最新技術を用いた取り組み
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ボイスボット(AIを活用した給水相談電話相談)
ボイスボットとは?
ボイスボットとは、AIを活用した音声による自動応答システムです。AIが利用者の問い合わせ内容を解析・処理し、適した回答をします。
ボイスボットによる対応例
なにが変わるの?
神戸市では、平均110件/月の給水相談の問い合わせがあり、その対応に時間と労力を要していました。そこで、ボイスボットを利用することで
・SMS(ショートメッセージ)からのホームページ等のURLの送信
・夜間や閉庁日での問い合わせ対応
・不動産会社等向けサービスの向上
・給水相談対応時間の縮減
・回答の統一化
ができるようになり、市民サービスの向上につながりました。
また、電話対応が減少することで給水装置工事の審査等に集中でき、業務を効率化することができました。
「KOBEかけるアプリ」(給水装置工事の図面作成アプリ)
「KOBEかけるアプリ」とは?
神戸市水道局の基準に沿った給水装置工事の申請図面を「簡単に・きれいに・描ける」アプリです。本アプリを導入することにより、申請者である指定工事事業者による作図と神戸市水道局による審査の双方の効率化を図っています。
アプリの特徴
ポイント① ~簡単に~
ポイント② ~ルール通りに~
ポイント③ ~正確・スピーディーに~
なにが変わるの?
神戸市では、年間約6,500件の給水装置工事申請があり、図面の不備が多いため、図面審査に多くの時間と労力を要していました。
「KOBEかけるアプリ」の導入により、これまでCADを使えず手書きで対応していた指定工事事業者からも、精度が高く見やすい図面が提出されるようになりました。さらに、必要項目の入力を促すフォームやチェックリストの設置により入力漏れを防止し、自動作成機能によって図面内の整合性確認にかかる時間を削減できました。
これらの効果により、神戸市から指定工事事業者への修正依頼を最小限に抑え、双方の業務効率化を実現しています。
スマートメーター
スマートメーターとは?
水道の使用量を計算する水道メーターに、通信機能が内蔵されたもの。水道の使用量を自動かつ遠隔で記録し、データを送信することができます。
なにが変わるの?
これまで、水道メーターの検針は検針員が現地に出向き、目視で確認することにより行ってきました。しかし、従来の方法だと多くの労力を要することや、人口減少の影響で検針員の人材が不足することが大きな課題でした。
スマートメーターを導入することにより、検針データが遠隔で水道局に送信されるため、検針員が現地へ出向く必要がなくなります。また、異常を検知した際にすぐにデータが送信されるため、漏水の有無を早期に発見できるようになります。現在は試行的に数台のみの設置ですが、将来的に導入数を増やしていく予定です。
AI審査アプリ
AI審査アプリとは?
神戸市水道局では、給水装置工事の図面審査に2024年7月よりAI審査アプリを導入しています(2023年度に世界最高レベルのAI技術を有する民間企業と共同で開発)。
給水装置工事の審査は、皆様のご家庭の水道管やメーター、蛇口などが安全に設計されているかを確認するものです。
神戸市においては、年間約6,500件の給水装置工事の申請があり、その審査に多くの時間を費やしていました。
そこで、画像認識技術を活用したAIを導入することにより、業務の効率化を図ることとしました。
給水装置工事の図面の記号等が正確に記載されていれば、AIが認識し色付きの枠で囲まれます。また、この色と同じ色で一覧に表示されます。職員はAI審査アプリの結果を参考にすることで、審査時間を短縮することができます。
なにが変わるの?
このAI審査アプリの導入により、より正確に、より迅速に審査を行うことで、水道局では業務が効率化され、申請者にとっては審査期間が短縮されます。
なお、本取組は、全国の1300以上ある水道事業体の中から、1事業体が選ばれる日本水道協会会長表彰水道イノベーション賞の大賞を受賞しています。給水装置工事に限らず、他の審査業務においてもAI活用のきっかけとなり得る事業であると考えています。
配水減圧弁遠隔監視システム
減圧弁とは?
水道水を各ご家庭まで適切な水圧でお届けするためには、配水池という施設から水道水を流す必要がありますが、配水池との標高差が大きな地域に配る場合は、水道管に減圧弁という装置を設置し、適正な水圧に調整します。
配水減圧弁遠隔監視システムってどんなもの?
配水減圧弁遠隔監視システムは、減圧弁が設置されている下流側に水圧監視装置を設置し、無線通信で水圧データを集めます。
この水圧データはインターネット経由でいつでも確認することができ、もし水圧異常が発生した際は、管理をしている事務所の警報機が自動で鳴りすぐに通知されます。
AI分析により事故の未然防止を期待!
故障した減圧弁の過去の水圧データをAIで分析したところ、故障の4か月前から1か月前にかけて徐々に水圧が異常となってきていたことが分かりました。
この結果により、故障の予兆を知ることで、重大な減圧弁の故障を未然に防止できます。
記録計室(設置写真)
なにが変わるの?
これまで、1~2週間毎に現地に設置している水圧計で水圧測定を行っていましたが、このシステムでは自動でデータが送信されるため、業務の省力化を図ることができます。
また、減圧弁の故障による水圧異常が発生した際は、市民からの通報によって状況判断を行っていましたが、自動で早期に水圧異常が通知されることで、いち早く現場に駆けつけることができ、早期の復旧と利用者への影響を最小限にすることができるようになります。
さらに、先ほどのAIによる分析結果を用いて、減圧弁故障の予兆を検知することで、今後の重大な事故防止につなげることが可能となります。
衛星画像とAIを活用した漏水調査
漏水調査ってどうしてるの?
神戸市内には約5,200kmもの水道管がありますが、老朽化等による漏水を未然に防ぐために、市内全域の水道管漏水調査を複数年かけて定期的に実施しています。
この漏水調査は、調査員が音聴棒や漏水探知機、漏水監視装置を用いて水道管の水の音を聞くことで、漏水している箇所を探し出すもので地道な作業であり、多くの人手と時間を要します。
衛星画像とAIを活用した漏水調査ってどんなもの?
この漏水調査は、人工衛星から得られるデータをAIで解析し、水道管の地下漏水を検知する新しい技術です。
人工衛星から放射した電磁波が地中に漏れている水道水に当たると、特有の反射を起こします。この反射の特性を独自の計算やAIによる解析を行うことで、漏水の可能性がある区域を半径100mの範囲で絞り込むことができます。
2024年度からこの技術を活用し神戸市内の一部、管路延長約75kmを対象に漏水調査を試行的に開始しています。
なにが変わるの?
現在の調査員による市内全域の漏水調査には複数年を要していますが、この技術は、天候や昼夜に左右されず、一度に広範囲を調査できるため、漏水箇所の早期発見が期待できます。
さらに、今回導入した調査方法によって、高低差の多い神戸市において地形的に人が調査しづらい場所の漏水を検知できれば、これまでにない新しい成果を効率的かつ低コストで実現することが期待できます。