概要
青春は謎の宝庫だ。
ミステリ好き、独り好き、目立つこと嫌いの速水弥はいつも通り放課後に市立図書館に籠っていると、同じクラスの美少女、樋口彩里に声をかけられる。
弥は中途半端に拒絶するが、彩里は妙に積極的で。
そんな微妙な日々が続き、ある日、彩里の友人の上靴が悪戯を受けた、しかも『不可能状況』下でという話を弥は聞く。
さて、弥が解く結末とは……。
弥は中途半端に拒絶するが、彩里は妙に積極的で。
そんな微妙な日々が続き、ある日、彩里の友人の上靴が悪戯を受けた、しかも『不可能状況』下でという話を弥は聞く。
さて、弥が解く結末とは……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!久しぶりに、満足しました。
この作品は、本格推理だと思います。ちゃんと犯行方法と犯人が分かるような伏線があり、よく読めばそれらは分かると思います。ちなみに私はちゃんと読みましたが、どちらも分かりませんでした。orz
別に誹謗中傷するつもりはないんですが、カクヨムには少ないんですよ。本格推理は。まあカクヨムでは『ミステリー』というジャンルはあるんですが、その内容も色々ありまして、これはミステリーじゃないなという作品もチラホラ……。まあ、『ミステリー』という定義も難しいとは思うんですが。
とにかくこの作品は、久しぶりに読んだ本格推理でした。そしてとても、満足させていただきました。また高校生がこのような本格推理を書いて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!高校生ならではの瑞々しい感性と、大人の透徹した視線との化学反応
作者自身を投影しているかもしれない主人公の、放課後を主とした学生生活が生き生きと描かれていて、中でも美少女との交流に冷静を装いながらも内心でドギマギしている様子がとても初々しくて微笑ましいです。
一方、独り好きで内省的な面もあり、周囲に対する、また自分自身への皮肉も含んだ客観的な視点は高校生らしからぬ成熟さを感じさせます。
また、そういった透徹した視点は、論理的に謎を解こうとする姿勢にも顕著に現れていて、ミステリという題材との相性も抜群だと思います。
こうした両者―高校生ならではの瑞々しい感性と大人の透徹した視線―との化学反応が読んでいて実に刺激的で大いに楽しませていただきました…続きを読む