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元ひきこもり経験者らが作成した「ひきこもり新聞」――「当事者の声を伝えたい」という編集長の思いに共感 | キャリコネニュース
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元ひきこもり経験者らが作成した「ひきこもり新聞」――「当事者の声を伝えたい」という編集長の思いに共感

今、ひきこもりの人は全国に54万人いるという。特に昨今は、ひきこもりの長期化と、それに伴う高齢化も顕著になっているそうだ。

2月25日放送の「NHKニュース おはよう日本」(NHK総合)で、この引きこもりに短時間ながらスポットを当てる特集が放送されていた。(文:松本ミゾレ)

元ひきこもりの編集メンバーが当事者たちに取材

当事者だから、わかることがある

当事者だから、わかることがある

浦安市ひきこもり市民講座が開催した「ひきこもりの理解と支援」なる講演会。その会場の一角では、訪れた人々が、ある物を買い求めていた。一見すると普通の新聞紙に見えるそれは、「ひきこもり新聞」である。同紙は、ひきこもりの経験者や当事者が寄せた声をまとめたもので、コラムの連載なども行われている。

「少しでもこういうものを見れば、理解できるかなって」
「今まで語られてない部分が語られてる」

買い求める人々は、口々にそう言っている。ひきこもり新聞は、去年11月に創刊され、現在は2か月に一度のペースで刊行されている。1部500円だ。

スタジオで実際に紹介されたひきこもり新聞には、デカデカと「100万人が追い詰められないために」との見出し。引きこもりの当事者が今後100万人に増えることを想定しているのか。それとも、当事者と、その家族をあわせて100万人としたのか。気になって、ちょっと読み込んでみたくなってしまう。

ほかの内容も興味深い。部屋に閉じこもり、7年間両親に会わなかったという女性の手記。それから、引きこもり当事者が、周囲に「助けて」と声を出せるようになるまでの記録などが掲載されている。

ではこの新聞は、どういう風に作られているのか。番組では同紙記者の取材風景も紹介していた。編集部のメンバーが元ひきこもりだったという男性に取材を行っている。

そもそも取材している方も、元ひきこもり。ひきこもりの本質を理解しているため、精度の高い読み物が出来上がるということだろう。

ひきこもりの辛さはやはり経験者が一番よくわかる

編集長の木村直弘さんは、現在32歳。支援者らの協力のもと、新聞を立ち上げたという。

どうでもいいけど、僕と同い年だ。

「当事者の生の声というか、その人の伝えたい想いというのを、きちんとすくいとって伝えていけたら」

と話す木村さん。大学受験や資格試験につまづく度に、自己嫌悪からひきこもっていたという過去を持つ木村さんにとっては、こういった読み物を手がけることは、僕たちが思う以上の意義があるのだ。

木村さんは、ひきこもり新聞の創刊号において「孤独に苦しむひきこもりが、孤独から抜け出すためには、同じ経験をした人々と接することが必要だと思う」との自説を書いている。

ひきこもりの辛さ、苦しさは、そうではない人にはなかなか痛感することが難しい。その経験をしたことがある人が寄り添うことが大事だと考えているようだ。

ひきこもりとはちょっと違うけど、病気にしても何にしても、当事者以外はなかなかその辛さを理解しにくい。同じ経験をして、立ち直った人と接することが大事とする木村さんの考えには、確かに納得するところが多い。

ひきこもりの実情や、当人やその家族が感じる苦労というのは、性質上なかなか表面化しにくい。向こう三軒両隣の時代でもない現代では、そもそも近所にひきこもりがいたとしても、その存在すら気付けないことがほとんどだろう。

見えない場所で苦しんでいるひきこもりの当事者たち。そんな彼らを、残念ながらひきこもりではない人たちが救うことは難しい。

私たちが救えない人々に手を差し伸べる、ひきこもり新聞。その存在を、どうにか知ってもらえないかと、このコラムをネットの海に流す次第だ。

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