登場人物+用語集

第六章の登場人物と用語解説です。

あまり良くないかなと思いつつも、ストーリーに盛り込みきれなかった要素の補足も少し入っています。


彼らは今後もちょいちょい登場する見込みなので、こいつ誰だっけ……? となった時に見返していただけたら幸いです。


*****


先生

 オルオーレンたち「最後に残った花に宿る魂」に器を与え花の化身として生かした人物で、世界中の花を集めさせている張本人。金色の長い髪に紺碧の瞳を持つ。一見妙齢の女性だが天才的な学者かつ崇高な魔術師で、人の寿命を遥かに超えて生きている。オルオーレンたちが使う植物標本や道具は先生のお手製で、今は人間の肉体に直接魂を埋め込む方法を研究しているらしい。なお、大変な神様嫌い。


ヒマリ

 愛称はマリー。黄色に近い金色の髪に琥珀色の瞳を持つ、見た目は十歳ぐらいの少女。先生が器を与え生きながらえた花の魂の第一号。本人の希望により魂の器は猫ではなく猛禽類のような鳥の姿をしている(その辺の話はいずれ)。常に敬語を使う、しっかり者のお姉さん(ただし両性花)。ちなみに彼女は花を集める旅はしておらず、先生の身の回りの世話をしている。


リリウム

 花の化身第二号。元々が両性花なので性別にこだわりはないが、人間の肉体が生物学上は男女に分かれているため一応男の形を取っている。赤紫色の目をした美女の顔だが、声は低く口も態度も大変悪い。漆黒の中にオレンジ色が混ざった長髪を後ろで一つに束ねていて、長い前髪で右目が隠れている。人間が大嫌い。寝ている間に服を脱ぐ謎の特性がある。


オルオーレン

 花の化身第三号。オルオーレンという花の最後の一個体だったが、先生に拾われ生きながらえる。元々が雄花なので人間としての性別も男。緑かかった白い癖のある髪に若草色の目を持ち、右目に片眼鏡モノクルをつけている。リリウムとは違って人間を知ろうとする姿勢が見えるのは、彼が花だった頃の記憶に所以する。


ロザリス

 愛称はロズ。花の化身第四号。ちなみに彼女もリリウム同様に元々両性花で、人間としては女性の形を取っている。今回は名前だけの登場。




ソルドール・キャット

 遥か昔に【魂の器】として作られた、猫に似た見た目の魔法生物。生成技術はすでに失われており、先生だけが再現に成功している。眼と体毛の色は移植された魂が元々入っていた体(つまり元の花)に応じた色に変わる。

 精神が別の肉体にリンクされると、普通の猫のような振る舞いをする。


オルオーレンたちの肉体

 先生のお手製である、特殊な人間の体。人間の肉体に直接魂を埋め込む技術が確立されていないため、魂はソルドール・キャットの中にあり(マリーは例外的に鳥)、人間の肉体をリンクさせている。そのため肉体が損傷しても本体(ソルドール・キャット)が生きていれば死なない。

 ちなみにソルドール・キャットと同様に容姿は元の花の見た目に準拠しており、彼らの容姿がやたらと整っているのはそのせい。また、本体との距離が離れすぎるとリンクが切れ、肉体が動かなくなる。先生の特殊技術のおかげで食事は必要ないが、食べても問題ない。

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