スシババア

キャッチコピー・タイトル・あらすじで大体の魅力は伝わりそうだが、あえてここで何か言うならばキャラクターだろうか。
軽快に物語を回す人々はコミカルでどこか愛らしく、ほんのちょっとだけ哀愁が漂う。それはネオンまたたく歓楽街の色彩に似ている気がした。

……まぁ、深く考えずに思い切り笑っていけばいいと思う。スシババアが握る寿司並みに極上のギャグだから。

馬場寿子さんことスシババアとヤクザが折りなす人情劇！？

粋な言い回しでしつこい黒服たちを翻弄し、最高の寿司を食べさせて颯爽と去って行く。
その潔さったら最高です！

人質？になったカニと伊勢えびを抱えて走る寿子さんを思い浮かべるだけで頬が緩んでしまう。
こんな傑作に出会えて幸せです！

　はい。スシババアです、スシババア。もうね、うん、スシババアとしかいいようがありません。笑

　どうぞスカッとキレのいい、元気なスシババアの逃走劇をご覧ください。

　ギャグやコメディは今回のコンテストでも数々出ているが、読者を爆笑させながら引っ張り回すパワーでは間違いなくピカ一。
　とにかくぐいぐい迫ってくる。そうかと思ったらパッと引く。舞台背景に妙な現実味がある分余計にタチが悪い（※絶賛している）。楽しくてたまらない。
　必読本作。

腕の良い寿司職人スシババアの逃走劇です。
ババアや老婆なんて失礼よと思って読みましたが、私もババア呼びしたくなりました(笑)

とにかく笑いました。

ライトな文体でテンポよく読み進められ、ストレスフリーでゲラゲラ笑える。
色々疲れてしまったときに、特におすすめですね。

笑いにも『押しの笑い』『引きの笑い』と二種類ありますが、これは秀逸。物語やキャラクターは基本的に『引きの笑い』で構築しているのですが、登場するキャラクターが快活にセリフを回すことで『押しの笑い』の勢いも付加されているのです。
コメディって読むときはただ笑いながら始まりただ笑って終わるので、構成の奥深さとかには目がいかないのですが、そういうところに注目すると、この作品の笑いの次元の高さを知ることができるかと思います。

また、4話構成で1話ごとに必ず…続きを読む

発想から構成、中身の具材とその処理、完成まで全てにおいて一流職人技です。
最強かつ愛すべきおばあちゃん、カクヨムに君臨。

面白い！
これぞキャラ作品の真髄。スシババアが今夜も夢に出てきそうです。
悪と立ち向かうスシババアが手にもつのは銃でも刀でもない。
シャリと具をもって敵を制す、それもほろりとした優しさをもって。

って……え、うそ！　そんな……！

ここから先は読んでからのお楽しみです。
出だしのインパクトそのままに最後まで読みきってしまいます。
続編は必ずあると信じています、１万字という制限が悔しいと思えるほど面白い！
是非あなたもスシババアに翻弄される心地良さを体感してみてください。

すごいですよこの作品は。

『スシババア』というタイトルからしてもう。

実は私、「タイトルがすごすぎて、内容はそうでもないのでは？」とちょっと疑っちゃったんですが、読んだら内容こそすごかったです。

『スシババア』という強烈なタイトルを付けながらも出オチにならない素晴らしさ。思い切りよくキャラを描き切った作者様の手腕のなんと素晴らしいことか……！　感動しました。

一話、二話……と進むにつれ、物語は加速し、スシババアも勢いに乗ります。
抜群に面白いので、是非読みましょう。


補足：何とか多くの人に読んでもらいたい、と知恵を絞った結果がこのレビュータイトルです。

「！」のあとに「スペース…続きを読む

このババァは一筋縄じゃ行かないよ！
敵対（？）する組の下っ端を手なづけて、若頭を旅に出し、組長すら敵じゃない。

さて、このお話、特筆すべきは出てくる人たちの名前だろう。
とにかく徹頭徹尾、寿司、寿司、寿司！
名前見ているだけでも、めちゃくちゃ笑える。

サクッと読めてゲハハと笑える。
緑茶（粉末）を淹れて、お楽しみください。