概要
この世界には「常識」が通用しない!
数学少年の楯太郎(じゅんたろう)は高校からの帰り道、交通事故に遭い死んでしまう。
だが楯太郎の前に神が現れた。
「異世界で魔王を倒したら、生き返らせてやる」
言われるがまま異世界に旅立った楯太郎は、出会った少女との会話の中で、衝撃的な事実を知る。
この世界には、高度な数学がある。だが、どういうわけか「背理法」がない。なんとここは、現実世界の論理とは異なる「直観主義論理」が使われているらしい!
全く異なる論理を持つ人々を相手にしつつ、楯太郎は数学を駆使して魔王討伐を目指す。
※本作は、同名の短編小説の設定を変更し、長編化した作品です。
だが楯太郎の前に神が現れた。
「異世界で魔王を倒したら、生き返らせてやる」
言われるがまま異世界に旅立った楯太郎は、出会った少女との会話の中で、衝撃的な事実を知る。
この世界には、高度な数学がある。だが、どういうわけか「背理法」がない。なんとここは、現実世界の論理とは異なる「直観主義論理」が使われているらしい!
全く異なる論理を持つ人々を相手にしつつ、楯太郎は数学を駆使して魔王討伐を目指す。
※本作は、同名の短編小説の設定を変更し、長編化した作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!知的好奇心を刺激する、数学×異常識の物語!
「異世界で学問をする」というジャンルがある。現実とは違う世界を、学問を用いて解き明かしていくジャンルだ。未知の世界を解明していくと言うのは、学問自体の根源的な面白さを内包しているように思う。本作もその系統に位置付けられると言っていいだろう。先行作には生物学や物理学、言語学などを用いたものがあるが、本作の主題は数学だ。――え、数学!? マジで!?
未知の生物や物理法則がある世界は想像できても、異なる数学というのはちょっと想像できない。数学とは論理であり、因果律の記述、すなわち世界の基本だからだ。言葉遊びなどでなく1+1が2にならない世界というのは、ナンセンス文学の類だろう。
もちろん、本…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作り込まれた作品が、面白くないはずがない
仮定と矛盾を繰り返しながら真実に近づいていく過程がかなり面白いです。しっかり構成が練られた物語が大好きなので、序盤からきっちりプロットが練られて、伏線も張ってあるこちらの作品はすごく趣味に合いました。
……ただ! 数学の考えがベースにあり、数式や証明もストーリー中にバンバン出てくるので、理系じゃないとアレルギー症状が出るんじゃないかな……?という所だけが難点かと思いました。数学ガチで分からん人は本当に分からないと思う。
ストーリーはめちゃくちゃ面白いんですが、読者の振り落としがとんでもなく激しすぎる!
しかし、第一章を読んでもアレルギーが起きないのであれば、続きを読んだ方がいいです。物語…続きを読む