概要
超絶美形桃太郎VSイケメン鬼の鬼退治は、思いもかけない展開に……
【日本ファンタジーノベル大賞一次通過作品】時は古代。いつの頃からか、鬼火の里には鬼の一族・怨羅が棲み着いた。人々は、作物を奪い生贄を差し出させる鬼の横暴に苦しんでいた。だがある時、金色の冠を戴く鬼が現れ、鬼の一族と鬼火の民は和解。一方、朝廷から鬼退治を命じられ、「桃太郎」こと五十狭芹彦・稚武彦兄弟が鬼火の里へと向かう。そして、五十狭芹彦は人には言えない秘密を抱えていた——。
岡山に伝わる温羅VS桃太郎伝説の新解釈歴史ファンタジー。
★解説的裏話をエッセイとしてアップし始めました★
https://kakuyomu.jp/works/16818093093407941069
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!圧倒的筆力に刮目せよ!
超絶美形の桃太郎による鬼退治。
これだけでもう充分読み手の興味をそそる題材、設定となるわけですが、読み始めてすぐにわかるのは、その筆力の高さ。
見事な描写、表現力で読者を物語の世界へといざない、そこに描かれる鮮やかな古の時代、生き生きとした登場人物たちに瞬く間に魅了されていく。
桃太郎といえば、犬、雉、猿をお供に正義の名のもとに悪行のかぎりを尽くす鬼を退治する勧善懲悪の物語。
だが、今作に登場する鬼の頭、剛伽夜叉は、清廉にして豪放磊落。つらい過去を抱えてなお、争いを好まず、他者を思いやり、弱きを護ろうとする優しさを備えている。
それまで人を脅かし、苦しめる存在でしかなかった鬼たちは、剛伽夜叉…続きを読む