主人公は、同僚の送別会の帰り、酔っ払ってタクシーに乗り込みました。タクシーを運転していたのは、パンダでした……。これだけ聞いたら、なんだかシュールな感じのコメディーなのかな? って思うじゃないですか!「世にも奇妙な物語」に通ずる非常におっかない物語でした。なぜパンダなのか、正確には、なぜ彼はパンダにならなければいけなかったのか、これを読んで食らってください。お勧めいたします!! ご一読を!!
なぜ、パンダになったのか、それが気になって読み進めましたすると明かされるパンダの営業マンだった過去非常な社会の仕打ちそしてパンダになった理由パンダが人間に戻れる日は来るのでしょうか?
シュール系のホラーかと思って読んでみたところ、真っ当に恐ろしいホラーでした。そもそも冷静に考えたら熊と密室に閉じ込められるだけで怖いんですよ。そこに複雑なバックグラウンドが伴ったら、ただただ恐怖するしかないです。
本作品は、一見不条理とも思えるストーリー展開の中に、社会の不条理や人間の弱さ、家族愛といったテーマを巧みに織り込んだ小説だ。何が現実で何が夢なのか、最後まで読み手を惑わせる展開は、ミステリアスでありながらも、どこか後味の悪さを感じさせる。読み手は主人公と共に、その不可思議な物語に引き込まれ、結末の衝撃に唖然とさせられる。また、パンダ運転手の胸の内に潜む、家族を思う切ない心情も丁寧に描かれており、キャラクターに深みを与えている。一度読み始めたら止まらない、不思議な魅力を持った作品だと言えるだろう。
酒に酔った帰りの車内で、着ぐるみパンダのタクシードライバーと遭遇する物語。世間話。何気ない会話。それなのに、どこか逸る気持ち。酔いが思考を妨げるも、話の内容は次第に深みを増していきます。タクシーという身近な密室を舞台装置に従え、洗練されたホラーを一層引き立てていくその筆力が、流れるように美しい。加速していく体感とパンダの心情とのシンクロ。そこから次第に溢れ出す恐怖から狂気への変容。ひょっとしたら、貴方の近くにいるのかもしれません。心に秘めた、狂気のパンダが。
タクシーの運転手がパンダ!?というとぼけたシチュエーションから始まりますが、状況は現実味を増していきます。何故パンダはタクシーを運転することになったのか?その理由を確かめてみてください。ユニークな発想で読み応えのある怪奇作品でした。
Hey Guys!!パンダ可愛い! こんなタクシーがあったら是非乗ってみたい!なーんて最後まで読んでも言っていられるかな?
タクシー運転手がパンダ。コミカルさと不気味さが入り交じる掴みに惹かれました。乗ってみると、パンダが淡々と自分語り。不穏な空気に圧倒されてしまいました。「なぜ、パンダになったんだろう?」と思わせる謎も見事でした。いい夢を見られますように。
ただ怖いだけでなく、切なくもある。良い奇妙な物語系の話です
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