2005-02-05 フランス版定義「完全な国際社会の一員」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050204AT2M0400604022005.html
アリヨマリ仏国防相は3日講演し、対中武器禁輸を「解除すべきだ」と改めて仏政府の立場を強調した。「中国は外交、政治、経済のあらゆる面で完全に国際社会の一員になろうとしており、不信感を示す禁輸措置は好ましくない」と指摘。解除しても「危険な武器の厳格な輸出制限が可能」との考えを示した。
ということは、日本はあらゆる面で完全に国際社会の一員になろうとしており、不信感を示す武器不所持措置は好ましくない、などと読むべきなんだろうかね。
ま、なんつーか何が起こる可能性があるかなどまったく考えていないか、でなければ戦火大好きと宣言しているも等しい。フランスだからなぁとあまり驚かないが。
長い目で見たらまた援蒋ルート仕掛けられんのかなぁと、考えたくもないが考えないとならない雲行きなのか。ということは、トラップにかかってはいかん、こそ国是にしないと。
でもって、非常に疑問に思うのは、日本の中で日本軍の軍靴の音がと騒ぐ人はとても多いのだが、それらの人々が外回りに気を払っている気配は絶えてない。どういうことだろうか。そこだけ他国は他国か? しかし平和国家とは他国との平和を維持する国家であって自分だけ自滅して涅槃寂静を目指すというものではないだろうと私は思うんだが。すなわち、ものすごい外交達者揃いじゃないと維持できないし、ボヤに石油持って行きましょうか?という申し出を断固断る強権も必要になる。さて、フランスになんて抗議したものか。
■ 国連不正疑惑というより報道疑惑
国連ってば、世界一大きな官僚機構というのか、選挙人に選ばれた長がいないという意味で著しく不可思議で反民主主義的な組織じゃないか、と考えてもまったく問題はないではないかと私は常々思っている方なのでこの機構に不正があったと言われてもあまり驚かない。といって別に国連またはそれに変わる会議組織が存在することに異論はないし、そうあるべきだとも思う。が、なんかこう、善意で平和で素晴らしい団体であるかのようにみなすのはどうかしていると、単純にそう思う。
という発話者(私だが)のバイアスを披瀝した上で日本のメジャーニュースソースはいったいなぜ国連への疑惑を報じることにそうも及び腰なのか、というのは私には実にまったくよくわからない。
とりあえず、日刊スポーツが一番元気よく書けていたように思う。
私が、元気よく書けてるぞ、おい、とか言うと偉そうだけど、だけど、この手のニュースの場合、おそらく毎日新聞などはおそるおそるとはいえども継続的にウォッチしているような気がするけど、それ以外の場合、または非常に熟知したスタッフが気合いを入れて書いている場合をのぞき、ありていに申さば、私と同じように、いずれのみなさまもどっかの外信ソースを眺めてんでしょ? でなければ共同か時事を拾うと。
で、外信ソースを眺めた私としては、それ以外の各社独自のソースがあるとはとても思えない。ってか他のどの記事を見ても(英語だが)この件に関していちいちの情報量は日本語で書かれていることの少なくとも倍ぐらいある。つか、国連というのが場合によっては各国の主権の上に行くような成り行きさえ担う団体であるとすればするほどここをウォッチするのは諸国民の当然の義務ではなかろうか、など言いたいものがある。
それはともかく、
報告書はさらに、1996年に国連が同事業をめぐる契約相手を選定する際、決められた競争入札の規則が守られていなかったと批判。ガリ事務総長(当時)がイラク側の意向を受け、国連スタッフ作成の業者リストにないフランス企業を選定していたことを明らかにした。
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-050204-0020.html
と日刊スポーツは平たく書いているが、東京新聞、どう考えても同じようにあちこちの記事を見ただろうに、
報告書はさらに、ガリ事務総長(当時)がイラク側の意向を受け、国連スタッフ作成の業者リストにない企業を選定していたことを明らかにした。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050204/eve_____kok_____001.shtml
あきらかに下の方が迷いがありそうだが(^.^;;、いずれにしても、なぜ具体的な企業名をどっちも書かないのだろう?
この業者リストにないというか、入札規則に合わないやりかたで選定された企業名は、
Banque Nationale de Paris (BNP) パリ国立銀行(フランス)
Saybolt Eastern Hemisphere BV セーボルト(オランダ)
Lloyd's Register Inspection Ltd ロイズ(イギリス)
で、そのうちのBNPは、ガリ元総長によって国連が必要とする手続きなしで石油と食料交換プログラムの銀行に選定された、と昨日から何度も見ている私としてはとてもへんな気がしてる。なぜ?
そういえば、米軍というか米国というかのコントラクターとして今や世界的に有名になってしまったハリバートンの時も、どうしてか名前を伏せていたような気がする。慎み深いといえばそうだが、どういう遠慮なのだろうか。よくわからない。
UN oil-for-food head criticised
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/4232547.stm
U.N. Audits Reveal Oil-for-Food Program Mismanagement
Independent Inquiry Committee releases first set of document
http://usinfo.state.gov/mena/Archive/2005/Jan/10-704070.html
■ シンプルな事実
http://blog.goo.ne.jp/takkie0516/e/3cebc69020405c3fe4e587f3bdbbd87a
こんなにあっけらかんと北朝鮮との関与ばっかりじゃんかよ、の証拠が立て続けに出まくるということが既にしてなんらかの政治的ムーブメントの中に私たちは巻き込まれてるということなんだろうが、しかしなぁ、それは陰謀だ、といって目の前にあるものを見ないわけにもいかず、それはねつ造だといってあんたの方じゃんか、というのを聞かないわけにもいかない。シンプルな事実関係は大事にしたい。考えるのなら、それらを総合してではどんな陰謀なり企みなり作戦なりが誰によって成される時今の事象は最適かという順序だ。
いやしかし、すごいわ、なんか。コメント内のもすごいんですけど。