思わぬ偶然からアメリカの日本人学校で教えることになった沙織。次々とアメリカナイズされたアイディアを実施することで子供たちの心の中に入っている物語
2024年11月24日に更新
ジャーナリストの父が残した日記は時事問題の走り書きばかりだと思っていた真奈美。父の死後何年も経てから初めて読む父の日記は真奈美が思っていた内容と全く異なっていた。 アメリカでも特に犯罪都市、反日都市として知られているデトロイトに最愛の一人娘、真奈美を送り出した父は、言いたいことを言わない愛で娘を包むことに徹して生きた。人生をどう生き抜くべきかを娘に伝えている父の日記はついに太平洋を渡って真奈美の心にたどり着いたのだった。
2024年11月23日に更新
有名でも何でもない一人の日本人女性、真奈はアメリカに住んでアメリカ人となって異文化の中でただ生きていくためだけに必死だった。 旅行会社副社長、日本語ライジオ放送プロデューサー、日英バイリンガル雑誌の編集などを含む、ありとあらゆる仕事を請け合い、心の中では常に日本人としての誇りや習慣が存在している中で、決して楽てはなかった作業にも持ち前の明るさを持って向かっていくことに挑戦し続けた。 経験に経験を重ねるうちの様々な葛藤及び楽しさを描いている。しかも、葛藤を続けた場所は、広いアメリカの中でも自動車産業の真っ只中にあって、70年台から90年台にかけてジャパン・バッシングが酷く、おおよそ日本人女性が自ら好んでいくことないデトロイトという街だった。 それだけではない。日本人であったが故に危険な場に遭遇したことさえ何回もあった。 一人の日本人女性のサバイバルストーリーとも言える物語である。