バナナケーキとポン太のはなし

　話はできるけれど化けられない子ダヌキポン太と「私」のお話。
　読みながら、頭の中で絵本を開いていた。

　話をはじめる「私」とポン太の姿。
　２つのバナナの籠。
　「私」とポン太の間にふきだしで浮かび上がる「ホットケーキミックスと溶かしバターのバナナケーキ」と「無塩バターとブランデーとお砂糖でこんがり焼いた焼きバナナ」。
　サルの着ぐるみを取り出すポン太、バナナ売り場に立つポン太の絵で私の脳内絵本は終わっている。

　KACのお題にそって書かれた短編だが、できることならば、そのうち「私」とポン太の掛け合いの続きを見たいなと思う。

　KAC20232のお題は「ぬいぐるみ」ですが、タイトルには「バナナケーキ」という食べ物が……。気になって思って読んでみたら、ほっこりする面白さがありました。

　タイトルにあるポン太さんは子ダヌキで、好きな物は「バナナ」。
　主人公はバナナが好きなポン太さんのために、常にバナナを用意しており、わざわざバナナケーキを作る用(黒くなって、熟している方)とそのまま食べる用(黄色くて若い方)と分けているのですが、何故か両方無くなっているのです。
　さて、このあとどうなってしまうのでしょうか？

　お題である「ぬいぐるみ」のこともきっちり消化されていて、成程納得。ポン太さんの愛くるしさに、きっと読者…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（115文字）

何故かうちにいる、子たぬきのポン太さん

すっとぼけて、食いしん坊

もっとおいしいものを作ってくれる方までも……

でも、どこでぬいぐるみが？

モフモフのポン太さんがぬいぐるみみたいでカワイイ？

そうですけど、でも……

さあ、最後までゆっくりご覧ください

微笑みます

すっとぼけ子ダヌキのポン太さんとの会話劇です♪