【祝1.5万PV達成！！】元神の狼少女と神が見える少女、現代の普通を知る〜1000年間の孤独から、愛と幸せを知る物語〜

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（320文字）

夜の帳の中に差し込む街灯の光のように、静かに、しかし鮮烈に読者を引き込む。冒頭では、狼の土地神・巴の視点を通して現代の街並みや人間の営みを描き、1000年以上の孤独を抱える神の視点と現代の普通とのコントラストを巧みに際立たせている。

文章の呼吸感──巴の独白や感情の揺れを丁寧に、ランダムに配置することで、神の長い時間感覚と現在の瞬間が交錯する不思議な臨場感を体感できように感じます。
葵という少女との接触や、知覚された瞬間の狼神の動揺を描くことで、神と人間の距離感、そして尊厳と好奇心のせめぎ合いが生き生きと表現されているように思いました。

文章の中で細部まで練られた表現も素晴らしく、高層ビ…続きを読む

千年の孤独を抱えた元・神の狼少女と、“神が見える”少女の邂逅が、世界と心を少しずつ解きほぐす感じがいい。神話×現代が自然に溶け合い、緊張感あるバトルと日常の温度差が心地よく話のテンポを作っています。尊く可愛い関係性と、痛みを抱えた優しさが刺さる連載。読み応えありで読後感良しの作品です。

会話のテンポが軽快で、とても読みやすくて面白いです！
キャラクターがしっかりイメージできていきいきしていて可愛いです(^^)
ノートの記載やキャラクターの登場も凝っていて引き込まれます！

本作は、陰陽師の家系同士によるバトルが主軸です。内容はシリアスでありながら時折出てくる主人公と仲間の百合が本当に尊い!!シリアスに対しての良いクッション材になっています!
バトルも切羽詰まるもので、一方的ではないため読んでいてドキドキできます!　
また、読み進めていくと閑話パートもあり本編を損なわずに楽しむことができます!!
途中、可愛いぬいぐるみも出てくるので、ぜひ読んでみて下さい!!引き込まれますよ♪

土地神・澪の一人称のテンポが軽妙で、神様なのに「ウチ」と言う口調が可愛らしくて親しみやすかったです。1000年の孤独を過ごしてきた神様が、人間の女の子に「見られて、声も届いてしまう」という展開がぐっと来ました。
特に「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！」と取り乱すシーンはコミカルなのに、神としてのアイデンティティが崩れていく切なさも伝わってきて印象的でした。