なんと苦しい過去でしょう。無力感が出た作品でした。二人の人間の対比が見事ではあるものの読んでいて胸が締め付けられました。時間の残酷さや関係を取り戻すことの難しさも伝わってきます。青春というのはキラキラしたものとして取り上げられがちですが、後悔に塗られたものもあるのだと教えられます。
じんわり染み入ります。学生の頃の苦い思い出が、本当に苦いです。でも最後まで読めば、タイトルの説得力が増すはずです。どんなに時が経っても忘れられない人っていますよね。そんな彼女に思いを馳せる、彼のお話です。私も彼と同じように祈りたくなりました。
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