概要
モノクロの世界にも色はある
小説家を志す青年とイラストレーターを志すウェイトレス。
孤独、男性恐怖症、全色盲などさまざまな問題を抱える2人が織りなす物語。
孤独、男性恐怖症、全色盲などさまざまな問題を抱える2人が織りなす物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ヤマアラシのジレンマ。
二匹のヤマアラシは互いを愛おしく想いながらも、自分の体の針で近づけば近づく程相手を傷つけてしまいそうで、なかなか近づけない。
右目の視力を失った小説家を志す青年『藤波那智』と全色盲だが夢を諦めきれずにイラストレーターを志す男性恐怖症の『姫代橙樺』。孤独で生きていく意義も見いだせないながらも死ぬのが怖くて毎日を惰性で生きて来た橙樺だったが、那智と出逢った事により次第と生きる楽しみや幸せを少しずつ見つけ出していき、那智の方もそんな橙樺に次第と惹かれていく。
この物語の良いところは、それぞれの登場人物がどこか不完全で致命的な問題を抱えているという事。人間とはそもそも完全では無くて、大なり小…続きを読む