概要
ブレディン存命中より勢力を増していたベネディクト・ルブランが王位を簒奪。当時17歳だったパトリック王太子を廃位させ、修道院送致。王城内に投獄されていたシリウスと弟のロバートはコーネリアス宮中伯が私領内にて幽閉することを条件に連れ出される。
だが、逃亡中にロバートは暴徒により誘拐、殺害された。
難を逃れたシリウスはそれ以降、塔に幽閉されているのだが。
そこに毎日訪問する令嬢がいる。
コーネリアス宮中伯の娘、ユディットだ。
これは、塔に幽閉されて処刑待ちをしているシリウスと、そこに入り浸るユディットの毎日をつづった物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!明日が来るかわからぬ身の囚われの元王子と、彼の元に通う明るい令嬢の物語
先代の王の私生児であるシリウスは、簒奪された王朝の廃王子。
彼は宮中伯の塔に幽閉されています。
ヒロインは、その宮中伯の令嬢。明るくて快活な令嬢、ユディットです。
シリウスはお上からの一言があればいつでも首が吹っ飛ぶ処刑待ちの身なのですが、お転婆なユディットと紡ぐ(振り回される?)その日常はとても楽しく、心温まるものがあります。
お気に入りキャラはかかしのイジェットくんです!!
しかし、そんな綱渡りのほのぼの日常ライフは終焉を迎え、二人は政治と陰謀の渦に巻き込まれていきます。
シリウスに明るい未来は訪れるのか、ぜひお確かめください。
おすすめの物語です。 - ★★★ Excellent!!!最強にかわいいふたりの絆は、Max Heart
我、若人の青春エキスを吸うことに血道を上げる、通りすがりの読書家なり。
瑞々しい若き血潮と青春のオ〜ラを感知し、この物語を繙読しもうした。
主人公シリウスと、ヒロインのユディット。
物語序盤は、まるで兄妹のように微笑ましいふたりのやり取りにほっこりして、目尻が下がりっぱなしであった。プリンやダンスのエピソードなどが、いちいちかわいくて、いと面白し。なんなの、このかわいい人たち。
そしてかわいいクセに、やたらと武闘派の素質も併せ持つユディットたん。そんなギャップもまた、萌え〜でござった。
シリウスたんの方も、時が経って18歳になったはずなのに、なぜか文章の節々から、ショタの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!つよつよヒロインが良い!とっても良い!!
幽閉中の元王子シリウス。いつ処刑されるかわからない境遇におり、数年もの時間を閉鎖された空間で過ごしています。
不憫。涙涙……と思いきや。
もちろん当初は不憫すぎる状況なのですが、そこに一人の少女ユディットが現れたことでシリウスの日常は一変します。
幽閉中なので自由に外出できるわけではないのですが、塔の中ではわりと好きに動けますし、ご飯もちゃんともらえます。衛生的にも問題なし。趣味の絵画も楽しめます。
なにより足しげく通ってくれる活発なご令嬢ユディットまでいるんですから、落ち込んでばかりの日々ではありません。
それでも幽閉中の元王子ですからね。現在の王様が「首を刎ねよ」と言い出したら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!幽閉生活も案外悪くない?だって『彼女』がいるから。
塔に幽閉されているシリウスは、処刑を待つ身……のはずなんですけども、なんか、私の知ってる『処刑待ち王子』となんか違うな。
案外のんびり暮らしているのです。日がな一日絵を描いたりして。
しかもその上、カワイコちゃんが遊びに来てくれるのです。
それが、コーネリアス宮中伯の掌中の珠ともいわれる令嬢ユディット。
もうこんなのアレでしょ。
恋が生まれるやつでしょ。
狭い塔、若い男女。ピースは揃いまくっているのです。
ただまぁ、アレだ。
狭い塔の中にはもう『一人』、いるんですけどね。
まぁ……『一人』って数えて良いのかわかりませんけど、って書くと急にホラーですね。いや、この『彼』に関して言えば(あっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恋愛ものの皮を被った兄弟の物語
ほのぼの恋愛物語ではあります。ですが、運命の残酷さを感じさせる物語でもりました。
簒奪された前王朝。残された王子は母の違う三人。王太子パトリックは廃されて修道院へ。残った王子のうち、末王子のロバートは惨たらしく殺され、第二王子の主人公シリウスは重臣コーネリアス宮中伯に引き取られて幽閉される。
弟のシリウスは死を常に意識する幽閉生活をおくりながらも、比較的行動の自由が認められ、絵を描くことができ、宮中伯の娘と会話することができる。
一方で、兄で廃太子のパトリックには何があったのだろうか。シリウスが恐怖に陥りながらも令嬢のユディットやサンダースさんと静か(いやそれにしてはユディットのせいでお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!安定の面白さです! 数ページを読んだら、必ず一気読みしたくなるはず!
物語は、ま、いろいろあって(ここ、本文をお読みください)、非業の王子が塔に幽閉される状況からはじまります。
主人公の名前はシリウス。
中世的な美しい顔をもつ、優しく物静かな王子で、わたしのとっても好きなタイプ。
そして、塔に幽閉されたシリウスを何かと世話をしにくるユディット。彼女は王子を幽閉している城の姫さまです。
このキャラが最高で、大好きなヒロインです。
明るく、強く、そして、シリウスを溺愛する姫。
彼女の存在だけで、日々が明るくなるシリウスは、時に暴走するユディットに呆れながらも楽しい幽閉生活を送っていきます。
そんな日々、彼の周囲では徐々に腹黒い陰謀がうずまきはじめます。
シ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あの子がいれば、幽閉生活も退屈しない?
王の私生児であるシリウスは、その王が崩御した後別の者が王位を簒奪したことにより、幽閉されながら暮らすことに。
私生児とはいえ王の子として生まれたにも関わらず、いえ、王の子として生まれたからこそのこの扱い。その境遇にさぞかし嘆いているかと思いきや、そんな幽閉生活の中にも、楽しいことがありました。
それは、幽閉されている塔に何度も訪ねてくる少女ユディット。
宮中伯の娘でありシリウスの事情も全て知っている彼女ですが、そんなお互いの立場なんてきにせず入り浸り。それどころかシリウスの部屋には彼女の私物が溢れ、本や置物や案山子が置いてあります。
なんで案山子があるのかって? ユディットが槍の訓練に使…続きを読む - ★★★ Excellent!!!君が現れたあの日から、世界は色づきはじめた!
処刑されるのを待つ青年、シリウス。
先代王の子である彼は塔に幽閉され、変化の乏しい味気ない生活を送っていました。
しかしある日、宮中伯の娘であるユディットがやってきたことで、シリウスの世界は色づきはじめます。
このユディットはなんというか、はっちゃけた女の子なのですよ。
そもそもシリウスのいる部屋を訪ねた理由が、綺麗な夕日が見えるから。
それだけの理由で、幽閉されている元王子の部屋に突撃する女の子がいますか!?
しかもシリウスのことを気に入ったようで、部屋に入り浸りに。
逢瀬を重ねるというより、友達の家に遊びにくるかのように、何度もやってくるユディット。
この関係が実にいい!
国内には…続きを読む