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2026.02.17

「管鮑の交わり」とは非常に仲のよい友人付き合い|どの程度の仲のよさを指す?

「管鮑の交わり」とは、非常に仲のよい友人付き合いを意味する言葉です。どの程度の仲を指しているのか、言葉の由来を通して見ていきましょう。また、「管鮑の交わり」以外にも友情を示す表現は多数あります。よく使われる表現もまとめて紹介します。

「管鮑の交わり」とは? 読み方と意味

「管鮑の交わり」とは非常に仲のよい友人付き合いを意味する慣用表現で、「かんぽうのまじわり」と読みます。なお、管鮑とは、中国・春秋時代を生きた管仲(かんちゅう)と鮑叔牙(ほうしゅくが)の2人の名前を指します。

管鮑の交わりの由来

斉(せい)の国に住む管仲と鮑叔牙は非常に仲がよく、何かにつけて行動を共にしていました。

2人が共同で商売をしたとき、管仲は利益を多く取りましたが、管仲の経済状況が豊かではないことを知っている鮑叔牙は一言も責めませんでした。また、共に戦いに赴いたときも、管仲は三度も逃げ帰りましたが、管仲に老いた母がいることを知っている鮑叔牙は、管仲を卑怯者とはみなさなかったそうです。

あるとき、内乱が起こります。鮑叔牙が仕えた主君は勝利して君主となりましたが、管仲が仕えた主君は殺され、管仲自身も囚われの身となりました。そこで、鮑叔牙は自分の主君に管仲を推薦したところ、主君は受け入れ、管仲の命を助けただけでなく宰相に任命したとされています。

管仲は「わたしを生んでくれたのは両親だが、わたしを本当に理解してくれたのは鮑叔牙だ」と述べ、さらに2人は絆を強めたといわれています。

かんぽう‐の‐まじわり〔クワンパウ‐まじはり〕【管×鮑の交わり】
《中国、春秋時代の管仲と鮑叔牙が変わらぬ友情を持ち続けたという「列子」力命や「史記」管晏列伝の故事から》非常に仲のよい友人づきあい。

出典:小学館 デジタル大辞泉
本
(c) Adobe Stock

管鮑の交わりの例文

管鮑の交わりは、次のように使用します。

・わたしと彼の仲のよさは、まさに管鮑の交わりといえる
・管鮑の交わりといわれるほどの絆の強さの2人だったが、彼女が現れて以来、友情にひびが入ったようだった
・管鮑の交わりといえるような親友が欲しい

日常会話でよく耳にするというよりは、文章のなかで目にすることのほうが多い表現といえるでしょう。

「管鮑の交わり」以外の友情・友人を意味する表現

「管鮑の交わり」のように深い友情や真に理解し合える人を指す言葉としては、次のものが挙げられます。

・水魚の交わり
・刎頸の交わり
・知己
・旧知
・親友

それぞれの言葉の意味や使い方について、例文を通して見ていきましょう。

7つの拳
(c)Adobe Stock

水魚の交わり

「水魚の交わり(すいぎょのまじわり)」とは、劉備(りゅうび)が諸葛亮(しょかつりょう、孔明とも)との関係を表した言葉といわれています。水と魚のように非常に親密な関係を指す表現です。

・彼とコーチの関係は水魚の交わりといえるだろう
・彼女がいないと生きていけないと感じるのは、水魚の交わりなのだろうか、ただの執着なのだろうか
・彼らは子どもの頃からの親友で、まさに水魚の交わりといった関係だ

劉備は諸葛亮の才能を愛し、自分の補佐役として迎えましたが、劉備の古くからの家臣たちは納得ができません。なぜ諸葛亮を珍重するのかと劉備に強く抗議したところ、劉備は「自分にとっての諸葛亮は、魚にとっての水のようなもので、なくてはならない存在だ」と答えたそうです。

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刎頸の交わり

「刎頸の交わり(ふんけいのまじわり)」とは、その友のためなら、たとえ首を切られても悔いがないくらいの親しい交際を指す言葉です。

・彼とわたしは、刎頸の交わりといえるほどの強い絆で結ばれている。
・刎頸の交わりともいうべき彼女の名誉を守るためなら、命を差し出しても惜しくない。
・彼はあっさりとわたしに背を向けた。わたしたちは刎頸の交わりではなかったようだ。

刎頸の交わりの慣用句は、藺相如と廉頗がお互いのためなら首をはねられても悔いはないとする誓いを結んだことに由来します。史記の藺相如伝に記されたエピソードが基になった言葉です。

知己

「知己(ちき)」とは、自分のことをよく理解してくれている人や親友のことです。

・彼こそ、わたしの知己と呼べる人物だ
・知己は探すものではない
・この世に2人といない知己を得た

知己は「ちこ」とも読みます。また、通常は深い間柄の人を指しますが、単に「知り合い」や「知人」の意味で使うケースも。

・知己を頼って上京した
・彼は単に知己だ。小学校のときにクラスメートだったような気がする
・この街に知己はいない

知己がどの程度の間柄を指すのかは、文脈で判断する必要があります。誤った情報を伝える可能性があるときは「親友」や「知り合い」といった別の言葉で言い換えのが賢明かもしれません。

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旧知

「旧知(きゅうち)」とは、古くからの知り合いや昔なじみのことです。

・彼とは旧知の間柄だ
・旧知のよしみで便宜を図ってもらえないだろうか
・彼女とは幼稚園から高校まで一緒の旧知の仲だ

「旧知」だけで使うこともありますが「旧知の間柄」「旧知の仲」のように関係性を示す言葉として使うことも少なくありません。書き言葉だけでなく話し言葉でもしばしば使われる単語のため、意味や使い方を押さえておきましょう。

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親友

「親友(しんゆう)」とは、互いに心を許し合っている友や特に親しい友を指す言葉です。友人たちのなかでも、とりわけ親しく心を許している人に対して使います。

・彼は無二の親友だ
・友人は多くいるが、親友と呼べる仲の人はいない
・わたしは彼を親友だと思っていたが、彼はそうではないらしい

親友も旧知と同様、話し言葉でも頻繁に使われます。正しく意味を理解し、単なる知り合いや友人ではなく、特別な存在と呼べる人を指して使うようにしましょう。

出会いを大切にしよう

何十億もが暮らすこの世界において、魂が共鳴するような人に出会える確率は極めて少ないと考えられます。今までの出会いのなかで「管鮑の交わり」と呼べるような人と知り合えなかった人も、これから素晴らしい出会いがあるかもしれません。

もし「管鮑の交わり」と呼べる人と出会えたなら、それは奇跡に等しいことです。人生がさらに豊かなものとなり、一緒に経験することのすべてが鮮やかに色づいたものとなるでしょう。出会いを大切に、人とのつながりを大切に生きて行くことについて、今一度考える機会になるかもしれません。

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