ニコニコ、2025年に有料会員数11.6万人減少 カード決済問題の影響大、事業全体では増収増益に
KADOKAWAが12日に公表した2026年3月期第3四半期(10-12月期)決算において、同社Webサービス事業に属するコミュニティサービス「ニコニコ」に関する各種情報が公表され、有料会員制度のプレミアム会員数が95.4万人だったことがわかった。
この数字は2025年12月末時点のもので、昨年同期は107万人だったことから、11.6万人の減少となっている。2025年6月には一次増加に転じており、「特典付与等の集客施策が奏功した」と説明していたが、年間ベースでは減少した。
これが影響し、第3四半期単体でのニコニコ関連事業は減収だった一方、Webサービス事業全体の動向としては増収増益だった。
事業全体では増収増益、昨年のサイバー攻撃反動などにより
ニコニコ関連事業において、前年に大きく響いたサイバー攻撃の影響が消失したことで、累計期間では増収。ライブ事業においては、第2四半期に開催したアニメ音楽イベント「Animelo Summer Live」などが寄与し増収となった。
これにより、Webサービス事業の売上高は162億4900万円と前年同期比21.5%増、セグメント利益は21億8700万円と、前年同期の営業損失7億1200万円から黒字へ転換した。
会員数は前四半期に続き100万人を下回っており、特に最多だった2016年〜17年の250万人台と比較すると半数を割っている。近年は下落基調であったものの「社会情勢を鑑みたポリシー厳格化によるカード決済停止(※)が発生」したことが一部会員の離脱に拍車をかけたと説明されていた。
※ニコニコではVISAブランドのクレジットカードが2024年5月から約9カ月にわたり停止措置が行われており、一時的にJCB以外利用できなくなる事態となった。
ニコニコ関連事業では今後「ショート動画」など新サービスや機能の拡充を予告しており、ユーザー数の増加と流通取引総額の維持・拡大を図るとしている。
あわせて、組織体制や人員配置の適正化を進め、事業効率の向上を目指す。さらに、ボカロなど音楽IPを活用した新たな収益機会の創出にも取り組み、収益軸の多様化を模索するとしている。