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王子と婚約?ただし、条件がありますわ。 - 35
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あれから数日が経ち、

ジャックの仕事が休みの日に買い物に出かけようとしたら、目の前にある人物がいた。


忘れもしない人物。


「ローズマリー様…。何故ここに?」


「話があるの。お邪魔していいかしら?」


ジャックは買い物に行くのをやめて、ローズマリーとローズマリーの後ろにいた使用人のアリアを家の中に入れた。


「あまり大したものではないですが…」


ジャックはお茶を淹れてローズマリーに差し出した。

アリアからは断られた。


「そんなことないわ。いい香りよ。」


ローズマリーはゆっくりとカップをもち優雅にお茶を飲んだ。


「…あの、何故ここに?」


ジャックは疑問に思っていたことを伝えた。


「面接の結果を伝えに来たわ。こちらの方に用があったので、手紙を出すより早いからよ?」


ジャックはどうせ不採用だと思っていた。やっぱり母親を一人置いてはいけないし。

復讐はまた考えればいいし。


「…採用よ。支度に時間がかかるでしょうから、来月から働いてもらうわ。」


ジャックはその言葉に驚いたと同時に母親のことを考えた。


「…やはり、辞退します。母のことがありますから。」


ジャックがそう言うと、後ろからカタッと音が聞こえた。


「…ジャック。私のことはいいから、働かせて貰いなさい。」


今にも倒れそうなジャックの母親がいた。


「…でも」


「ジャックのお母様。お母様さえよろしければ、私の方で療養施設に入所できるよう手配済みですわ。私の領地内です。施設には常時医者も看護する者もいますし、食事も提供されます。ジャックの仕事がお休みの日には一緒に過ごすことができますわ?」


「…そんな、私は、大丈夫です。お金もないですし…。」


ジャックの母親はローズマリーの提案に乗ることができなかった。


「お金は心配いりませんわ。私がお支払いします。」


「いえ、甘えるわけにはいきません。」


そう、目の前にいるのは家族を壊した人だ。


「では、ジャックのお給料から天引きという形はいかがです?ジャックさえよければ、になりますが。」


それでもジャックの母親は渋っていた。


「母さん、俺の給料から引かれるのなら、施設に入ろう?一人でここにおいておくのは心配だから…」


ジャックは母親にそう言うと、母親はローズマリーに頭を下げた。


「決まりですわね。お母様、こちらにサインを。ジャック、契約書よ。よく読んでからサインを。」






そこから、執事としての日々が始まった。


母親はただの働き過ぎではなく、重い病におかされていた。施設に入所してから2年も絶たずになくなった。


イザベラとは、手紙のやり取りをしていたが、母親が男爵に見初めれて結婚すると聞いてから、手紙のやり取りはへり、たまに手紙が来るとどうでもいいようなお願いごとをしてきた。


復讐の為にローズマリーの執事見習いとなったが、ローズマリーも公爵も一切の不正はなかった。

イザベラは殺すことが最大の復讐だと思っているが、俺はローズマリーが俺のように家族が壊れることが俺なりの復讐。だけど、クロフォード家はもう壊れていた。


復讐ってなんなんだろうか…。


俺は一体どうしたんだろうか…。


そんなことを考えていたら、ローズマリーが帰ってくる時間が迫ってきた。


ジャックは玄関にローズマリーを迎えに行く準備を始めた。









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