概要
私の本質は叩きのめされることを望み、自分の弱さを愛する人間だったのだ。
小学生の頃に経験したとある出来事がきっかけで、「他人に頼らずに生きる」という理想を持つようになった少女、白影貴理緒(しらかげ きりお)。彼女は名門である法条大学の付属高校に入学するも、その性格から周囲から浮いた生活を送っていた。だがある日、白影は同じ学校の女子生徒、窓崎深窓(まどざき しんそう)が校舎の5階から転落する現場に遭遇し、同時に窓崎を突き落した何者かの姿を目撃する。だが周囲の誰もがその証言を信じなかったばかりか、被害者である窓崎本人ですら『犯人』の存在を否定していた。納得がいかない白影は学校内に存在する『犯人』から自分の身を守るために独自に事件の調査を始める。しかしその過程で彼女は、自身の隠された欲望を自覚することとなる……
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?