「漠然とした不安」でメンタルをやられない方法・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
不安を力に変えるメカニズム
不安は多くの人にとって避けたい感情ですが、実は使い方次第で大きなエネルギー源になります。
不安を正しく扱えば、行動の原動力となり、成長のきっかけになるのです。
本記事では、不安を力に変えるためのメカニズムを解説します。
不安は行動のサイン
不安は「まだ準備が足りない」「何かを改善すべきだ」という心のサインでもあります。
たとえば、試験前に不安を感じるのは、学習不足を自覚しているからです。
このサインを行動に変えることで、不安は単なるストレスではなく、改善のきっかけになります。
適度な不安が集中力を高める
心理学には「ヤーキーズ・ドットソンの法則」があります。
これは、不安や緊張が適度にあるときに最も集中力やパフォーマンスが高まるというものです。
ゼロ不安では怠惰に流れ、過剰な不安では萎縮してしまいます。
程よい不安は行動を加速させる燃料になるのです。
不安を整理して具体化する
漠然とした不安は人を消耗させますが、具体化すれば行動に変えられます。
「何が不安なのか」「自分ができる対策は何か」を書き出すことで、不安はタスクに変わります。
タスクに変換された不安は、解決可能な行動計画となり、力へと転化されます。
不安は避けるべきものではなく、正しく扱えば行動のエネルギーに変わります。
サインとして受け止め、具体化して行動に変えることで、不安は力になります。
大切なのは、不安に支配されるのではなく、不安を利用することです。
これもまた「ゆるストイック」の実践です。
私たちも、不安を味方につけ、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。