ひっそり静かに生きていきたい　～神様に同情されて異世界へ 頼みの綱はアイテムボックス～

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（428文字）

　なろうで複数回読ませて貰って、また読み返したいと思ってブクマ見たら消えててちょっとショックでした。
　こちらで作者名から見つけて久々に最初から読み返し。途中抜けてたのは残念でしたが、おおむね覚えてるのでまあ良いかなと。

　何となく読み易いのが良い。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（360文字）

人の親になるって事が、
人間にとって一番の成長に繋がるのかな。

あんまり女性主人公は読まないのですが、読んでよかったです！たった1人でも理解者がいれば、世界はこんなにも良いものになる、そんなお話。

現世で対人恐怖症となった少女が、神様の差配で異世界に転移させてもらい、その際に与えられた「アイテムボックス」スキルと現世の知識を駆使して異世界で生活してゆく。

極度の対人恐怖症のため極力異世界人との交流は避けていたものの、偶然出会った訳あり少女と徐々に心を通わせて仲間たちと異世界を渡り歩きながら成長してゆくさまは面白い。男性に対して強い対人恐怖症があるため、ほとんどの登場人物が女性ばかりとやや偏りはあるものの、ストーリー展開的にはさほど気にならず、展開のテンポも悪くなかったので最後まで楽しめた。

いじめもDVも虐待も、どうにもならないドン詰まりなら
誰にも知られない遠いところでやり直せ。

自分が悪くないなら、出会いが良ければ人生は持ち直せる。
そんな風に思わせる、やさしい物語。

テンポよく、ラストへの流れもいい！

必要最低限の設定で、登場人物を違和感なく活躍させる技術。
主人公達の行動指針も首尾一貫ブレなかったのも、良かったと思います。
しかし、あの最後のダンジョン攻略は、斬新な手法でウケてしまいました。
兎にも角にも完結ご苦労様でした。次回作も楽しみにしています。
ありがとうございました。