- 1二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:08:32
- 2二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:11:22
- 3二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 18:23:06
まさか2スレ目に行くとは…
みんなもっと好きな概念の妄想とSSを吐き出していこう - 4二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:15:29
インモラルな純愛だからね、Pみす
インモラルな純愛っていう矛盾が似合う - 5二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:19:04
他の子の例に漏れず美鈴Pも美鈴両親に面会に行ってるはずなんだよな
一体どんなやり取りになるのか…… - 6二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:47:26
初めてのこういうものを書く拙作ですが、よろしければどうぞご覧ください…
********************
とある雨の日の昼、俺が出かけて戻ってくると、ベッドに女性が気持ちよさそうに寝ている。ギョッとして顔を見ると可憐な顔立ちをしていて、年は俺より3歳下の15、そのグラデーションがかった美しい鉄紺色の髪に白い花の髪飾りがよく似合う、艶ぼくろ、まさしく俺のよく知っている人物だ。
しばらく見惚れているとゆっくりと開いた彼女のつぶらな瞳と視線が合う。
美鈴「ふわぁ…おはようございます、プロデューサー」
P「おはようございます、秦谷さん」
そう、欠伸をする姿もどこか美しく可愛らしい彼女は俺の担当アイドル、秦谷美鈴だ。
一見品行方正そうに見える彼女は、陽だまりに誘われるようにふらふらと寝心地の良い場所を見つけては、授業やレッスンをサボって昼寝をする、とんでもない不良アイドルだ。
美鈴「…それで本日はどうなされたのですか?」
こちらの顔色を見てか、不思議そうに彼女が尋ねる。
P「どうなされたのは秦谷さんの方です、この雨の日に寝るのはいつものことですが…」
ふわぁとまだ冴えない様子で彼女が再び欠伸をする。
P「ここ俺の部屋なんですが…」
さっきから俺が彼女の存在を疑問視していた理由だ。俺と秦谷さんはただの担当アイドルとプロデューサーの関係なのだが…。 - 7二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:50:33
美鈴「私が私のプロデューサーの部屋で寝るなんて普通のことではありませんか」
さも当然かのように彼女が言う。
P「まったく普通のことではありません、アイドルがプロデューサーの部屋で寝るなんて大問題です」
P「ましてや俺の断りもなく自宅に入り込むなんて言語道断だ」
そうだ、彼女は俺に無断で俺の部屋に入り込み挙句人のベッドを無断で占領しているのだ。休日のベッドの温もりは何ものにも代え難いというのに…いやそんなことは些事だ、現在進行形の問題に比べたら。
美鈴「まあ、私はただプロデューサーのお世話がしたいだけなのに…本当にわがままなんですね、プロデューサー」
どの口がである。
P「…鍵は絶対に渡さないようにずっと俺が持っているのに、どうやって入ったんですか?」
ポケットに手を突っ込みまさぐるが、しっかりとカギの感触があり、嫌な予感がよぎる。
美鈴「そんなことよりプロデューサー、お腹が空いていませんか?お昼の用意ができていますよ」
彼女がくすりと蠱惑的な笑みを浮かべる。
もしかして、取られたのか…鍵の型を…!一体いつ…?!俺の世話をするためにそこまでするのか?!
目の前で笑みを浮かべる小悪魔の執念に呆れを通り越して感心するほどだ。
P「とにかく俺はこんなことで担当アイドルの未来を棒にふりたくない、不問にしますからここから離れて下さい」
早急にここから彼女を引き離さなければという思いがまくしたてる。
- 8二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:52:48
美鈴「まあ、なんて情の薄い方、せっかく担当アイドルとお家で2人きりだというのに、まるで相手にしてくれないんですね」
彼女の文句を聞き流しながら外に出る用意をする。
P「寮まで送りますから、ここから出る時誰にも見られないよう気をつけてくださ」
俺が言いかけて突如、彼女が抱きついてきた。
P「…っ!」
美鈴「私はただお世話がしたいだけです、それなのになぜあなたはさせてくれないんですか?」
柔らかい感触と生暖かい呼気に動揺していると、彼女が抱きついたままその指を俺の体に沿うように上に滑らせる。
P「…離れてください」
真っ白になりつつある思考を絞り出して声にする。
美鈴「私の隣で、歩んでくれるんじゃないんですか」
P「…お願いですから」
美鈴「プロデューサー…」
P「…」
すがるように懇願する両者の間にしばしの沈黙が流れる。
- 9二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:56:28
…これはしがらみになる…秦谷さんにとって、快適な道を用意すると言ったのにこんな、感情(こと)はっ…!
P「秦谷さん!もう一度だけ言います離れてください、さもないと…」
意を決し、彼女の手を振り解くように振り返り向き合う、それでも彼女はまわした腕を離さない。
美鈴「どうしますか?」
あまりに短い距離で彼女が艶かしく微笑む。
P「俺にも我慢の限界があります…」
美鈴「まあ、素敵」
P「んぐっ…!」
俺の理性の限界を知って、それを振り切らせるかのように彼女は俺の唇に口付けをしてきた。
美鈴「私、悪い子なので」
P「ハァハァ…よく知っています」
ふざけるな、こんなことをされて我慢できるやつがいるはずがない、この傲慢さと独占欲の振り切ったアイドルの挑発に俺は完全にのってしまった…
- 10二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:07:17
美鈴「まあ、いいんですか?担当アイドルにこんなことをして」
口ではそんなことを言いながら、彼女は恍惚とした表情を浮かべていた。
P「あなたのせいですよ、俺は抑えようとしたのにもうこの気持ちは止められない…あなたの全部を俺のものにしたい」
美鈴「ああ、そこまで私のことを想ってくれていたなんて、本当に、あなたを選んでよかった」
P「こんな場面でそんな台詞を言われるのは心外ですね」
P「俺は今あなたを選んで後悔してますよ」
美鈴「はい」
P「あなたは魅力的すぎる、アイドルとしては…!」
美鈴「はい…!?」
P「俺の夢よりもあなたの方がずっと素敵だ」
美鈴「うん…!」
P「俺のものになってくれ美鈴!」
美鈴「うん…!!」
………………………………………………………………
美鈴「プロデューサー、夕食ができましたよ」
P「…」
台所から美味そうな匂いが漂ってくる。
美鈴「それともお風呂に入りますか?」
P「…」
美鈴が台所から出て、こちらに向かってくる。
美鈴「それとも…私ですか?」
心は決まった、いやとっくの昔に決まっていた。
P「…部です」
美鈴「はい?」
P「全部です、あなたの全部を貰います」
美鈴「まあ、それは…末永くよろしくお願いしますね、私だけのプロデューサー」
fin
- 11二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:31:49
じゃあ俺も保守がてら短いのを
それはほんの思い付き。
なんとなく今日は、いつもと違うところでお昼寝したい気分になって、ふらふらと気の向くままに校内を歩いていた。
ここ最近足繁く通うようになった教室──わたしとプロデューサーの事務所。
気がつけばわたしは、その入り口にまるで何かに誘われるように立っていた。
半ば無意識に引き戸に手をかける。少しだけ建て付けの悪くなったドアは、一瞬抵抗するようにガタタっと音を立てて開いた。
「──ん」
半分ほど開いた窓から風が吹き込み、レースのカーテンがひらひらと舞っている。髪飾りが翻って、頬をくすぐった。
窓が開いているということは、誰かいるのだろうか。そう思って視線を巡らすも、人の気配はない。代わりに、普段はプロデューサーが座っている椅子に見慣れたジャケットが掛かっているのを見つけた。
「まあ……。シワが付いてしまってはいけませんね」
畳み直そうとジャケットを持ち上げると、ふわっと柔らかい香りが鼻腔を通り抜けた。
「……そういえば、お昼寝をする場所を探していたのでした」
つい笑みが溢れてしまう。
今日はとてもいい日になりそう。
お気に入りの木陰より、中庭のベンチより、もしかしたらきっと、自分のお部屋より──。
素敵なお昼寝スポットを見つけたから。
「はあ、急な呼び出しは本当勘弁してほしいな──おや」
「すー……すー……」
「秦谷さん? ……寝ているのか」
「すー……すー……」
「なぜ俺のジャケットを羽織ってるんだ……?」
おしまい - 12二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:34:12
- 13二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 21:35:22
かわいい
- 14二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 00:21:16
保守
- 15二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 03:39:31
ありがてぇ
- 16二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 04:46:02
学Pがつい油断して美鈴ぬいをもちもちしたり撫でたりと愛でているところを発見した美鈴は、果たして照れるのか嫉妬するのか両方なのか、これってPみすの種になりませんか?
- 17二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 08:01:32
この>>16のPみす、つまりこういうことです。
「はあ……可愛い。癒される……。もちもちだぁ……」ツンツンムニムニ
「…………」
「脳が浄化されていく……一生よしよししてられるぞ……」ナデナデスリスリ
「……おはようございます、プロデューサーに」
「は、秦谷さん!? いつからそこに……?」ガタッ
「プロデューサーがわたしのぬいを取り出した辺りから」
「さ、最初から……。はは、声をかけてくださればよかったですのに」
「…………ずいぶんと、楽しそう、でしたので」
「………………さ、今日のレッスンは」
「プロデューサー?」
「……はい」
「わたしというものがありながらぬいぐるみを愛でるなんて、少し妬けてしまいます」
「秦谷さんのぬいぐるみじゃないですか」
「だからこそです。プロデューサー、ぬいぐるみは愛でるのに、本物のわたしを愛でないのは不誠実だと思います。わたしのこともつんつんなでなでしてくださらないと」
「お、俺たちはアイドルとプロデューサーですから、そういったことは」
「まあ……。ではプロデューサーは、美鈴ぬいは所詮ぬいぐるみだからアイドルではないと? だからつんつんしてもいいと、そう仰るのですね?」
「そ、そういうわけでは」
「じゃあ、わたしにもしてくださいますよね?」
「…………わ、わかりました」
「ウフフ……よかったです。話し合いで解決して」
(……何をするつもりだったんだ)
- 18二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 08:18:34
熱にうなされたPみすスレ……貴様生きていたのか……!
- 19二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 12:05:39
Pと美鈴の関係性がなんかいいのよね
大人なようで大人じゃない - 20二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 12:54:58
なんだかんだで美鈴は大人びた子どもなんだと思ってる
- 21二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 12:57:37
美鈴はしっかり子供らしくわがままだし、図太いけど繊細な部分があるからPが支えてるのがいい
だけどPも推定18歳の大学生だからお互い未熟なのがいいのよなぁ - 22二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 16:44:15
フィクション特有の大人すぎるやつやってるように見えて意外と精神的には等身大の10代をやってるよな
だからこそむやみにはみ出さなくても良質なインモラルが摂取できるのか - 23二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 21:35:51
ほしゅ
- 24二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 00:57:19
すばらしい
- 25二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 02:41:40
- 26二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 03:48:19
なるほど、ではそちらのデータを
- 27二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 07:30:11
- 28二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 07:40:45
「これが次のミニライブで着る衣装ですか」
「はい。アンコールで月村さんがサプライズ登場し、仮装協奏曲を披露してもらうという演目です」
「まあ、それは楽しそうですね」
「はい。月村さんのスケジュールがたまたま空いていると知って咄嗟の思いつきでしたが、我ながらいい案だったと思います」
「……どうでしょう、プロデューサー?」
「はい──おや、ずいぶんと早着替えですね。よくお似合いです。サイズも問題なさそうですね」
「うふふ……お菓子をくださらないと、イタズラしてしまいますよ? ……なんて」
「ははは。あいにく今は待ち合わせがないですね。代わりに、今度のオフに京菓子店にでも行きましょう」
「それは楽しみです。ですが……」
「……どうしました秦谷さん? 顔が、顔が近いですが」
「わたしは"今"お菓子が欲しいので、イタズラさせていただきますね」
「え? いや、ちょ──」
「かぷ──」
「ひっ!?」
「ちぅ────ぷはっ」
「〜〜〜っ」
「うふふ……お菓子よりも、このほうが素敵ですね」
「か、勘弁してください」
というニュアンスは嫌いですか - 29二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 11:02:05
いつの間にか次スレが立ってる!?
- 30二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 12:11:13
私の性癖にはあっていますね
- 31二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 12:51:56
いいぞ…いいぞ…
- 32二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 17:16:35
とても良いデータではないか…!!!
- 33二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 19:43:22
大好きだよ
- 34二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 20:44:55
Pに甘える美鈴がもっと見たい
見たいんだ…… - 35二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 20:57:28
- 36二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 21:00:52
- 37二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 21:10:52
すまん今待ち合わせがこれしかない
「プロデューサー。洗い物、終わりましたよ」
「ありがとうございます」
「まだお仕事終わらないのですか?」
「今は秦谷さんにとって大事な時期ですから。やるべきことなんていくらでもあります」
「……そうですか」
「……どうかしましたか。不機嫌なようですが」
「別に、プロデューサーはわたしより、"秦谷美鈴"のほうが大切なんだなと、そう思っただけです」
「……? 同じでは……?」
「いいえ、違います」
「は、はあ」
「……不公平です、やっぱり」
「今日はずいぶんとご乱心ですね。どうされたんですか」
「わたしはこんなにプロデューサーのお世話をしているのに、プロデューサーはわたしにちっとも構ってくださらないなんて、不誠実だと思います」
「ちっともって……。今日だってつきっきりでレッスンをしたじゃないですか」
「それは"アイドル"の秦谷美鈴です。わたしではありません」
「……どうすればいいですか」
「そうですね、では……。──少しだけ、胸をお借りしますね」コテン
「ちょ、秦谷さん?」
「すー、すー」
「……起きてますよね?」
「さあ、どうでしょう?」
- 38二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 21:23:08
いつも早くて美味くて助かるよ大将
- 39二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 21:24:35
こういうのでいいんだよ(こういうのでいいんだよ)
- 40二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:53:49
- 41二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 01:19:18
たたかないでねー
「ありがとうございます、プロデューサー」
「勘弁してください、秦谷さん、、、」
「つい、眠くなってしまいました」
「まさか、お風呂で寝ているとは、、」
「恥ずかしい所を見せてしまいましたね」
「思ってなさそうですね」
「ふふ、思ってますよ。プロデューサーは見たんでしょう?」
「、、、見ていません、目を瞑っていました」
「まあ、目を瞑りながら私の介抱を?」
「、、、はい」
「ふふ、少し、意地悪をしてしまいましたね」
「楽しそうですね」
「はい、とても」 - 4265だったもの25/06/19(木) 02:19:45
- 43二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 07:57:51
めちゃくちゃいい概念だから待ってる
- 44二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 12:20:22
お互い弱味曝け出したからお互いが弱点だったら可愛い
- 45二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 19:42:15
ほしゅ
- 46二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 19:51:36
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 20:16:12
学Pが風邪をひいてしまって当然美鈴は学Pの部屋に看病しに行くんだけど、結局美鈴もその風邪を貰っちゃって、寒気から身を守るために毛布の中で抱き合って互いを温めるSSが見られると聞いて
いや風邪は本当はとっくに治ってるけど風邪を口実にぎゅってするのでも良いかもしれません - 48二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:23:57
- 49二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:26:36
- 50二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:58:38
なるほど寝付いたら脱出されるので美鈴は両腕でしっかりと抱きしめたまま熟睡し、学Pは美鈴の温かさと柔らかさと香りを意識しないようにしつつその永遠とも思える長さを耐え忍ぶ訳ですね?
- 51二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 22:24:43
- 52二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:26:53
風邪が治ったら別の甘えと甘やかしが待ってるよ
- 53二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:36:25
- 54二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 00:36:11
風邪を引いた学P、それを看病する美鈴、そして風邪をうつされた美鈴
勝手に続き
「プロデューサーのおかげで風邪が治りました」
「回復、おめでとうございます」
「休んだ分、取り戻さないといけないですね」
「それではデートなんていかがでしょうか?」
「デ・・・デートですか?」
「俺の看病と、秦谷さんの風邪で2日潰れましたからね。
それを取り戻すのはデートが一番かと思います。どこかお好みの場所はありますか?」
「そんな、いきなりデートだなんて」
「ふふっ、ここでいきなり俺がデレれば恥ずかしさから拒否してくるに違いない。
そこでレッスンでアイドルへの道を取り戻そうと誘えばレッスンをしてくれるはず」
「プ、プロデューサー、あの・・・」
「はい、なんでしょうか秦谷さん?デート、いやですか?嫌ならレッスンでも」
「デートのお誘い、うれしいです。どちらに行きましょうか?」
「えっえっ?」
「レッスン嫌いなわたしを誘導する、うまい方法ですね。ですがそれは心に留めておいたほうがよろしいですよ」
「あれ?もしかしてレッスンに誘導するプランは」
「ええ、ばっちり声に出していましたよ」
「・・・えーと・・・」
「ではデートの場所は駅前の喫茶店でお願いします」
「いや、あの」
「うふふっ、別に奢ってくれなくてもワリカンでいいですよ。
それともデートを餌にレッスンさせようなんて、そんな腹黒い策略は使わないですよね」
「仕方ないですね。ちょっと着替えるので待っていてください」 - 55二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 00:52:04
>>54 の続き
「いらっしゃいませ。2名様でしょうか」
「カップル席でお願いします」
「かしこまりました。カップル様、ご来店です」
「カップル席に誘うなんて、プロデューサーは大胆ですね」
「カップル席があるこの店を指定したのは秦谷さんですよ」
「まあ、それでは共犯みたいではないですか」
「デートに誘った以上、きちんとエスコートしますよ」
「好きなものを注文してください」
「まあ、ワリカンだとプロデューサーも甘いのですね」
「いえ、ここは俺がおごります。看病してくれたお礼です」
「義理堅いですね」
「借りを作りたくないだけです」
「そういうことにしておきましょう。
ではシナモンパンケーキとトロピカルマンゴージュースをお願いします」
「俺はレアチーズケーキをお願いします」
「お飲み物はよろしいでしょうか」
「いえ、トロピカルマンゴージュースはらぶらぶセットでお願いします」
「プ、プロデューサー?」
「お気に召しませんか?」
「いえ、それでお願いします」
「らぶらぶセット、ご存じだったのですね」
「はい。カップル席専用の飲み物で、1つのジュースにストローが2本刺さっている、カップル用の飲み物です」
「プロデューサー、大胆ですね」
「わざわざらぶらぶセットが用意されているトロピカルマンゴージュースを選んだのは秦谷さんですよ」
「さあ、何のことでしょう」
「そうですね、気のせいですね。ここはらぶらぶセットを楽しみましょう」
- 56二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 02:58:03
良き…このなんとも言えない心地よい腹の探り合い
今更だけど敬語カップルっていいね - 57二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 08:59:07
ほしゅ
- 58二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 13:31:46
家に帰ると必ず担当アイドルが不法侵入していて家事を全て終わらせた上で布団で熟睡しています(19歳男性)
- 59二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 13:39:02
>>55 の続き
「おまたせいたしました。シナモンパンケーキとレアチーズケーキ、
そしてトロピカルマンゴージュースらぶらぶセットです」
「ありがとうございます」
「お先にどうぞ」
「あら、では先にいただきますね」
「お味はどうですか」
「プロデューサーのぬくもりを感じます」
「まだ俺は口をつけていませんよ」
「ふふ、そうでしたね。ではプロデューサーもどうぞ」
「おや、一緒に飲もう、とは言わないのですね、秦谷さん」
「プロデューサーはそちらのほうがお好みですか?」
「ええ、デートですので」
「では美鈴と呼んでください」
「では美鈴さん」
「美鈴、です」
「美鈴、一緒に飲まないか」
「ええ、ご一緒に」
「ズズズ・・・おいしいマンゴーですね」
「そこは美鈴を感じるよ、ですよ」
「美鈴を感じてはいたのですが恥ずかしくて」
「あらあら」
- 60二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 13:45:57
>>59 の続き
「こちら抹茶ラテになります」
いきなり来る店員。はっと我に返りストローから口を離すプロデューサー
「ありがとうございます。ではなく頼んでいませんが」
「あちらのお客様からです」
「え?誰からだろう?」
「やっほー、美鈴っちにプロデューサーさん」
「こんにちは、秦谷さん、プロデューサーさん」
そこにいたのは清夏とリーリヤだった。
「どうしてこちらに?」
「いやー、リーリヤがカップル席に入ってみたいって言ったんだけど、まさかプロデューサーが来るとはね」
「先にいらしていたのですか」
「はい、お二人ともとても楽しそうにしていました」
「ごほん、えーとこれは」
「美鈴っちもやるじゃん。押せ押せだったよ」
「清夏ちゃん、あまりそういうの言うのは」
「・・・この件についてはご内密に」
「いいよいいよ、いいもの見せてもらったし」
「清夏ちゃん!」
せっかくのデートをつぶされた美鈴が2人に何をするか、それは別のお話である。
- 61二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 19:28:45
すばらしい。ありがとう
- 62二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 23:01:14
このレスは削除されています
- 63二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 23:03:16
このレスは削除されています
- 64二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 08:52:01
Pみす、お互い相手に知られぬまま互いの両親に面会を済ませていて「娘/息子をよろしく頼む」と言われていて欲しい
- 65二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 13:49:44
いつのまにか挨拶済ませてるのやりそうで
- 66二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 20:57:42
推定3歳差ってのがいい
- 67二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 23:40:08
攻めみすも受けみすも美味しすぎて選べない
- 6865だったもの25/06/22(日) 00:10:41
- 6965だったもの25/06/22(日) 00:11:55
「プロデューサー、わたし、訊きたいことがあります」
秦谷さんが唐突にそんな質問をして来たのはしとしとと雨が降る日のことだった。最近はレッスンに参加する頻度が増えてきたもののこんな天気では練習をする気も起きず、さりとて外で昼寝をするわけにもいかず、その結果として二人でのんびりと過ごしていたのだが、ふと口を開いたと思えば何かを訊きたい様子である。
「どうしました?答えられることなら答えますが」
「いえ、そう難しい質問ではありません。ふと気になったのですが、プロデューサーはどうしてあんなにも簡単にわたしの考えを受け入れてくれたのでしょうか」
心臓が大きく音を立てる。もちろん彼女からしたら何気ない質問だったに違いないが、その問いはある意味俺の根幹にまつわるものだ。うまく伝えるのは存外難しい。
ゆっくりと口を開く。
「少し、長い話になります。回りくどいかもしれませんが、聞いていただけますか」
「はい。ぜひ聞かせてください」
「……わかりました」
そうして、俺は話を始めた。
- 7065だったもの25/06/22(日) 00:13:04
俺は自分で言うことではありませんが、いわゆる秀才ってやつでした。小学校時代から学業成績は優秀でしたし、運動やら習い事やらをやっても人並みの努力でそこそこの結果を安定して出すことができました。何をやっても一番、なんてことこそありませんでしたが、周りの人間、特に大人からの覚えはよかったです。
そんな優等生タイプの俺でしたので、周りから言われるがままに中学受験をし、名門と呼ばれる中高一貫校に入学しました。受験勉強は大変でしたが、頑張ったことがわかりやすく結果に出るので楽しくもありました。ですが、周りを見るとそんな人ばかりではなかった。放っておいてもどこでも行けてしまうような天才はさておき、明らかに無理を強いられているような人も少なくありませんでした。プレッシャーをかけられ、がむしゃらに努力し、それでもうまくいかず、更に無理をする。レベルもあっていなければやり方も悪い。それなのにもっと頑張れ、努力が足りない、できないお前が悪い、そう自分に言い聞かせている。当時はなんとなく違和感を覚える程度でしたが、今思えば彼らはそんな環境に身を置かれていたんでしょう。その後どうなったのかはわかりませんですが、少なくとも彼らが同じ中学に受かることはありませんでした。
進学後の生活は少なくとも俺にとっては悪いものではありませんでした。級友たちと切磋琢磨しながら様々な学びを得ていく日々はとても刺激的でした。ですが、いつしか俺は気づきました。こんな生活が誰にとっても充実しているわけではないということを。
最初に違和感を覚えたのはいつのことだったでしょうか。ある日、よく話す友人の一人がやけにやつれた顔をしているのを見かけました。どうしたのか、と聞くとなんだかやけに疲れるとのこと。心配になった俺は、一度しっかり休んだほうがいいと提案しました。ですが、彼が言うには、自分にはそんな余裕はないと。大量の課題。進度の早い授業。長時間の部活動。規律と厳格さを是とする学校生活。そんな中で落ちこぼれないためには自分には休んでいる余裕などないと。そう悲痛な顔をしながら語る彼の目は、かつて机を並べたもののついぞ級友となることのなかった彼らと同じ目をしていました。自分を追い詰め、非効率的なやり方を続け、破滅に突き進む、そんな昏い目でした。
- 7165だったもの25/06/22(日) 00:14:41
彼は結局しばらくしてから、学校に来なくなりました。俺はそんな彼のことを心配していたのですが、周りの同級生は言うのです。もうあんなやつ、放っておけと。ついてこれなくなった落ちこぼれのことを気にしていたらお前まで落ちこぼれるぞと。お前は優秀なんだから、あいつとは違うんだからと。
愕然としました。当たり前のようにレールから外れたものを見下す姿勢に。早く、正しく走るものだけを認める視野の狭さに。人知れず苦しむ相手を思いやる気持ちすら持たない薄情さに。
自分の置かれた環境に疑問を抱いた俺は、改めて周囲を観察することにしました。すると、今まで気づきませんでしたが、自ら、あるいは周囲から追い詰められて心身の限界を迎えそうになっている者が少なくない人数いました。画一的な価値観に基づく競争社会の裏に潜む闇を、初めて直視しました。そうして俺は決意しました。こんな環境が間違っていることを証明してやろうと。
それからの俺は、がむしゃらに努力を……しませんでした。その代わり、自分の持つ要領の良さを最大限に活かすため、あらゆることに対して最小の労力で最大の結果を出せるように取り組みました。努力していないふりをするのではなく、本当に無理をしない、それで成功できなければ俺の「叛逆」にはなんの意味もありませんから。そうしたら、漫然とそこそこの努力をしていた頃よりもよほど物事がうまく行くようになりました。
成績を上昇させた俺のもとには一体どんな魔法を使ったのかと同級生が押し寄せました。そんな彼らに自分の方法論を波及させることこそ目的達成のためには欠かせません。ですので彼らには自分のしたことを余すことなく伝えました。ですが俺はここで一つの過ちを犯しました。俺もまた自分のやり方こそが正解だと過信していたのです。俺の方法論をそっくりそのまま真似した「教え子」の中には俺同様に成長を遂げた者もいましたが、逆に中途半端に手を抜くだけになってしまい、逆効果になった者もいました。彼らには申し訳ないことをしたと思っています。
このような体験を経て、俺は悟りました。人には人それぞれのペースがある。それを崩してはならないと。歩み方を間違えて、破滅に突き進んではならないと。
- 7265だったもの25/06/22(日) 00:16:02
気づけば高校生になり、やがて自分の進路を考える時期が来ました。そんな折です。あなたたちSyngUp!のライブを目にしたのは。ひたすらに突き進む月村さんを、あなたと賀陽さんがサポートし、高水準のパフォーマンスを実現する、そんな様子がやけに心に残りました。
気になった俺は即座に初星学園のことを調べました。そうして確信しました。ここでなら、俺は自分の信念を証明できると。自分のプロデュースしたアイドルを、本人が最も歩きやすいペースで頂点まで連れて行き、そこから二人で見る景色はきっと素晴らしいだろうと、そう思ったんです。
SyngUp!の解散を知ったのは初星学園合格が決まり、入学準備を進めていた頃でした。自分がこの道を志すきっかけとなった相手だっただけに、近況が気がかりでした。ですので、入学後すぐにあなた方のことを調べました。そして、秦谷さん、あなたのところへ向かいました。なんとなく、あなたには俺と似たものを感じましたから。
あなたの「背伸びをして、無理をして、そうしてたどりついた場所が、心地のよいところだとは思えないんです」という言葉を聞いたとき、自分の直感が当たったことを悟りました。この少女は、眼の前で破滅を目にしたあの頃の俺と同じだと。
だから、あなたの考えを俺が否定する、そんなことは絶対にありえません。他の誰が否定しようと、俺だけはあなたのその思いを肯定します。
- 73二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 00:17:05
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- 7465だったもの25/06/22(日) 00:18:29
俺が話し終えたのを見て、秦谷さんはゆっくりと口を開いた。
「ありがとうございます、プロデューサー。とても、いいお話を聞くことができました」
「こちらこそ、長々と喋ってしまい、申し訳ありませんでした」
「いえ、プロデューサー自身について伺う機会はあまりありませんから、大変貴重な機会でした。それに、わたし嬉しかったです。プロデューサーが、わたしと同じようなことを考えていると知れて」
「そうですね。一つだけ、あなたが自分のペースを絶対視してしまうという懸念もありましたが、月村さんのあのライブを見た今ならそれも問題ないでしょう」
「ええ。もちろん」
そうして、彼女は微笑んだ。
「では、あなたの信念を証明するために、わたしがわたしでいられるために、まずはまりちゃんに想いをぶつけましょう」
「はい。そしてこれからも共に歩みましょう。一緒に頂点の景色を見るために」
了
- 7565だったもの25/06/22(日) 00:21:44
以上です。前スレみたいな直接なイチャラブではないけどこれもPみすだと信じている
- 76二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 03:50:48
ほ
イチャラブではないものの、互いの信念を深堀りする良いSS - 77二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 03:51:00
心の本質を曝け出してるのがいい
こういうパートナーとの心の深め合い好き - 78二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 05:20:48
「プロデューサー、寝不足ですね」
「……なぜわかりました?」
「見ていればわかります。大変よろしくありません。きっと作業の効率も落ちているでしょう」
「かもしれませんね。今日は早めに休むことにします」
「それが良いと思います。ですが、担当アイドルとして是非とも労いたいと思いますので、どうぞ、ソファーに座ってください。はい、わたしの隣です。警戒なさらずとも、わたしから直接触れたりはしません」
「……わかりました」
「ふふ……では、目を閉じてください。そうです、そして、わたしの声にだけ耳を傾けてください。いつも頑張っているわたしのプロデューサー。でも頑張り過ぎはよくありません。時には一息つくことが大切です。呼吸を整えて、吸って、吐いて。吸って、吐いて。呼吸のペースを維持したまま、わたしの数える数字に耳を傾けてください。10から数え下ろしますね……」
「まぁ……ふふ。眠りましたね。プロデューサーがわたしに寄りかかったので、わたしから触れたわけではありません。そしてプロデューサーが破った時点で、わたしがプロデューサーに触れないという言葉を守る道理もありません。ゆっくり、わたしのお膝で、わたしに撫で慣れながら、おやすみなさい」
という光景を受信したんだ - 79二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 05:38:41
- 80二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 05:41:51
素晴らしいの一言です
- 81二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 07:37:26
これを見てふと
『美鈴と出会う前から本人の性格、あるいは外的要因等で自身を追い込みすぎるプロデューサーが、
主に精神面の不調により日に2~3時間しか眠れない(それ以上の睡眠は悪夢などでうなされたあと汗びっしょりで飛び起きてしまう)毎日を送っていたところで美鈴と出会い、
最初の頃は上手く誤魔化しているものの明らかな寝不足を美鈴に見抜かれて普段のようなサボり狙いの笑顔ではなく割と本気でプロデューサーを休ませてあげたいと思いながら強引に誘ったお昼寝に、
俺はこんなことしている場合では……とか思いつつ担当アイドルのお願いを無碍にできず目を閉じて横になるだけでもと応じた結果、
隣に横たわる美鈴の寝息と体温とその香りにかつてない安心と気持ちの安らぎを感じて全身の力が抜けて気がついたら半日爆睡ぶちかましてしまい、
しっかり睡眠を取れたことで頭の回転とプロデュース手腕が従来からさらに10倍くらい向上したもののやはり1人では数時間しか眠れないため定期的に美鈴の隣で昼寝しないとダメな身体にされてしまったプロデューサー』
というものを受信したのでとりあえずここに置いておく
- 82二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 07:39:30
すばらしい
- 83二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 08:10:47
Pみす共依存でP側をどうやって依存させるかの一つの解きたな……
- 84二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 10:21:01
美鈴Pは睡眠時間が短ければ短いほど良い
そして美鈴によって睡眠時間が伸びると良い - 85二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 15:06:11
「秦谷さん、起きてください。」
レッスンの時間になっても夢の中にいる担当アイドルを揺り起こす。
「少しぐらい、良いじゃないですか…ふわあ…」
「今日は曇りですよ。約束したじゃないですか。」
「うーん。」
潤んだ瞳で、サボる理由でも考えているのだろう。ふと、目線が自分の目の下で止まる。
「プロデューサーさん、前から思っていたことなのですが、クマがひどいですね?ちゃんと寝ていますか?」
「自分の中ではよく寝ていますよ。」
「自分の中では、とは?」
美鈴の顔を見ると、いつものからかいというより…純粋な心配の色が見えた。
「そりゃ、秦谷さんほど寝る人は殆どいませんから。」
悪態をついて返す。酷いとは思うが、担当に弱みを見せるわけにはいかない。
「何時間寝ているんですか?」
「もともとショートスリーパーなので…」
論点を逸らす。
「何時間ですか?」
「…4時間?」
本当は3時間弱だ。
「まぁ。」
「そういう体質ですので。」
眠気が来るのが日付を超えた後。目を覚ますのも早い。二度寝をしようとしても目が冴える。
最近はなかなか眠気が来ないし、下手に微睡むと酷い夢を見る。パソコンと疲労のせいだろう。
「そんなことより、レッスンに行きますよ。」
強引に、会話を打ち切る。
「…はい。」
心遣いと訝しさの混じった視線は、無視した。
- 86二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 15:07:12
次の日。
「まあプロデューサー、今日も酷い顔。」
昨日の話を、忘れていてはくれなかった。
「秦谷さんの挨拶こそ、酷いですよ。人と会うなり。」
「私、見ていましたよ、プロデューサーさんが授業中に、かくん、てなっているのを。」
バレていたか。カフェイン摂取量が足りないな。
「…調べたんですけど、本当のショートスリーパーの方は短時間の睡眠でもパフォーマンスが落ちないそうですね?」
「…つまり?」
「プロデューサーのは単なる寝不足です。」
「パフォーマンス、落ちていますか?」
自分でも無駄な抵抗だと思った。
「今日、文字を打ち込む時に変換を忘れて全部アルファベットで文書を作っていました。昨日は、コーヒーに砂糖と塩を入れていましたし、一昨日は生姜と辛子の区別がついていませんでした。それに、…」
「もう結構です。秦谷さんに心配をかけているのは、申し訳なく思っています。」
耐えられなくなって遮る。全部バレていた。そもそも、担当アイドルはプロデューサーをよく見ている(だから迂闊なところを見せてはいけない)ことすら、意識になかった。
「では、一緒にお昼寝をしませんか?」
「それは…」
今日の天気は快晴。どうせ秦谷さんはレッスンに来ないだろうからと、溜まっている仕事を片付ける気でいた。
「仕事があるので…」
「申し訳なく思ってらっしゃるのですよね?では、プロデューサーさんがやるべきことは添い寝です。」
「…」
美鈴は無言で、椅子の座っている場所のすぐそばをぽんぽん、と叩く。こっちにおいで、と言わんばかりに。
「…少しだけですよ。」
仕方がない。
「はい。…お膝をお貸ししましょうか?」
「それは結構です。」
麗らかな日差しの元で、背もたれに身を預けて目を閉じる。隣からは、暖かな香りと規則正しい寝息が伝わってきて心地よい。
何年かぶりの、熟睡であった。 - 87二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 15:08:19
「おはようございます、プロデューサーくん。」
次の日、あさり先生に声をかけられた。
「おはようございます。」
「今日はなんだか冴えてますね。それに顔色もいいし…良いリフレッシュ方法でも見つかりましたか?」
あさり先生の勘は冴え過ぎだと、思う。
「ああ、まあ、はい。」
「良いですね〜そういうのを見つけるのも、環境に適応するのに大事ですよ」
それでも担当アイドルとのお昼寝に適応するのは決してよろしくないと思う。しかし、いつもよりも10倍程仕事が早く片付いた。
「何なんだこれは…」
「プロデューサーさんが元気そうで何よりです。」
一人呟いたはずなのに、背後にリスナーがいた。
「…秦谷さん。いつのまに?」
「いえ。効果が出ているようで、何よりです。今日も…」
「いえ、おかげさまで元気になったので、レッスンに行きましょう。」
「うふふ、まあ、はい。」 - 88二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 15:09:21
「まあ、プロデューサーさんが保健室にいらっしゃるなんて珍しいですね。」
翌日、保健室から出ようとすると美鈴に声をかけられた。
「今日は雨ですから。気圧頭痛ってやつですよ。」
「まあ、では休まなくては行けませんね。」
「もう大丈夫ですから。」
「嘘はいけません。」
グサリとついてくる。
「どこが嘘なんですか。」
「お分かりのくせに。…『大丈夫』な事と、頭痛の原因。気圧じゃなくて、寝不足でしょう?」
そう言って美鈴は自分の袖を引っ張って、保健室内に連れ戻す。
「今日は、雨ですから。」
ベッドまで来て、思わず呟く。
「あなたがいけないんですよ。」
「え?」
驚いた顔がこちらに向けられるが、もう止められない。
「あなたが、熟睡を思い出させてしまったから…」
「…まあ。」
語調が強くなる。
「あなた無しじゃ寝られないのに。」
沈黙が降りる。
いつの間にか、頭を撫でられていて、はっと我に変える。
「…っすみません!これじゃあ、八つ当たりですね、完全に。情けない…」
居た堪れず、唇を噛む。
「いいえ。」
母親のような穏やかな笑みを湛えながら、いつか母にやってもらった様な優しさで、背中をさすられる。
「いつでも、付き合いますよ。八つ当たりとやらも、お昼寝も。」
それから、秦谷さんとのお昼寝が日課になった。
概念が素敵過ぎて長くなったけど書いちゃいました
語尾とか変化もだけど供養させて - 89二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 20:21:53
しゅき
- 90二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 21:13:20
いいじゃん…
- 91二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 21:13:37
「プロデューサー、熱心に何を見て……まぁ……豊満な女性の水着姿、浮気ですか? プロデューサー」
「なぜそうなるのです?」
「大きければ良い、というものでも無いのですよ」
「それはそうでしょう」
「では、もしかしてプロデューサーは」
「違います。豊満な女性が好きというわけでも華奢な女性が好みではないわけでもありません」
「まぁ……質問の先読みですか。せっかちな方……慌ててますね。怪しいです」
「……秦谷美鈴に似合う今年のトレンド水着を探していたのですよ。何でも似合うとは思いますが、相性が悪いものがなくても相性が最高の水着はあるはずです」
「わたしに着て欲しい水着を探していたと」
「言い方を変えればそうなりますが気になる言い方ですね」
「では、プロデューサーの好みを教えてください、着こなして見せましょう……二度と他の女性の水着姿に目移りできないように」
というやり取りを白昼夢で見たんだ - 92二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 23:56:22
ありがとうありがとうありがとう
- 93二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 03:56:48
良
独占欲の塊だあ - 94二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 03:58:44
美鈴Pは睡眠不足と過労でぶっ倒れて欲しいよね
それで焦る美鈴も見たいしその後落ち着いた後も睡眠と休暇を美鈴に管理されててほしい - 95二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 09:26:32
お仕事でポカした所を偶然美鈴に目撃される学P
- 96二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:56:32
独占欲からプロデューサー好みの水着を聞き出して、後日プロデューサーの部屋に訪問(無断)をしたときに風呂場とか借りて聞き出したタイプの水着の中でも特に攻めた一着に着替えてお披露目するんだよね
「どうでしょう、プロデューサーさんが好む水着を着てみました」って台詞に加えて本当に似合うというかインモラル度が爆増するもんだからプロデューサーのほうもめちゃくちゃ動揺するしそのくせ想像の百倍くらい好みの組み合わせ過ぎて逸らした視線をちょくちょく美鈴に向けてるんだけど、
そもそも水着に着替えて出てきた時点で独占欲の暴走にしても「これはさすがにやり過ぎでは???」って気づいてるけど引っ込みがつかなくなってるし顔から火が出そうなのをポーカーフェイスで誤魔化しながらお披露目したらプロデューサーの反応が想像以上に「ガチ」なのでものすごく恥ずかしくなってくるのと同時にその状態からチラチラとみてくる視線が胸元とか鎖骨とか腰とかに来るのがまるで触られているみたいに明確にわかってしまって美鈴のほうも今まで知らなかった感覚でゾクゾクしてしまうんだよね
- 97二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 17:40:58
- 98二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 17:44:19
「秦谷さん。ここにいたのですね」
「……ふわぁ……ぁ……まぁ、見つかってしまいましたか。おはようございます、プロデューサー」
「おはようございます、という時間は過ぎていますが。せめて連絡は入れて欲しいです。何かあったのではと心配にもなりますので」
「申し訳ございません。そうですね、では、こういうのは如何でしょう」
ピロン「これは?」
「このアプリで、いつでもお互いがどこにいるのかわかりますよ」
「……」
「ふふ、いかがでしょう?」
「検討させていただきます」
「それと、こちらを常に身につければ安心です」
「……なんですかこれは」
「盗聴器と、小型のカメラです。プロデューサーがご希望されるのなら、四六時中身につけます。プロデューサーも身に着けてください」
「そこまでは……」
「理想はおはようからおやすみまで、常に一緒にいられることですが、そうはいきませんので。でもこれなら、心配性なプロデューサーも、少しは安心できるかと思います」
「……ゴクッ」
「今送ったアプリをインストールすれば、一緒にいられない時間まで、共有できますよ」
お昼寝してたらこんなやりとりの夢を見ました - 99二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 19:48:21
美鈴は適度に薄い身体なのがいいよね……
- 100二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:08:48
スレンダーなのに妖艶というね
- 101二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 00:18:19
美鈴のうっすい身体をぬるぬるマットで堪能したいとか考えてキーボード叩いていたけど叩き終わって読み返して冷静になってふと見たらこのスレには閲覧注意は付いていなかった
- 102二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 05:24:41
閲覧注意スレ立てて貼るしかないね…
- 103二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 08:06:52
一応全体だけど投下出来るスレあったね
- 104二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 09:41:55
住み分け(?)は大事だから仕方ないね
- 105二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 12:34:11
投下していいところでもし投下たら読みます故
- 106二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 16:18:58
このスレでは閲覧注意にならない範囲のインモラルに留めましょう
それはそうとして閲覧注意も見たいので然るべき場所にあげてください(土下座) - 107二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:47:35
- 108二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 19:35:34
このスレでは健全なインモラルを貫いていきたい
健全なインモラルってなんだ??? - 109二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 19:55:53
はみ出さないし閲覧注意にもならない範囲で純愛を貫き通せば放っておいてもインモラルが滲み出てくるんだよ
- 110二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:23:45
「ふぅ……暑いですね。こうも暑いととても、寝苦しいです」
「レッスンに出てもらっても良いのですよ」
「クーラーの効いた部屋で夏を感じながらお昼寝するのも、良いものですよ」
「喉の乾燥や風邪のリスクを考えるとあまり推奨できない行為ですね」
「ふふ、その通りですね。なので、このように」
「……なんですか、それは」
「クーラーを弱めに設定して、扇風機も駆使して程よく冷やした部屋で、このビニールプールに浮き輪を浮かべて、お昼寝です」
「そ、そこまでしますか? ……その情熱、レッスンにいただいてもよろしいですか?」
「これで、10年ほど前の夏くらいの体感になるはずです。あとは風鈴をぶら下げて、プロデューサー、少し着替えますね」
「え? あ」
「ふふ、五分ほど外に出ていていただけますか?」
「脱ぎながら言わないでください!」
「ふぅ……気持ち良い、です」
「……この気温の中あちこち探すよりはずっと良いのですが……しかし、躊躇いなく着替えましたね、水着に」
「プロデューサーも、一緒にぷかぷか浮かびながら、お昼寝しますか?」
「結構です。……こちらを」
「まぁ、それはラッシュガードですか?」
「はい、あまり肌を晒すものではありません。バスタオルもすぐに用意するので、ある程度体温下がったらこちらでお休みください」
「ビーチチェアに……ハンモックに加湿器まで。……どうしてですか?」
「俺だって色々考えていたのですよ。流石にプールに水着は想定外でしたが」
「ふふ……こんなに考えていただけて嬉しいです。お礼と言っては何ですが、後で一緒に、涼味を楽しみましょう。色々、用意してありますので」
「楽しみにしておきます」
「では身体の熱も取れたので、ビーチチェア、使わせていただきますね」
(自分で用意したものだが何と言うか、凄い光景だ。教室にビーチチェアで眠る水着姿の少女か。……)
「はぁ、過度に身体冷やさないよう、タオルケットかけますね」
(目に毒だ。目が離せなくなる) - 111二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:25:24
いいな…
- 112二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 03:57:14
冷静に考えるとあまりに自由形すぎる状況
- 113二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 04:03:06
夏の合宿で夜に散歩するPと美鈴で書いたんだけど、供養してもいい……? 普段ssなんて書かない&最近始めたんで読めてないコミュ多いからお目汚しになりそうなんだけども……
- 114二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 04:22:38
どんどん書くのじゃどんどん置いて行くのじゃ
- 115二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 08:24:59
からりと引き戸を開けると、日中の暑さがすっかり消えた夜風が流れ込んでくる。アイドルたちに割り当てられた宿泊棟からは、楽しげな喧騒がかすかに虫の音に混じり聞こえてきた。
「あれは、佑芽さんの声かな」
中でもよく目立つ声は担当アイドルである秦谷美鈴のクラスメート、花海佑芽さんのもの。「合宿のしおり」に定められた就寝時刻にはまだ時間があり、そしてこのような非日常の1日の夜は楽しく長いものだ。秦谷さんも楽しめているとよいな、と思いながら引き戸を閉め歩き始める。今夜がアイドルたちの思い出に残る夜になると良い、と思う自分の口角がすこし持ち上がっているのに気がつく。
歩き始めてからしばらくは、自らの足音と柔らかい草、土の音しか聞こえなかったのだけれど、宿泊棟の外周を四割ほど歩いた頃だろうか、耳に自分のものでない足音が混じりはじめた。誰だろうか、自分と同じように散歩しているのだろうか、と考えていると、その足音にはどこか見覚えがあるような気がしてくる。軽く静かで、ゆったりとした足取りが向こうからやって来る。
街灯が多くないため、黒々とした影のなかを見通すのは少し難しい。目を凝らしてようやくゆっくりと輪郭が浮かび上がってくる。
その輪郭に驚いて息を呑んだ一瞬のうちに、先にその影の持ち主が声を発した。
「——こんばんは、プロデューサー」
「——秦谷さん。驚きました」
「わたしもです。お散歩でしたか?」
「はい、すこし風呂のお湯が熱かったもので夜風に当たろうかと。秦谷さんも散歩ですか?」
「こんなにいい夜ですから。虫の音も、涼しい夜もこういうところに来ないと中々味わえないものです」
彼女はそう言い、すこし苦笑したような表情を見せる。普段住む天川は治安の悪くない場所とはいえ、女子高生の夜の散歩は確かに危ない。しかしここならば存分に堪能できる、と考えたのだろう。
「確かにいい夜です。でも、身体は冷やさないようにしてください」
「はい、わかっています。プロデューサーもですよ」
ええ、と返すと、小首を傾げて頷き笑顔を向ける秦谷さんからトリートメントの香りが柔らかく漂う。それは先ほどまで自分もいた大浴場に置かれていたものと同じ匂いで、ああ、合宿に来たんだなあ、と改めて思う。会話が暗闇に吸い込まれ、一瞬の沈黙が訪れる。それはむしろ心地よいもので、一日の疲労と相まってかより心の落ち着くものだった。 - 116二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 08:26:59
「——秦谷さんもお疲れでしょう。大した距離ではありませんが、お送りします」
「ふふ、お願いします。そろそろ湯冷めしてしまいそうですものね」
いつもと変わらない肩と肩の距離、並んで歩き出す。身体に当たる冷涼な夜風のなかで、隣を歩く秦谷さんの体温を感じたような気がした。
「まだまだ佑芽さんなんかはずいぶん元気なんですよ。先輩方も、いつもよりテンションが高いみたいで」
「少しだけですが、先ほどこちらの部屋まで声が聞こえてきました。皆さん楽しまれているなら何よりのことです」
「先ほどまでは卓球大会が開催されていました。ふふ、プロデューサー、篠澤さんってカットマンなんですよ」
「……想像もしてみませんでした。ですが似合いますね……」
というかラケット振れるのか、と思わないでもなかったが、それよりも普段より少しだけ饒舌な秦谷さんにこちらの口元も緩む。他愛もない会話を続けているうちに、アイドルたちの宿泊棟が少しずつ大きくなってくる。どこか名残惜しい気もしたが、これ以上は本当に身体を冷やしてしまうだろう。惜しむように遅くなった足取りのなか、秦谷さんが「あっ」と声をあげてしゃがみこんだ。
「どうされました?」
秦谷さんは振り向いて、人差し指を口元に添える。静かに、のジェスチャーに訳もわからず頷くと秦谷さんは自身の足元に向き直る。そうして、すい、と両手で何かを包み込んだらしかった。そのまま立ち上がり、こちらを振り向く。 - 117二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 08:28:25
「プロデューサー、みてください——蛍」
秦谷さんが開いた手のひらの中に、一匹の小さな蛍がいる。一定のリズムで柔らかく明滅する蛍に、思わず息を呑む。
「すごい。初めて見たかもしれません、蛍」
「生息地を減らしていると言いますものね。ふふ、きれい」
そう言って顔を綻ばせた秦谷さんは、再びしゃがみこんで草むらに蛍を放す。何事もなかったかのように蛍は明滅を続けている。
「いいものを見せていただきました。ありがとうございます、秦谷さん」
「いえいえ、たまたま気が付けて良かったです」
これは良い思い出を貰ってしまったな、と考えていると、いよいよ宿泊棟のエントランスまであとわずかになっていた。虫の音が遠ざかり、かわりに人の声が近づいてくる。再び訪れた心地よい沈黙のまま、ついに到着してしまった。
「お付き合いいただいてありがとうございました、プロデューサー」
「いえ、こちらこそ」
良い夜を、と続けようとすると、機先を制される。
「明日も、お散歩しましょうね」
そう言って微笑みながらエントランスをくぐっていった秦谷さんに、先ほど目に焼きついた蛍の光が重なって見えた。どこか身体はむしろ温まったような心地がする。——あるいは、心だろうか? 嘆息し、つぶやいた。
「湯冷め、しなくてよかった」
(ほんと書き慣れなくてグダグダになっちゃった、ごめん) - 118二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 12:38:40
このしっとり感、いいなぁ
- 119二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 13:03:02
こういうシチュが似合う似合う
- 120二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 15:16:21
美鈴は見た目大和撫子って感じだからこういう空気感が似合う
- 121二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:56:38
和な愛し合い方が似合うのよね
- 122二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 07:15:46
ほしゅ
- 123二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 12:53:22
15歳が出していい色気では無い
- 124二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 15:34:55
「まぁ……ふふ」
「すいません。遅れました……秦谷さん?」
「ぷろでゅ〜さ〜、おそかったですね〜」
「……? ?! 秦谷さん?!……まさか……あれを飲みましたか?」
「ふふ……とても、おいしいぶどうじゅーすでしたよ? ぷろでゅ〜さ〜も飲みますか? 注ぎますね」
「あ、あぁ。こ、こぼれます……ふぅ……というか今飲めませんよ学園ですし飲める年齢でもありません」
「まぁ、わたしのぶどうじゅーすが飲めないと?」
「なんて厄介な。トレーナに何と説明をすれば」
「わたしといるのに他の女性の話ですか?」
「ち、ちか、だ、抱きつかないでいただけると……か、顔がちか……秦谷さん、お酒、飲んでませんね」
「……まぁ……ふふ」
「確かにそこにあるのは先方が俺を成人と勘違いして記念としていただいたワインですが、秦谷さんからお酒の匂いがしません」
「では、わたしからどんな匂いがしますか?」
「いつも通り、このまま眠ってしまいたくなる良い匂いです」
「ふふ、プロデューサー、わたしの匂いをそんな風に思っていたのですね。では、このままわたしの腕の中でお眠りください」
「……転んでもただでは起きませんね。しかし、秦谷さん用にいただいた貴重なぶどうジュースをこんなことに……」
「一緒に飲みましょうね」
「……いただきます」
「ちなみにですが、わたしは一度もワインを飲んだとは言っていません。ずっとぶどうジュースと言ってましたよ」
「……すいません」
「しばらくこのまま、わたしを膝に乗せて抱きしめていてください。少し、眠りますので」
「はい」 - 125二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 15:50:02
酔うと皮肉にも怨敵である藤田ことねに近しい言動をとってしまう美鈴はいいですねえ…
- 126二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:10:02
実際酔うとどうなるんだろ
- 127二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 01:55:40
酔ったプロデューサーを介抱する気満々で飲み始めるけど、先に酔いが回って「たまにはわたしもお世話されたいんです」って自分でも思ってみなかった本音が出る美鈴がいてほしい