概要
契約破棄は一度きりですが、本当によろしいでしょうか?【書籍化】
「魔力のないお前は俺たちの主人に相応しくない、契約破棄してくれ!」
契約していた精霊にそう告げられ、ミスティア・レッドフィールド男爵令嬢は呆然とした。
「精霊様方もこう仰っていますし、崇高なるお力をベストな状態で奮って頂かねば。お姉様、どうか契約主の御立場を私に譲ってくださいませ!」
精霊たちを自らの傍に侍らせながら、アリーシャ・レッドフィールド男爵令嬢が言った。
上位精霊に見劣りしない可愛らしい容姿に、愛嬌のある性格――そして潤沢な魔力量。なにもかもがミスティアとは正反対である。しかしつたないながらも、ミスティアは精霊達のために身をなげうって努力してきた。だが全ては無駄だったらしい。
(――なら、差し上げるわ)
ミスティアは妹であるアリーシャに精霊達を譲ることを決意する。失意のミス
契約していた精霊にそう告げられ、ミスティア・レッドフィールド男爵令嬢は呆然とした。
「精霊様方もこう仰っていますし、崇高なるお力をベストな状態で奮って頂かねば。お姉様、どうか契約主の御立場を私に譲ってくださいませ!」
精霊たちを自らの傍に侍らせながら、アリーシャ・レッドフィールド男爵令嬢が言った。
上位精霊に見劣りしない可愛らしい容姿に、愛嬌のある性格――そして潤沢な魔力量。なにもかもがミスティアとは正反対である。しかしつたないながらも、ミスティアは精霊達のために身をなげうって努力してきた。だが全ては無駄だったらしい。
(――なら、差し上げるわ)
ミスティアは妹であるアリーシャに精霊達を譲ることを決意する。失意のミス
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!妹に何もかも取られたけど、残った美精霊のおかげで幸せになります!
主人公ミスティア・レッドフィールド男爵令嬢は、魔力がないと思われ、妹をいじめたと濡れ衣を着せられ、婚約者から婚約破棄のうえ、自身が召喚した精霊たち3体からも契約破棄を言い渡され、ミスティアが持っていたものは全て妹に取り上げられてしまった。
しかし、それは大変な誤解で、ミスティアは実は没落寸前の家を救うためにボロボロになるまで努力し、精霊3体を維持する魔力を増やすために勉強をがんばっていた。
それなのに、加虐的な50歳の辺境伯の元へ嫁がされることになってしまった。
失意の底に落ちるミスティアを救ったのは、彼女が知らずに契約していた4体目の世にも美しい青年の精霊だった。彼・スキアと本契約して…続きを読む