概要
戦争が生んだのは、神か、それとも怪物か。
神の名を冠した兵器《アクト》に乗った少年・シュンは、英雄か、それとも殺戮者か。戦場と倫理の狭間で揺れる、ひとりの兵士の物語
軍が秘密裏に進める《依代》計画——人型兵器《アクト》と「心をつなぐ」実験。
シュンの脳に宿ったのは、神か、それとも殺戮の衝動か。
指揮を執るのは、天才と恐れられる冷酷な軍師・クルス。
道徳か、勝利か。
壊れていく少年と、破壊を肯定する男が向かう先に、希望はあるのか。
戦場で人間が壊れる音がする。
神装のアクトが描く、倫理と殺意の戦場群像劇——開幕。
軍が秘密裏に進める《依代》計画——人型兵器《アクト》と「心をつなぐ」実験。
シュンの脳に宿ったのは、神か、それとも殺戮の衝動か。
指揮を執るのは、天才と恐れられる冷酷な軍師・クルス。
道徳か、勝利か。
壊れていく少年と、破壊を肯定する男が向かう先に、希望はあるのか。
戦場で人間が壊れる音がする。
神装のアクトが描く、倫理と殺意の戦場群像劇——開幕。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!観測者のままでいられるか?
「戦争」と聞いて貴方は何を想像するだろう。
塹壕で怯える最前の兵士たち?それとも、空から無慈悲に射撃を繰り返す戦闘機?或いは転がっている死体の山かもしれない。
「戦争」と聞いて我々が思い浮かべるのは、いつだって「戦場」ではなかろうか。
だが、この作品が焦点を置いているのはそこではない。それも、戦いのよく映える「ロボットもの」なのに、だ。
生き生きとした登場人物や小粋なジョーク、高度な知略戦。そして何より、列強に圧力をかけられる小国「ニホン」という舞台。
それら全てが、我々を「戦場」ではなく、「戦争」に引き込む。リアリティを持って眼前に広がる。
貴方は、観測者のままでいられるか? - ★★★ Excellent!!!オゾンとオイル臭に彩られた戦禍の中の青春
私が人型兵器モノに求めるのは、単にロボットがカッコイイとか開発経緯や操縦系統などの設定にリアリティがあるという以上に、戦争中の世界独特の雰囲気である。
実際のそれというのでなく、私らに日常である休憩の缶コーヒーが非日常であって、眠りすらが戦争への準備と化す。
周囲の大人らが優しかろうと思惑ありきのことで、決して個人的好意などではなく、また望む望まざるに関わらず、「立場」が用意されて、有無も言われない……。
本作はそうした戦争中の雰囲気を見事に表現している。
それはまさに戦禍の中の青春。
その光の眩さに潜む不穏な仄暗さに気付いたとて、今は走るしかない。
この危うさを知っている少年少女だった…続きを読む