- 1二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:19:27
- 2二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:20:45
猛暑と人混みの中、彼女達は表情を変えず華麗に踊り続けている。キヴォトス中の名だたる生徒達も参加している中、イチカ先輩の姿が見えた。
彼女は社交性が高く面倒見の良い、私たちにとって太陽のような存在だ。そんなイチカ先輩が扇情的な衣装を纏い、爽やかな顔で激しく踊る姿に私はただただ釘付けになるばかりだった。 - 3二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:21:49
イチカ先輩の扇情的な踊りをずっと見ていたい、あわよくばお近づきになりたい……!!
しかし行列は私を待ってはくれない。どんどん先へ先へと流れていく。必死で彼女を追いかけるも、人混みに阻まれ思うように進めない。
そうこうしている内にサンバの公演は終わってしまい、ついぞイチカ先輩を満足に見ることは叶わなかった。しょぼくれながら帰路につこうとした途端、私の近くにイチカ先輩がやって来た。 - 4二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:23:43
「イチカ先輩、お疲れさまです……!先輩の踊り、凄かったですよ……!」
「知ってるっすよ、熱心に見ようとしてくれてたの。私嬉しいっす。」
そう言うとイチカ先輩は、特別に私の目の前でサンバ衣装を着たまま激しい踊りを披露してくれた。本番さながらの、非常に扇情的なダンスだった。しかし、ここで一つ疑問が生じた。 - 5二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:24:45
「先輩は、その衣装を着て踊るのは恥ずかしくないのでしょうか……?」
先輩になんてことを聞いてしまっんだ私は。
咄嗟にデリケートな質問を投げかけてしまったが、イチカ先輩は屈託のない笑顔でこう答えた。 - 6二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:25:59
「恥ずかしい?人を喜ばせるのにそんなこと思わないっすね。だってほら、現にあなたが喜んでくれてるじゃないっすか。」
そう言うと先輩はどこかへ行ってしまった。堂々と振る舞う彼女の姿は、まぶしいくらいに輝いて見えた。この人を永遠の目標にしよう。私は心の中でそう誓うのだった。 - 7二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:27:05
終わりです、お目汚し失礼しました
メモ帳に書き留めていたのを放出したものです - 8二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:28:35
最高でした!
- 9二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:42:30
ありがとうございます!
- 10二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 20:02:03
SS滅多に書かないので感想とか改善点とかあればお願いします