資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について
更新日:2025年6月26日
当社は、2025年6月26日開催の取締役会において、持続的成長と中長期的な企業価値向上を図るために、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について、下記の通り決議いたしましたので、お知らせいたします。
記
1. 現状評価
2025年3月期の当期利益および基本的1株当たり当期利益(EPS)は横ばいとなりましたが、資本効率の指標となるROEは16.0%と改善しました。一方、財務健全性の指標である自己資本比率は85.3%となり、前期末比0.9pt下降しました。
前期に公表をいたしました「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」の方針に基づく、自己資本の最適化に向けた取り組みが進捗しています。
一方、株価の指標となるPBRは3.08倍となり、前期3.62倍より下降しました。コロナ禍における大きな成長が一段落した踊り場と捉えております。
当社は引き続き、十分な財務健全性を維持しつつ、事業成長のための資金活用と資本効率の改善による資本コストの最適化を進めてまいります。
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2021年
3月期 |
2022年
3月期 |
2023年
3月期 |
2024年
3月期 |
2025年
3月期 |
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売上収益 | 百万円 | 6,891 | 8,092 | 8,752 | 8,001 | 8,100 |
営業利益 | 百万円 | 2,022 | 2,687 | 2,930 | 2,228 | 2,028 |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 百万円 | 1,255 | 1,800 | 1,974 | 1,501 | 1,496 |
基本的1株当たり当期利益 | 円 | 63.32 | 90.94 | 99.82 | 76.98 | 77.18 |
総資産回転率 | 回 | 0.76 | 0.81 | 0.78 | 0.70 | 0.74 |
自己資本比率 | % | 78.4 | 78.9 | 84.5 | 86.2 | 85.3 |
ROE | % | 17.6 | 22.7 | 20.9 | 15.3 | 16.0 |
期末株価 | 円 | 1,863 | 1,808 | 1,399 | 1,832 | 1,488 |
1株当たり純資産額 | 円 | 359.11 | 401.34 | 476.37 | 505.95 | 483.16 |
PBR | 倍 | 5.19 | 4.50 | 2.94 | 3.62 | 3.08 |
配当性向 | % | 25.3 | 25.3 | 28.1 | 149.4 | 129.6 |
総還元性向 | % | 25.3 | 69.7 | 28.1 | 191.8 | 129.6 |
2. 方針・目標
現状分析を踏まえ、以下の方針を掲げ、取組みを推進してまいります。
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(1)成長戦略
- 中期目標達成確度を高めるM&Aの実施
- 事業領域の拡大
- 適切な経営資源配分を実施するための事業ポートフォリオマネジメント
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(2)財務戦略
- 資本構成の見直し、余剰資金の圧縮による資本効率の改善
- 株主還元の強化
- 有利子負債の積極活用
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(3)IR活動の充実
- 株主、投資家との対話の促進
- 英文開示の拡充
- IRサイトを中心としたIR情報の充実