【閲覧注意？】ここだけ先生のテクスチャが… Part.6.1

突然「梔子ユメ」に貼り変わった世界
先生の精神はそのまま、目が冷めたらユメ先輩の姿になっちゃってた。
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前スレまでのあらすじ！(時系列は最終編が終わり、アビドス三章が始まる少し前)


⋯をまとめようと思ったのですが、あまりにも長すぎたので登場人物紹介の方で説明入れときます⋯。

机の上にある頭が痛くなりそうなほどの書類を片付けながら、先生はそう微笑んだ。
いくら仕事が大変でも、私もいつかはこんな場所で働けるのかな⋯？
(シャーレかぁ⋯そういえば、ホシノちゃんが確か今日連邦生徒会のシャーレで話があるって言ってなかったっけ⋯)
あれ⋯ってことは？
「先生、ここでホシノちゃん見かけませんでしたか？」
”ホシノ？⋯⋯見てないかな。それに、ここには入ってこれないと思う。”
「⋯？鍵が掛かってるんですか？でも、ここには先生だけしか⋯」
先生はこっちを少し見つめた後に、優しく微笑んだ。
”⋯そろそろ良いかな。ユメ、そこのドアを開けてみて。”
「わ、分かりました⋯？」
ドアノブを捻り、思い切り内側に引っ張った。

「⋯⋯⋯⋯え？」

ー外には、何も無かった。
廊下も無ければ、その先の景色もない。
ただ延々と無機質な、灰色の空間が続いていた。

「せ、先生⋯これって⋯？」

”⋯ここは君の夢の中。正確には、その中に無理やり作り出された空間だけどね。”

先生の方を振り返ると、その足元から身体がボロボロと崩れてきていた。

「！？先生、足が⋯！」
”大丈夫、まだ時間は残ってるよ。⋯それに、私はどのみちここから出ることも、ここを終わらせることもできないから。”

ーだから、私にできるのはこのくらいかな。

それだけ言い終えると、辺りの景色ごと先生の身体が、床に落としたパズルのように砕け散った。
⋯同時に、私の胸の辺りから黒色のモヤモヤのようなものが出たかと思うと、どこかへ吸い込まれるようにして消えていった。
「先、生⋯⋯？」


『ーーを、ーーーーす。』ｽﾞｷｯ


「っ⋯！！？」
呆然としていた頭に強い痛みが走る。
(今のは⋯！？)

ーーー
『ー⋯責任を負うものについて、話をしたことがありましたね。』
『あの時の私には分かりませんでしたが、今なら理解できます。大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあったあなたの選択。』
『それが意味する心延えも。⋯だから先生、どうかー』

ーーー
『⋯そのカードを乱用すれば、あなたは私たちと同じ結末を迎える事になりますよ、先生。』
『あなたには、あなたの生活があるはずです。』

ーーー
『だから、どうか先生⋯逃げてくれ。』
『ーーーから、できる限り、遠くへ⋯。』

ーーー
『誰かを助けたいという気持ちこそー「勇者」の資格であると信じています。』

ーーー
『ホシノ先輩⋯⋯ノノミ、セリカ、アヤネ⋯⋯みんなと、一緒に。』



ー⋯生徒たちを⋯⋯よろしく、お願いします。


「⋯これ、って⋯」

頭に流れてきた映像が全て終わるとともに、視界が暗転する。
意識が完全に落ちる瞬間、微かな声が彼女の頭の中に響いた。

『元気でね⋯さよなら、”私”。』

本日ホシノ視点更新します