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JP2005286378A - 動画像再生システムおよび動画像再生方法 - Google Patents
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JP2005286378A - 動画像再生システムおよび動画像再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生システムを提供する。
【解決手段】動画像を取得する撮影手段に備えられ、動画像の各コマ画像を取得した際の撮影手段の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得し、この撮影情報を用い、所望の撮影シーンを特定し、特定した所望の撮影シーンを所定の再生速度で動画像表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生システムに関する。
現在、所定の記憶媒体に記憶された動画像を再生表示するビデオプレーヤーやDVDプレーヤーなど動画像の再生装置は一般家庭にも広く普及しており、多くの人が様々な動画像を視聴している。また、ビデオプレーヤーやDVDプレーヤーなどの専用再生装置による再生に限らず、近年ではデジタル画像技術の進展によって、インターネット回線の大容量化の進行やデジタル放送の充実によって、動画像をインターネットに接続されたパーソナルコンピュータのHDDなどへ記憶しておき、再生することも頻繁に行われている。
視聴者が動画像全体のうち、特定の被写体が写った特定のシーンのみに重点をおいて動画像を視聴したい場合など、視聴者が所望する特定のシーン(重点をおいて見たいと希望する、関心の高いシーン)以外は早送り再生し、この特定のシーンのみを通常の速度で再生することで動画像全体の再生時間を短縮する手法は、従来から一般的に行われてきた。
このような再生方法において視聴者は、早送り中の動画像を見ながらシーンの内容を確認し、所望のシーン内容になったタイミングで通常再生の指示を出さなければならなかった。このような方法では、早送り画像が所望のシーン内容となったタイミングで通常再生の指示を出すため、所望するシーンの冒頭部分については通常再生されず、所望するシーン全体を通常再生で視聴するためには、一旦所定の時間だけ動画像を巻き戻す必要があり、手間がかかっていた。また、視聴者は早送りで目まぐるしく変化する画面を連続的に集中して鑑賞してシーンの内容を確認する必要があり、不必要なシーンを観察する時間的制約を受けるとともに疲労も大きくなるといった問題があった。
動画像を再生表示するにあたり、短い時間で動画像の内容を確認するための映像要約方法が下記特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の第1の映像要約方法では、動画像の画像特徴量を検出してこの変化を検出することで、高速で動く物体を含む画像の時間区間を検出してこの区間を高速動作区間とみなし、また、一定時間以上にわたって類似した画像が続く時間区間を検出してこの時間区間を長時間類似区間とみなしている。そして、高速動作区間を高速動作区間以外の時間区間に比べて低速で再生し、長時間類似区間を長時間類似区間以外の時間区間に比べて高速で再生している。これにより、動画像のシーン中に高速で動く被写体が存在しなくなり、かつ、動画像の視聴者が感じる「主観的に再生速度が速い部分」を消滅させている。また、映像が短時間で次々に変化するので、動画像の視聴者が感じる「主観的に再生速度が遅い部分」をも消滅させおり、これにより動画像の内容を確認する視聴者の疲労を軽減している。特許文献1では、このような方法によって、視聴者が主観的に感じる再生速度が許容範囲に入るようにしながら映像全体を再生するので、動画像全体の再生時間を短縮させつつ動画像中の被写体の動作を中心とした内容を把握することを可能にしている。これによって視聴者は、全体としては短い時間で、動画像全体を、内容を確認しながら観察することができる。
特開平8−251540号公報
しかし、このような特許文献1に記載の映像要約方法では、画像特徴量を用いて高速動作区間や長時間類似区間を検出し、長時間類似区間を長時間類似区間以外の時間区間に比べて速く再生しているのみである。このような方法では、画面変化が少ない場合には、視聴者の関心の高いシーンであっても、動画像は速い再生速度で再生表示されてしまう。そのため、例えば自分の関心のある被写体が写っているシーンであっても、この被写体の画像の画像変化量が少なければ、そのシーンをゆっくりと鑑賞することができないといった問題がある。
本件発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、所定の動画像のなかから、視聴者の関心のあるシーン、特に特定の被写体が特定の状態で写ったシーンに重点を置いてゆっくりとした再生速度で再生させる動画像再生システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本件発明は、複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生システムであって、
前記動画像を取得する撮影手段と、前記撮影手段に備えられ、前記動画像の各コマ画像を取得した際の前記撮影手段の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、前記撮影情報を用い、前記所望の撮影シーンを特定する撮影シーン特定手段と、特定した前記所望の撮影シーンを所定の再生速度で動画像表示する動画像再生表示手段とを備え、前記動画像再生表示手段は、前記動画像の再生における前記所望の撮影シーンの前後部分と異なる再生速度で前記所望の撮影シーンの動画像を再生表示することを特徴とする動画像再生システムを提供する。
この所定の再生速度としては、例えば通常再生速度を設定する。所定の再生速度を通常再生速度としておき、動画像全体を早送り再生を行うことで、動画像全体の再生時間は短縮しつつ、動画像の所望の撮影シーン部分については通常再生速度で表示することができる。
また、前記所望の撮影シーンは特定被写体の出現シーンであり、前記特定被写体の被写体位置情報を少なくとも取得する被写体情報取得手段をさらに備え、前記撮影シーン特定手段は、前記撮影情報と前記被写体情報とを用いて前記特定被写体の出現シーンを特定することが好ましい。
なお、本発明の所望の撮影シーンとしては、特定被写体の出現するシーンに限定されるものではなく、特定イベントにおいて撮影された撮影シーンである、特定イベントのシーンであってもよい。例えば、花火大会で撮影されたシーンや、遊園地で撮影されたシーンなど、撮影シーンが撮影されたイベントによって特定される撮影シーンであってもよい。
この特定被写体とは、人物であってもよいし、またビルなどの建造物、山や川などの自然の構造物であってもよい。特定被写体が人物の場合、被写体情報取得手段として、前記特定被写体に携帯され、または取り付けられ、前記特定被写体の位置を検出する位置検出手段によって検出された位置情報を取得する携帯機器が例示される。この位置検出手段の例としては、前記特定被写体の位置検出機能付き携帯機器、前記特定被写体に携帯されるGPS機器または前記特定被写体に取り付けられる位置センサなどが挙げられるほか、ICタグを用いた位置検出システムを用いてもよい。また、特定被写体が建造物や自然構造物の場合、撮影手段によって撮影される実空間に対応する地図データから特定被写体の位置情報を少なくとも検出するデータベースとこのデータベースの検索手段が例示される。
また、撮影情報取得手段は、さらに、前記動画像の各コマ画像を取得した際の前記撮影手段の撮影時刻情報を取得し、前記被写体情報取得手段は、さらに、前記特定被写体の位置情報を検知した際の検知時刻情報を取得し、前記撮影シーン特定手段は、前記撮影時刻情報と一致、または略一致する前記検知時刻情報を有する前記被写体情報を用いて前記特定被写体のシーンを特定することが好ましい。
また、前記所望の撮影シーンは、前記特定被写体が特定の姿勢で出現しているシーンであり、前記被写体情報が取得する前記被写体情報は、さらに、前記特定被写体の姿勢に関する情報も含み、前記撮影シーン特定手段は、前記被写体情報を用いて、前記特定被写体の出現シーンを特定し、かつ、前記特定被写体の出現シーンのうちの特定姿勢のシーンをさらに特定することが好ましい。
この際、特定被写体の姿勢に関連する情報を検出する被写体情報取得手段として、特定被写体の姿勢に関連する情報をさらに検出する姿勢関連情報取得手段を備えた上述の携帯機器が例示される。姿勢関連情報取得手段は、特定被写体に固定的に取り付けられ、特定被写体の正面向きの姿勢を含む向きに関する情報を検出する方位センサ、特定被写体の動いた瞬間、静止した瞬間または所定速度で移動中を含む動きの姿勢に関する情報を取得するための動いた瞬間、静止した瞬間または所定速度で移動中であることを検出する、特定被写体に取り付けられる加速度センサまたは特定被写体に携帯される加速度センサ付き携帯機器、および特定被写体の動き出す瞬間を含む移動開始姿勢に関する情報を取得するための動き出す瞬間または着地の瞬間を検出する、特定被写体の靴底に取り付けられる圧力センサなどが挙げられる。
さらに、動画像における所望の撮影シーンを識別する識別情報を、付属情報としてコマ画像に関連づけて、動画像とともに記憶する記憶手段を備え、動画像再生表示手段は、記憶手段に記憶された動画像を、付属情報に応じた再生速度で動画像表示することを特徴とすることが好ましい。
この付属情報は、撮影シーンに出現する特定被写体を識別する識別情報を含むことが好ましく、また、撮影シーンの特定被写体の出現領域に関する情報を含むことが好ましく、さらには、撮影シーンの特定被写体の姿勢に関する情報を含むことが好ましい。
さらに、再生条件を指定する再生条件指定手段を備え、前記特定手段は、前記再生条件指定手段が指定した前記再生条件に応じて前記付属情報を抽出し、前記動画像再生表示手段は、抽出された付属情報に応じて定まる再生速度で前記撮影シーンを動画像表示することが好ましい。
本発明では、さらに、複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生方法であって、前記動画像を取得する撮影ステップと、前記動画像の各コマ画像を取得した際の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得する撮影情報取得ステップと、前記撮影情報を用い、前記所望の撮影シーンを特定する撮影シーン特定ステップと、特定した前記所望の撮影シーンを前記所定の再生速度で動画像表示する動画像再生表示ステップとを有し、前記所定の再生速度は、前記動画像の再生における、前記所望の撮影シーンの前後部分と異なる速度であることを特徴とする動画像再生方法を併せて提供する。
また、本発明では、複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生方法であって、前記動画像を取得する撮影ステップと、前記動画像の各コマ画像を取得した際の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得する撮影情報取得ステップと、前記撮影情報を用い、前記所望の撮影シーンを特定する撮影シーン特定ステップと、特定した前記所望の撮影シーンを識別する識別情報を、付属情報としてコマ画像に関連づけて、動画像とともに記憶する記憶ステップと、再生条件を指定する再生条件指定ステップと、前記再生条件指定手段が指定した前記再生条件に応じて前記付属情報を抽出する抽出ステップと、抽出された付属情報に応じて定まる再生速度で前記撮影シーンを動画像表示する動画像再生表示ステップとを有することを特徴とする動画像再生方法も併せて提供する。
本発明の動画像再生システムによれば、複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示することができる。これにより、動画像において所望する撮影シーンについて、比較的ゆっくりと再生し、その他の部分のシーンについては比較的速い再生速度で再生することができる。これにより、動画像全体の視聴時間を短くしつつ、視聴者が関心のある撮影シーンについてはゆっくりとした再生速度で鑑賞することができる。また、早送り再生の最中に視聴者が集中して再生画面を確認することなく、少ない疲労で自分の所望するシーンのみを集中して視聴することができる。
以下、本発明の、動画像再生システムおよび動画像再生方法について、添付の図面に示す好適実施例を基に詳細に説明する。
図1は、本発明の動画像再生システムの一実施形態である動画像再生システム10の概略を示す構成図である。本第1実施形態の動画像再生システム10(以降、単にシステム10とする)は、カメラマン12により、例えば観光地やテーマパーク、イベント会場、公園等の任意の撮影場所においてその場に居合わせた任意の人物を被写体として撮影を行うことで、または競技場で行われるスポーツ競技の競技者を被写体として撮影を行ことで動画像を取得する。本第1実施形態に係る動画像再生システム10は、上記の撮影で撮影された動画像全体から、特定被写体の特定状態のシーン(特定の被写体が特定の状態で出現しているシーン)の部分を自動的に抽出し、動画像全体のうちの、この特定の被写体の特定姿勢のシーン以外の部分は早送り再生し、この特定の被写体の特定姿勢のシーン部分(以降、特定被写体ショットとする)のみを通常の速度で再生表示することを可能とするシステムである。
システム10は、カメラマン12が携帯する、特定被写体である被写体16(人物被写体16aおよび構造物被写体16b)を撮影して動画像を得る、本発明の撮影手段に対応する撮影手段14と、撮影手段14に備えられた本発明の撮影情報取得手段に対応する装置センサユニット15と、撮影手段14による撮影で得られた動画像および後述する各種情報を記憶して、これら動画像および各種情報を処理するデータ処理装置20と、所定の動画像の再生条件に応じて動画像に添付された後述の付属情報に基づいて再生速度を調整しつつ、撮影手段14によって撮影された動画像を再生表示する再生装置50と、を有して構成されている。
データ処理装置20は、撮影手段14による撮影で得られた動画像と、撮影情報取得手段15によって取得される撮影情報、および携帯機器18によって取得された被写体情報を取得し、この取得した動画像および各種情報と後述する撮影空間範囲内の地図データとをデータ処理する。そして、データ処理によって撮影手段14によって撮影された動画像の各コマ画像の表す各シーンにおける被写体16を認識してシーン内被写体認識情報(各シーン毎にどの被写体16が写っているかの情報)を検出するとともに、動画像の各コマ画像の表す各シーンにおけるシーン内被写体領域情報(シーン内における被写体16の領域の位置・大きさの情報)、およびシーン内被写体姿勢関連情報(シーン内における被写体16の姿勢に関する情報)を得て、これらの情報を動画像の各コマ画像の付属情報として前記動画像とともに所定の記憶媒体に記憶する。以降、これらシーン内被写体認識情報、シーン内被写体領域情報、シーン内被写体姿勢情報とを併せ、シーン内被写体情報とする。
本システム10において撮影される被写体としては、人物被写体16aと構造物被写体16bとがあり、人物被写体16aは所定の撮影空間内(上述のテーマパークや競技場など)を自由に動き回る被写体であり、構造物被写体16bは撮影空間中の常に同じ場所に位置する被写体である。人物被写体16aは、GPSシステムを利用して被写体の位置情報を常時検出するGPS機能(被写体位置情報検出機能18a)、被写体の姿勢に関する情報(被写体姿勢情報)を検出する被写体姿勢情報検出機能18b、およびこれらの検出機能によって検出された各情報に対応する被写体時刻情報を検出する計時機能(被写体時刻情報検出機能18c)が搭載された、携帯機器18を所持している。被写体16aはこのような携帯器機によって、撮影手段14による撮影の際の人物被写体16aの位置情報(被写体位置情報)、姿勢情報(被写体姿勢情報)、被写体時刻情報とを検出可能となっている。携帯機器18によって取得された被写体位置情報、被写体姿勢情報および被写体時刻情報とは、後述するデータ処理装置20の被写体情報DB30Bに記憶される。
ここで、人物被写体16aの姿勢関連情報とは、人物被写体16aの体の向き(体の正面が向く方向)の情報、被写体14の動いた瞬間、静止した瞬間または所定速度で移動中を含む動きの姿勢に関する情報、および人物被写体16aの動き出す瞬間を含む移動開始姿勢に関する情報を少なくとも1つは含んだ情報である。
人物被写体16aの姿勢関連情報として人物被写体16aの体の向き(体の正面が向く方向)の情報を検出する場合、姿勢関連情報検出器18bの例としては、上述のように、例えば、人物被写体16aの衣服や眼鏡、服等の人物被写体16aに対する位置がほぼ固定の装身具に設置した方位センサがあげられる。また、被写体姿勢情報として人物被写体16aの動いた瞬間、静止した瞬間または所定速度で移動中を含む動きの姿勢に関する情報を検出する場合、姿勢関連情報取得手段18bの例としては、例えば、被写体16aの加速度を計測する加速度センサがあげられる。この場合、シーン中の特定の被写体の加速度の条件を画像抽出の条件として設定することで、例えば被写体16aが動き出した瞬間、静止した瞬間、秒速N/mで移動中、等、特定の被写体の特定の動作のタイミングの姿勢のシーンの画像データを自動的に抽出することができる。
また、被写体の姿勢関連情報として被写体16aの動き出す瞬間を含む移動開始姿勢に関する情報を検出する場合、姿勢関連情報取得手段18bの例としては、例えば、被写体の靴底に設置され、人体が地面から受ける圧力を検出する圧力センサがあげられる。この場合、被写体の足が地面から受ける圧力(被写体圧力情報)の条件を画像抽出の条件として設定することで、例えば、特定の被写体が動き出そうと足に力を入れて地面を踏みしめた瞬間や、跳躍した被写体が着地した瞬間など、特定の被写体の特定の動作のタイミングの姿勢のシーンの画像データを自動的に抽出することができる。
また、例えば野球やテニスなどの球技のように、被写体16aが所定の道具をもって物体に圧力を加えて行う動作における姿勢の画像を抽出する場合、例えば、野球のバットやテニスのラケット、またはボールなどに圧力センサを設置しておくことで、バットやラケットなどがボールに衝突した瞬間のシーンの画像データを抽出することが可能である。本発明の画像撮影方法における人物被写体の姿勢関連情報は、特定の人物被写体の姿勢に関連する情報であればよく、特に限定されない。以降、被写体の姿勢関連情報として被写体の体の向きの情報を検出する例について述べる。
また、システム10によって撮影される実空間における撮影空間範囲内の、構造物被写体16bの位置の情報や姿勢の情報は、後述するデータ処理装置20のHDD30内の動画像情報DB30Bに地図データとして予め記憶されている。ここで、構造物被写体の姿勢の情報とは、構造物の向きの情報のことを指す。地図情報DB30Bに記憶されている地図データは、撮影空間範囲を含む3次元地図データであって、撮影空間範囲内の建造物や自然物(山や森林など)などの構造物の形状等も再現した3次元情報である。この地図情報は3次元情報であることに限らず、撮影空間範囲内の建造物や自然物の位置情報のみを再現した2次元の地図情報であっても構わない。しかし、より詳細な条件で再生速度を調節しつつ動画像を再生する場合(すなわち、より詳細な被写体情報を基に再生速度を調節する場合)、地図情報としては3次元情報であることが好ましい。以降、これら人物被写体16aおよび構造物被写体16bの、被写体位置情報と被写体姿勢情報と被写体時刻情報とを併せて被写体情報とする。
システム10によって再生表示される動画像を取得する撮影手段14は、カメラマン12に所持されて、カメラマン12が被写体16(人物被写体16aおよび構造物被写体16b)を撮影することで動画像を得るデジタルビデオカメラである。撮影手段14は、GPSシステムを利用して撮影時の現在位置情報(撮影位置情報)を検出するGPS機能(撮影位置情報検出機能15a)、撮影方向(すなわち、撮影時の撮影手段14の撮影レンズの向き《方位、さらには仰角》を検出する撮影方向検出機能15bおよび撮影時の時刻(撮影時刻情報)を検出する撮影時刻情報検出機能15c、を備える本発明の撮影情報取得手段に対応する撮影装置センサ15が搭載されている。以降、上記撮影位置情報、撮影方向情報、撮影日時情報とを併せて撮影情報とする。
撮影方向情報検出機能15bとしては、例えば、撮影手段14の所定位置に方位センサを設置したものがあげられる。この方位センサとしては、例えば地磁気を利用して方位を検出する方位センサや、ジャイロを用いて所定の軸回りの角速度を検出することで傾斜各を検出する方位センサなど、公知のセンサが利用可能である。
カメラマン12が動画像の撮影を行っている最中は、常時撮影画像データおよび撮影情報が撮影手段14および撮影装置センサ15からデータ処理装置20へと通信制御手段26を介して送信される。データ処理装置20へと送られた、撮影手段14で撮影された画像データとこの画像データに対応する撮影情報とは、それぞれ関連付けられて撮影情報DB30Aに記憶される。撮影手段14からデータ処理装置20への画像データおよび撮影情報の送信は、無線通信であってもよく、電気ケーブルや光ケーブルを利用した有線通信であってもよい。また、上記画像データおよび撮影情報は、撮影手段14によって記録メディア32(例えばスマートメディア(R)、コンパクトフラッシュ(R)、メモリスティック(R)等)に一旦記録されて、メディアドライバ28を介し、記録メディア32からデータ処理装置20の所定部位に記録されつものであってもよい。
データ処理装置20はワークステーション等のコンピュータから成り、CPU20A、ROM20B、RAM20C、入出力ポート20Dがバス20Eを介して互いに接続され、入出力ポート20Dに通信制御装置(例えばモデム又はルータ)26、メディアドライバ28、ハードディスク装置(HDD)30が各々接続されて構成されている。データ処理装置20のHDD30には、上述のデータ処理をCPU20Aによって実行するための画像抽出プログラムが予めインストールされており、CPU20Aがシーン内被写体情報検出プログラムを実行することで、データ処理装置20を構成するコンピュータが、後述のシーン内被写体情報検出ステップを実行する。
また、ハードディスク装置(HDD)30には、撮影手段14によって撮影された画像の画像データと撮影手段14によって取得される画像データに対応する、後述する撮影情報とをそれぞれ関連付けて記憶しておく撮影情報データベース30A(以降、撮影情報DB30Aとする)と、携帯機器18によって取得される、人物被写体16aの被写体情報、および構造物被写体16bに対応する上述の地図データを記憶しておく被写体情報データベース30B(以降、被写体情報DB30Bとする)と、データ処理装置20によるデータ処理によって得られた各画像データに対応するシーン内被写体情報を、各画像の付属情報として各画像データに関連付けて記憶しておく動画像情報データベース30C(以降、動画像情報DB30Cとする)とを備えている。これらの各データベースは、それぞれ個別の情報記憶媒体であってもよいし、それぞれが1つの記憶媒体の複数の記憶領域の1つ1つに対応するものであってもよい。なお、このような地図データは、データ処理装置20のHDD30内に記憶されていることに限定されず、インターネットなどのネットワークを介してデータ処理装置20からの検索が可能な、データ処理装置20に接続された(直接に接続、またはインターネットなどを介して間接的に接続された)所定の地図情報データベースから取得されてもよい。
データ処理装置20では、シーン内被写体情報が以下のように検出される。図2(a)および(b)は、撮影手段14による動画像の撮影(動画像の取得)における、撮影手段14と被写体16(人物被写体16aおよび構造物被写体16b)の位置と動画像の各コマ画像のシーンについて説明する図であり、図2(a)は撮影手段14による動画像の撮影における、撮影手段14と被写体16の位置関係を示し、図2(b)は、図2(a)に示す例において撮影手段14によって撮影されて得られる動画像のシーンを示す概略図である。図2(b)は、撮影手段14による撮影で得られる動画像の複数のコマ画像の1つのシーンを示す概略図であり、図2(a)に示す図に対応するタイミングで撮影されたコマ画像のシーンを示している。
撮影手段14による撮影の際、上述のように撮影情報取得手段15によって撮影手段14の位置情報および撮影方向情報とが連続して取得されて、動画像の各コマ画像と対応づけられて、動画像とともに撮影情報DB30Aに記憶されている。データ処理装置20では、これら動画像の各コマ画像それぞれに対応付けられた撮影情報から、撮影手段14で撮影されることで得られる動画像の各コマ画像それぞれのシーンに対応する、実空間(撮影空間)での撮影領域を割り出す。
被写体情報DB30Bには、この撮影空間に対応する3次元地図データが予め記憶されており、データ処理装置20では、この3次元地図データに基づいて撮影領域に存在する、図2(a)および(b)に例示する観覧車や、ビルなどの建造物、および、図2(a)および(b)に例示する山脈や、森林などの自然の構造物を認識する。このような3次元地図データには山や森林や建造物の高さや形状の情報も含まれており、このような情報と領域の情報とを照合することで、動画像の各シーンにおいて、どの被写体がシーン内のどのようなエリアに写っているかの情報を検出する。
また、被写体情報DB30Bには撮影手段14の撮影情報取得手段15において取得される撮影情報に対応する(すなわち、撮影手段14によって撮影される動画像の各コマ画像に対応している)被写体情報が記憶されている。データ処置装置20では、各コマ画像に対応する被写体情報(被写体領域情報、被写体位置情報および被写体姿勢情報)を読み出し、上述の撮影領域の情報および撮影方向情報と照合することで、撮影空間を自由に動き回る人物被写体16aが、複数のコマ画像のシーン中のどのような領域にどのような姿勢で(どのような体の方向で)写っているかの情報を検出する。データ処理装置20では、このようにして図2(b)に示すように、動画像シーン内のどのエリアにどのような被写体がどのような状態で写っているかの情報(シーン内被写体情報)を検出することが可能となっている。
データ処理装置20では、このように動画像の各コマ画像の各シーン毎のシーン内被写体情報を取得し、各コマ画像毎にシーン内被写体情報を付属情報として対応付け、動画像情報DB30Cに動画像とともに(すなわち各コマ画像とともに)記憶する。
なお、このようなシーン内付属情報は、各コマ画像それぞれにシーン内被写体情報が付属されることに限定されない。本発明の動画像再生システムでは、1つの動画像のヘッダ部分などに、各動画像におけるシーン情報をまとめて添付しておいてもよい。例えば、各被写体毎の動画像を再生表示した際の登場タイミングを示す情報(すなわち、各被写体が登場するシーンのコマ画像の、動画像における順序を示す情報)と各被写体が登場したシーンにおけるシーン内被写体情報を示す情報を、動画像のヘッダ部分に添付しておいてもよい。
なお、動画像に付属する付属情報としては、シーン内被写体情報に限定されず、例えば、各コマ画像のシーン毎のイベントの情報(各コマ画像のシーンに撮影されているイベントの内容の情報)などを付属情報として添付してもよい。例えば、花火大会や、所定の地域で行われるお祭りに行った際に撮影したシーンの画像であることを示す情報などが、付属情報に添付されていてもよい。このようなイベント情報は、例えば、予め様々なイベント内容情報(イベント名や、その他イベント内容を示す情報)がイベントの開催日時と関連付けられて記憶されている所定のイベント情報データベースを、撮影情報(撮影位置情報、撮影方向情報および撮影日時情報)に基づいて検索して取得すればよい。このようなイベント情報データベースは、例えば、データ処理装置20のHDD30内に備えられていてもよく、また、インターネットなどのネットワークを介して検索可能なデータ処理装置20に接続された(直接に接続、またはインターネットなどを介して間接的に接続された)所定のデータベースであってもよい。
再生装置50は、この動画像の早送り再生に際し、視聴者が重視して見たいと希望する特定被写体ショット部分を通常再生速度で再生表示し、その他の部分を早送り再生速度で再生表示する装置であり、データ処理装置20の動画像情報DB30Cに記憶された動画像と付属情報を読み出すデータ読み取り部51と、視聴者の重視して見たいと希望する特定被写体の条件(どの被写体がどの姿勢で写っているシーンを重視して見るかの条件)を指定する再生条件指定手段52と、この再生条件指定手段52で指定された条件に応じて、動画像の付属情報を検出して特定被写体が特定姿勢で出現していることを表す付属情報を抽出し、この付属情報に基づき再生表示速度を設定する再生速度設定手段54と、再生速度設定手段54において設定された再生速度に応じて動画像を出力する画像データ出力手段56と、画像データ出力手段56から出力される動画像を表示するディスプレイ58とを有して構成されている。
画像再生装置50は、CPUおよびメモリを有し各部位がプログラムで動作するコンピュータであってもよいし、各部位が専用機器および回路で構成された専用装置であってもよい。
なお、データ読取手段51による動画像および付属情報の読み出しは、データ処理装置20の入出力ポート20Dを介し、再生装置50のデータ読み取り部51が、直接動画像情報DB30Cにアクセスすることで行われてもよく、または、動画像およびこの動画像の付属情報が、データ処理装置20によって記録メディア60(例えばスマートメディア(R)、コンパクトフラッシュ(R)、メモリスティック(R)、CD−R、DVD−R等)に一旦記録されて、この記録メディア60に記録された動画像およびこの動画像の付属情報を読み出すことで行ってもよい。
再生条件指示手段52は、再生装置50による再生の際、重視するシーン部分の分類、およびこの重視するシーン部分の再生速度を指定することで、再生装置50による動画像の再生速度条件を設定する。動画像の重視するシーン部分の分類の例としては、例えば、シーンに写っている被写体、シーンに写っている場所(または撮影が行われた場所)、シーンに写っているイベントの一般的な名詞や固有名詞などが挙げられる。なお、再生指示条件の指定においては重視するシーンの分類を指定するのみでなく、指定したシーンの分類毎に優先度を設定しておき、この優先度に応じて再生速度を変化させるよう条件を設定してもかまわない。後述の例では、特定の被写体の特定姿勢のシーン部分(特定被写体ショットとする)を通常の速度で再生表示する条件を指定している。
再生速度設定手段54は、再生条件指示手段52によって指定された条件(上記例示した条件)に基づき、データ読取手段51によって読み出された付属情報(シーン内被写体情報である)を検索して、指定された条件に対応する付属情報を検出し、この付属情報に応じて画像データ出力手段56からディスプレイ58へ順次出力する動画像の出力速度を設定する。後述の例では、特定被写体ショットについては通常再生速度で、それ以外の部分については早送り速度で再生されるよう、動画像の再生速度条件が設定される。
画像データ出力手段56は、再生速度設定手段54で設定された再生速度に応じたタイミングで各コマ画像をディスプレイ58へ順次出力し、ディスプレイ58に表示される動画像の各コマ画像の画像を順次切り替えて出力する。画像データ出力手段56は、動画像中の早送り再生する部分については、各コマ画像の出力タイミングの間隔を通常再生の際のタイミングよりも短くするか、または、動画像中の早送り再生する部分のコマ画像を間引いて出力することで、通常再生速度で再生するよりも短い時間で、動画像中の早送り再生する部分の動画像をディスプレイ58に表示する。本発明の動画像再生システムでは、再生装置50はデータ処理装置20と一体に構成されていてもよい。
本実施形態の動画像再生システム10は、このような構成によって、特定被写体ショットのみを通常再生し、動画像中のそれ以外の部分を早送り再生することを可能とする。
次に、本第1実施形態の動画像再生システム10によって行われる、本発明の動画像再生方法の一実施形態について説明する。図3は、本発明の動画像再生方法の一実施形態のフローチャート図である。
まず、カメラマン12により、例えば観光地やテーマパーク、イベント会場、公園等の任意の撮影場所において、その場に居合わせた任意の人物(人物被写体16a)や、山や森林や建造物など(静止構造物被写体16b)を被写体とした動画像の撮影が開始される(ステップS100)。
カメラマン12によって動画像の撮影が開始されると、被写体情報が取得される(ステップS102)。被写体情報のうち人物被写体16aの被写体情報は、上述のように、人物被写体16aに携帯された携帯機器18によって取得される。
携帯機器18によって取得された被写体情報は、上述のようにデータ処理装置20に送られて被写体情報DB30Bに記憶される(ステップS104)。なお、被写体16が複数である場合(特にカメラマン12によって複数の被写体16を無作為に撮影する場合)など、被写体情報の送信に際しては、被写体16それぞれの現在位置を表す被写体位置情報、および被写体の姿勢(体の向き)を表す被写体姿勢情報、その情報に対応する時刻情報に加え、前記顧客を特定するための情報(被写体ID情報)も同時に通知されることが好ましい。なお、カメラマン12によって撮影が行われている間中、常時、携帯機器18からリアルタイムで顧客の現在の位置情報、姿勢情報が送信される場合、データ処理装置20が計時機能を備えていれば、携帯機器18から被写体情報を受信したタイミングに応じて、計時機能で計測された時刻情報を被写体情報と対応づけて被写体情報DB30Bに記憶しておけばよい。本発明の被写体時刻情報の取得はこのようにして行われてもよい。
なお、被写体情報のうち静止構造物被写体16bの被写体情報は、上述のように、撮影範囲に対応する3次元地図データを検索して取得し(ステップS102)、被写体情報DB30Bに記憶する(ステップS102およびステップS104に対応)ことで行われる。なお、3次元地図データの取得および被写体情報DB30Bへの記憶は、データ処置装置20によるシーン内被写体情報の取得(後述のステップS110)に先駆けて行われればよく、被写体情報DB30Bへの3次元地図データの記憶のタイミングは特に限定されない。
人物被写体16aの被写体情報の取得は、カメラマンが撮影を行っている最中、常に上記処理を行うことにより、被写体情報DB30Bには、個々の人物被写体16aを単位として、被写体情報(或る日時における被写体の位置情報および姿勢情報を表す、被写体時刻情報と被写体位置情報と被写体姿勢情報の組)が複数記憶されることになり、被写体情報DBに記憶された被写体情報群を参照することで、個々人物の被写体16aの移動履歴を判断することが可能となる。
なお、この被写体情報は携帯機器18からリアルタイムでデータ処理装置20に通知されることに限定されず、例えば上述のように、撮影中は携帯機器18によって所定の記録メディアに記録され、撮影が終了した後にデータ処理装置20に通知されても構わない。
一方、カメラマン12によって撮影手段14による各被写体(人物被写体16aおよび静止構造物被写体16b)の撮影が開始されると、上述のように画像データとともに撮影情報が取得される(ステップS106)。撮影情報は、動画像の撮影の最中、所定の時間間隔で連続して、撮影位置情報、撮影方向情報、および撮影時刻情報が時系列に取得される。
撮影手段14によって取得された撮影情報は、対応するコマ画像と関連付けられて撮影情報DB30Aに記憶される。すなわち各コマ画像のそれぞれが、いつ(撮影時刻情報に対応)、どの位置から(撮影位置情報に対応)、撮影手段14の撮影レンズをどちらに向けて(撮影方向情報に対応)撮影されたかの情報が、各コマ画像にそれぞれ関連付けられて、撮影情報DB30Aに記憶される。
なお、撮影手段14(カメラマン12)が複数である場合など、撮影画像データおよび撮影情報の送信に際しては、撮影手段14を特定するための情報(カメラID情報)も同時に送信されることが好ましい。
なお、カメラマン12によって撮影が行われている間中、常時、撮影手段14からリアルタイムで撮影手段14の現在の撮影位置情報、撮影方向情報が送信される場合、データ処理装置20が計時機能を備えていれば、撮影手段14から各コマ画像および撮影情報を受信したタイミングに応じて、計時機能で計測された時刻情報を各コマ画像および撮影情報と対応づけて撮影情報DB30Aに記憶しておけばよい。各コマ画像および撮影情報の取得はこのようにして行われてもよい。
カメラマンが撮影を行っている最中、常に上記処理を行うことにより、撮影情報DB30Aには、個々の撮影手段14を単位として、個々の撮影手段14で撮影された動画像の各コマ画像の撮影情報(撮影時刻情報と撮影位置情報と撮影方向情報の組)が複数記憶されることになり、撮影情報DBに記憶された撮影情報群を参照することで、各コマ画像が、いつ、どの位置から、どのような方向に撮影レンズを向けて撮影した画像であるかが分かるようになっている。
なお、この撮影情報は撮影手段14からリアルタイムでデータ処理装置20に通知されることに限定されず、例えば上述のように、撮影中は撮影手段14によって所定の記録メディアに記録され、撮影が終了した後にデータ処理装置20に通知されても構わない。
データ処理装置20のHDD30に予めインストールされたプログラムによって、データ処理装置20を構成するコンピュータが、撮影情報DB30Aから撮影情報を、また人物被写体情報DB30Bから人物被写体情報および構造物被写体16bに係る3次元地図データの情報を読み出して、それぞれを照合することで、上述のように動画像の各シーン毎のシーン内被写体情報を検出する(ステップS110)。検出したシーン内被写体情報は、対応するコマ画像と関連付けて、このコマ画像の付属情報として、対応するコマ画像とともに動画像情報DB30Cに記憶する(ステップS112)。
データ処理装置20におけるシーン内被写体情報の検出および記憶が終了すると、動画像情報DB30Cに記憶された動画像および付属情報は、再生装置50のデータ読取手段51によって読み取られる(ステップS113)。読み取られた動画像は画像データ出力部56に、付属情報は再生速度設定手段54にそれぞれ送られる。
次に、再生装置50の再生条件指示手段52によって、動画像再生中に重視するシーンの条件である重要再生条件が指定される(ステップS114)。再生条件としては、上述のように、シーン内の被写体(どの人物被写体が撮影されているか、またはどの静止構造物被写体が撮影されているか)および、この人物被写体の姿勢(シーン内姿勢情報)の条件を指示する。また、指定した個々の条件毎に再生重要度を指定してもよい。例えば、被写体16が人物で複数の被写体がいる場合には、抽出条件としては、誰が(どの被写体16)が、どのような体の向きで撮影されているか(正面向きに撮影された画像であるか、横向きで撮影された画像であるか、後ろ向きで撮影された画像であるか等)を重視する再生条件としてもよい。また、再生の際に重視する条件として、上述のイベント情報の種類等を指定しても構わない。なお、このような再生重要度の指定は、例えば、カメラマン12による撮影開始の前に予め行われていてもよく、後述のシーン抽出に先駆けて行われていればシーン抽出条件の入力のタイミングは特に限定されない。
再生条件が指定されると、再生速度設定手段54では、画像データ出力手段56からディスプレイ58へ順次出力する動画像の出力速度を設定することで動画像の再生速度を設定する(ステップS115)。本実施形態では、上述のように、特定被写体ショットについては通常再生速度で、それ以外の部分については早送り速度で再生されるよう、動画像の再生速度条件が設定される。
再生速度条件が設定されると、再生装置50の画像データ出力手段56は再生速度設定手段54で設定された再生速度に応じたタイミング、各コマ画像をディスプレイ58へ順次出力し、ディスプレイ58において各コマ画像の画像を順次切り替えて出力する(ステップS116)。画像データ出力手段56は、上述のように動画像中の早送り再生する部分については、各コマ画像を出力するタイミングの間隔を通常再生よりも短くするか、または、動画像中の早送り再生する部分のコマ画像を間引いて出力することで、動画像中の早送り再生する部分について、通常再生するよりも短い時間で動画像をディスプレイ58に表示する。本発明の動画像再生方法は、このように行われる。
なお、このようにして再生される動画像は、各コマ画像にシーン内被写体情報が付属されており、この付属情報を用いることで種々の態様で動画像を再生表示することができる。例えば、動画像の各コマ画像を付属情報に基づいて画像処理し、各コマ画像の画像を複数の領域に分割し、付属情報に基づいて異なる速度で再生表示することも可能である。
例えば、動画像の各コマ画像毎の、上述のシーン内被写体領域情報を用い、各コマ画像のシーンを被写体毎に分割し、再生速度を被写体毎に個別に制御して表示しても構わない。このような再生方法(以下、特殊モード再生とする)の例について以下説明する。以下の例は、動画像再生システム10の画像データ出力部が所定の画像編集手段(コンピュータである)を備え、この画像編集手段の所定のプログラムによって、動画像の各コマ画像が画像処理されることで行われる。
まず、動画像中、特殊モード再生をスタートするコマを視聴者が指定する。このコマの指定は、ディスプレイ58を見ながら視聴者が図示しない入力手段を用いて画像編集手段に指示入力することで行われる。画像編集手段は、このコマでの被写体領域(上述のシーン内被写体領域に対応する)を抽出する。この際、被写体領域はシーン内被写体よりも広い範囲に設定してコマ画像のなかからこの広い範囲の領域を抽出する。この被写体は再生条件指定手段で視聴者が予め指定していた被写体でもよく、このコマを見ながら視聴者が画像編集手段に指示入力することで指定してもよい。上述の画像編集手段には(すなわち、画像処理装置50には)キーボードやマウスなどの指示入力手段が備えられている。上述の指示入力は、視聴者がディスプレイ58を見ながら、このキーボードやマウスを見て行う、いわゆる、GUI(Graphical user interface)によって行われる。
その後、被写体領域が切り出された元々の動画像のN秒間フレーム(N秒間のシーンに対応するコマ画像群;Nは任意)を一旦復号し、このN秒間フレーム内の各被写体の領域それぞれについて目的とする再生速度となるように各コマ画像に当てはめてバッファ(画像編集手段内の所定の記憶領域)に一時記録する。
すなわち、N秒間フレーム内で各コマ画像の画像を被写体領域毎に編集し、このN秒間フレームを再生した際、各被写体領域それぞれが任意の再生速度で表示されるよう各コマ画像の画像を編集し、編集した各コマ画像を画像編集手段内の所定の記憶領域に一時記憶する。
このようにして所定の記憶領域に記憶された動画像をディスプレイ58に出力することで、各コマ画像のシーンを被写体毎に分割し、各被写体毎に再生速度を個別に制御して表示することができる。
図4は、このような特殊再生モードにおける被写体領域と被写体毎の再生速度について説明する図である。このような特殊モード再生は、例えば、動画像内の上述のN秒間フレームにおいて、人物領域は通常の再生速度の動画像、背景領域については静止画像となるよう動画像を再生させることができる(図4のパターンA)。また、人物領域は静止画像、背景領域については通常の再生速度の動画像となるよう動画像を再生させることもできる(図4のパターンB)。また、通常の再生速度の動画像および静止画像に限定されず、シーン中の被写体毎に再生速度を種々に設定することもできる。このように各コマ画像が編集されて得られた動画像(特殊モードで再生される動画像)は、例えば、上述のN秒間フレームの動画像を繰り返し再生表示することで、パーソナルコンピュータの壁紙やスクリーンセーバーなどに好適に利用できる。
また、本発明の動画像再生方法における付属情報としては、上述の例に限らず、例えば、映画などの動画像を再生する際は、各被写体に対応する言葉を表す字幕を各被写体に係るシーン内被写体情報として用いてもかまわない。すなわち、動画像の再生表示中に字幕が表示されるシーン部分については通常再生速度で再生し、それ例外の部分については早送り速度で再生してもかまわない。このような態様とすることで、映画などの動画像において、視聴者が被写体の言葉の内容はゆっくりと確認しつつ、動画像全体の再生時間を短くすることができる。
また、例えば、動画像が表示されるディスプレイに小型のカメラを設置して、視聴者の視線の動きの情報を取得しておき、この視線の動きに応じて動画像の再生速度を制御してもよい。被写体に係る情報である字幕が画面に表示されている場合、字幕の内容を確認しつつ動画像を確認するために、視聴者の視線の動きは一般的に速くなる。動画像が表示されるディスプレイに小型のカメラを設置して、視聴者の視線の動きの情報を取得しておくことで、視聴者の上述の傾向を利用し、視聴者の視聴状態(落ち着いて見ているか、視線を色々動かしながら慌ててみているか)に応じた再生速度で動画像を再生表示することができる。
また、本発明の動画像再生方法における付属情報としては、例えば、特定被写体の音声データや画像特徴量などを用いてもよい。特定人物の顔画像データの特徴量や音声データの特徴量を付属情報として用いる場合、特定被写体の顔画像データの特徴量や音声データの特徴量を予め取得しておくことで、動画像の各コマ画像または音声と、予め取得しておいた特徴量とを比較して類似度を判定することができる。すなわち、各コマ画像のシーン内の顔画像がどの被写体の顔画像にどの程度類似するか、各コマ画像に係る音声データがどの被写体の音声データにどの程度類似するかを判定することができる。このようにすることで、特定被写体について、顔画像または音声データの特徴量の類似度が所定の類似度以上となったコマ画像のシーン部分について、このシーン部分を含む所定範囲のシーン部分のみ通常再生して、その他の部分を早送り再生とすることで、早送り再生中であっても、特定被写体の写っているシーン部分については通常再生速度で再生表示することができる。
このように、本発明の動画像再生システムおよび再生方法では、動画像に付属する付属情報種類は付属状態について、特に限定されない。
以上、本発明の動画像再生システムおよび動画像再生方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の動画像再生システムの一例の概略を示す構成図である。 (a)および(b)は、本発明の動画像再生システムにおける撮影手段と各被写体の位置関係、および撮影手段によって取得されるコマ画像のシーンとの対応について説明する図である。 本発明の動画像再生方法の一例の流れを示すフローチャート図である。 本発明の動画像再生方法の特殊再生モードにおける被写体領域と被写体毎の再生速度について説明する図である。
符号の説明
10 動画像再生システム
12 カメラマン
14 撮影手段
15 撮影情報取得手段
16 被写体
18 携帯機器
20 データ処理装置
26 通信制御装置
28 メディアドライブ
30 ハードディスク装置(HDD)
32 記録メディア
50 再生装置
52 再生条件指定手段
54 再生速度設定手段
56 画像データ出力手段
58 ディスプレイ
60 記録媒体

Claims (11)

  1. 複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生システムであって、
    前記動画像を取得する撮影手段と、
    前記撮影手段に備えられ、前記動画像の各コマ画像を取得した際の前記撮影手段の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、
    前記撮影情報を用い、前記所望の撮影シーンを特定する撮影シーン特定手段と、
    特定した前記所望の撮影シーンを所定の再生速度で動画像表示する動画像再生表示手段とを備え、
    前記動画像再生表示手段は、前記動画像の再生における前記所望の撮影シーンの前後部分と異なる再生速度で前記所望の撮影シーンの動画像を再生表示することを特徴とする動画像再生システム。
  2. 前記所望の撮影シーンは特定被写体の出現シーンであり、
    前記特定被写体の被写体位置情報を少なくとも含む被写体情報を取得する被写体情報取得手段をさらに備え、
    前記撮影シーン特定手段は、前記撮影情報と前記被写体情報とを用いて前記特定被写体の出現シーンを特定することを特徴とする請求項1に記載の動画像再生システム。
  3. 前記撮影情報取得手段は、さらに、前記動画像の各コマ画像を取得した際の前記撮影手段の撮影時刻情報を取得し、
    前記被写体情報取得手段は、さらに、前記特定被写体の位置情報を検知した際の検知時刻情報を取得し、
    前記撮影シーン特定手段は、前記撮影時刻情報と一致、または略一致する前記検知時刻情報を有する前記被写体情報を用いて前記特定被写体のシーンを特定する請求項2に記載の動画像再生システム。
  4. 前記所望の撮影シーンは、前記特定被写体が特定の姿勢で出現するシーンであり、
    前記被写体情報は、さらに、前記特定被写体の姿勢に関する情報も含み、
    前記撮影シーン特定手段は、前記被写体情報を用いて、前記特定被写体の出現シーンを特定し、かつ、前記特定被写体の出現シーンのうちの特定姿勢のシーンをさらに特定することを特徴とする請求項3に記載の動画像再生システム。
  5. さらに、前記動画像における前記所望の撮影シーンを識別する識別情報を、付属情報としてコマ画像に関連づけて、前記動画像とともに記憶する記憶手段を備え、
    前記動画像再生表示手段は、前記記憶手段に記憶された前記動画像を、前記付属情報に応じた再生速度で動画像表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動画像再生システム。
  6. 前記付属情報は、前記撮影シーンに出現する特定被写体を識別する識別情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の動画像再生システム。
  7. 前記付属情報は、前記撮影シーンの特定被写体の出現領域に関する情報を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の動画像再生システム。
  8. 前記付属情報は、前記撮影シーンの特定被写体の姿勢に関する情報を含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の動画像再生システム。
  9. さらに、再生条件を指定する再生条件指定手段を備え、
    前記撮影シーン特定手段は、前記再生条件指定手段が指定した前記再生条件に応じて前記付属情報を抽出し、
    前記動画像再生表示手段は、抽出された付属情報に応じて定まる再生速度で前記所望の撮影シーンを動画像表示することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の動画像再生システム。
  10. 複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生方法であって、
    前記動画像を取得する撮影ステップと、
    前記動画像の各コマ画像を取得した際の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得する撮影情報取得ステップと、
    前記撮影情報を用い、前記所望の撮影シーンを特定する撮影シーン特定ステップと、
    特定した前記所望の撮影シーンを前記所定の再生速度で動画像表示する動画像再生表示ステップと、を有し、
    前記動画像再生表示ステップにおいて、前記動画像の再生における前記所望の撮影シーンの前後部分と異なる再生速度で前記所望の撮影シーンの動画像を再生表示することを特徴とする動画像再生方法。
  11. 複数の撮影シーンからなる動画像の所望の撮影シーンを、所定の再生速度で動画像として再生表示する動画像再生方法であって、
    前記動画像を取得する撮影ステップと、
    前記動画像の各コマ画像を取得した際の撮影位置情報と撮影方向情報とを少なくとも含む撮影情報を取得する撮影情報取得ステップと、
    前記撮影情報を用い、前記所望の撮影シーンを特定する撮影シーン特定ステップと、
    特定した前記所望の撮影シーンを識別する識別情報を、付属情報としてコマ画像に関連づけて、動画像とともに記憶する記憶ステップと、
    再生条件を指定する再生条件指定ステップと、
    前記再生条件に応じて前記付属情報を抽出する抽出ステップと、
    抽出された付属情報に応じて定まる再生速度で前記所望の撮影シーンを動画像表示する動画像再生表示ステップと、を有することを特徴とする動画像再生方法。
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