概要
彼は語る。自身の奇妙な体験を。
ロックグラスを前に語られる怪奇譚。
男の話を聞き終え、オカルトライターは何を思うのか。
お楽しみいただければ、幸いです。
男の話を聞き終え、オカルトライターは何を思うのか。
お楽しみいただければ、幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怖いだけではない、不思議な魅力をまとったお洒落なドラマ
良い意味での『掴みどころのなさ』が、適度な緊張感と神秘性を作品に与えており、最初の一文から引き込まれます。しかしその引き込み方も、決して強引にはならず、ホラーでありながらもむしろ心地よい感覚で進行します。
物語の中心は、バーの中での会話。主人公がある男性にインタビューを試みます。このモノローグに前後して、二人が手にしたウィスキーの描写があるのですが、これがまたお洒落なんです。
バーのマスターやお店の内装も、細かい描写はないのにとても雰囲気があり、写実的ながら文章でしかできないことが為されている、という印象を受けました。こうした一種の矛盾を内包した作品って、やっぱり人の心に刺さるよなあとし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!話の余韻に浸る頃、タイトルを思い出す。これはそんなお話。
バーの中で、人組の男性客がウイスキーを飲んでいます。
片方は、オカルトの記事を書くことを生業としているライターを名乗っております。
もう一人は、そんな彼から取材を受けている不思議な体験をした……とおっしゃる方。
男性の話に出てくる場所は、おそらく……埋立地、もしくは港が近い場所なんじゃないでしょうか?
そう言った場所には人間のために整備された道が少なく、
横断歩道もなければ歩道橋もない。歩道があるだけありがたく思えと言われている感じのする、車ばかりの道路ばかりなものにございます。
そこに新しくできは歩道橋を、渡ろうとしたときに……
非常におっかない目に遭われたそうで……?
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