私は推敲という作業が苦手です。
一度書き終わった文章を何度も読み返すと、段々と脳がとろけて行きます。
Web小説は掴みが命!!、と良く耳にします。
ヨシ、ならば推敲の時間だ。
より良き表現を模索して、がっちりばっちり心を掴みに行きましょうぞ!
苦手意識に蓋をして、パソコンに向かい合う。
三十分もすれば、とりあえずはやり切った感を出して満足します。
ですが、哀しきかな。
良し悪しを見定める審美眼を、こちとら持ち合わせておりません。
推敲した結果どうなったのか、知る由が無いのです。
拙作『つがいの復讐鬼』も、序盤の方は結構手を入れました。
三人称でお硬めの長い文章を区切り、少し見やすくなったかなと思います。
途中から一人称寄りに文体が変わるので、そこに至るまでの繋ぎを如何に読みやすくするか...
少し心情描写を増やすか?
この部分は削っちゃっても大丈夫か?
中々に苦心します。
日によっては、長い文章の方が良く見える時もある。
何度読んでも、誤字脱字は無くならない。
主語を削り過ぎたら、誰の台詞が分かり辛くなったぞ!?
そして行き着く結論は、毎度同じ。
何事も、ほどほどが一番と言う事ですね。