二十一世紀初頭、南極に異世界へ繋がる巨大なゲートが開かれた。 新たな資源の獲得。未知の生命体との接触。未だ見ない真実の探求。 当初人類は大いに歓喜し、無限の可能性に胸を躍らせていた。 しかし、その期待はすぐに絶望へと変わる。 ゲートの向こうより現れた未知の生物達は、地球上の各地に散らばり侵略を開始する。 人類は全勢力をもって反撃するが、最新の兵器も、挙句は核でさえも効果は無く、惨敗、全滅、退廃の一途を辿る。 “アンヴァラス”。人類のある古い言葉より、侵略と怪物という意味合いからそう名付けられた。 いくつもの国や文化が滅びることとなり、人類はその数を半数まで減らしていった。 生存圏を追いやられ、滅亡へのカウントダウンが目前に迫った頃、ついに人類はアンヴァラスに対抗するための手段を手に入れる。 未知の物質から形成された人類最後の切り札“アクセルギア”。 それを用いて戦う者達を、人は奪還者、“リベレーター”と呼んだ。 生存の淵まで追いやられ、隠れ怯えるだけであった人類の反撃が始まる。 そして、三百年後の現在――。
2023年4月10日に更新