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八月の狂詩曲(ラプソディー) : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.com
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八月の狂詩曲(ラプソディー)

劇場公開日:1991年5月25日

解説・あらすじ

村田喜代子原作『鍋の中』を映像化した反核映画。長崎はとある片田舎。かつて原爆を体験した老婆・鉦のもとに、夏休みを過ごすために都会から4人の孫がやってきた。孫たちは田舎生活を退屈に感じながらも、長崎の街に残された戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞くうちに、戦争に対する考えを深めていく。やがてハワイから鉦の甥にあたるクラークがやって来て……。クラーク役にリチャード・ギアを起用し話題を呼んだ作品。

1990年製作/98分/日本・アメリカ合作
配給:松竹
劇場公開日:1991年5月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 日本アカデミー賞(1992年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 黒澤明
脚本賞 黒澤明
主演女優賞 村瀬幸子
助演男優賞 井川比佐志
音楽賞 池辺晋一郎
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映画レビュー

4.0 嵐の中を進むおばあちゃん

2026年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

本作は、これまでの黒澤作品と比べると、明らかに規模も演出も抑えられており、「風呂敷を広げない映画」という印象を受けました。『七人の侍』や『乱』のように世界や歴史そのものを描こうとするのではなく、家族という極めて小さな単位に視点を限定した作品です。

技法的にも大きな変化が感じられました。人物を個別に切り取るというより、子供たちや家族を集団としてやや引いた構図で捉える場面が多く、観客に視線を選ばせるような撮り方が続きます。構図自体は黒澤らしく決まっているのですが、それを強調しない透明な演出になっているように感じました。かつての「観客を導く映画」から、「観客に委ねる映画」へと変化しているように見えます。

テーマとしては原爆が中心にありますが、本作は原爆そのものを描く映画ではありません。むしろ原爆の記憶を持つ人間を描いた映画です。祖母にとって原爆は歴史的事件というより「ピカ」という体験の記憶として存在しており、雷や嵐、杉の木、カッパといった日本的な自然や民話的イメージと結びついて描かれています。原爆が科学技術や政治の問題としてではなく、自然災害や妖怪のような形で記憶されている点が印象的でした。

一方で、子供たちはアメリカ文化がすでに生活に溶け込んだ世代として描かれています。英語のロゴが入ったTシャツを着ている姿は象徴的で、原爆の記憶を持たない世代の距離感を示しているように見えました。また、日系アメリカ人の親族として登場する人物の存在によって、原爆を単純な加害者/被害者の構図として描くことを避けているようにも感じます。

本作で描かれているのは「解決」ではなく「継続」です。原爆の傷は癒えたわけでも消えたわけでもなく、時間の中に残り続けている。そのことが静かに示されます。

特に印象的だったのはラストシーンです。嵐の中を祖母が走り出し、傘が裏返る場面は、これまで抑え込んできた記憶や感情が解放される瞬間のように見えました。狂気や死への接近というより、長い沈黙からの解放として受け取りました。そしてその祖母を子供たちが追いかける構図は、記憶が次の世代へと受け渡されていくことを象徴しているように思えます。

黒澤明はこれまで壮大な問いを投げかけ続けてきましたが、本作では世界を語ることをやめ、触れられる範囲の記憶だけを静かに描いているように感じました。ある意味で「身の程を知った」というか、物語に干渉しすぎず、委ねる姿勢が強く出ている作品だと思います。

派手さはありませんが、晩年の黒澤の静かな到達点を感じさせる映画でした。

評価: 82点

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neonrg

3.5 うつくしく やさしく

2025年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

幸せ

オルガンと 夏休み
家族のハーモニーを
味わう作品でした。

グニャグニャの
ジャングルジムが
不気味で怖いです。

主役は4人の子どもたちで、
お婆ちゃんのつくるゴハンが
美味しくなかったり、
お婆ちゃんの話を
怖がったりしますが、
ハワイに行こうとしたりして
楽しそうです。
孫と過ごすお婆ちゃんも幸せそうです。

リチャード・ギアが扮するクラーク。
ハワイに住んでいますが、
日本人の遺伝子を受け継いでいるハーフです。

愛の営みの場面は
ありませんが、
子孫がいるということは
当然そういうことがあったわけです。
明け透けな描写を排除し、
うつくしく やさしく
シンプルに
愛を描いていたと思います。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
Don-chan

1.0 溶けたジャングルジムにどんどん近づいてくる集団が怖い

2024年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

監督と脚本は『醉いどれ天使』『野良犬』『羅生門』『生きる(1952)』『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』『赤ひげ』『影武者』『乱』の黒澤明

20代前半のときTSUTAYAで借りて鑑賞して以来四半世紀以上経つがそれ以来2度目の鑑賞

長崎を舞台とした反核映画
長崎の片田舎に住む老婆の鉦に孫たちが夏休みを利用し泊まりに来た
ハワイに住む鉦の甥が鉦に会いに来日した

いくら優れた演出家でも脚本がダメでは話にならない
黒沢映画の多くは黒澤明1人で脚本を書いているわけではない
黒澤1人だとこうなるのか

柳葉敏郎主演TVドラマ『ホットドッグ』の4人きょうだいの長男として主演していた伊崎くんと田村正和主演『パパはニュースキャスター』の愛(めぐみ)3人衆の1人を演じた鈴木美恵が懐かしい

欧米的価値観に反旗を翻しハリウッドスターのリチャード・ギアに謝罪させるシーンは高く評価したいが・・・

この作品の1番の見どころは超大物助っ人外国人俳優リチャード・ギアではない
マグリットの絵にありそうなキノコ雲と巨大な目の取り合わせでもない
ましてや原爆の熱線でぐにゃりと曲がったジャングルジムでもない
強風吹き荒れる悪天候の中を傘を差して外出し野薔薇の日本語少女合唱が流れる中やっぱり傘が裏返しになるもそれでも負けるもんかと突き進む老婆
それを必死に走って追いかける孫4人
信次郎は派手にこけてる
なんかこのシーン高級なコント?
タイトルは忘れたが漫画か他の映画作品で見たような光景
このシーンのパロディかな
反核反戦映画なのに最後の最後で大笑いしてしまった

椿三十郎が100点ならこっちはせいぜい20点がいいところ

あと吉岡秀隆が演じた縦男って名前変わってるね
原作も縦男

ちなみに原作は原爆絡みの話は全くないらしい
原作者も映画の出来に相当の不満があったと聞く

いくらテーマが良くてもそれだけで映画作品を賞賛する思想は持ち合わせていない
映画の出来としてかなり不味い
漫画のはだしのゲンが傑作ならこっちは明らかに駄作だ

配役
忠雄と良江の母の鉦に村瀬幸子
良江の息子の縦男に吉岡秀隆
忠雄の娘のたみに大寶智子
良江の娘のみな子に鈴木美恵
忠雄の息子の信次郎に伊崎充則
鉦の息子の忠雄に井川比佐志
鉦の娘の良江に根岸季衣
良江の夫の登に河原崎長一郎
忠雄の妻の町子に茅島成美
鉦の甥のクラークにリチャード・ギア

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野川新栄

5.0 黒澤明最高傑作‼︎

2024年8月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

黒澤明最高傑作‼︎
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抜刀バニー