概要
五千キロ 離れて同じ 月を見る おやすみまでの 電子の逢瀬
タイトルの読みは「にっタイれんか」
タイ人と結婚し、娘を授かった日本人の作者。この度めでたく2人目が妻のお腹に来てくれたのですが、タイへの里帰り出産ということで妻と娘がタイに行ってしまい、一人日本に取り残されました。
やっぱり日本で産むことにしたんで、これから迎えに飛ぶんですけどね!
カクヨム短歌賞 10首連作部門応募作です。
タイ人と結婚し、娘を授かった日本人の作者。この度めでたく2人目が妻のお腹に来てくれたのですが、タイへの里帰り出産ということで妻と娘がタイに行ってしまい、一人日本に取り残されました。
やっぱり日本で産むことにしたんで、これから迎えに飛ぶんですけどね!
カクヨム短歌賞 10首連作部門応募作です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大切で切実な想いたち
『五千キロ 離れて同じ 月を見る おやすみまでの 電子の逢瀬』
『月』を見るために顔を上げる。どれだけ相手と離れていようとも、月と自分の距離からすればほんの少しの誤差ぐらいの距離感覚。
月は遠くて大きすぎて自分たちの位置情報や目印には使えないけれど、同じ銀の円盤を見ていると、何故だかとても近く感じてくる。
結句の『電子の逢瀬』。
このドラマ感と言葉の響きが好きでした。
メッセージなのか、通話なのか、ビデオなのか。どれにせよ、月を目印に電子で待ち合わせをする二人という表現がとてもロマンチックです。
逢瀬という言葉の持つ、硬く大人なイメージが、直前の『おやすみまでの』という言葉の柔らかく…続きを読む