    涙と血と…あと色々
    「ごめんなさい…ごめんなさい…ご…ぇ…」
    「お‪”‬ぇ…っ…!」
    ヒーローなんて戯言だ
    なんでこんな社会を守らなきゃいけない?
    「ぐぽっ…はーっ…う‪”‬ぐっ…」

    誰を殺したら楽になれる?
    ヴィラン?ヒーロー?連合?ヤクザ?一般市民?公安職員?
    足元から崩れて粉々になりたい
    もう考えたくない、誰も殺したくない
    俺が求めてた日常はこんなのじゃない
    普通になりたかった…大きな声で笑って、みんなの笑顔が見たかった
    それってそんなにいけないことなのか?
    「ふー…ふー…」
    俺という人間がもう分からない

    帰って…帰って何をしよう…
    ゲームだって、飯だって、もういらない
    殺しだけを日常にする、それ以外はもういい
    要らない、理解できない
    俺は、与えられた任務をこなす
    俺の存在価値の証明だ、早く俺を地獄に送ってくれ

  • 1691主25/06/26(木) 17:00:31

    俺はまた日常業務に取り掛かろうとしていた
    そんな中いきなり着信が入った
    「…もしもし?何?」
    「群訝山荘に来い」
    「え、群訝?ちょ、待っていきなり過ぎない?」
    「安心しろ、お前が想像してるようなことは起きないよ」
    「何時ぐらいに着けばいい?」
    スマホからは声が聞こえたが、小さい、恐らく誰かと話しているのだろう
    「出来ればすぐ来い、じゃないと説明がめんどくさい」
    文句のひとつでも言おうかと思ったがすぐに切られた
    嫌な予感が止まらない
    俺は公安に、情報を掴んだ旨の連絡を送り、すぐに群訝へと向かった

  • 1701主25/06/26(木) 17:01:37

    案内人のような人がおり、俺をそのままある扉の前まで連れてきてくれた
    俺は扉を開け、目の前の光景に唖然とした
    まず目に入ったのは、リ・デストロだ
    何かをずっと叫んでたが、俺には聞こえない
    そんなことよりも…
    「さァ!その名を!死柄木弔!」

    「超常解放戦線」

    遅かった…!
    だからこうもすんなりと…
    一つの意志に統一された兵隊
    ネットワークを掌握するF・G・I社
    業界に深く関わりのあるデトネラット社
    そして…恐らくまだ数体はいるであろうハイエンド脳無
    やろうと思えばいくらでも…死柄木…!
    このヒーロー溢れる超人社会で死柄木はヒーローたちと同等かそれ以上の力を持ってしまった

    「お、ホークス来てたか」
    「嬉しそうだな」
    「あぁ、みんなに紹介頼むよ」

    まだだ、まだ奥にも後ろ盾がいる
    全貌を突き止め一刻も早くエンデヴァーさん達に
    さァ…ホークス、ここからは遅れを取れば日本が終わるぞ

  • 1711主25/06/26(木) 17:02:52

    そこから荼毘は、脳無が製造されている場所に案内してくれた
    カプセルの中には、ジーニストさんの遺体が入っていた
    荼毘は、遺体の共有保管を提案してきた
    「ナンバースリーの遺体だ、効果的な場面で使うべきだろ?」
    「その効果的な場面ってのはお前がいちばんよくわかってるはずだ」
    「ヒーロー、地に落とそうぜ」
    バレないように、ジーニストさんも蘇生させなきゃなのか
    「それと、手伝って欲しいことがあるんだが」
    「何?面倒くさいことはやらないよ…」
    「報酬があの薬だっていったら?」
    「…いらない」
    荼毘は俺の顎に手を添え無理やり口の中を開かせた
    「嘘つきだな、この薬摂取しすぎると舌の色が変わるんだよ」
    「んで、舌の色が青っぽくなる」
    口の中に親指を突っ込まれ俺は嗚咽を漏らした
    「おっと悪いな、ここまで薬飲んで正気のやつなかなかいなくてよ、どんな感じに舌青くなるかじっくり見たくて」
    「…ん…前に流行ってたトリガーとは違うって話?」
    「ヴィジランテが多かった時代の話か?…まぁ、似たようなもんだよ」
    「でも、あれは薬の効果で黒くなるだけだ、これは着色料みてぇなもんが舌を青くさせてるだけ」
    「…薬はいらないけど、手伝って欲しいこと早く言って欲しいんだけど」
    「まぁ、多分トゥワイスがお前に助けを求めてくるだろうから、それの報酬で薬をやるよ」
    「…トゥワイスが?」
    「これで話はおしまい、またな」

  • 1721主25/06/26(木) 17:04:18

    そこからは、色々ありすぎた
    覚えていないことがほとんどだ
    上の人達と話すのも疲れるし、任務も疲れる
    しかも四六時中監視されてると思うと…もう無理だ…
    出来る限り我慢してる自傷行為も最近またやってしまった
    スケプティックには、気色悪いものを見せるなと言われたな

    エンデヴァーさんに、伝わってるといいな
    あんな回りくどいことしたから、伝わってない可能性も高いよな
    通信も筆談も無理だもん
    信じてますよ、ヒーロー
    インターンはもう始まっているはずだ
    「よく読み込んだ上でデストロのらしさまでおさえてある」
    「わかっている側の人間だ」
    この人に気に入られれば少しだけ難易度が下がる
    そんな疲労の中、俺に少しの光が差したのはこの時だったかな
    「実は俺、まだ全然わかってねぇの!今度教えてくれ!」
    「ええ!難しくは無いッスよ」
    どうせ失う命だ、情なんて湧かない、教えるだけ無駄だ
    だが、信用のため…嫌だとかは思わない
    ────────────
    そんなことを考えていたはずだったのに
    「ホークス!」
    「どうしましたか?まだ分からないところありました?」
    「いや、ちげえ、そうだよ!少しお前と話がしたかっただけだ!」
    「話?なんのですか?」
    「そう堅くなるなって!マジで世間話だからよ!」
    「はは!いいっすよ」
    なんだか、この人と話してると殺しだとか、任務だとかどうでも良くなってくる
    俺は一人っ子でよく分からないが、フィクションでしか見ないような優しい兄のようだった

  • 1731主25/06/26(木) 17:05:19

    「…あのー、聞いてます?」
    「聞いてる!聞いてないぜ…」
    「勉強とか苦手なんですね?」
    「まぁな…ここにいる時点でお察しだろ?」
    トゥワイス…分倍河原は良い奴だ
    情報が絞れて、用済みになったらすぐに殺せる
    はずなのに…話す度にそんなことを考える自分を殺したくなる
    「勝手に荼毘から聞いちまったんだけどよ…ホークス、お前人殺すのって苦しくないか?」
    「苦しいとかもうよくわかんないですね、みんなの役に立てるだけで俺は…嬉しいですから」
    「やっぱお前はいいやつだ!」
    「あなたもですよ」
    「あぁ…もう早く死柄木に会わせて監視解いてやりてーよ!」
    「なんで未だに、会わせもしてくれないんですかね?」
    「京都の山で強化中だからだよ、4ヶ月かけて」
    「オフレコネタな、黒髪ロングが盗聴してるだろーけど、まー大丈夫だ」
    「おまえ、俺たちのために身を粉にして動いてるもんな」
    「俺も分かるんだよ」
    ────────────
    「なァ、ホークス」
    「仲間の役に立とうって人間に悪ィ奴はいねぇ」
    「一緒に好きに飛ぼうな!」

    …殺したく…ないなぁ

    じゃらっと、薬の音が鳴った

  • 1741主25/06/26(木) 17:06:24

    テレビ越しに見たヒーロー
    キラキラ輝いて見えた、とても綺麗で、みんなを照らせる光で…
    俺もそうなりたいと願ってた
    「俺はいつからこうなった?」
    臓物が飛び散る
    何人目?今日で何日目だ?
    純粋に憧れていたあの頃に戻りたい
    キラキラした目をしていたあの頃に
    もし、願いを叶えてくれる、そんな個性を持った人が居たら

    「俺がいない世界をください」

  • 1751主25/06/26(木) 17:26:53

    一気に…進めましたけど、次スレがギリいるかいらないかで…ずっと悩んでます
    本当に微妙なんですよね…
    少し感想(レス)くれるとありがたいです

  • 176二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 17:30:29

    めっちゃ面白くて夢中で読んでます
    感想書こうとするとちょうど新しいのが来るから思わず読んじゃってます

    荼毘に口の中に親指突っ込まれたホークスに思わずえっちだと思ってしまった…
    ごめんホークス

  • 1771主25/06/26(木) 18:21:00

    >>176

    筆が乗ってる時とそうじゃない時の差が激しすぎて…(汗)

    楽しんでもらえているようでしたら、本当に何よりです…!

  • 1781主25/06/26(木) 19:05:10

    「ほらよ、今日の報酬」
    荼毘から、薬を貰う
    最近の日課だ
    「トゥワイスが助かってるってさ、良かったな」
    俺は貰った薬をすぐに舌先で溶かし一気に飲み込む
    「お前割とすぐ飲むよな…まぁいいけど…ふー…」
    珍しく荼毘がタバコを吸っていたのが気になったが、そんなことすぐにどうでも良くなった
    「…うん…へへ…今日俺頑張って…ね…うん…」
    壁の中から声が聞こえた
    『偉いね、そんな啓悟くんにはご褒美をあげなくちゃ』
    「…ほんとに…?俺に?」
    『うん、とびっきり、気持ちよくなれる方法』
    「欲しい…」
    「誰と話してんの?」
    煙を吐き出しながら、ニヤついた顔で見てくる荼毘
    「壁の中に誰かいる」
    「へー…すげw気持ち悪w」
    「イッてんなぁ、頭w本当に溶けてんじゃねぇの?」
    『もっと荼毘にお薬ちょうだいって言えばいいよ』
    壁に耳を当てるとはっきりそんな声が聞こえた
    「…荼毘…もっと…薬…」
    「気持ち悪くなってきた…お願いだから…もっと…」
    「薬漬けナンバーツーとか嫌すぎるな、今持ってねぇから我慢しとけ、あと吐くなよ、ほら水」
    「…なんで…タバコ…?」
    「気分が良くなる特別製」
    「なァ、ヒーロー、俺の事すぐに逮捕できるのにしないのか?現行犯だろw」
    「…しないよ…俺は…仲っ…あ‪”‬ぁぁ…頭痛い痛い痛い…壊れる…割れ…あぁぁ…!!」
    「あはは!そっか、無理だよなぁw悪かったな、ほらとっとと水飲めよ、ジャンキーw」

  • 1791主25/06/26(木) 19:18:14

    ホークスは、薬止められそう?

    dice1d100=29 (29)

    (96以上でやめられる)

    何錠飲まないと効かないの?

    5+dice1d10=5 (5)

    (5錠は確定です)


    ODで調べたら結構やばい記事ばっかり出てきますね…

  • 180二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:23:13

    やめられないし結構がっつりいかないと効かないのか…

  • 181二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 20:44:48

    遅れたけど私も感想言いたい…めちゃくちゃ面白いです…!176の方と同じく荼毘に口の中に指突っ込まれてるシチュに興奮してしまいました笑
    ほんと大好きです!

  • 1821主25/06/26(木) 21:58:10

    >>181

    謎に高評な、荼毘がホークスの口に指突っ込むシーン…気に入って貰えて良かったです



    次スレ視野に入れながらいきます

    全面戦争終わったら、心情にも変化あるでしょうし…

    仁くんの幻覚見始めたら、前スレ再来しちゃうので、できるだけ書かない方針で頑張ります


    残りのストックがそんなないですけど、何とかなれの精神で次スレまで行きます

    終わった後、感想というか、劣情というかほんの少し語って終わりにしますね

  • 1831主25/06/26(木) 22:17:16

    全てのピースが揃ったのは、分倍河原のおかげ
    感謝はしてる
    でも、すぐに殺せるように、毎日イメージトレーニングをしてる
    けど、毎回俺は殺しきれずに死ぬ
    あの人を殺せるイメージが湧かない
    いつも通りに、首を落として…心臓を突き刺す
    それでいいはずなのに、どうして俺は…
    薬漬けの毎日、なんにも変わっちゃいない
    精神安定の役目を果たしていた目良さんとも最近はずっと話せていない
    いや、あの人達に止められているからだ
    鳥籠の中にいる上、足首に鎖まで付けられている

    そんなあなたにおすすめ!
    とでも言わんばかりに、自分の机の上に薬の入った瓶が置いてあった
    もちろん、解毒剤と一緒に
    この様子だって、今解放軍に見られている
    精神がすり減る…疲れた…
    誰にも話せない、だから、俺の唯一の逃げ道はこれしかない
    大丈夫、明日にはきっと全部終わってる
    俺の役目もそろそろ終わる

    手袋を外す度に思う、汚い跡
    誰かこの腕ごと切り落としてはくれないだろうか
    もういっその事、俺という恥をミキサーでぐちゃぐちゃにしてくれ
    変だな、仕事中は生きることばっかり考えてるのに
    夜になると死ぬことばかり考えてる

    寝よう
    明日、全部…終わらせるから

  • 1841主25/06/26(木) 22:19:01

    【荼毘目線】
    俺はスケプティックと話していた
    「薬も高いんだ、ドックフードのように軽々と渡すものではない」
    「分かってるよ」
    薬を貰い、俺はその場から立ち去ろうとするが、まだ聞きたいことがあるんだったと、足を止めた
    「なァ、ホークスの件、覚えてるか?」
    「調べておいた、このデータを使え、印刷するなり何でもしろ」
    USBを受け取り、俺はじっとそのUSBを見た
    「だが、気をつけておくんだな」
    「は?何をだよ」
    「あいつは危険すぎる」
    キーボードの音が響く、うるせぇ…
    「ナンバーツーヒーローだからって理由なら聞かねぇけど?」
    「そんなんじゃない」
    「あいつは任務のためなら何でもする」
    「知ってるよ…だからなんだ…」
    「よ…」
    思い出したのは、アイツの顔と…ホークスの顔
    まずい、まずい…まずい!!
    あいつのイカレ具合を忘れてた、アイツを殺されてたまるか
    アイツは…俺の作戦を完璧にするのに必要不可欠だ
    「おい!スケプテイック!」
    「分倍河原なら…あの部屋に」
    「待て!何をする気だ!?」
    「黙ってろついてくんな」
    嫌な予感が止まらねぇ…こんな感覚何年ぶりだ?
    いや、あいつだってヒーロー…情が無いわけじゃないだろう
    さっさと…
    ゴゴゴゴ…と、轟音が鳴り響いた

  • 1851主25/06/26(木) 22:20:46

    確かに、あいつは見てて面白かった
    信頼を完全に置いてなかった訳でもない
    信用はしてなかったが
    俺だって、お父さんと会ったあの日からずっとタバコが辞められなくて
    今でも、変なリズムで鳴る心臓が弾け飛びそうで
    興奮と期待と憎しみと…色々混ざって
    でも、不思議と不安なんて言葉は浮かばなくて
    ただ、憎しみと期待だけが俺を動かした

    お前の父親は殺人鬼なんだろ
    同じだな、燈矢を殺して、今度は荼毘まで殺そうとしてる
    同情なんてしねぇよ
    ただてめぇの人生に中指を立てて笑ってやりたいだけだ

    ヒーローはいつも俺達に背を向けて見なかった事にする
    なら、こっちを向かせるまでだ
    お父さん大切なもの、地位、名声、仲間、家族、原点
    全て燃やし尽くすからもう少し待ってて

    俺は優しいから‪”‬土産‪”も持って行ってあげるね

    この足が、腕が、身体が動く限り
    轟炎司を絶望に陥れる
    それだけが…俺の望みだエンデヴァー

    俺の体から炎が立ち昇った

  • 186二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:22:37

    荼毘視点だ!
    なるほど 、だからタバコ…

  • 1871主25/06/26(木) 22:32:37

    「どうなってんだよ…なァ…!」
    「今回はとにかく数が脅威でしたので、「2倍」のあなたに少しの猶予も与えたくなかった、あなたを常にマークする必要があった」
    「会議前に解放思想のおさらい、自然だったでしょ?」
    俺は分倍河原が話す前に、喉元を切った
    叫べない、助けを求められない
    いつも通りに、これが俺の日常
    いくら人が変わろうが結局やることはなちもかわらない
    涙を流しながら、血がコポコポと垂れる音だけが聞こえた
    「ま…た…かよ」
    「話さなくていいですよ、だいたい何言いたいか知ってるんで」
    「信じて…あげ…がはっ…ねぇ…と可哀想だっ…て…」
    刀を握る手が少し緩んだが、やることは変わらない
    「ありがとう」
    俺は心臓を一突きした
    「あなたはいい人でした、俺が出会ってきたヴィランの中で一番」
    「分倍河原、生きてたら教えてください」
    「俺は────」
    蒼炎が、俺を包む
    剛翼が燃え、背中が熱い…痛い…痛い
    「…殺したな」
    「トゥワイスを!」
    「荼毘なら教えてくれる?」
    俺は痛いとか熱いとか、分倍河原が死んだとかどうでも良くて
    ただ、次のターゲットが来ただけだと思った
    けど、視界の端になにか動くものが見え、俺は動きが止まってしまった
    「あ‪”‬ぁぁっ!ぐっ…」
    「トゥワイス!暴れろ!みんなが待ってる!」
    生きてた、なんで?
    心臓を…俺は確実に…
    剛翼を飛ばし、コピーを殺そうとするが、すぐに羽根は燃やされた

  • 1881主25/06/26(木) 22:44:31

    「よそ見すんなよ、裏切り者のヤク中がよ」
    「バレてた?」
    「いいや、お前のイカレ具合を今思い出した…そうだよなお前は薄情者だ」
    荼毘のそんな言葉も、薄っぺらい、俺には到底届かない
    個性の相性最悪、詰みだな
    潔く殺され…

    死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

    俺は、無策で突っ込んだ
    ただひたすらに死にたくなかった、まだ…俺は幸せになってない
    なんで周りのみんなが幸せになって、俺だけ不幸なままなんだ?
    オカシイだろそんなの
    俺だって幸せになりたい、心の底からの笑顔で誰かと…

    「頭トんじまったかぁ!ホークス!!」
    「っ…それはお前だろ!」
    刃を振るい、それを華麗に避ける荼毘
    意識してなかったが、身体が柔らかいのか、まるでダンスでも踊るかのように避ける
    その間もずっと笑っている荼毘に無性に腹が立つ
    「…ははっ!怒るなよ鷹見啓悟!!」
    俺の名前を大声で叫ぶ荼毘
    俺の手の力が抜け刀を落とした
    「焼けシねよ!俺の為に!!」
    ふざけるな…まだ俺はなにも…なにも…!
    服に引火した蒼炎が俺の体を蝕んだ
    俺は急いでこの密室空間から出ようと、窓を肘で割り飛んだ
    ようやく吸えた酸素、安心したのもつかの間、火球が飛んできた

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