ここだけ不思議なメモリがある都市六話目

【人が寄り付かないような街外れで２体のドーパントが戦闘を繰り広げている。片方は剣と盾を持った騎士というべき姿をしたドーパント。もう片方は黄金の身体を持ち、凄まじい威圧感を放つドーパント。一進一退の攻防を続ける２体だが、騎士のドーパントが盾で巧みに相手の攻撃を受け流し、それで出来た隙に剣での攻撃を繰り出せば、段々と騎士のドーパントが優勢になっていく。押されていく黄金のドーパントは何とか攻撃を避け、距離を取ればおもむろに口を開いて】
ほう···貴様の「Knight」のガイアメモリ、特殊な能力こそは持たないもののその剣と盾による優れた攻防一体の技、かなりの物だ。だが不敬だな！騎士とは王に仕える者。その騎士が王であるこの俺様に剣を向けるとはな。その罪、万死に値する！
【そう言うと黄金のドーパントはPのイニシャルのガイアメモリを取り出す】
では、貴様に王の戦い方を見せてやろう。『Pawn』
【ガイアメモリを起動し放り投げれば、「Pawn」のガイアメモリは槍を持った兵士といった感じのドーパントへと変化する】
行くが良い。我が兵士よ！
【黄金のドーパントに命じられた兵士のドーパントは騎士のドーパントへと向かっていくがその力は黄金のドーパントよりも劣り、騎士のドーパントに一方的に押されていく。そのまま騎士のドーパントが押し切るかと思われたその時、兵士のドーパントが槍を掲げれば兵士のドーパントと全く同じ存在が無数に出現して】
クハハ！何を驚いている。王には王の、騎士には騎士の、そして兵には兵の戦い方がある。数で押すのは如何にも雑兵らしい戦い方だろう？そら、我が兵たちが次々と貴様に迫り行くぞ。貴様はどこまで耐えられるかな？
【善戦する騎士のドーパントだが、数で攻める兵士のドーパントにより次第に押され始める。それでも兵士のみならばどうにかなっただろうが···】
フハハ！雑兵のみに気を取られていて良いのか？王たる俺様もいるのだぞ？

83キング25/06/22(日) 13:48:05

【更に黄金のドーパントまで攻撃に加われば騎士のドーパントには勝ち目が無く、黄金のドーパントが掌から放った衝撃波が直撃し騎士のドーパントは膝を着き、ガイアメモリが排出され変身が解除される。慌てて手を伸ばし、ガイアメモリを拾おうとする騎士の変身者たが「Knight」のガイアメモリは宙へと浮き、そのまま黄金のドーパントの手に収まる】
どうした？何を驚いている？貴様は敗者なのだ。故に貴様の物が勝者である俺様に徴収されても文句はあるまい？何より俺様は王なのだからな！貴様に教えてやろう。敗れたドーパントの持つガイアメモリを奪い、自らの物とする。これが俺様の持つ「King」のガイアメモリの能力よ！『Knight』
【そして「Knight」のガイアメモリを起動させれば】
そしてキングメモリのもう一つの能力！
【そのままナイトメモリを放り投げれば先程のポーンメモリと同じ様にナイトメモリはナイトドーパントと変化して】
俺様の所有物となったガイアメモリを我が駒として扱える。どうだ？まさに王に相応しい能力だろう？さて、俺様は先程言ったな？「その罪、万死に値する」と。故に、騎士の手によって処されるが良い。やれ！
【ナイトドーパントに命じれば、そのままかつての持ち主であった人物をその刃の切り裂いて。それを見届ければ、黄金のドーパントは変身を解除する。現れたのは20前半くらいの粗暴そうな男性で】
ふん···これで駒がまた１つ増えたか···ククク···この王の力···この力で俺様は空都の王へ君臨してみせる

84ドーパントの狩人25/06/22(日) 13:54:41

>>81

コソコソできる能力じゃないから目立つのかもしれないな

派手に殴るゴリラや象みたいなの？

>>85

85海月25/06/22(日) 14:02:57

>>84

とはいっても、少し堂々としているわね。それに潰されてないってことは中々のやり手よ

>>86

86ドーパントの狩人25/06/22(日) 14:11:08

>>85

二人がかりならなんとか？いや…ウルフメモリをまだ使ってないからな…