Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
たとえ貴方が地に落ちようと - 第61話 リックに殺されちゃうのかも……
[go: Go Back, main page]

表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たとえ貴方が地に落ちようと  作者: 長岡更紗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/117

第61話 リックに殺されちゃうのかも……

 一つ目の国に入った最初の街には行かず、サビーナ達はそのままラウリル公国を目指した。

 ルッツリオンに負担をかけ過ぎていたため、しばらくの間は荷物しか乗せずに歩くことにした。

 途中、赤い実を見つけたのでそれをササっと摘み取る。


「なにをしているんですか?」


 そんなサビーナに、セヴェリは問いかけてきた。


「これはこれはガマズミです。食べられるんですよ」

「そうなのですか。よく知っていますね」


 花や木には詳しいセヴェリだったが、どうやら野草にまでは手が回っていないようだ。

 逆にサビーナは花や木には興味は全くと言っていいほどないが、食べられる物に関しては敏感である。


「母親が元冒険者で、野宿に慣れてる人だったんです。休みの日には馬で遠乗りして野宿して帰ってくる、っていうのがうちの定番で」

「そうだったのですか。それでチクの木を切ったりして遊んでいたんですね」

「はぁ、まぁ」


 セヴェリにクスクス笑われ、サビーナはまたも苦笑いを漏らす。

 昔懐かしい思い出を心に浮かべながら歩いていると、いつの間にか日が暮れていた。


「今日はここで野宿にしましょう」


 サビーナは薪となる物を拾い集め、その最中に食べられる野草をいくつか摘み取った。そして火を起こして鍋を設置する。中に水を入れて、干し肉をナイフで適当な大きさに切って入れる。そして米を適量入れて蓋をした。

 しばらくして蓋をあけると、いい感じに煮立っている。ミルクやチーズが欲しいところだなと思いながらも、小さく切った野草をその中に入れる。煮込む必要のない野草だったので、さっと火が通ったところで最後に塩を振りいれ、それをお椀によそった。出来上がったものをセヴェリは物珍しそうに見ている。


「美味しそうですね」

「いえ、多分そんなに美味しくないです。ただの野草のリゾットなので」

「楽しみですよ」


 ニコニコしているセヴェリに、サビーナはお椀を渡した。湯気がむわむわと上がっていて見るからに熱そうだ。セヴェリは優しく冷ますかのように、フウッと息を吹きかけている。


「あ、そういえばスプーンがなかったですね。今作ります」


 そう言ってちょうど良い木を切り取り、ナイフで削っていく。母親のカティはいつも上手にスプーンを作ってくれていたが、サビーナの作ったそれはただの木のヘラでしかなかった。


「す、すみません……もっと上手く作れると思ったんですが……今度どこかの町でスプーンを買いましょう……」

「これはこれで味があって良いですけどね」


 サビーナがスプーンという名のヘラを渡すと、セヴェリは「ありがとう」と言って野草リゾットを食べ始めた。

 高位貴族の口に合うものじゃないとわかっていても、やっぱり反応が気になってしまう。


「……うん、美味しいですよ。干し肉の出汁も出ていますし、野草もいい味を出してます」

「本当ですか!? セヴェリ様が食べられるなら良かった……」


 ホッとしたところで、サビーナもヘラにリゾットを乗せて口に運ぶ。

 お腹が究極に空いていたせいか、それはかなり美味しかった。自分で作っておいて言うのもなんだが、温かさが身に沁みて、奥歯がいくらでもリゾットを欲してくる。

 ふと香る野草の青臭さは、少しサビーナの苦手なものもあるが、今の状況ではそれも気にならないくらい美味しい。


「ね? 美味しいでしょう?」

「はふはふ……はい」


 なぜかセヴェリが満足そうに頷いた。作り手と食べる側の立場が逆になっているなと思いながら、サビーナとセヴェリは野草のリゾットを食べ進める。

 二人ともお代わりをして、鍋の中が空っぽになるまで食べ切った。サビーナは割とお腹が膨らんだが、男性では物足りなかったかもしれない。


「セヴェリ様、パンで良ければありますが」

「大丈夫ですよ。お腹は一杯になりましたから」

「……そうですか?」


 サビーナの言葉に、セヴェリはにっこりと笑うだけだった。本当だろうかと訝りながらも、手はお椀を片付ける。


「じゃあ、寝る準備をして火を消しましょう」

「え? 火を消すのですか? 獣払いのために焚いておくべきでは」


 サビーナの言動を、セヴェリは不可思議なものに捉えたようだ。夜通し火を焚くというのは、確かにセオリーだろう。ある意味では。


「夜通し焚く分の薪を拾い集めるのも大変ですし、夜間ずっと起きているというのも大変です。確かに獣を払うという意味では効果的ですけど、逆に火に惹かれてやってくる魔物も多いんです。ここが魔物の現れない安全地帯というなら火は焚いておく方がいいですけど、わからない以上消す方が無難です。獣程度なら私が対処できますし、肉も食べられるので一石二鳥ですから」

「なんだか……たくましいですね」

「全部、母の受け売りですけどね」


 でも……とサビーナは言葉を詰まらせる。カティとリックバルドはうつらうつら寝ていながらも、獣の気配を感じた瞬間に目を覚ましていたが、サビーナは二度に一度くらいの割合でしか起きられなかった。おそらく、眠りの浅い時にしか気付けなかったのだろう。


「私が母やリックのように、獣の気配で起きられるかどうかは微妙なんですけど……」

「あなたにもその母親の血が入っているのですから、きっとリックバルド殿と同じようにできますよ」

「……え?」


 セヴェリの言葉に、サビーナはキョトンと彼を見る。セヴェリはどうしたのかとでもいうように首を傾げている。


「なにかおかしなことでも言いましたか?」

「いえ、あの……私とリックに血の繋がりはありませんけど」

「……え?」


 どうやらセヴェリは、リックバルドとサビーナは本当の兄妹だと思い込んでいたらしい。サビーナもまた当然のように、血が繋がっていないことを知っていると思っていたのだが。

 あの兄は、どうやらわざわざ本当の兄妹ではないことを説明していなかったようである。


「二人は、兄妹ではなかったんですか……?」

「いえ、兄妹ですよ。ただ、私の父とリックの母が連れ子再婚したので、血は繋がってないんです」

「そう……だったんですか……」


 セヴェリは少しショックを受けたようにそう言った。そのことになぜショックを受ける必要があるのか理解できずに彼を覗き込んだが、セヴェリが困ったように笑うので聞くのはやめておいた。

 火の始末を終えると、マントを被って眠りにつく。マントのおかげで、寒さが随分と緩和された。

 これからの季節、どんどん寒くなってくるため、野宿するのは限界があるだろう。もう少しアンゼルード帝国から離れられれば、宿を取ってもバレる確率は減るはずである。それまでの辛抱だ。

 この日サビーナは、木にもたれたままうつらうつらと眠った。三度ほど小動物の音で目を覚ましたが、襲ってくるような獣や魔物はいなかった。


 夜明け前から準備をして、ラウリル公国へと向かう。午前中は二人乗りをし、昼からは二人とも歩く。

 順番にルッツリオンに乗ると、常に歩きの速度しか出せないためだ。飛ばせる時は飛ばし、ルッツリオンを休ませる時は歩く。これを繰り返して一週間が過ぎた。


「サビーナ、街が見えましたよ。さすがに今日はあそこに泊まりましょう」


 セヴェリがサビーナの状態を見て、そう声を掛けてくる。サビーナはぐっすりと眠れない日が続き、長い旅の疲れと、慣れない魔物との戦闘で神経をすり減らしていた。もう少しアンゼルード帝国を離れてから……と思っていたが、ここらが限界だった。


「はい、じゃあ今日はあの町で一泊しましょう」


 サビーナが承諾すると、セヴェリはホッと息を吐いて、彼も疲れた顔ながらも微笑んでくれた。


 街に入ると、デニスに貰った宝石をいくつか換金して現金を手に入れ、宿代を支払う。二部屋分を払う余裕はないので、ツインルームを取るしかなかった。

 部屋に入るとグッタリと倒れ込みたいのを我慢し、セヴェリにお茶を淹れる。


「私に気を使わなくて結構ですよ。疲れているでしょう、先に休みなさい」

「いえ、セヴェリ様を差し置いて先に休むなどと……」

「セヴェリと呼びなさいと言ったでしょう?」

「その……セヴェリ、に、くつろいで頂きたくて」


 セヴェリは何度も敬称を付けるなと指摘してくるが、どうにもこうにも言い難く、慣れる気がしない。


「できることは自分でしますよ。あなたの方が疲れているんですから、眠りなさい。久々のベッドなんですから。疲れを癒さないと、旅は続けられませんよ」


 セヴェリに強く促され、サビーナはそれに負けるような形でベッドに倒れ込んだ。

 久しぶりのふかふかのベッドはサビーナを優しく包み、癒してくれるかのように温かさを放っている。サビーナはベッドに身を預けて、目を瞑った。

 この一週間、ずっと気を張っていたせいか、家族のことを考える余裕などなかった。しかしこうしてベッドに寝転がることができると、ようやくアンゼルードにいるみんなのことが気に掛かってくる。


 お父さん、お母さん……リックに聞いて驚いてるかな……

 でも、お母さんならきっと、頑張りなさいって応援してくれるはずだよね。


 自分が正しいと思う道を、迷うことなく行きなさいと言ってくれたカティの顔を思い出す。

 世間的にどうすることが正しいかなんて、サビーナにはわからない。だから、己の思うままに行動した。そしてこれからも、己を信じてやって行くしかない。

 次にサビーナは、リックバルドの顔を思い浮かべた。兄は逃がしてくれたあの時、サビーナがレイスリーフェを刺したことを知っていたのだろうか。

 いや、おそらくはまだ、クラメルの騎士は追いついていなかったに違いない。最後に追ってきた二人のクラメルの騎士は、先にビネルの街に入っていた者だったのだろう。

 でなくば。リックバルドが愛する者を斬られて、見逃してくれるわけがなかった。


「……リックっ」


 サビーナは身震いした。あれから一週間だ。レイスリーフェを斬ったことは、もうリックバルドに伝わっているだろう。

 彼女はどうなっただろうか。一命を取り留めているのか、それとも死んでしまったのか。

 サビーナの背中にゾクリと冷たいものが走る。

 怖い。レイスリーフェを……兄の愛する人を、殺してしまったかもしれない。リックバルドは、レイスリーフェが死んでしまっていたら、どう出るだろうか。

 もしかしたらサビーナの元に、復讐しにくるかもしれないと考えてゾッとした。

 あの兄は、意外に熱い男なのだ。そして実は愛情が深いこともわかっている。愛する者を殺されて、黙っているような男ではない。


 私……リックに殺されちゃうのかも……


 リックバルドがどう出るかわからず、体がぶるぶると震えた。


「……サビーナ?」


 そっと肩口を触れられ、サビーナはビクッと痙攣するように体が跳ねる。驚いたようにこちらを見るセヴェリの顔を見られず、サビーナは思いっきりそっぽを向いた。


「なんでも、ない、です!」


 布団を被り込んでセヴェリを拒絶する。

 レイスリーフェを愛しているのは、リックバルドだけではない。

 セヴェリもまた、彼女を愛しているのだ。

 もしも、サビーナがレイスリーフェを刺したということをセヴェリに知られたなら。

 きっと、セヴェリに幻滅されてしまうだろう。それを言って嫌われるのが……怖い。


「……もうなにかを考えるのはやめなさい。明日は明日の風が吹きますよ」


 それだけ言うと、セヴェリは隣のベッドに腰を降ろしていたようだった。

 しかしそんな風に言われても、やはり考えてしまう。レイスリーフェは生きているのか、死んでいるのか。もしも死んでいたら、どうすればいいのか。

 ガクガク震えていると、もう一人の安否が気にかかってくる。


「デニスさん……」


 彼は一体どうなっただろうか。

 あのシェスカルと剣を交えて無事だとは考えにくい。

 もしかすると彼はもう、この世の人ではなくなっているかもしれない。

 そう思うと、サビーナの目からは勝手に涙が溢れてきた。


「……う……っひっく」


 漏れ出る嗚咽を堪えることができず。

 サビーナは布団の中に包まって、声が外に漏れるのを防ごうとした。

 隣にいるはずのセヴェリからは、もうなにも言われることはなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サビーナ

▼ 代表作 ▼


異世界恋愛 日間3位作品


若破棄
イラスト/志茂塚 ゆりさん

男装王子の秘密の結婚
せめて親しい人にくらい、わがまま言ってください。俺に言ってくれたなら、俺は嬉しいですよ!
フローリアンは女であるにもかかわらず、ハウアドル王国の第二王子として育てられた。
兄の第一王子はすでに王位を継承しているが、独身で世継ぎはおらず、このままではフローリアンが次の王となってしまう。
どうにか王位継承を回避したいのに、同性の親友、ツェツィーリアが婚約者となってしまい?!

赤髪の護衛騎士に心を寄せるフローリアンは、ツェツィーリアとの婚約破棄を目論みながら、女性の地位向上を目指す。

最後に掴み取るのは、幸せか、それとも……?

キーワード: 身分差 婚約破棄 ラブラブ 全方位ハッピーエンド 純愛 一途 切ない 王子 騎士 長岡4月放出検索タグ ワケアリ不惑女の新恋 長岡更紗おすすめ作品


日間総合短編1位作品
▼ざまぁされた王子は反省します!▼

ポンコツ王子
イラスト/遥彼方さん
ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。
真実の愛だなんて、よく軽々しく言えたもんだ
エレシアに「真実の愛を見つけた」と、婚約破棄を言い渡した第一王子のクラッティ。
しかし父王の怒りを買ったクラッティは、紛争の前線へと平騎士として送り出され、愛したはずの女性にも逃げられてしまう。
戦場で元婚約者のエレシアに似た女性と知り合い、今までの自分の行いを後悔していくクラッティだが……
果たして彼は、本当の真実の愛を見つけることができるのか。
キーワード: R15 王子 聖女 騎士 ざまぁ/ざまあ 愛/友情/成長 婚約破棄 男主人公 真実の愛 ざまぁされた側 シリアス/反省 笑いあり涙あり ポンコツ王子 長岡お気に入り作品
この作品を読む


▼運命に抗え!▼

巻き戻り聖女
イラスト/堺むてっぽうさん
ロゴ/貴様 二太郎さん
巻き戻り聖女 〜命を削るタイムリープは誰がため〜
私だけ生き残っても、あなたたちがいないのならば……!
聖女ルナリーが結界を張る旅から戻ると、王都は魔女の瘴気が蔓延していた。

国を魔女から取り戻そうと奮闘するも、その途中で護衛騎士の二人が死んでしまう。
ルナリーは聖女の力を使って命を削り、時間を巻き戻すのだ。
二人の護衛騎士の命を助けるために、何度も、何度も。

「もう、時間を巻き戻さないでください」
「俺たちが死ぬたび、ルナリーの寿命が減っちまう……!」

気持ちを言葉をありがたく思いつつも、ルナリーは大切な二人のために時間を巻き戻し続け、どんどん命は削られていく。
その中でルナリーは、一人の騎士への恋心に気がついて──

最後に訪れるのは最高の幸せか、それとも……?!
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
この作品を読む


▼行方知れずになりたい王子との、イチャラブ物語!▼

行方知れず王子
イラスト/雨音AKIRAさん
行方知れずを望んだ王子とその結末
なぜキスをするのですか!
双子が不吉だと言われる国で、王家に双子が生まれた。 兄であるイライジャは〝光の子〟として不自由なく暮らし、弟であるジョージは〝闇の子〟として荒地で暮らしていた。
弟をどうにか助けたいと思ったイライジャ。

「俺は行方不明になろうと思う!」
「イライジャ様ッ?!!」

側仕えのクラリスを巻き込んで、王都から姿を消してしまったのだった!
キーワード: R15 身分差 双子 吉凶 因習 王子 駆け落ち(偽装) ハッピーエンド 両片思い じれじれ いちゃいちゃ ラブラブ いちゃらぶ
この作品を読む


異世界恋愛 日間4位作品
▼頑張る人にはご褒美があるものです▼

第五王子
イラスト/こたかんさん
婿に来るはずだった第五王子と婚約破棄します! その後にお見合いさせられた副騎士団長と結婚することになりましたが、溺愛されて幸せです。
うちは貧乏領地ですが、本気ですか?
私の婚約者で第五王子のブライアン様が、別の女と子どもをなしていたですって?
そんな方はこちらから願い下げです!
でも、やっぱり幼い頃からずっと結婚すると思っていた人に裏切られたのは、ショックだわ……。
急いで帰ろうとしていたら、馬車が壊れて踏んだり蹴ったり。
そんなとき、通りがかった騎士様が優しく助けてくださったの。なのに私ったらろくにお礼も言えず、お名前も聞けなかった。いつかお会いできればいいのだけれど。

婚約を破棄した私には、誰からも縁談が来なくなってしまったけれど、それも仕方ないわね。
それなのに、副騎士団長であるベネディクトさんからの縁談が舞い込んできたの。
王命でいやいやお見合いされているのかと思っていたら、ベネディクトさんたっての願いだったって、それ本当ですか?
どうして私のところに? うちは驚くほどの貧乏領地ですよ!

これは、そんな私がベネディクトさんに溺愛されて、幸せになるまでのお話。
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
この作品を読む


▼決して貴方を見捨てない!! ▼

たとえ
イラスト/遥彼方さん
たとえ貴方が地に落ちようと
大事な人との、約束だから……!
貴族の屋敷で働くサビーナは、兄の無茶振りによって人生が変わっていく。
当主の息子セヴェリは、誰にでも分け隔てなく優しいサビーナの主人であると同時に、どこか屈折した闇を抱えている男だった。
そんなセヴェリを放っておけないサビーナは、誠心誠意、彼に尽くす事を誓う。

志を同じくする者との、甘く切ない恋心を抱えて。

そしてサビーナは、全てを切り捨ててセヴェリを救うのだ。
己の使命のために。
あの人との約束を違えぬために。

「たとえ貴方が地に落ちようと、私は決して貴方を見捨てたりはいたしません!!」

誰より孤独で悲しい男を。
誰より自由で、幸せにするために。

サビーナは、自己犠牲愛を……彼に捧げる。
キーワード: R15 身分差 NTR要素あり 微エロ表現あり 貴族 騎士 切ない 甘酸っぱい 逃避行 すれ違い 長岡お気に入り作品
この作品を読む


▼恋する気持ちは、戦時中であろうとも▼

失い嫌われ
バナー/秋の桜子さん




新着順 人気小説

おすすめ お気に入り 



また来てね
サビーナセヴェリ
↑二人をタッチすると?!↑
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ