頓挫が報じられたMCU版「ブレイド」にウェズリー・スナイプス版の脚本家が言及 「なんでこんなに時間がかかってるんだ?」としつつ執筆に前向きな姿勢を示す

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ウェズリー・スナイプスが主演した「ブレイド」三部作で脚本を担当したデヴィッド・S・ゴイヤーが、マーベルからマハーシャラ・アリ主演のMCU版リブートに協力するようオファーされた場合、引き受ける心構えがあると明かした。

待望のMCU版「ブレイド」は長年にわたってさまざまな障害を乗り越えてきたが、現時点で企画は完全に行き詰まっているようで、中断されたところから再開される見込みはほとんどないようだと報じられていた

先月、ラッパーでありアーティストでもあるフライング・ロータスは、自身もMCU版「ブレイド」に関与していたが、企画が頓挫したことをXで語っている。「今は実現するにはほど遠いと思うんだけど。実は『ブレイド』の曲を書く契約をしてたんだけど、ダメになった」と、『アッシュ 〜孤独の惑星〜』で監督を務めたばかりのロータスは述べている。「また話が出てくるかもしれないけど、どうだろうね。でも実現したら楽しかっただろうな」

ロータスがポストする前日、『Sinners(原題)』でコスチュームデザイナーを務めたルース・E・カーターがThe John Campea Showに出演した際、自身がMCU版「ブレイド」でコスチュームデザインを担当する予定だったが制作が白紙になったと明かしていた。さらに残念なことに、本作の舞台は1920年代だったとも語っており、プロダクションデザインはもちろんのこと、衣装デザインも間違いなく非常にクールなものになっていたことだろう。

さらには、一時期本作に出演することが予定されていたデルロイ・リンドーも、カーターがThe John Campea Showに出演する数日前に本作の制作が止まったことを明らかにしていた。

「マーベルから話をもらったとき、私の意見にとても興味を持っていたみたいでした」とリンドーはEntertainment Weeklyに語っている。「当時、プロデューサーや脚本家、監督と会話をしていくなかで、かなり包括的なものになっていきました。コンセプトとしても、これから形成されるキャラクターに関しても、とても楽しみにしていました。でも、何の理由か、話は道を外れてしまいました」

MCU版「ブレイド」は2019年にサンディエゴ・コミコンで発表され、すべて計画どおりに進んでいたら、今頃は2025年11月に米国で公開される本作を楽しみに待っていただろう。これまでに何度か監督が交代しており、ヤン・ドマンジュやバッサム・タリクを含めて本作に留まった監督は誰もいない。

ブレイド

  • 1998年
  • 監督:スティーヴン・ノリントン
  • 出演:ウェズリー・スナイプス、スティーヴン・ドーフ、クリス・クリストファーソン、ほか
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そして今回、オリジナル版「ブレイド」三部作のすべてで脚本を担当し、3作目の『ブレイド3』では監督も務めたゴイヤーがScreenRantに対し、MCU版の制作にこれほどまで時間がかかっていることを疑問に思っていると明かした。

MCU版リブートで脚本を執筆することも可能かどうか尋ねられたゴイヤーは、「書けますよ」と答えている。「ブレイドのことはずっと好きですからね。傍から見ていて、“一体どうなってるんだ? なんでこんなに時間がかかってるんだ?”って思っていました。私自身もマーベルの大ファンで、困惑しています」

MCU版「ブレイド」がマーベルの公開スケジュールから削除されてから7カ月が経過したものの、まだ新たな公開日は発表されていない。とはいえ、スケジュールから削除された翌月、同社の社長を務めるケヴィン・ファイギは「何らかの形で『ブレイド』を実現させる予定だ」と述べていた。

「『ブレイド』に全力を注いでいます。このキャラクターも、マハーシャラが表現するブレイドもすごく気に入っています。プロジェクトの方向性を変えたり、公開スケジュールにどのように組み込むか検討していたりするときには、毎回皆さんにお知らせしますので安心してください。今の状況について、最新の情報をお伝えしています」と、2024年11月に行われたOmeleteのインタビューでファイギは答えていた。「でも、ブレイドがMCUに登場するのはたしかです」

一方、スナイプスがブレイド役でカメオ出演した『デッドプール&ウルヴァリン』は大ヒットし、興行収入は全世界で13億ドル(約1889億円)を記録した。デッドプール役を演じたライアン・レイノルズは、スナイプス演じるブレイドに、ヒュー・ジャックマン主演の『LOGAN/ローガン』のような映画を製作するよう求めていた。

レイノルズは、1998年(日本は1999年)公開の『ブレイド』とその続編がスーパーヒーロー映画市場を生み出し、それがなければ「X-MEN」やMCUなどは存在していなかっただろうと語っている。

「『ブレイド』が最初に市場を作らなかったら、20世紀フォックスのマーベル映画もMCUも存在してなかった」とレイノルズはXにポストしている。「彼はマーベルのお父さんだ。『LOGAN/ローガン』みたいなお見送り映画の実現に向けてリポストしてくれ」

先日には、「初期段階」にあるが、レイノルズが「デッドプールとX-MEN」の映画の実現に向けて動き出していると報じられていたThe Hollywood Reporterによると、レイノルズのアイデアでは、このアンサンブル映画にデッドプールは登場するが、メインキャラクターではなく、3~4人の「X-MEN」のキャラクターがメインとなるだろうとのことだ。実際、レイノルズはそれらのキャラクターが主役として、「予想外の形で」登場できるようにしたいと考えているという。

デッドプール&ウルヴァリン

  • 2024年
  • 監督:ショーン・レヴィ
  • 出演:ライアン・レイノルズ、ヒュー・ジャックマン、ほか
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※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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