感染症の蔓延で、ずっと延期になっていた河川敷で開かれる花火大会が、ようやく再開します。この物語は、その光景を丁寧に描写したものですが、一つ不可思議なことが起こります。どうやら、この行事を心待ちにしていたのは、人間だけではなかったようです。淡々と、事実をありのまま語るこの先生のスタイルですが、これが雑味がなくて良いのでございます。お勧めいたします。ご一読を。
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