- 1二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:06:08
落としてしまったけど、もっとモブの脳を破壊したいと思ったので立て直しました。
【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part5|あにまん掲示板完走寸前だったので建てました。初代スレ主=4代目スレ主=5代目スレ主 2・3代目スレ主とは別人です。https://bbs.animanch.com/board/5526332/前スレbbs.animanch.com前スレ
- 2二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:18:46
ありがたい
立て乙 - 3二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:19:19
立て乙です!
- 4二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:23:09保守がてら歴代スレ(cp.閲覧注意)見たい…見たすぎる……|あにまん掲示板修学旅行の風呂の時間で同級生は全身キスマークだらけのマチュの裸体を目撃するんだ。同級生達は憧れの彼女が誰かのメスだった事実を突き付けられて、絶望の中でついそれをオカズにオナリまくるんだよね。そして最終…bbs.animanch.com【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part2|あにまん掲示板体育の時間、軽やかな動きで走り高跳びの高いバーもひらりと越えていくアマテさんはみんなの憧れだ。「アマテさん今日も最高だったよ!お疲れさま」「ありがと」笑顔も気さくな彼女は時々ちょっと斜に構えたところも…bbs.animanch.com【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part3|あにまん掲示板愛らしい顔立ちにルビーレッドの髪色がよく似合う活発でかっこいいアマテさんは、クラス皆の憧れだ。すごく美人で絶対モテるのに、恋には興味がない、ってところも私たちをどきどきさせる。「男の子とか、恋愛とか、…bbs.animanch.com【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part4k (立て直し)|あにまん掲示板前スレが完走直前に落ちていたので立て直しておきました。bbs.animanch.com
- 5二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:33:06
立て乙
- 6二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 18:57:24
前スレ読んでてふと思ったけど学校のイベント事は大体コンプリートしたかな?
- 7二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 19:18:14
体育祭文化祭修学旅行あたりは見たね
- 8二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 19:23:20
何かまだあるかなと思うけど自分の経験で上げるなら写生会とかかな
マチュはシュウジのキラキラを周りの風景とと合わせて描いたりしそうって思ったり - 9二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 19:33:18
卒業式ってあったっけ?
- 10二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 20:05:57
待ってました!
- 11どうでしょうか?の人25/10/17(金) 20:42:36
建て乙です。
- 12二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 04:22:23
えっ、アマテさんって彼氏いるの…?
- 13二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 13:27:54
記憶にないけどもしマチュが卒業してたらってシチュで最後に一言って後輩の子が話そうとするけどマチュの方はシュウジに向かって走って行っちゃってみたいな感じになるのかな
- 14二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 13:28:38
保守
- 15二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 21:05:36
アマテさんが誤って学校でコンドーム落とすのを見て脳破壊されたい
- 16どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:31:36
お嬢様学校の生徒であると言われている私たちハイバリー高等学校であるが、その実、別に一般の女子高生と何ら変わりはしない。そりゃあ教師の前ではある程度猫だって被るし、授業や他校交流の場でも取り繕うことだって忘れはしない。しかしながらその本性はやはり年頃の女子高生。異性にだって興味を持つし、所謂お付き合いだとか『それ以上の関係』という奴にだって多少なりとも憧れだのを抱くのだ。つまり何が言いたいかと言えばだ。
「皆さん、先生は悲しいです。この様な物を教育の場である学校へ持ち込むなんて……素直に名乗り出ればこれはこの場で留めますし、親御さんや教育指導の先生への報告もしません。さぁ、正直に言いなさい」
クラス担任教師の少しだけ悲し気と言うか、呆れ気味の声がクラスへと響く。ああ、一応言っておけば教室は防音設備もしっかり整っているのでこの声が外や隣の教室へ漏れる心配はないだろう。そこだけは安心している……いや、安心と言って良いのかなこれ?
「さぁ、名乗り出るまでは帰宅は許しませんよ。正直に答えなさい」
担任教師の声が再び教室内に響く。そんな担任の机には……本来この場にはあってならないものが置かれているのだった。
「この……ひ、ひ……『避妊具』……いったい誰の持ち物ですか!?」
あ、担任の声にちょっとだけ泣きが入った。
- 17どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:39:06
事の発端は終業後の教室清掃の時だった。何時もの様に軽い掃き掃除を済ませ、机を元に戻した時の事。
ぽろり
と、誰かの机から何かが落ちてしまった。はて、何が落ちたんだろうと拾い上げた生徒が。
『んひゃっ!?』
と、これまた可愛らしい悲鳴を上げた。何だ何だと皆が集まって見つめた先、その女子の手には……件の『避妊具』が握られていたというわけだ。
『な、な、ななな、なんですかこれはぁっ!?』
勿論、担任は怒りの声を上げた。幸いなことに教室の扉が閉まっていたためにそれが外に漏れることはなかったが……逆に、クラスの生徒は誰一人としてその場を逃げる事も叶わず。結局として学級裁判のような流れに発展してしまったというわけである。
「こ、こ、こんな破廉恥な……ままま、まったく、駄目でしょう!?」
……どうも担任もこれを使用したことがないようだ。拾った女子と同じくらい真っ赤になって声を上げている。まあ無理もないが。私だって冷静を装ってはいるが、正直なところ興味半分羞恥半分と言ったところだし。避妊具を見たことはあることはあるが、使ったことなどある訳もないし、その相手だって居はしないのだ……言ってて悲しくなってきたなぁ。
だが、使ってほしい相手は勿論居る。と言うか、多分クラスの大半……あるいは全員(担任も含めて)がその人を想像しているだろうことは予想に難しくは無かった。
- 18どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:43:11
アマテさん。アマテ・ユズリハさん。クラスきってのエリートの家系であり、本人も文武両道。おまけに格好良くて正義感もあるとくれば人気も出ようと言うものだ。非公式ファンクラブの人数は学校の生徒数を上回っており、教員や他校の生徒まで加わっているという人気ぶり。
そんな彼女に、避妊具を使ってほしい、と言うのは倒錯した感情なのかもしれない。しかし、だがしかしだ。想像は無料だし自由であろう。例えば……
『モブ子……モブこの大事にしてきた初めて……私が奪っちゃっても良い……?』
『あ、あ、アマテさん……きてぇ……♡』
なんて、そんな妄想を幾度繰り返して自分を慰めたたことだろう。そんなのクラス中に居るだろうし、恥ずかしいは恥ずかしいが別に変なことだとは思っていなかった。それくらい私たちのアマテさんへの想いは重く強いものだったのだ。
- 19どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:50:02
きっとアマテさんはあんなの見ても特に余裕なんだろうな。何だったら……見慣れている可能性だってある。彼女が『そういう道具』に『あれ』を被せて、優しく女子の誰かを暴いている可能性だってあるかも……?やば、今日のおかずは決まりだな。
そんなことを考えながら、こっそりとアマテさんの方へ視線を向ければ……
「あわ、あわ、あわわわ……」
……え?何あの顔?真っ赤を通り越した真っ赤だけど?なんて言うか、ジオンの行方不明になったエースの乗機みたいな真っ赤っぷりだけど?ど、どうしたのアマテさん?
私の動揺が伝わったのか、クラスの皆がアマテさんの方を見て驚きの反応を見せる。何なら担任も先ほどまでの真っ赤な顔を困惑に変える始末だ。
「……あ、アマテさん?その、どうしたのかしら……?あ、ひょっとして、これ、アマテさんのだったのかしら……なんちゃって……?」
先ほど私が想像したことを担任も想像していたようだ。そんな軽い質問を……いや軽くはないのか?とにかく質問をアマテさんにぶつけた。確かに妄想はしたがあくまでも冗談だ。そんなまさか、アマテさんの物なわけが……
「あ、あの、その、は、はい……わ、私が、その……彼氏との、え、え、えっちで、使いました……」
- 20どうでしょうか?の人25/10/18(土) 21:56:40
頭にパーンと銃弾でも撃ち込まれたかのような衝撃が走ったのを感じた。思わず意識を喪失しそうになったのを必死に食い止めて保ちつつ、衝撃の発言をしたアマテさんに視線を向け続ける。
今、な、何と言った?アマテさんの物であるのは……まぁ、良くはないが何とか認めよう。しかしその先だ。彼女は何と言った?
「……あ、あまてさん?せんせい、よくきこえなかったなー……あの、なににつかったって……?」
担任の呆然とした声が教室に虚しく響く。羞恥に満ちた真っ赤なアマテさんが、目元にやや涙を浮かべながら再度答えた。
「うぅぅ……か、彼氏との……え、っちで……使い、ました……」
ああ、聞き間違いではなかった。聞き間違いであってほしかった。そうでなくてはいけなかった。だがもうそれも叶わない。アマテさんは『あれ』を使って……彼氏さんとやらと、エッチをしたと、そう言ったのだ……
- 21どうでしょうか?の人25/10/18(土) 22:05:08
もうクラス中が阿鼻叫喚の嵐だった。そりゃそうだろう。あのアマテさんに彼氏がいて、おまけにもう純潔を捧げていると知ったのだ。すでにファンクラブSNSには、
『悲報、アマテ・ユズリハさんに彼氏の存在確定。更には既に初めてを済ませている!』
と言う連絡が流れている。もうしっちゃかめっちゃかだ。
「うぅぅ……あ、あの、先生……それ、返してもらっても良いですか……?それないと、その……しゅ、シュウジのやつ、『無いなら生でするしかないよね♡大丈夫、責任はちゃんと取るから♡ガンダムにも『頑張れ』って言ってもらったし、ララァも『シュウジ、ファイトよ。いざと言うときは私も色々協力するわ』って応援してくれているよ♡』とかなんとか言って着けないでしようとするんです……」
これ以上知りたくない情報が上乗せされてしまう。何とアマテさん、『生』でも経験済みだそうだ。おまけに相手の方は寧ろ『間違いが起きること』を望んでいるようだ……もう駄目だ、お終いだぁ……
私たちの知る、強くて格好良くて憧れのアマテさん。しかしそんな彼女はもう……雄を知り、孕まされるのが時間の問題な雌だった……そう気づかされた私たちの脳は、くちゃくちゃに破壊されてしまったのだった……
で、どうでしょうか?
- 22二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 23:09:11
乙
ただ拾うだけじゃなくてプレイの小道具みたいなものなんてこれは脳破壊のダメージ大きい… - 23二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 23:11:04
脳破壊シチュなのに顔真っ赤なマチュが可愛くてニヤニヤしてしまう
- 24二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 08:09:33
これはもうね…立ち直れないね…
- 25二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 08:48:44
親御さんや教育指導の先生には報告されなかっただろうけどファンクラブSNS経由で他の教員や他校の生徒には広まっちゃたな・・・
- 26二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 17:38:07
赤面マチュも可愛いけどウブな感じの先生も良いね
- 27二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 18:43:55
タマキさんが卒倒しそうだな
それとも
「お父さんに何て言えば…」だろうか - 28二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 03:32:58
男嫌いで風紀委員なモブ同級生ちゃん。昔、無理矢理なナンパをアマテさんに助けられてからアマテさん一筋になり、みんなチャラチャラしてないでクールでカッコいいアマテさんを見習え!と指導に熱が入る日々。そんなある日、バカップルばっかり集まるデートスポットにハイバリーの生徒がいるという話を聞き行き過ぎた正義感から単身デートスポットに乗り込む。しかしそこにいたのは憧れのアマテさん。青い髪の男と一緒に人目を憚らずバカップルが如くイチャイチャしており、学校でのスカした態度は見る影もなくその男に媚び媚びな態度で接している。しかもこのバカップルデートスポットの発祥は彼女達だという話を聞き、もちろん同級生ちゃんは脳を完全に破壊されるどころか人間不信になり当分寝込む事になりましたとさ。
- 29二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 11:53:14
- 30二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 20:49:10
お父さんもショットガン持って飛んで帰ってくるかもな
- 31二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 06:40:38
これは後に尾を引きそう
- 32二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 14:39:09
毟られるってあたりがアマテさんが揉みくちゃになってるのがありありとわかる一方でそんな彼女らの気持ちにも気づかないような勢いでシュウジの方へ向かっていくのがモブの敗北感をいい感じに表している
- 33二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 19:52:21
- 34どうでしょうか?の人25/10/21(火) 20:46:05
最近風紀が乱れている。そうひしひしと感じる次第である。
「はいそこ。スカートの丈が短いですよ。ちゃんと校則は守りましょうね」
「はーい、ごめんなさい風紀委員子ちゃーん」
気のない返事に何とも言えずイライラする。女子高で見せるような丈のスカートを履く理由なんてないだろう。ちゃんと校則通りの服装をして欲しいものである。もしかして……男に見せるためか?だとしたら実にふしだらでみっともない話だ。
(チャラついて……はしたないったらない)
伝統あるハイバリーでそんなふしだらな思想の者がいるだなんて、考えただけで溜息が出るというものだ。
「お、風紀委員子じゃん。今日も校則審査?マメだねー」
「あ、あ、アマテさん!おはようございます!」
俯いていた私の頭上から聞こえてきた憧れの声に勢いよく顔を上げる。クールな笑みが今日もかっこいい彼女、アマテ・ユズリハさんの姿が其処にはあった。
- 35どうでしょうか?の人25/10/21(火) 20:53:51
ハイバリーの王子様と称される彼女は文字通りの人気者であった。無論私も彼女に首ったけと言うか、憧れてはいるが……それは他の生徒のような浮ついた理由ではなく、もっと真っ当できちんとした理由があった。
あれは私やアマテさんがまだ一年だった頃。運悪くネノクニに用事があった私は、嫌々ながらもあの治安の悪い地域へと赴いていた。
『よぉよぉお嬢ちゃん。可愛いねぇ。俺たちとあそぼーよ』
案の定と言うかなんと言うか、私はガラの悪い男に絡まれた。用事は終えており後は帰るだけだったというのに実に運の悪い。しかしながら振り払おうにも掴みかかられた腕の力は予想よりはるかに強く、どうしても振り解くことが出来ずじまい。終いにはずるずると物陰に連れ込まれそうになってしまった。
『や、やだ!離して!』
『大丈夫大丈夫、楽しーことするだけだからさ』
下品な笑みの男に鳥肌が立ち、必死に助けを求めるしかない私。そこに彼女は現れた。
『離せこのクソやろー!』
ギンっ!
『おぶっ!?』
見事な金的と共に、私を物陰に引きずり込もうとした男は地面に崩れ落ちた。呆然とする私を彼女は……アマテさんは引っ張って駅まで急いで連れ出してくれたのだ。
『大丈夫だった?えっと……確か、風紀委員子ちゃんだよね……?怪我無い?何もなくて良かったよ』
そう言って笑う彼女の姿は、私を一瞬で恋に落とすにはあまりに十分すぎた。
- 36どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:00:41
それ以来私はもうアマテさんに想いを募らせるばかりであった。下品で乱暴でエッチな男とは違う。格好良くて優しくてそういう欲とはかけ離れた彼女。そんなアマテさんは私にとって憧れを通り越して崇拝とか信仰の類に近いものであった。
「ほんとに毎日頑張るねー。無理しちゃだめだよ?それじゃあね」
「う、うん!ありがとうアマテさん!」
別に特段親しい間柄なわけじゃあない。ただ単にクラスメイトなだけ。友達ではあるがそれ以上ではない。だが、私にはそれだけで十分だった。あの素敵なアマテさんに声をかけてもらって、こうして短くても会話が出来るだけでも、私には幸福なことだったのだから。
だからこそ、だ。最近のチャラついたハイバリーの雰囲気にため息が出るというものだ。それに……
(最近、あのネノクニでハイバリーの生徒が頻繁に目撃されているって……)
看過できない噂だった。あそこは危険でいっぱいだ。おまけに件の生徒は所謂『デートスポット』と呼ばれるそれに出没し、『青髪の男』と人目を問わずいちゃついているだとか……許せない話だ。
(そんなの許せないし認められない。乗り込んで風紀指導しないと!)
ハイバリーの風紀委員として見過ごすことはできない。きちんと指導して、そんなことはやめるように言ってやるんだ、うん!
- 37どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:07:13
と言うわけでやって来たネノクニ。かつてよりも軍警察の介入によって治安の改善が成されたとは言え、やはりまだ危険な場所に変わりはない。用心しながら噂のデートスポットへと足を進めた。
「いざと言うときには……あの時のアマテさんみたいに引っ張ってでも連れ戻すんだから!」
あの格好いいアマテさんみたいに、私もその子を救うんだ。こんな場所でデートだなんて、きっとその生徒は騙されているに決まっている。私が目を覚まさせてやる!
「……っと。ここがその場所か……」
成程、確かにデートスポットのようだ。そこらに見えるカップル……いや、バカップルはそれなりの数が居る。皆が皆いちゃいちゃベタベタとしてて実に乱れている。目のやり場に困るしはしたない。
「さ、さっさと、ハイバリーの生徒を探さないと……」
と考えていると……
「マチュ、まだかなー……」
なぜか耳に入ってしまったその声に視線を向けると、少しくたびれた服装の男性の姿。髪の色は……青。この辺にその髪色の男性は他になし。つまり、彼が……
(見つけたわよ、変態男め。あんたがハイバリーの生徒を誑し込んでいるのね。私が裁きを与えてやるんだから!)
ふんすと意気込み、さぁ話しかけるぞと歩を進めようとして……
「おーい、シュウジー!」
……え?
- 38どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:16:23
聞こえてきた憧れの声に勢いよく視線を向ける。其処には……声からの想像通り、彼女の……アマテさんの姿があった。
「あ、マチュだ」
「ごめんねシュウジ、遅くなった!待たせちゃった……?」
「ううん、全然。マチュが何時来るかなって考えながら待つのも楽しいし」
「う……やっぱり待ったんじゃん……ごめん……」
なんてことだろうか。アマテさんが話しかけたのはやはりと言うかなんと言うか、あの青髪の男性……シュウジと言う名前らしい人物。親しい間柄……よりも更に上の距離感。あまりに近い距離で会話するその姿に焦燥感がよぎった。
「大丈夫だってば。それよりも……今日もマチュ、良い匂い……嗅いでいい……?」
「うぇ……あの、その……走ってきたから、汗臭いし……その、えっと……」
「全然良い。マチュの匂い、大好きだから。汗臭いのなんて……普段から、『シタ後』はそういう匂いでしょ?」
「うぉい!?も、もっとこうさ!?人目を気にするって言うかさ!?あるでしょ全く……で、その……嗅ぎたいなら……書いても良いよ……」
見たくない光景だった。汗臭いと言っていたアマテさんはしかし、シュウジさんのお願いに更に体を寄せ、あまつさえ頭を擦り寄せたのだから。
- 39どうでしょうか?の人25/10/21(火) 21:30:34
「すんすん……ん、やっぱり良い匂いだ……ね、マチュ……キスして良い……?」
「うおっ、え、あ……う、うん……良いけれど……」
アマテさんが媚びるように顔を寄せ、瞳をつむり、キス顔になって……シュウジさんはそんなアマテさんの顔を両手でつかむと、貪るようなキスを繰り返す。まるで、慣れているような、普段からしている動作のような、そんな仕草が見て取れた。
「あーあ、またやってるよあの二人」
「三日に一回はああしてるもんなー……おかげでこの高架下はもうデートスポットなんて呼ばれるようになったもんなー」
「でもそのおかげで私たちもこうしてデートできているんだし良いんじゃないの?」
「まぁなー」
聞きたくない情報だった。ここがデートスポットと呼ばれるようになったのは、あの二人がああしていちゃついているからだと。おまけに、三日に一回はああしていると。そんな、認めたくない会話が周囲から聞こえてきた。
「マチュ、マチュ、大好きマチュ、もっと、もっとしたい、キスだけじゃない、全部全部欲しい……ちゅ、ちゅぅぅ……」
「貰ってシュウジ……シュウジに、私の事、全部貰ってほしい……私の事、シュウジだけのものにして欲しい……んちゅんちゅ」
ここまで聞こえてくるほどのキスの音。舌を絡めるような水っぽいその音に、私はもう我慢が出来なくて、全速力で逃げ出した。
ああ、アマテさん、アマテさん。私は信じていたのに。アマテさんは格好良くて、男に媚びたりしない人だって、信じていたのに。なのに、どうして。
気が付けば私は自室のベッドで寝込んで居た。それから体調不良と偽って暫く学校を休んだ。級友たち……もちろんアマテさんもお見舞いにやって来たが、私はそれを素直に喜べなかった。あんな澄ました顔のアマテさんが……雌の顔で媚びている記憶が、私の脳に深く刻まれているのだから……
で、どうでしょうか?
- 40二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 23:54:21
乙です
デートスポットを生み出したってことは実質歴史や地形を塗り替えたようなもの
この先モブちゃんはデートスポットの話耳に入れる度に二人のキスを思い出すんだろうな… - 41二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 09:18:42
いつも澄ました顔してる子がメスの顔する時の良さはあるけど見る立場によってはイメージ変わるレベルでショックよな
- 42二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 17:46:49
保守
- 43二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 00:48:36
公衆の面前で事後について話したりディープなのキメるのはあまりにもバカップル度が高い
堅物な子には劇薬だわ - 44二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:55:36
マチュを一見していいなと思ってたらその直後にシュウジと合流してハグからのキスでちょっと焼かれるモブはいると思う
- 45二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:56:47
クラスメイトに勧められて、校内限定の配信チャンネル(放送委員の企画)に出たマチュ。
流行りの歌を歌ったりお便りを読んだりするのだが、当然大ヒットする。
ところがさんぽ企画で陣ヶ峰の繁華街とかはともかく、やけにネノクニ事情(屋台とか里パーツショップとか)に精通していることにリスナー(在校生)は疑問を覚えだす。
最終回でシュウジがいっしょに出てきて無事答え合わせ。 - 46どうでしょうか?の人25/10/23(木) 11:12:28
どうも、どうでしょうか?の人です。今日明日と投稿が出来なそうです。申し訳ございません。
- 47二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 19:02:05
- 48二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 05:04:52
最近メンズのファッション雑誌を読みふけっているアマテさん。
クラスのみんなはそれを観ながら
「アマテさんが男モノの服の雑誌!?」
「もしや彼氏!?」
「バカ!そんなわけないでしょ!」
「家族とか親戚とかじゃね?」
「いや、自分で着るのかも?」
「あーいい!ジーンズとジャケットでキメてほしい!」
「男の子と間違えられるくらいかっこいいだろうなぁ…」
と、話を膨らませる。
まあ結局数日後町中で雑誌に載ってたコーデのシュウジとマチュが歩いてるの見てうわーーーー!!っとなる皆さん。 - 49二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 12:27:55
マチュ自身小さめの男物着ててもおかしくないからそっちで想像するモブは想像に難くない
- 50二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 20:39:51
保守
- 51二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 05:37:03
まさしくガチ恋が増えそう…
- 52二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:46:00
保守
- 53避妊薬の人25/10/25(土) 20:56:41
ヒーローへの憧れと女の子への恋心。
その感情はほとんど同じであると思う。
僕はその日、学校の宿題の一環でナナタニ自然公園へ虫のスケッチを描きに来ていた。
人工的に培養・栽培された木や草花を植えつけ、地球の自然を再現している公園。
本来なら市民の憩いの場なのだが、この日は様相が違った。
3人の不良が違法改造した電動バイクで乗り付けて、持ってきた酒を飲んで騒ぎ始めたのだ。
皆そそくさと逃げていって誰もいなくなったのだが…花にとまっていた蝶の観察に夢中になっていた僕は、あっという間に目をつけられてしまったのだ。
「かわいいなコイツ、女の子みたいな顔してるぜ。」
「なぁボーイ…オレたちと遊ばねえか?」
僕を囲んで、いやらしい言葉を吐きかけたり体を触ってくる不良達。
逃げたかったけど…声を出せなかった。
…そして、それは一瞬のことだった。
「なんだこのチビ…化け物だ…!!」
「うわぁっ!来るなぁ!!」
青タンをおさえて、電動バイクにしがみついて逃げる不良達。
「ったく、情けない奴らだな…大丈夫?坊や。」
「はい…あの…」
助けてくれた赤い髪のお姉さんは、僕の無事を確認するとすぐ行ってしまった。
咄嗟のことすぎて、僕はお礼を言えなかった。
- 54避妊薬の人25/10/25(土) 20:57:43
『違法改造を施した盗品のバイクで暴走行為を繰り返していた不良グループが検挙されました。』
夕食後にみたニュース番組で、あの時の不良が逮捕されたと報じられていた。
時間からしてお姉さんにコテンパンにやられた後、逃走中に軍警に逮捕されたらしい。
「こいつら、赤い髪の毛のお姉さんがやっつけてくれたんだよ!」
「えっ、それマジ?」
姉が話に食いついてきた。
「うん、本当だよ!」
「そのお姉さんって、こんな人じゃなかった?」
スマホの画面に表示した写真を見せてくる姉。
体育祭の一場面を撮った写真らしいが、その中に確かにあの赤い髪のお姉さんがいた。
「アマテさんっていうの。」
「アマテさん?」
姉はアマテさんについて、知ってることをたくさん教えてくれた。
アマテさんは姉のクラスメイトで、ハイバリーハウス学園の2年生。
スポーツの腕もテストの成績もよく、その上スタイルがよくてかっこいい。
背が低いこととたまに不思議な言動をすることくらいしか欠点はなく、その欠点すら魅力に感じる人もいる。
「ファンクラブやファンサイトもあるのよ。」
「す、すごい…」
- 55避妊薬の人25/10/25(土) 21:00:05
- 56避妊薬の人25/10/25(土) 21:01:18
とにかくアマテさんに会って、感謝と告白をしたかった。
ラブレターの書き方を勉強した。
口で言うのがなんだか恥ずかしかったから、せめて書き言葉で伝えたかった。
そして姉のアカウントを借りてファンサイトにログインし、必死に情報を集めた。
アマテさんのいそうなところの情報を、必死で集めていた。
ファンサイトには同級生や先輩後輩…アマテさんのことが好きな人達の発信するたくさんの情報が流れていた。
「アマテさんってさ、ボーイッシュでかっこいい…」
「ほんとさ、男の子みたいだよね。」
「でも脱ぐとおっぱい大きいよね、こないだの水泳の授業の時なんか競泳水着からはみ出そうだったし…」
添付される画像。
更衣室で水着をずらし、脱ぐ寸前のアマテさん。
同性の人たちゆえか、かなりギリギリな話も飛び交っている…少々目に毒だ。
「見てよ!アマテさんの休日新コーデ!」
「いやいやイケメンすぎるでしょ!」
「マジで男の子だってこれは!」
…うん、確かにかっこいいコーディネート。
男の子の僕ですら、素直にかっこいいと思える。
「同じ格好をネノクニで見た!屋台の串焼き食べてたよ!」
「マジで?最近よく目撃談あるよね。」
「あんな場所になんの用が…」
「でもアングラな雰囲気が好きな節があるし…」
僕はそれらの書き込みを頼りに、土曜日に準備して電車に乗った。
目指すはネノクニ…。
- 57避妊薬の人25/10/25(土) 21:02:21
「よおボーズ…かわいいねぇ…」
「ガキひとりでこんなトコになんの用だ?」
「ひっ…」
僕は路地裏に引きずり込まれて、不良に脅されている。
「お前のせいでさ、オレ達のダチはブタバコにぶち込まれたんだよ。」
「落とし前つけろよ…ほら、死にたくないなら大人しくズボンおろせ。」
不良たちはこないだのやつらの仲間だ。
僕の首筋に大きなナイフをつきつけてくる。
他の奴らも、金属バットや鉄パイプを持っている。
…迂闊だった。
ネノクニは危ないから近づくな…と学校でも言われてたのに。
それでも僕はアマテさんに会いたくてたまらなくて…冷静さを失っていた。
(ああ…終わった…。)
僕は泣きながらもズボンを降ろすため、ベルトの金具に手をかけていた。
- 58避妊薬の人25/10/25(土) 21:03:54
「うっ…頭が…!!」
「ど、どうした!?…ウッ!!おえっ…!!」
「ううっ、腹がいてえよ…」
…何が起きてる?
さっきまで僕を慰み者にしようと強気になってた不良たちが、一斉に苦しそうにしている。
その症状は頭痛に吐き気に腹痛…かなり重そうだ。
「なにやってんの?キミら。」
声のする方をみると、誰かが近づいて来る。
その人は青い髪のお兄さんで、白い服を着ていた。
気だるげな雰囲気ながらも、何か強そうなオーラを身にまとっている。
「ふざけんなテメ…うっぷ…!」
お兄さんが近づく度、不良たちはより激しく苦しみ出す。
僕は何も苦しみは感じなくて…むしろ安心ができていた。
「君、こっちにおいで。」
「は、はい…!!」
青い髪のお兄さんの方へ向かうと、優しく抱きとめられる。
「このヤロー!なんとかしやがれ!」
「んー、軍警に自首すれば治まるんじゃない?」
「くそっ…!」
適当そうに吐き捨てるお兄さんの言葉に悪態をつきつつも、このままのほうが嫌なのだろう。
不良たちは路地裏を脱出して、軍警の交番がある方へとヨロヨロと向かっていった。
「…もう大丈夫だよ。」
お兄さんは僕に優しく声をかけながら、頭をなでてくれる。
僕は、助かったんだ…。
- 59避妊薬の人25/10/25(土) 21:05:31
- 60避妊薬の人25/10/25(土) 21:06:35
「シュウジー!」
…聞き覚えのある声。
女性のものだ。
「あっ、マチュ。」
「アマテさん…!?」
…ファンサイトで見た通りの服装のアマテさんがそこにいた。
「ごめんごめん、パイスーのクリーニングに時間かかってさ…あれ?キミは…」
「あ、あの…」
「この子、さっき助けたんだ。悪い奴に襲われてて…」
「マジで!?もーシュウジ危ないとこだったじゃん!」
シュウジさんに、心配そうな声をあげるアマテさん。
「ボーヤもさ、こんなとこ来ちゃダメだよ?」
僕の方を向き、少し怒ったような表情をする。
「ご、ごめんなさい…でも、僕…」
「その子、“アマテさん”に用があったみたいだよ?」
シュウジさんはそう言いながらの僕の背中を叩く。
「あっ、その…これ、どうぞ。」
僕はしどろもどろになりながらもポーチから便箋を取り出し、アマテさんに渡した。
「ん?ナニコレ。」
不思議そうな顔して便箋を受け取るアマテさん。
シュウジさんは少し嫌そうな顔をしていた。
- 61避妊薬の人25/10/25(土) 21:07:43
アマテさんは便箋を開けて、手紙を読み始める。
“親愛なるアマテさんへ”
“先日は危ない所を助けていただき、ありがとうございます。”
“あなたが助けて下さらなかったら、どうなっていたでしょう。”
“あなたの勇敢な姿、今でも忘れられません。”
“僕はあの日から、あなたのことばかり考えています。”
“大好きです。”
“モブ太より”
「あ…その…」
恥ずかしかった。
手紙が不慣れで、取り留めない内容になってるのもそうだが…アマテさん直々に音読されることが何よりハラハラした。
あまつさえ横にいるシュウジさんは、言葉にしないまでもあからさまな不快感を顕にしている。
シュウジさんとアマテさんの距離感から、僕は察していた。
この想いは、感情は、絶対に実らないことを。
「…ありがとね、モブ太君。」
「あの時はありがとうごさいます…好きでした。」
それだけ言葉を残して、僕はその場を立ち去った。
振り返らずに駅へ向かい…電車に乗る。
…清々しいほどの恋の終わりであった。
- 62避妊薬の人25/10/25(土) 21:09:06
あの日以来、僕はアマテさんへの想いは振り切った。
…確かに、振り切った。
それでも今なお、アマテさんのファンサイトに入り浸っている。
「見てよコレ!決定的すぎない!?」
掲示板に投稿されていたのは、アマテさんとシュウジさんのデートを隠し撮りしたらしい写真。
「何よこの男…!」
「絶対にろくな男じゃないわ!!」
「私たちのアマテさんに近づくな!!」
仲睦まじそうな写真に、ハイバリー生たちは罵詈雑言をぶつける。
僕はと言えば、その写真をダウンロードしてスマートフォンの専用フォルダに保存していた。
…あの日から、夜中僕のアタマの中に変な光景が浮かぶようになった。
裸になったシュウジさんとアマテさんが抱き合ってるヴィジョン。
「マチュ…すき…」
「シュウジだめぇっ!!イクっ……!!」
それを見せられながら…僕は変な気分になってしまう。
僕の頭がおかしくなったのか、あるいは嫉妬したシュウジさんが不思議な力で僕に見せつけているのか…。
どちらでもいい。
あの日から、大好きだったアマテさんがシュウジさんに好きなようにされてるのが…たまらなく好きになってしまった。
(前スレ31より)
- 63どうでしょうか?の人25/10/25(土) 21:44:21
- 64避妊薬の人25/10/26(日) 06:44:12
- 65二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 13:14:48
保守