ポニーキャニオンが営業損失拡大「アニメのヒット作不足」響き フジテレビ系では人気IP下支え増収
フジ・メディア・ホールディングスが4日に発表した2026年第3四半期決算によると、グループ傘下のポニーキャニオンの減収営業損失が続いていることが伝えられている。
FMH全体では2025年初に発生したコンプライアンス事案により影響を受けていたメディア・コンテンツ事業全体が回復基調を示した。一方、アニメ関連事業については全体に占める比率は高くないが、明暗が分かれている。
アニメ関連事業は増収
フジテレビを中心とするコンテンツ・ビジネスのうち、アニメ関連事業収入は前年同期比で増加。3Q(4月から12月)累計では46億300万円となった。
配分金やマーチャンダイジング収入は四半期単位では減少したものの、「引き続き人気アニメ関連等貢献により上昇傾向」と説明されている。過去作品の海外販売も堅調で、「暗殺教室」や「よふかしのうた」、「うる星やつら」などが海外市場で安定した収益を生んでいる点が示された。
IP展開の面では、グループ傘下のアニメ制作会社デイヴィッドプロダクションが手がけた作品が、ルーカスフィルムによる「スター・ウォーズ:ビジョンズ」Volume 3に参加し、制作した一作がアニー賞にノミネートされるなどの成果をアピールした。
ポニーキャニオンは営業損失拡大
一方で、グループ会社ごとの業績を見ると、アニメ分野を主力とするポニーキャニオンは厳しい状況が続いおり、3Q時点での売上高は209億5100万円と前年同期比約21%減、営業損失は14億5900万円と前年同期比からほぼ倍に拡大した。
アニメのヒット作不足に加え、イベント縮小やグッズ販売の減少が響き、減収営業損失に。費用抑制を進めたものの、アニメ出資金の償却増加が利益を圧迫したことにより、営業損失は拡大したとしている。
フジテレビ単体では、放送収入の回復とデジタル事業の成長により、コンテンツ・ビジネスは増収粗利益増益を確保した。アニメ事業についても、海外販売や関連収入が寄与し、成長基調が維持されている。決算説明では、IPを軸としたビジネスモデルを通じて、放送、配信、海外展開、マーチャンダイジングを連動させる戦略が引き続き強調された。