- 1二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:23:27
「誰がしむしむですか。そういうお遊びはコモリ少尉とだけにしておきなさい。私はあなたに付き合いません」
「じゃあなんて呼んだらいい?しむちゃん?ダメ?それなら……しむちゅはどう?」
「……もう何とでも呼べばいいわ。それで、呼び止めたからには用件があるんでしょう」
「しむしむはヒゲマンのことさ」
「敬意をこめてシャリア・ブル中佐と呼びなさい。そちらは見過ごせないわよ」
「もう!そういうのいいじゃん!あいつだって許してるんだからいいじゃん!でさでさ、ヒゲマンのこと、好き?」
「……フッ、やっぱり子供ね。彼との関係はあくまで上司と部下であり同じ未来を目指して協力し合う同志。あなたの期待しているようなものは存在しない。お互いを男女として見たことなど、ありはしないわ」
「なーんだ、つまんないの……」
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「えっ」
「なんですその顔は?」 - 2二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:41:56
「ふーん…へぇー……」
「だからなんですかその顔は」
「もーしむしむってば可愛いんだから❤」
「何だか知らないけれどものすごく不愉快な気分だわ。もう行っていいかしら」
「そう言わずに恋バナ!恋バナしようよ!」
「何を言い出すかと思えば……いいこと?そんなくだらないことしているヒマがあったならジークアクスを乗り回せるように訓練に集中しなさい」
「行っちゃった……どうして否定するんだろ?恥ずかしがってるとかでもないし……えっ、なに?もしかしてしむしむ自分の気持ちに気が付いてないの?」
「なにそれすごいめんどくさい…めんどくさくて可愛い……でもこれ覗き魔のヒゲマンが知らないわけないよな……なんで放ったらかしにしてるんだろ……もしかしてそういうプレイ?あのヒゲならありそう……」
「呼びましたか?」
「おぉっ!?いきなり現れんな!」
「偶然通りかかったところにあなたが私の名前を呟いていただけですよ。それで、私が何か?」
「あー……えっと、ヒゲはしむしむのことどう思う?」
「シムス大尉のことですか?とても聡明で優秀な方です。彼女には何度も助けられていますし、ワインの趣味も合う」
「じゃあさ、しむしむが何考えているのか読んだことはある?」
「ありません」
「えっ?だってヒゲマン誰の頭の中でもすぐ読もうとするじゃん?なんで……」
「……もしも、もしも彼女に嫌われていたら。もしも彼女に、いつもいつも偉そうに仕事を押し付けてくるヒゲ野郎だと思われていたら、どうするんですか。ワインを飲ませておけば勝手に機嫌がよくなってペラペラ喋っていい気になるチョロいヒゲ上司だと思われていたら。そんな、そんなの、そんなの私は耐えられません」
「うっわこっちはめんどくさくてウザいな」 - 3二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:43:43
うわぁ
いいねぇ
こういうの大好き - 4二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:48:36
もっと食べたい
- 5二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:49:57
何か中学生ぐらいの恋愛を見てるような微笑ましさ
- 6二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:52:51
- 7二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:55:10
- 8二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 23:59:36
「大丈夫だって怖くないよ!しむしむはちゃんとヒゲマンのこと好きだよ?」
「あなたの仕掛けた罠である可能性が1パーセントでもある限り私は彼女の心を覗いて確認するなんてことはしません」
「どんだけ私のこと信用してないんだよ…だったらそれこそ私の考えていること読めばいいでしょ?ほら、ウソじゃないってしむしむは」
「ニュータイプにもしも、その思考を読まれるとわかっているならば、私ならまず最初に、その思考に雑多な情報を混ぜて混乱させます」
「……う、うん?」
「マチュ君がそうして私を混乱させるほどの思考操作をすることできる場合、シムス大尉が私に好意を持っていることが事実であるかどうかを見極めるのは非常に至難で」
「そんな高度なこと私にできるわけないだろ!?どれだけ怖がってるのか知らないけどヒゲマンの知ってるしむしむはそんな人じゃないんでしょ?」
「無論です。彼女は聡明で美しく常に私を支えてくれた。そんな彼女が私に悪感情を持っているとはとても思えない」
「ほらそうでしょ?好きじゃなかったらヒゲマンにお酒なんか持って来ないよ。さあ一緒にしむしむの心の内を知ろう!」
「でも人の心に土足で踏み入るのはよくないですよね?」
「お前がそれ言っちゃうんだ」
「彼女に嫌われるぐらいなら木星に永住します」
「そんなに」 - 9二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:04:47
- 10二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:08:07
緑おじは付き合うとかすっ飛ばしてプロポーズしそう
- 11二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:08:38
- 12二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:10:41
- 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:10:46
ヒゲマンが大佐とかマチュとコモリんとかエグザベ君をお気に召してる理由は分かるんだよ次世代のNTだからね
十中八九そういう事情とかないシムス大尉にこの慌てようはもうめちゃくちゃ好きじゃん - 14二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:13:31
こういう所に投入したらいい感じにしてくれそうな人物第一位:エグザベ君!
無自覚にノンデリ直球ストレートぶち込んでくれるぞ! - 15二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:18:29
- 16二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:25:34
- 17二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:39:58
ということがあったんだけどさ、コモりんは二人のことで何か知ってる?」
「あの面倒くさい二人は放っておきなさい」
「え!?ウソっ、コモりんはあの二人のこと気にならないの!?」
「ならないわ。あの人に合う日はヒゲを念入りに整えてる中佐のことなんかぜんぜん気にならない」
「気になってんじゃん!もっと二人の話聞かせてよ!恋バナしようよ!他人の恋バナ!」
「いい性格してるわね。あの二人の大人の関係ゴッコなんて見ててもイライラするだけよ」
「言うねぇ~!二人ともプライベートで会ったりとかはしないのかな?」
「私も聞いたわそれ。シムス大尉には『コモリ少尉、あなたは意外に思うかもしれないけれど私と中佐はやらなくてはならない仕事が沢山あるのよ』って鼻で笑われてムカついた」
「あー、確かにしむしむってものすごい距離おいてくるよね。あの人なんであんなにツンケンするんだろ?」
「同じ日に窓に映った自分の顔を見ながら『やっぱり若い子の方がいいのかしら……』なんて呟いてたから単純に嫉妬よ」
「そんなことぼやいておきながら自分の本当の気持ちに気付いてないの!?あ゛ーっ!めんどくさい!可愛い!」
「中佐も中佐で『彼女は私のことを何か言っていましたか?』なんて探り入れてくるし。そんなに気になるなら聞けっての」
「どうにか理由つけて二人をデートに行かせられないかな?もう何が起こるのか考えただけでワクワクするんですけど!」
「あんた本当にいい性格してるわ」 - 18二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 00:49:02
ちょっとおしゃれなバーに2人を放り込みたい
- 19二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:08:07
ワインバルがいいな
- 20二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 01:26:55
バルに現れたオフのしむしむ、髪を下ろしていたら良いな…
あとメガネもリムの色が淡く柔らかな印象を与えるオフ用のメガネで現れて貰って良いですか - 21二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 06:27:01
- 22二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 08:18:27
- 23二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 08:21:03
- 24二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 08:33:08
- 25二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 09:48:07
最初笑ったけど考えてみれば人の心が読めてしまう立場だったら惚れた相手に使うの怖すぎるな
おいたわしやヒゲ上… - 26二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:42:37
帽子取ってしっとりワイン飲むシムス大尉の前で無を保つ木星帰りのど根性…お労しや…
- 27二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:51:14
情けないおじさんは新鮮だな…
- 28二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:37:15
色々言ってるけどマチュに言われたことがやっぱり気になってシムスさんと会う前にちょっとソワソワしてたりするといいな
- 29二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:38:50
- 30二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:05:23
長年少なからず好意(恋愛以外も)を抱いてた知り合いと
いざそうなるときの空気って相当えっちでは? - 31二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:07:05
二人とも長期任務ばっかで忙しいから…
- 32二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:57:01
やっぱり物理的な距離がある上に時間も無いのが難しいんだよね
キケロガの専任技術士官って事でソドンに配属されたりしませんかね?
ソドンにキケロガが正式配備されてるみたいだし可能性はあると見た - 33二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:07:22
木星で船団を襲った宇宙線の影響(責任感から危険な船外活動も率先して行った結果)で、マジでそうなってる可能性も有り得る…
- 34二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:15:19
「やっぱり二人には普段の延長から親しくなっていくのがいいと思うんだよね。いきなりプライベートで会います、デートですってなっても意識しすぎてボロが出そうじゃない?」
「でもさコモりん、ヒゲとしむしむは二人でワイン飲んでお話する仲なんだよ?それであの進展度だったらもっと攻めないとダメでしょ」
「うーん……確かに一理わるわね。じゃあこうしましょう。名付けて、仕事中デート大作戦」
「仕事中デート!?えっえっどういうこと?もしかして二人には若者があまり出歩かないような市街の一角に落ち着きのある大人のカップルを装いながら近辺の情報収集に当たってもらうって名目で私服同士で会わせてお互いの普段と違う装いにドキドキさせながら仕事なのかプライベートなのかわからなくなってきちゃうようなフワフワした感覚でそのまま急接近させられるかもってこと!?そんなに上手くいくかぁ?」
「内容を説明する手間が省けて助かったわ。大丈夫よきっと。普段は制服着てしか会話したことないだろうし意外性にコロっと行くわ」
「そうかなぁ……まあとりあえずやるだけやってみよっか。あっちょうどいい所に!おーいヒゲ」
「イヤです」
「まだ何も言ってないだろ!」
「もはや読むまでもなく分かります。放っておいてください。私とシムス大尉の関係はこれでいいんです」
「そうは言っても気になるでしょ?しむしむがヒゲマンのことどう思ってるのか」
「中佐、お二人の関係はぶっちゃけ見ててイライラします。たぶんソドンのみんな同じ意見ですよ」
「余計なお世話ですね。エンタメ感覚で私の心のオアシスに踏み込むのはやめていただきたい」
「なにがオアシスだよ!そんなはっきりしない態度ばっかとって、しむしむを他の人に取られてもいいの!?」
「……他の人?他の人って誰ですか?まさかシムス大尉には懇意にしている男性がいるんですか?名前は?所属と階級は?」
「前のめりできたなこのオッサン」
「そんなに気になるのならアタックしましょうよ。男でしょう?」
「そうだそうだ!この際ハッキリさせるのが男ってもんでしょ?」
「…………でもですね」
「めんどくさ!」
「いい歳こいて何がでもですか」 - 35二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:58:31
「まあまあ、不安がる気持ちもわかるけどさ、ここはひとつ、このアマテ・ユズリハ様に任せてよ」
「フッ、犯罪に手を染め単身大気圏突入して尚、男の子一人射止められないあなたに何を任せられるんですか?」
「今のすごくムカついたからしむしむにヒゲマンの考えてる事全部言いふらしてくる」
「えっアッ、アッアッ、ま、マチュ君待ちなさい待って」
(今更だけどコイツはシムス大尉の事しむしむだなんてよく呼べるな)
「離せ!どこ触ってんだヘンタイ!痴漢ヒゲ!」
「ええい、何を大声で人聞きの悪い…!あなたをソドンに迎えてこれほど後悔した日はありませんよ!」
「言ったなこのヒゲ!絶対言いふらしてやる!しむしむにバラしてやるからな!!」
「だから誰がしむしむですか。いい加減になさい」
「うおっ!?」
「し、しむしむ、す大尉……っ」
「シャリア中佐にまで変な呼び名を広めないで頂戴。中佐も普段通り読んでいただいて結構ですので」
「あっいや、私は別にマチュ君の呼び方をマネたわけではなく」
「ところで中佐は何をなさっているので?」
「えっ、あ、い、いやあマチュ君は落ち着きがなくて艦内を走り回るものですからこうして自分が捕まえてですね」
「通信簿によく書かれるやつじゃん」
「ふふっ」
「!?」
「……失礼しました。あなた、中佐はお忙しい身よ。あなたに付きっ切りというわけにはいかないの。あまり迷惑をかけないように。それでは」
「うっわぁ……普段が普段だからかな。しむしむが笑ったときの破壊力ヤバいね……ヒゲ?ヒゲマンどしたの?」
「……まるで、花が咲くようでした」
「急にキショポエム詠み出すのやめて?」 - 36二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 01:05:10
普段笑わない人が笑った時って破壊力デカいよね
- 37二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 01:36:15
この二人は付き合いだしたら障害なさすぎて
あっちゅーまに結婚話まで行っちゃいそうだけど
お互い一人の時間が必要なタイプに見えるから
躊躇するのは分かる - 38二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 08:12:12
恋人にはなっても夫婦にはならずに遠距離恋愛してそうな気はする
- 39二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 08:52:39
軍艦乗りだし長距離恋愛もデフォよ
- 40二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 08:57:29
逆に余生みたいにのんびりたまに会う夫婦やってそうなイメージあるな
落ち合えたコロニーでワインとグルメ堪能してそう
でも中学生ラブコメやってるこのスレも好き - 41二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 15:25:05
- 42二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 18:52:55
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 18:54:14
最終回までにシムスももう一回顔出してくんないかな
声だけで色っぽいのも良かったがシャリアと一緒のところ見たい - 44二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 19:11:48
- 45二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 20:00:35
そこまで執着するのならちゃんと言え
自分はNTでもOT相手には言葉にしなきゃ伝わらないんだよ! - 46二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 22:58:44
新世代のニュータイプに助けてもらえ
- 47二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 08:11:25
保守
- 48二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 08:48:04
- 49二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 18:32:14
保守
- 50二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 18:38:42
今日のしむしむだいぶ変だったよ
クールなレディからやべー思想の人みたいになってたよ - 51二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 01:21:31
やろうとしてる事と考えは分かるんだけど何言ってるの感がパなかった
- 52二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 07:29:44
「中佐と潜入任務を?私服で?なぜ私が?一つも理解できないわ」
「あまり若い男女が出歩かない静かな土地なんです。落ち着いた大人のカップルという名目で現地の情報を収集をしていただきたく」
「なるほど、ちょうどいい所に年増女が来た、ということね」
「そ、そんな……」
「冗談です。確かに仕方ないわ。中佐とあなた達では年が離れすぎていますから。一度、私服に着替えてきます」
(この人のこういう所ホント苦手だわ)
「イヤ、です」
「いつまで駄々こねてんだよ!ウソじゃなくてホントに仕事なんだってば!しむしむも任務に協力してくれるって言ってるのに!」
「残念でしたね。作戦責任者の私は任務を課す側であり同時に拒否・却下・放棄する権利もあります。それに百歩譲って任務にあたるにせよ、お相手はラシット艦長など、落ち着いた大人の女性は他にもいます」
「クソッ!ホントに舌の回るヒゲだな!」
「あなたの余計なおせっかいはその御心だけ頂いておきますよ。さあ、ジークアクスの訓練に戻るとしましょう。これに私的な都合は一切ありませんが、今日はいつもよりキツめにします」
「んげっ!」
「恨むなら自身の性格を恨みなさい」
「……うーん、でもさあヒゲマン、しむしむはもうオッケー出してるのにさ、あんたが行かないって言い出すのはちょっとかわいそうじゃない?」
「…………それは、どういう」
「そのまんまの意味だよ。向こうはせっかくいいよって言ってくれたのに、ヒゲマンがイヤって言い出すのはさ、要するにしむしむと一緒に歩くのイヤってことじゃん?」
「………………」
「…………惑わされは、しません」
「しむしむの事だから、たぶん『では仕方ありませんね』って言うだろうねー。でも、"心の中"ではどうなんだろうね?」
「やめなさい」
「悲しいだろうなぁ、きっと。好きな人にフラれるようなものだもんね」
「やめなさい、と言っているでしょう。彼女はそのような浅い女性ではありません。真面目で、頭もよく、ニュータイプでもないのにこちらの意図を汲んで動いてくれる」
「確かに、しむしむは超マジメだから一度受けた仕事だからって投げ出さずに続けようとする人だろうね。でもカップルって名目だからさー」
「他の男の人と、デートに行くしかないんだよねぇ」
「……ダメ、です」
「じゃあどうすんのさ?シャリア・ブル中佐」
「あなた本当に最悪ですよ」 - 53二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 07:37:39
「本当に変じゃないですか?誰にも笑われませんか?」
「大丈夫ですよ中佐、十分似合ってます」
「私はもっとカジュアルでもいいと思うんだけどなー。だってデートでしょ?」
「マチュ君、これは任務です。あくまで任務。はき違えないように」
(そうは言ってるけどめっちゃソワソワしてるなこのオッサン)
「とりあえず私達はオペレーターとして話しかけるからいい感じにデートしてください」
「少尉。これは任務、任務です。そう呼びなさい。でないと緊張で吐きそうになるので」
「緊張しすぎでは?」
「なにを言っているんですか当たり前でしょう私服の大尉なんてはじめて見るのに緊張しないでいられるわけがありません」
「ただいま戻りました」
「アッ!」
「……?中佐、どうかなさいましたか」
「しむしむ大丈夫気にしないで。髪下ろしたんだね」
「まとめた方がよかったかしら」
「ううん超似合ってる」
(バッチリ大人の女性って感じね。もう少し崩してもよかったと思うけど……想像どおりすぎてちょっと面白くないわ)
「中佐、よくお似合いですよ」
「……」
「中佐?」
「アッ、あっあ、ありがとう。しむ、大尉も、似合っている、います」
「ありがとうございます。すみませんがもう少し準備があるので失礼します」
「ちょっとちょっと、私服モード綺麗すぎじゃない?ヒゲ大丈夫?」
「おお」
「いや、おおじゃなくて」
「──いい匂いしました」
「それセクハラですよ中佐」 - 54二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 17:18:02
保守
- 55二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 01:52:47
「聞こえるかしら。こちらシムス、目的の地域に入りました」
「こちらコモリ。感度良好です。周囲の状況は?」
「現在は喫茶店のテラス席で休憩を装っています。通りには軍警が見える限りでは2名。どちらも警邏巡回中」
「了解しました。他に変わったことは?」
「軍警の目もあれど、特別に監視が厳しいかと聞かれればそうは思わないわね。まあ尤も、一介の技術士官にすぎない私では説得力がないかもしれないけれど」
「いえ、ありがとうございます。他に問題は?」
「中佐が5度目のトイレに席を立ったわ」
「問題はなさそうですね」
「そうかしら?」
「マチュ君助けて下さい」
「いい加減にしろよ!!いちいちタイムしてたらデートにならないでしょ!?」
「任、務、です。デートだなんてそんな、そんな」
「もう任務でも何でもいいからしむしむの所に戻ってよ!せってかく私がヘルプでついてあげてるのに」
「だからこうして5度目のヘルプを要請しているんじゃないですか」
「ヘルプも何も始まってないんだよ!カフェで休憩しましょうってだけで即トイレに行く奴があるか!まずは飲み物ぐらい頼んでから席を立つんだよ!」
「コロンビアスプレモ深煎りの中挽きを」
「私に注文すんな!」
「だってシムス大尉のことを呼び捨てにするなんて、もう夫婦じゃないですか。シムス大尉も『貴方』なんて呼んで……」
「それでいいんだよ!夫婦や熟年カップルを装ってるんでしょ!」
「生きててよかった……」
「そういうのホントに良いから戻ってってば!ヘルプらしいヘルプを出させてよ!」 - 56二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 10:28:24
- 57二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 10:35:51
くっそう、このヒゲマジで情けないw
- 58二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 11:01:30
情けないやつ!
- 59二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 20:43:49
「……ふっ」
「どうかしましたか?」
「いえ……少し、楽しいから」
「楽しい?」
「普段とは違うから新鮮で……いいえ、実は子供の頃、ちょっとだけ興味あったの。女スパイ」
「女、スパイ……ですか」
「さすがにライダースーツはやめておいたけど、もしも着てきたらあの人さすがに驚いたかしら?」
(案外お似合いかもしれないなこの変人カップル)
「すっ、す……すまないシムス、待たせてしまったね」
「あなた、さっきからトイレによく行っているけれど……大丈夫?」
「うぐゥーッ!」
「!?」
(タメ口…効く……)
「……お耳を拝借。失礼な態度については後ほどお詫びします。しかし今は一応、私達は気心の知れた仲という体ですので。今しばらくご辛抱ください」
(み、耳元でささやいてくる!これが……これがASMR……!)
「お体の調子が悪いのであれば、一度撤退することもお考えになっては?」
「だ、大丈夫です。ご心配なく。ですが、一つだけ」
「なぁに?あなた」
「トイレに」
「あのねえヒゲマン、6度目のトイレです。しむしむはマジメに仕事こなそうとしてるんだからさ、最低限それは汲んであげないとじゃない?一挙手一投足にドギマギしてたら任務終わんないよ?ちゃんとわかってんの?」
「まったく簡単に言ってくれますね。私は今心不全になりそうですよ」
「なるわけないだろ!」
「艶めいた声で囁いてくるしすごくいい匂いするんです。むしろよく我慢できている方だと思いますよ私は」
「我慢してもらわないと困るんですけど……」
「大丈夫、マチュ君と話して少し落ち着いてきました。あと10分ほど息を落ち着かせたら戻ります」
「も~、これじゃあくっつけるどころじゃないよ……トイレ近いおじさんとか、しむしむ幻滅しちゃうよ?」
「戻ります」
「あんたチョロいな!でもその意気だよ!」 - 60二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 00:54:09
情けないヒゲマン良いな
- 61二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 01:16:01
掛け合い楽しすぎー!
何この可愛い人達...。 - 62二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 01:29:15
マチュコモリ頑張れ、何としてでもくっつけろ
- 63二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 09:59:19
- 64二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 10:44:56
エグザベ以下の認定とか…でもこれはしゃーないw
- 65二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 12:18:37
エグザベ君はデートするまでのハードルがエベレスト並みに高いけど
いざデートするとなったら真摯に対応してくれそうだもんな - 66二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 15:09:36
- 67二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 15:48:43
呼び方がヒゲマンからヒゲにランクダウンしそうw
- 68二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 16:04:41
でもなんだろうな…情けないのに微笑ましい情けなさなのが良い
どっかの赤い人の情けなさとは違う - 69二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 23:32:56
エグ以下認定喰らったヒゲマンの明日はどっちだ
- 70二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 09:29:09
ほしゅ
- 71二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 11:07:44
おめでとう!
ヒゲマンは ウブマンに しんかした! - 72二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 17:59:17
ほしゅ
- 73二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 03:40:54
『中佐って、別に女の子と話すのが苦手ってわけじゃないですよね?』
『たしかに私やコモりんはまだしも、らっしーとも普通に会話してるもんね』
『ラシット艦長をそう呼んでいるんですか?』
『ううん、呼んだけど無視された。しむしむは反応してくれるだけマシだよ』
『仕事で話をしているときはシムス大尉とも余裕のある会話ができているのですがね……まったく、ままならぬものです』
『そうだなあ……マチュと接している時。あれいい感じの距離感ですよね。あの感じで接すればいいんですよ』
(マチュ君、コモリ君……あなた達の考案した『相手をアホな小娘だと思って接する作戦』ぜんぜん使えません)
(あまりにもインテリジェンスが違いすぎる。色気が違いすぎます。競えてるのはバストサイズくらいです)
(平常心、平常心だ。これはあくまで任務。お互いにそういう体を装っているに過ぎない。この程度で私が動揺してどうするんだ。シムス大尉は完璧に妻、あるいは彼女を演じている。私が精彩を欠いては彼女の努力が水の泡になってしまう。今この作戦の足を引っ張っているのは他でもない私だ。だから妻?シムス大尉が、妻?おかしい、私達はいつの間に籍を入れて)
「あなた……」
(か、肩に!手!)
「無理はよくないわ。もっと自分を大事にしてちょうだい。デートはまた来ればいいじゃない」
「で、で、で、デート」
「そ。私はいつでもいいのよ。あなたがよければ、私はいつでもいいの」
___∧,、________
 ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『マチュ君、助けてください。シムス大尉がデートって言い出しました。あとボディタッチは反則です』
「こ、このヒゲ頭の中に直接!」 - 74二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 06:10:43
(中佐、本当に大丈夫かしら……トイレから戻ってきた後もやけにぼーっとしてるわ)
『ですから私が思うに、もとより私にクリティカルヒットしているシムス大尉の艶っぽいその声色が私服の装いで仮初とはいえ夫婦という状況を作り出したうえで聞かされることにより私の心を乱す要因になっているのではないかと思うわけで』
「私に話しかけないでよ!目の前にいるしむしむと会話しろ!」
「マチュは何を一人で喋ってるのよ?それにぼんやり聞こえる中佐の声はなんなの?」
「ヒゲが語りかけます…」
「ウザい、ウザすぎる」
「ヒゲマン役に立たなさそうだし、こうなったら上手いことしむしむにアプローチしてもらう必要があるね」
「そういうことならまかせなさい。聞こえますかシムス大尉」
「ええ、聞こえるわ」
「中佐の腕に抱き着いて甘えてください」
「何故!?」
「えっ!な、何がです!?」
「いいえあなた、なんでもないわ」
「よく聞いてください大尉、現在二人はカップルを装っているんです。それなのに先ほどから二言三言喋ってはトイレに立ち、二言三言喋ってはトイレに立つ。怪しいなんてレベルじゃないでしょう?」
「私のせいではないのだけれど……傍から見れば怪しいというのは同感よ。だから作戦を中止して」
「大尉に質問です。お互い落ち着いたいい歳になって人目もはばからずイチャついているカップルは、頻尿のおじさんを伴侶に持ち独り言の多い女性とどっちが怪しいですか?」
「……正解は、もうわかりますね?」
「どちらもじゃないかしら」
(ただ……中佐が先ほどから任務続行の意思を見せている以上、取れる選択肢は少ない。こうなれば少尉の案に乗るしかない)
「ね、ねえ~あなた」
「たいいぃッ!?」
(どうしよう、思った以上に恥ずかしいわ……中佐も驚いて、いえ、引いてらっしゃる)
「そろそろ休憩も終わりにして、お買い物でもどうかしら?友達から素敵な服屋があるって聞いてるの」
「────」
「あなた?」
『ニュータイプに未来あれ』
『なに遺言残してんだヒゲ!!』 - 75二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 09:40:03
死ぬな!!
- 76二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 11:09:10
>>競えてるのはバストサイズくらいです
クソ最低すぎて笑った
- 77二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 12:33:15
嗚呼、アホな小娘とは思ってたんだね……いてこまされてしまえ
- 78二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 21:26:02
タヒにはしなくても心臓に悪すぎて正伝シャリア並に老けそう…
- 79二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 06:34:14
「ヒゲマンが昇天しちゃった……」
「昇天するのは構わないけど、一応今は任務中なんだからねって伝えといて」
「オッケー。いやあコモりんも大変だね」
「あんたが余計なことしなければ普段の中佐はまともなんだけどね……まあいいわ。シムス大尉に頑張ってもらうから」
「えーと……中佐の調子が悪い以上、この作戦の成否は大尉の働きにかかっています」
「仕方がないとはいえ、絶対に中止の方がいいと思うのだけれど……まあ、仕方ないわね。わかりました。最善を尽くします」
「ありがとうございます。それでは現在の周囲の状況を報告願います」
「周囲の状況は先の連絡から特に変わらず……いえ、ちょっと待って。通りを挟んで斜め向かいに見えるお店、やたらとカップルが入店していくわ」
「人気店とかってことですか?店内の様子は確認できますか?」
「……ダメね。ブラインドが降りていて店内の様子はわからない。妙なのはそのお店、客が一人も退店していないの」
「大尉たちがカフェに腰を下ろした報告から40分、買い物だとしたらそこまで変にも思わない時間ですけど」
「だとしても、私たちが此処に来る前から入店していた客は、用を済ませたら出ていくはずでしょう?それが一人もいないのは……」
「なるほど……言われてみれば確かに怪しいですね。詳しい位置情報を送信してください。その店について調べます。他にはどうですか?例えば、周囲の人間の様子はどうですか?」
「いいえ、そこは特に問題ないわね」
「強いて言うなら、私たち以外は皆、男性同士のカップルってことぐらいかしら」
「ちょっと待て」
「何か問題が?」
「大問題でしょ!?なんで早く言わないの!」
(え……この子タメ口?)
「だ、だって……今は宇宙世紀、多様性の時代よ?男性同士のカップルなんて別に注目するほどの事じゃないわ」
「大尉たち以外が皆それなら注目しなさいよ!多様過ぎるでしょ!」
(この子またタメ口……)
「ダメだこの人、真面目そうに見えてポンコツだ……!マチュ、やっぱり中佐を正気に戻して!大尉だけでも不安だわ!」
「ヒゲマンがしむしむの慌てた顔もまた新鮮で愛らしいだって」
「やかましいって伝えなさい!まったくどいつもこいつも……!!」 - 80二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 14:37:06
コレしむしむも意外とダメになってるのでは??
聡明なしむしむが自分たちの周りに気が付かないなんて…… - 81二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 15:31:24
本編でもまたしても何も知らないラシット艦長に「ニュータイプの未来のためにクーデター起こしてるんスよ」ってカミングアウトして「何の何の何???」ってなってたし元からポンコツなのかも
- 82二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 00:11:01