概要
35歳、男性。JCに混じって楽器触ってます。
35歳の進は、冴えない日々を送りながら、廃校が決まった母校の中学校を訪れる。偶然耳にした吹奏楽の音色に導かれ、かつての同級生で今は教師兼吹奏楽部顧問の紀美と再会。進は中学時代、吹奏楽部で燻っていた過去を思い出しつつ、半ば投げやりな気持ちで部の手伝いを始める。しかし、家庭問題や人間関係に悩む生徒たちや、同級生たちの見てこなかった現状を知り、自身の停滞感と向き合うことに。卑屈な心を隠しながらも、生徒たちと音楽を通じて絆を深め、秋の定期演奏会を目指す進。過去の自分を乗り越え、音色と共に新たな一歩を踏み出せるのか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!35歳の社会人、中学校のブラスバンド部に加入する
ゴールデンウィークに帰省した唐澤進(からさわ しん)は、通っていた中学校が閉校すると聞き、ふらっと出かける。そして自分もかつて所属していたブラスバンド部の部員たち、さらには同じ部の同学年生で今の部の顧問である藤田美紀(ふじた みき)と出遭い……4人しかいない中学校のブラスバンドに35歳のおじさんが参加することが決まる。
主人公は35歳の社会人なのですが、なによりも強く感じたのは「青春ものだな!」でした。舞台が部活だからではないのです。主人公がひとつの演奏を成すことを目指して真剣に部や部員と関わって、心を突き合わせて情を育んでいく――青春もの特有の気持ちよさを魅せてくれているからこそにで…続きを読む