言葉の選び方やリズムが良いし、物語を読んだような面白さがありました!!個人的にはヒゲが好きです!
恋の高揚と恋の幻滅を描いた、短編小説を読んでいるようでした。それにしても、恋というものは、ほんのちょっとしたことで、好きが嫌いに反転するのですから、面白くもあり、悲しくもあり、って感じです。夏の少女の初恋物語の短歌集。推し短歌1首。恋人がいきなりモブに見えた夜 走って逃げた逆さまの月
瑞々しい恋模様を描いているこの連作。実は ひと夏の恋模様 が描かれている。 だから、是非とも最初から 通し で味わって欲しいのだ。人生は思うよりも短い。それは暑くて辟易する夏にも似て、真っ只中にいると日々を何とか遣り過ごすそれだけに集中する。恋愛も同じ。最後の歌が個人的には一番好きだが、読む者により様々な感想があるだろう。日々の何気ない自然や感情にも目を留める作者の為人や恋愛観も見え隠れする。…かも。 粋で 素敵な短歌連作。
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