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多忙な20代男性、久しぶりの帰郷へ
「いやもう、いつも通りのつもりで帰郷したら、びっくりですよ」
そう話すのは、都内の大手企業に勤務する28歳の田中亮太さん(仮名)。宮城県出身の田中さんは、都内の有名私立大学を卒業後、現在の会社に就職。多忙な部署で働いています。田中さんの家族構成は、60代の両親と、25歳と22歳の2人の妹です。
「父親は地元の土地持ちの家系の長男です。母親も近隣の出身なので、私の親族はみんな、何世代も前から私の出身エリアに住み続けていることになります」
田中さんはこれまでの人生で、自身の家族関係に大きな悩みを感じたことはありませんでした。
「私は3人きょうだいの一番上で、妹が2人。下の妹はまだ大学生で京都にいます。上の妹は地元の大学に進学してそのまま地元企業に就職し、両親と同居しています」
「父親の愛情は、下の2人に偏っている気がしましたが、まあ、女の子ですから…。私は子ども時代から放任されていましたが、自由でいいと思っていたんです」
田中さんの趣味は、車であちこち旅行に行くことです。学生時代から、長期休暇のたびに日本中を車で旅してまわり、いまも時間があると車で出かけています。そんなこともあり、帰郷するのは年に1回程度。ここ最近は2年ほど帰郷していませんでした。
「追われていたプロジェクトが終了し、まとまった休みが取れたので、お彼岸のころ、久しぶりに実家へ帰ろうと思ったんです。両親と妹が好きだった、東京土産のお菓子をもって…」
