懐かしさ、悔しさ、そして苦笑い――短編なのに、ちゃんと春の午後の空気感を味わえます。すばらしいです!
人権が有ったような無かったような、そんな時代を彷彿とさせます。時は正に魔法のように人の心にフィルターをかけてくれます。
この作品は読んだ人に学生時代の記憶を想起させて、「自分の学校にはこんな先生がいたな」と感傷に浸らせてくれる作品だと思います。また、舞台が昭和で、現在の教育では許されないものとなった体罰が行われており、それに対する生徒の反応がありありと描写されていて、なんだか読んでいるこちらまで萎縮してしまうようでした。時代を感じさせてくれる素晴らしい作品でした。読ませていただきありがとうございました。
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