星空と工房と世界樹の塔

ある日から世界に厄災がやってきた。
それははるか空の彼方。
星空にある星の国。
しかし、人々は負けなかった。
彼らがいたからだ。
彼らは『魔法』をもって、星空の侵略者と戦った。
大地が一つ、川が3つ、海が一つ、そして数多の人々。
数々の犠牲の中、星空の侵略者の撤退という形で戦争は終結した。
9人の賢者はその後、姿を見せなくなった。
10塔の『賢者の塔』を残して……。

過去が神話として語り継がれている頃。
『世界樹の奇跡』と呼ばれる事件から数年が経ったある日。
『落ちこぼれ』『劣等生』と蔑まれた少女――リセリナ＝テスタロットはいつも笑顔に生きていた。
そんな彼女の元に一通の手紙。
〈世界樹の塔の上で待っている〉
差出人不明のその手紙がリセリナにかつての『約束』を思い出させた……。